バランタインの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

バランタインの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『バランタイン』の解説と、バランタインのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『バランタインの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

ブレンダースキルの証明。バランタインの概要

バランタインはスコットランドを代表するブレンデッド・ウイスキーです。

バランタインはスコッチの中でも代名詞的な存在で「ザ・スコッチ」とも呼ばれています。

たくさんのバランタインのボトル

1937年最初にバランタイン17年が発売されて以来、様々なシリーズボトルをリリースし、今も揺るぎない地位に立っています。

スコットランド各地の厳選されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーを40種類以上ブレンドした、スコッチウイスキーの名門とも呼べるべきブランドです。

その香り、味わいは今も多くのウイスキーファンを魅了し続けています。

バランタインの発祥と製造場所の紹介

バランタインはブレンデッドウイスキーですので、複数の蒸留所の原酒(キーモルト)をヴァッティングして、さらにグレーンウイスキーをブレンドしてつくられています。

使用されているキーモルトは1937年に2代目マスターブレンダー・ジョージ・ロバートソンの指揮の元、以下の7つが選ばれました。

  • スキャパ
  • オールドプルトニー
  • バルブレア
  • グレンカダム
  • グレンバーギ
  • ミルトンダフ
  • アードベッグ

これらは「バランタインの魔法の7柱」とも呼ばれています。

また上記はあくまでメインとなるモルトでして、最終的に40~50種類以上の原酒が使用されていると言われています。

原酒の巧みなブレンドで、複雑で奥行きのある味わいを実現しています。

その比率はマスターブレンダーによって決められますが、レシピはもちろん企業秘密。

 

ハイランドやスペイサイドの華やかさと甘みがファーストノートを支配し、口に含むとアイラからくるスモーキーさやピート香が感じられます。

複層的な味わいですが、飲みやすい口当たり、中クラスの余韻は何杯でも飲めてしまいそうです。

バランタインはウイスキー初心者にも飲みやすいですし、ウイスキー好きの方も十分楽しめる非常に良くできたウイスキーと言えます。

バランタインの歴史

1859年、ウイスキー商を営んでいたアンドリュー・アッシャーがモルトウイスキーとグレーンウイスキーを掛け合わせた世界初のブレンデッドウイスキーを発明します。

これに感銘を受けたバランタインの創業者ジョージ・バランタインも1869年から自らの手でモルト・グレーンウイスキーを掛け合わせ、ブレンデッドウイスキーを作り始めました。

これがバランタインの始まりです。

バランタイン創業者ジョージ・バランタイン

当時ブレンデッドウイスキーが大流行し、多くの商人たちがブレンデッドウイスキーを作り始めましたが、ジョージ・バランタインは人に負けないくらいたくさんの知識を取り入れ、そのスキルを活かし、エディンバラでブレンダーとしての腕を磨いていきました。

努力の甲斐あって、ジョージのブレンデッドウイスキーは高い評価を受けるようになります。

ブレンダーの腕、そしてウイスキーのレシピをさらに磨き上げる為にジョージはグラスゴーへ移り住みます。

経営はエディンバラにいる長男に任せ、自身はウイスキーのブレンディングに没頭します。

ちょうどこの時期、ワインやブランデーの原料となるブドウが凶作だったため、高級蒸留酒のウイスキーの需要が高騰し、ジョージはグラスゴーでの卸売業を軌道に乗せることに成功しました。

 

ジョージはここからさらにレシピを研究し、後の超ヒット商品「バランタイン17年」の礎となるレシピを築き上げました。

1895年、エディンバラに残ったジョージの長男アーチボルトは、町で一番大きな目抜き通り「プリンシズ・ストリート」にバランタイン専門店を開きます。

この店はやがて上流社会の人々に愛され、バランタインの名を国内外にまで広めました。

また同年、ヴィクトリア女王がグラスゴーを訪れ、バランタイン社に王室御用達の称号を授与しました。

この出来事がバランタイン発展の起爆剤となり、世界中で知られるブレンデッド・スコッチウイスキーの代表格となりました。

バランタインの製法(作り方)

バランタインは上で解説した7つの柱(スキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグ)を合わせて、非常に多くの原酒がキーモルトとして使われているのが特徴です。

シングルモルトで飲んでみるとわかるのですが、どのキーモルトも非常に個性があります。

なお、ブレンディングに必要なグレーンウイスキーは1938年、ダンバートンに蒸留所を設立して製造

ダンバートン蒸留所ではグレーンウイスキーだけでなく小さなモルトウイスキー蒸留所があり、その他にも広大な貯蔵庫やブレンディングやボトリングのための工場が併設されています。

ダンバートン施設の工費は300万ポンド、現在の日本の貨幣価値に換算すると約700億円を超える金額だったそうです。

バランタインと樽

バランタインのすべてのレシピは歴代のマスターブレンダーによって決められてきました。

バランタイン17年はマスターブレンダーのジョージ・ロバートソンが作ったレシピにより1937年に発売されたボトルですが、約80年経った今もその極秘レシピは現ほとんど変えられていないそうです。

それだけ当時のマスターブレンダーのスキルが高かったということですね。

 

ウイスキー「バランタイン」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『バランタイン』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

バランタイン・ファイネスト

バランタイン・ファイネスト

こちらは謂わばバランタインのレギュラーボトル。

ヨーロッパでは絶大な人気を誇り、飲まれているスコッチの3本に1本はこの「バランタイン・ファイネスト」というから驚きです。

アルコール度数40度、700ml入りを1000円前後で購入できるコストパフォーマンスの極めて高い一本です。

シングルモルトの様にスモーキー香や樽香を求めた個性ではなく、豊かでなめらかな風味を追求。

魔法の7柱となるキーモルトをはじめ、57種類以上にも及ぶモルト原酒・4種類グレーン原酒をブレンドしています(ブレンドされているモルトの数は変動あり)。

バランタインの特徴であるスイート、フルーティ、ラウンド、ソフトという4つの個性を感じさせるスタンダードのラインナップ。

香りはバニラ、カカオ、口に含むとほのかなスモーク、落ち着いた飲み口が特徴的なボトルです。

2016年ウイスキー・バイブル・アワードにて金賞を入賞しています。

バランタイン 12年

バランタイン 12年

熟成年数12年以上のモルト・グレーン原種をブレンドしたバランタインです。

ファイネスト同様、50種類近い原種が使われています。

ファイネストはスモーキーでやや荒々しくドッシリとした味わいがありましたが、12年はそれが抑えられ蜂蜜やバニラのような華やかな香り、よりエレガントな風味が漂うバランスの取れたボトルになります。

しかしアフターテイストにはアードベッグに由来するかのような海藻のような潮気が残り、一筋縄ではいかないボトルです。

飲み口はスムース、しかしクリーミーな風味が充実感を与えてくれます。

飲み方はストレート、またはロックがお勧めです。

2017年にはザ・スコッチ・ウイスキー・マスターズにて金賞に輝きました。

バランタイン 17年

バランタイン 17年

1937年に発売されて以来、高い人気を誇る17年もののバランタイン。

40種類以上の酒齢17年以上のモルト・グレーン原酒をブレンドして作られたボトルです。

中でもグレンバーギ、ミルトンダフ、スキャパ、クレントファースを主軸のキーモルトとしてブレンドしていると言われています。

香りはバニラ、カカオ、オレンジ、かすかにスモーク。口に含むと蜂蜜のような華やかな香り、そしてダークチョコレートのビター、そしてフィニッシュはスモーク、ピート。

短いながらも、心地よいウッディな余韻もしっかり楽しめます。

長期熟成の原種からくる樽香、ふくよかな甘み、そしてスモーク感。非常にバランスのとれた上品かつ複雑な味わいで、ウイスキー通も納得の一本。

2017年にはIWSCにて金賞に輝いています。

バランタイン 21年

バランタイン 21年

こちらは酒齢21年以上のモルト・グレーン原酒をブレンドして作られたボトル。

2007年にリリースされた比較的新しい上位クラスのラインナップです。

味わいは17年のアップグレード版。17年の風味や余韻をより濃厚にして、かつスムースな飲み口になったと言えます。

香りはバニラをベースに、青リンゴのような爽やかでフルーティな香りが加わっています。

口に含むとレーズン、蜜のようなふくよかな甘みが支配しますが、薬草のようなスパイスも感じられます。その後に青リンゴの爽やかさが訪れ、フィニッシュはほんのりとスモーク、磯の香り。

なめらかで飽きの来ないミディアムボディのウイスキーです。シェリー酒のような甘く長い余韻も特徴的。

2016年にはIWSCにて最優秀金賞を受賞された世界的に評価の高いボトルです。

バランタイン 30年

バランタイン 30年

32のモルトと5種類のグレーン原酒をブレンドした30年ものの贅沢なボトル。

シリーズで最上位のラインナップとなります。

長期熟成原酒の織り成す、複雑で芳醇な味わいは加水することにどんどん花開き、様々な一面を見せてくれます。

香りは開くまでやや時間がかかる印象で、時間の経過と共にレーズン、バニラ、かすかなスモークを感じます。

口に含むとシェリー、ビターチョコ、あんず、ドライフルーツのような甘みが絶妙なバランス感覚で迫ります。

フィニッシュは青リンゴ、かすかな潮の香り、そして円熟した樽香の余韻が長く続きます。

オールドボトルは43度だったので、少しアルコール度数は低くなりましたが、非常に高尚な味わいのボトルです。

飲み方はストレートで少しずつ加水しながら変化を楽しむと良いでしょう。

『バランタイン』の『次』に飲むウイスキー

では、バランタインと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、バランタイン好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:ウシュクベ リザーブ

新美さん
ゲール語で「ウシュクベーハ」、「ウシュクベー」は生命の水という意味でこれがウイスキーの語源となった事は有名です。

それをそのままブランド名にしてしまったこの「ウシュクベ」ですが、「リザーブ」でモルト比率60%、「ストーンフラゴン」で85%とモルト比率が高く、さらにシェリー樽でマリッジ(後熟)を行っているため、スイートで味わい豊かな飲みやすい仕上がりになっています。

すいすい飲めてしまうので、お好きな飲み方でどうぞ。

おすすめ銘柄②:グレンバーギ

新美さん
スペイサイドにある蒸溜所で、バランタインの主要原酒の1つであるために以前はあまりシングルモルトとして出回ることの少なかった「グレンバーギ」。

バランタインの味わいを決定づけているグレンバーギですが、先日バランタインブランドから、初めてのシングルモルトとなる「グレンバーギ15年」がリリースされました。

以前、一般的に出回っていたのはG&Mのグレンバーギでしたが、今回のリリースによって比較的見かけることの多くなった銘柄です。

洋ナシを思わせるフルーティーで柔らかな味わいのモルトです。

おすすめ銘柄③:ペンダーリン(ペンデーリン)

新美さん
ちょっとスコッチばかりで飽きてきたので別のウイスキーを…ということで「ペンデーリン」です。蒸溜所はイギリスの南西ウェールズにあり、いわゆるウェルシュウイスキーと呼ばれています。

同蒸溜所の最大の特徴は、単式蒸留器と連続式蒸溜器が組み合わさったような特殊なスチルを使用していることで、1度の蒸溜で約92度と非常に高いアルコール度数での蒸溜を行い、樽詰め前に加水によって度数を落として熟成させます。

バーボン樽での熟成はもちろん、マデイラやポート樽など様々な樽で後熟を行っているのも特徴の1つです。

「ピーテッド」はもちろんピーティーなタイプですが、その他は飲みやすいものが多いので、ぜひお試し下さい。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

結構マニアックな銘柄を選抜していただきまして。流石でございます(笑)

ウシュクベはハイボール美味しいですね。

食事にも合わせやすいです。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

 

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。