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アムルットの味/種類/おすすめの飲み方/シングルモルト・フュージョン・ピーテッド・カスク・マデイラ・カダンハム・ナーランジ・ライ

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ざっくり概要と味の特徴

アムルットはインドのバンガロールでつくられているシングルモルトウイスキーです。

インドが世界におけるウイスキーの生産・消費量No. 1の国だということはポールジョンのページで紹介しました。

アムルットはポールジョンより先にインドでシングルモルトを販売していたインド古参のブランドとなります。

リッチでスイートな味わいは世界中から高い評価を得ているブランドでもあります。

アムルットなどニューワールドウイスキーを比べてみよう!

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まずはオリジナルセットの紹介させてください!

まとめてわかる!ニューワールドウイスキーセット

ニューワールドウイスキーセット

ご要望が多かったので作りました!

近年ますます注目度の高まる、ニューワールドウイスキー。

あえてお馴染みではないインド、台湾、オーストラリアのエリアから、シングルモルトウイスキー3種の飲み比べセットです。

30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、あなたの好きなスモーキーモルトを見つけてください!

アムルットの種類と味わい

アムルット インディアン シングルモルトウイスキー

アムルットのフラッグシップ的ボトルとなります。

2008,2009年のモルト・マニアックスアワードで銅賞を受賞した世界的にも評価の高いボトルで、無着色、ノンチルフィルタードにてボトリングされています。

香りはリッチでフローラル。トロピカルフルーツ、乾燥させたオーク材、リコリス、トフィー、ハチミツ。

口当たりはスムース、味わいはシリアルの香ばしさ、バニラアイス、マンゴー、ハニーナッツ、中盤にドライさが訪れ、蜂蜜、ミルクチョコの甘みが広がります。

まずアムルットを知るにはこれです。

アムルット フュージョン

インドで作られた大麦と、スコットランドの大麦を使って作られたアムルット。

比率は75%がインド産のノンピート、25%がスコットランドの ピーテッドとなります。

東洋と西洋が融合した魅力的なウイスキーです。

ピート、ノンピートのウイスキーを仕込みから熟成まで別々に行い、4年間熟成させた原酒をマリッジして更に追加熟成を行いボトリングしています。

2010年にジム・マーレイ氏の著書「ウイスキーバイブル」にて世界のウイスキートップ3に選ばれた実力を持つ素晴らしきボトル。

その他のコンペティションでも多数好評を得ている誉高いボトルです。

香りはレーズン、カカオ、デーツ、焦がしたザラメ、スモークしたシリアル。

口に含むとやや厚みのあるボディでどっしりとした味わい。

バニラを効かせたカスタードクリーム、カシス、ベイクドオレンジ、ウッドスパイス、乾燥させたトロピカルフルーツ、後半にかけてふわりとしたスモーキーさが鼻腔をくすぐり、長めの余韻へと続きます。

アムルット ピーテッド

こちらはスコットランド産のフェノール値15〜20ppmのピーテッド麦芽を使用してつくられたスモーキーなアムルット。

こちらも、2011年の「ウイスキーバイブル」にて金賞を受賞している非常に評価の高いボトルとなります。

香りはラムレーズンの甘やかさとドライなピート、なめし革、奥にオレンジピールの柑橘系も潜んでいます。

口に含むとやや厚みのあるミディアムボディ。

味わいは香りとは裏腹に蜂蜜やメープルシロップの甘味がメインで、その後徐々にスモーキーさが訪れます。

後半にダークチョコのビターやスパイシーさも現れ実に多彩な風味が押し寄せます。

アムルット ピーテッドシングルモルト カスクストレングス

インド産の六条大麦は、豊富なタンパク質を持っており、リッチでオイリーな味わいのウイスキーが出来上がるのですが、それをまさに体現しているようなボトル。

ピーティーさとスパイシーさ、それに乗る麦芽の甘い香り。ブラッド・オレンジのようなジューシーな柑橘のアロマ。

スモークをさせたニシンや、煙、スパイシーな味わいとバタースコッチのようなコクのある甘さを感じられます。しつこくない柔らかなオイリーさで、余韻は非常に長くエレガント。

遥かなる大国が作り出す人生の酒。リッチで濃厚なウイスキー好きへおすすめです。

アムルット スペシャル リミテッドエディション マデイラフィニッシュ

アムルット スペシャル リミテッドエディション マデイラフィニッシュ

インドの蒸溜所全域で初となる、マデイラカスクで後熟を行ったラインナップ。

マディラワインとはポルトガルのマディラ島でつくられている強化ワインで強い甘味が特徴となっています。

香りはアーモンドやマジパンなどの芳醇な香ばしさ、トフィーの甘み、ココナッツ、メープルシロップ、奥にハーブも潜んでいます。

口に含むと厚みのあるボディで味わいはローストしたアーモンド、プラム、レーズン、チョコレートケーキ、マフィン、麦芽クッキー、完熟オレンジ、熟れたベリー系のフルーティさ、後半にかけて香辛料のようなスパイシーさを感じます。

ブドウ系の甘みとスパイシーさが同居した良く仕上がった一本です。

アムルット カダンハム

ノンピート、ピーテッドの原酒をつくり分け、それぞれバーボン樽で熟成させたあと

ラム樽→ブランデー一樽→シェリー樽次々と移し替えて後熟してつくられたボトル。

それぞれの原酒はピート:ノンピート(9:1)の割合でヴァッティングされています。

カダンハムとは、タミル語で「結合」や「混合」を意味しており、複数の樽の個性が混じり合った味わいを表現しています。

香りはリッチかつフローラル。

蜂蜜、ブドウ、洋梨のフルーティな香りとトロピカルフルーツの要素も、パイン、バニラエッセンス、カシス。

口当たりはスムースで味わいはパインキャンディ、蜂蜜、バニラ、カシス、バニラウエハース、デーツ、チョコレートクリーム、カカオパウダー、木酢、シナモンスパイス。

後半はドライで複雑で長い余韻へと続きます。

アムルット ナーランジ

アムルット ナーランジ

こちらはオロロソシェリー樽にオレンジピールを2年間入れて風味を付けし、そこに3年熟成のモルト原酒を詰め更に3年間熟成させ、つくられたボトル。

樽の香り付けにはインドの西ガーツ山脈に位置するマディケリで作られたオレンジが使われています。

「ナーランジ」はヒンドゥー語で「オレンジ」を意味しています。

香りはとにかく甘やか、どこまでも伸びるスイート感。

アプリコットやイチジクなどのドライフルーツ、メロン、ベイクドオレンジ、白胡椒、ブドウ、フルーツタルト。

口当たりは厚みのあるボディで味わいは濃厚なシロップ、オレンジの甘さとピールの柑橘系、糖蜜、シナモン系のスパイシーさを感じます。

後半はダークチョコの木酢が訪れ長い余韻へと続きます。

オレンジとシェリーの香り、甘みが混じりあった、非常に上品な味わいのボトルです。

アムルット カスクストレングス

樽出し、加水無しでボトリングされたアムルットのカスクストレングス。

アムルット本来のトロピカルでジューシーな味わいを堪能できるボトルです。

香りは焼きたてのパンケーキ、ピーナッツバター、蜂蜜、マンゴー、カカオ。

味わいは熟したリンゴや洋ナシ、ハチミツ、ファッジ、マーマレード、パッションフルーツやマンゴーなどの南国フルーツ、カシス、豊かな甘みの後にハイプルーフならではのスパイシーさが訪れ、飲み飽きません。

厚みのあるボディ、南国感のある甘味とスパイシーさが同居したボトルです。

アムルット シングルモルトダブルカスク

アムルット シングルモルトダブルカスク

こちらは2017年にリリースされたダブルカスクインディアンシングルモルトシリーズの中の1本。

バーボン樽とポートパイプ(シェリー樽)にて熟成させた原酒を使用してつくられています。

香りはハチミツ、カシス、バタースコッチ、シリアルの香ばしさ、薔薇のフローラル、シトラス系の爽やかさも感じられます。

味わいはブラウンシュガー、カラメルプディング、砂糖漬けのオレンジ、白ワイン、ザラメ、ドライプラム、後半に弱めの木酢、スパイシーさ、奥にスモーキーさも潜みます。

滑らかでシルキーな舌触りと上質な甘みを楽しめる極上の1本です。

アムルット ライシングルモルト

ライ麦を原料とし、アメリカンオークの新樽で熟成させたアムルットのライウイスキーとなります。

香りはマンゴーやパパイヤ、パイナップルなどのトロピカルフルーツ、シリアル、マジパン、古いオーク材。

味わいも香り同様トロピカルフルーツ系の甘みが広がりその後干し草、オレンジピール、ミント、グラノーラ、後半に黒胡椒のスパイスも感じられます。

ライウイスキーと聴くとドライでスパイシーなイメージがありますが、こちらは更にトロピカルな甘みが加わった複雑な味わいに仕上がっています。

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

インディアンウイスキーの先駆者「アムルット」。

アムルットでよく言われている特徴(主に海外)は甘いウッディさとリコリスの味わい。あと硬水っぽいというか、ミネラル感があります。

ポールジョン、カバランなどにも共通しますが熟成年数以上の円熟味があります。
個人的にはかなりパッションフルーツのイメージが強く、甘酸っぱい印象。やはり熟成環境のせいでしょうか。

南インドのバンガロールはめちゃめちゃ暑いので、年間エンジェルズシェアが20%弱あります。アムルットは3~4年で樽熟成のピークを迎えちゃうみたいですね。

おすすめはストレート、やや多めの加水、ハイボール。アムルットは加水しても伸びて崩れません。

ひとまず定番のシングルモルトを飲み進めましょう。
個人的にはフュージョンからいってもいいと思います。僕はフュージョンでした。

そしてピーテッド→カスクストレングスシリーズの順で飲むといいと思います。限定品は国内本数は少なめ。

2012年に「アムルットグリーディエンジェルズ 10年」というアムルットにしては長期熟成ものがリリースされました。

当時、めっちゃめちゃ高額だったので驚いたものです。
しかしバンガロールの気候で10年熟成できるってことは、もはや奇跡の樽なわけで、高額になるのは仕方ないのかもしれません。

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アムルットの発祥と歴史

どこで作られているのか?

アムルット蒸溜所はインドのカルナータカ州都、バンガロールに位置します。

ここは熱帯性気候ながらも標高が920mと高く、夏は 32℃、冬は12℃という寒暖差があります。

湿度も比較的低く温暖な気候から作物も育ちやすく、インドの田園都市とも呼ばれる一帯です。

熱帯でありながら寒暖差のある高地という環境は、スコットランドとは全く異なり、これがアムルット特有のフレーバーを生み出していると考えられます。

アムルットの歴史

アムルット社の創業は1948年。
アムルットとはサンスクリット語で「人生の霊酒」を意味します。

ウイスキーの他にもラムやブランデーなどを手がけるインド大手の酒造メーカーで、1985年よりウイスキーをつくりはじめましたが、当初はブレンデッドウイスキーのみの製造で、シングルモルト市場に参入したのは2004年。

リリース当時、インド国内でシングルモルトをつくっていたのはアムルット社だけでした。

しかし2010年に「アムル ット・フュージョン」がジム・マーレイ氏の著書「ウイスキーバイブル」で世界のウイスキートップ3に選ばれ(おそらくこれが影響し)この後続くようにして「ポールジョン」や「ランプール」などインド産のシングルモルトがリリースされました。

 

アムルットの信念は

「誰かに届けるものは、第一級の品質でなければならないが、そこに儲けを求めすぎてはいけない」というもので、これは数年前に他界した先代のニール社長の考えだといいます

 

またアムルットではシングルモルト「アムルット」の他に実験的なウイスキーがつくられています。

そのひとつが「ナーランジ」。

こちらはオロロソシェリー樽にオレンジピールを2年間入れて風味を付けし、そこに3年熟成のモルト原酒を詰め更に3年間熟成させたもの。

ナーランジとはヒンドゥー語で「オレンジ」を意味します。

樽に染み込んだシェリー酒とオレンジの風味が原種に宿り、まるでカクテルのオールドファッションドのような味わいに仕上がっています。

 

もう一つは「カダンハム」というブランド。

こちらはノンピート原酒とピーテッド原酒をそれぞれ作り分け、バーボン樽で熟成。

その後ラム樽→ブランデー一樽→シェリー樽と、次々と移し替えて後熟し、最後にヴァッティングしてつくられています。

これらの樽の要素が一つに混ざり合った複雑な味わいのボトルです。

カダンハムは古いタミル語で「ミクスチャー(混合)」 を意味します。

アムルットでは自社でラムとブランデーを造っているので、シェリー樽以外は自前の樽を使用しています。

実験的なウイスキーは継続的には販売せずあくまでも限定リリースとなります。

アムルットの製法

アムルットに使われるのはインド北部のパンジャブやラジャスタン地方で獲れた六条大麦で、ピーテッド麦芽に関してはスコットランド産のものを輸入しています。

モルトウイスキーの原料には二条大麦が使われるのが一般的ですが、インドでは六条大麦が使用されています。

六条大麦は食物繊維とタンパク質が豊富なため独特の旨味を生み出します。
アルコールの摂取量が低いのが難点ですが、その分様々なフレーバーが詰まっているといいます。

製麦はガンガデリーにある製麦会社に依頼したものが使用されます。

細かい指示を出して作られた麦芽はバンガロールまで約3000キロの道のりを運ぶのだそうです。なんとも広大なスケール…!

またアムルットではピート麦芽を本場スコットランドから輸入しています。

使用されるのはフェノール値15~20ppmの麦芽で現在は3割がピート麦芽、7割がノンピートの麦芽となります。

仕込水は 5㎞ほど離れた専用の井戸から汲み上げ、毎日タンクローリーで蒸溜所まで運んでいます。

熱帯地域のインドは水を確保するのも容易ではありません。

ワンバッチの仕込みに麦芽1トンを使用、こちらから5000ℓの麦汁を抽出します。

2回分を一緒にして1万ℓを発酵槽に投入し、約5日間かけて発酵します。

できあがるモロミのアルコール度数は6.5%。

これを蒸溜器に入れてアルコールを精製していきます。

蒸溜器は溜釜4基と再溜釜3基の計7基。

出典:Amrut Distilleries

以前は3基のスチルしかありませんでしたが2016年の改修で増設され、生産能力は以前の約3倍(年間10万ケース)に成長したといいます。

ニューポットの度数は62.8%で、ポールジョン同様、加水をせずに樽詰めします。

アムルットと名がつくウイスキーは全て4年以上熟成された原酒が使われています。

最長12年まで熟成を試したそうですが4年という月日が1番しっくりきたといいます。

しかし地球温暖化の影響で気温が上がっており、その分ウイスキーの熟成スピードも速くなっているそうです。

もちろんエンジェルズシェアの了解も比例し増加してしまいます。

ちなみに現在のエンジェルズシェアは9~10%で、これはポールジョンよりも、やや高い数値となっています。

気温が高く乾燥しているインドでは樽のあらゆる要素を絞り出すようにして熟成が進みます。そのため短い熟成期間でも豊かで複雑な風味が原酒に宿ります。

現在シングルモルトの約9%を世界5ヵ国に向けて輸出していますが、生産量が追いつかないほど忙しく稼働しています。

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アムルットは樽をつくるクーパレッジもボトリング工場も所有しており、たくさんの雇用を生み出している優良企業なのです。



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