バランタイン21年の味わいについて
香り
清涼感のあるフレッシュフルーツと、白桃の缶詰のようなリッチな果実感があり、白い花束を連想させるフローラルな香りです。
バニラ、蜂蜜の中にしっかりとしたオレンジマーマレード。アーモンドのような香ばしさもあり、リッチな味わいです。
味わい
舌に溶け込んでいくようなソフトで繊細なアタックです。甘くてなめらかな味わいで、徐々にドライ。
レモンやプルーンの甘やかさ。スモーキーフレーバーはごく微量で、味わいに複雑さを与える程度に感じます。
余韻は長めですが、すぐに次の一口が欲しくなる、スムースなボディです。
総評
これぞ長期熟成と納得できる、上品でやわらかなブレンデッドウイスキーの味わいです。
ウイスキー初心者にも伝わるような高級感があり、モルト原酒の奥深い風味を感じ取れることができます。
バランタイン社のブレンド技術の高さを認めざる負えない、絶妙なバランスに仕上がっています。
非常によくできたウイスキーですが、加水に対しては弱く、ソーダや水割りでバランスがやや崩れるところがあります。
21年の魅力を活かし、繊細な味わいをキープするためにはロックくらいが許容範囲内でしょうか。
バランタイン21年に使われている原酒(キーモルトについて)
魔法の7柱となるキーモルト(スキャパ、オールドプルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグ)をはじめとして、40種類以上の酒齢21年以上のモルト・グレーン原酒がブレンドされています。
あまりピートの主張はなく、うっすらと潮風が香る程度の印象。
バランタイン21年のおすすめのおいしい飲み方
ストレート
一口飲むと、包み込まれるような優しさに出会えるウイスキーです。じっくりとストレートで愉しみましょう。
原酒の奥深さを感じさせる、何度飲んでも飲み飽きない、すばらしいバランスです。
割りにボディにそこまでの厚さはありません。17年と同程度。
ロック
ストレートグラスにウイスキーを注ぎ、小指の爪の大きさくらいの小さな氷の粒を入れて、スワリングするのもおすすめ。
小さな氷はウイスキーに溶け込み、適度な加水によって、ストレートのときに感じ取ることのできなかったアロマを感じることができます。
また、ウイスキーの温度が少し下がることで、口に含んだ後に、温まっていく過程に生み出される複雑な味わいの変化を愉しむことができます。
新商品やバリエーション
バランタイン 21年 アメリカンオークカスク
バランタイン21年アメリカンオークエディションは、免税店向け商品として2015年にリリースされ、日本では2019年に正規品が数量限定で販売されました。
アメリカンオーク樽(バーボン樽)原酒の特徴を強調させてブレンドが施されたウイスキーで、アメリカンオークからの、バニラ、キャラメル、ナッツのような香りと、クリーミーな味わいが特徴的です。
21年という長期熟成のモルト原酒から生み出される、フローラルなフレーバーも魅力の一つとなっています。
同時発売のヨーロピアンオークと比べるとこってり甘め。わかりやすい味わいです。ややボディが弱いので加水はしないで飲みましょう。
バランタイン 21年 ヨーロピアンオークカスク
バランタイン21年ヨーロピアンオークエディションは、免税店向け商品としてアメリカンオークエディションと同時に販売されました。
ヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成させた原酒がメインとなったブレンドが施されており、アメリカンオークのシェリー樽と比べると、スパイシーな風味とバランスのとれたオーク香が生み出されています。
さらに、程よくビターで複雑な余韻を与えてくれることで、通常の21年よりボディが強く飲みごたえのある味わいとなっています。
香りはバランタイン特有のラムレーズンに熟したリンゴ、カカオ。口に含むとシェリー樽の醸すブドウの強い甘さ、プラム、カシスの葉、ビターチョコを感じます。余韻として樽香とスパイシーさが長く残る上品でエレガントなボトルです。
アメリカンオークと比べるとよりスパイシーで辛口。こちらのほうが加水に強い印象です。
バランタイン 21年 ウォーミングスパイス エディション
バランタインにあるフレーバーの中から特定のものをピックアップした「シグネチャーフレーバーシリーズ」の第1弾として、免税店向けに2019年まで販売されていた商品です。
ド派手な見た目ですが、味はクラシカルであたたかなスパイスを感じます。シナモン、リコリス、ジンジャーといったフレーバーをうまく拾えるような個性にブレンドされており、キャラメルやバニラのアロマと同居しています。
味わいも豊かで、オークとジンジャーが強め。朝露に濡れた草のようなハーバルな風味もあり、爽やかさがプラスされています。
余韻はロング。その名の通り、熱のあるオーク材が長く香ります。
バランタイン 21年 ゴールデンゼスト エディション
シグネチャーフレーバーシリーズの第2弾として2019年11月から免税店向けに販売された商品です。
香りはバランタイン21年らしいクリーミーなバニラや蜂蜜のフレーバーに加え、オレンジピールやフレッシュな柑橘系のアロマ。
味わいはりんご、砂糖漬けのオレンジ、シナモンとナッツ、カスタードパイ。少しコリアンダー。
エレガントなスパイシーさが強調されており、ウォーミングスパイスエディションよりも柑橘フルーツが強めに仕上がっています。
バランタイン 21年 セラミックボトル(青陶器)
主に免税店向けに販売されていた青陶器に入っている21年です。容量は700ml。アルコール度数は43%。
イギリスの陶磁器メーカーWADE社製の特別なボトルで、高級感のある化粧箱付きとなっています。
21年好きには未だに人気のあるボトルで、通販サイトやオークションではこちらか、1990年代に流通したグリーンカラーの21年を購入する人が多いイメージです。
クリーミーな風味で、ビターなマンダリンオレンジ、マーマレード、レモン、ヘーゼルナッツなど21年のフルーティな特徴をしっかり持っています。
これに古酒ならではのこなれたシェリーの香り、古い木製家具のようなスパイシーさが加わり、ミルクチョコレートのように溶けていきます。
オールド/特級ボトル/旧ラベルについて
1970年代~1992年
バランタイン21年が発売されたのは1992年ですが、それ以前に免税店向け商品や、アメリカ市場向けに限定的に販売されていました。
ラベルの違いは他のラインナップ同様、70年代は赤青紋章、80年代~80年代後期にかけては青旗に黄色が混じる紋章デザインとなっています。
その他、日本向けにはかつての正規代理店である明治屋が販売していた、黒ラベル・角瓶の21年が存在しています。
赤青紋章の21年(肩張りボトル、760ml)はかなり希少であまり出回りませんね。
1992年(公式発売)
1992年にバランタインの公式ラインナップとして販売が開始されました。
日本の正規代理店であるサントリーからの発売は2007年からとなり、アルコール度数は43%から40%に変更されます。
1990年代前期のボトルは緑色が強く、ボトルキャップシールもグリーンカラーとなっているのが特徴です。
こちらはまだまだ通販サイトやオークションサイトで見かけることがあります。
バランタイン21年と17年との味の違い、熟成度の差など
香り
華やかでフルーティーな香りは、17年と似ている部分が多く、どちらも豊富な香りをもつウイスキーだと言えますが、21年のほう「香りの層」が分厚いイメージ。
やや時間が経つと、21年にはオレンジっぽさが出てくる。
長期熟成のモルト原酒を複雑にブレンドすることで、高級感のある上品な香りを生み出しています。
味わい
17年よりも、クリーミー。
ストレートで飲んだ際にはフレーバーのまろやかさをしっとりと舌に感じることができ、奥行きのある長い余韻が魅力です。
しかし、21年は繊細でスムースな飲み口であるため、加水に対しては耐性が弱いところがあります。飲み方を間違えれば、整っていたバランスが崩れ、本来の魅力を発揮できない可能性があります。
熟成感
熟成度に関して、21年以上の原酒を使用している割には、17年と変わらない熟成感です。
ボディに厚みがあるわけではなく、熟成樽由来の甘さのある味わい、タンニン分、バニラ香なども、熟成年数の割には控えめです。
17年より風味や余韻が濃厚ですが、飲み口はスムースになったため、強いインパクトを感じることのない、穏やかな熟成感をもつウイスキーとなっています。
どんな飲み方でもおいしく飲めてしまう17年よりもバランスの崩れやすさはあるような気がします。
21年は食後にストレート向きですね。
バランタイン21年の口コミや評価評判
今日は「バランタイン21年」。
上品な甘さ、長期熟成によるまろやかさでバランスがしっかりとれたウィスキー。
2本目のバランタインが21年ってチョイス、、、、(笑)。
ですが他の方のレビューをみるとファイネストから30年までどれも大変評価が高い。
これは全部飲むしかないな。#TWLC pic.twitter.com/ZbyiPupmkk— コンちゃん ウィスキー大好きマン! (@whiskyyounglove) May 4, 2020
https://twitter.com/umeda1333/status/1224582346852069376
シングルモルトばかりで疲れてきたからバランタイン21年。優しいバニラとリンゴにハチミツ。ピートもあるはずやがわいのバカ鼻は拾わない模様w 味わいでほんのりピートスモークある気はするけど蜜とバニラの甘みで吹っ飛んでないに等しい。17年と30年に隠れてるがええウイスキーよな。#TWLC pic.twitter.com/JhRfNKCdpP
— ユージ@バイソナー (@hetareyuji) November 24, 2020
バランタイン21年
戴いたので初めて飲んでみたけど、ウィスキーってこんなに芳醇で瑞々しく果実感あったっけ?ていうのが目いっぱい知ってる言葉で表現した感じ(笑)とりまロックで飲んでみたけど、ストレートのがいいのかなぁ?
めちゃくちゃ美味しくてびっくり pic.twitter.com/aOQp7mMyju— ぱんどら@月皇りる (@____tsukigami) May 4, 2020
バランタイン21年。ブレンデッドならではの飲みやすさとまろやかさ。でも思ってた以上にスモーキーで後味に軽く潮の香りが残る。チーズを合わせたけど旨い? pic.twitter.com/NtAPO0g3sH
— 大玉すいか? (@OodamaPuccho) April 12, 2020
本日はこちら、バランタイン 21年。
蜂蜜のような色、甘い香りと木の温もり。
ゆったりとした時を演出してくれる一本。
口当たりも実にまろやか滑らかでワクワクします。 pic.twitter.com/WFxdEUXytF— 九条尊 (@kujotakeru) December 21, 2019
今日の一杯目。
バランタイン21年。
非常にまろやかでバランスの取れた味わい。美味しい!
ウイスキーを飲み始めて、一番最初に衝撃を受けたのがこのバランタイン21年。ウイスキーってこんなに美味しいのか!と感動した4年前。 pic.twitter.com/dh7qzaW4tW— you (@you48216710) September 5, 2020
今日は「バランタイン21年」。
上品な甘さ、長期熟成によるまろやかさでバランスがしっかりとれたウィスキー。
2本目のバランタインが21年ってチョイス、、、、(笑)。
ですが他の方のレビューをみるとファイネストから30年までどれも大変評価が高い。
これは全部飲むしかないな。#TWLC pic.twitter.com/ZbyiPupmkk— コンちゃん ウィスキー大好きマン! (@whiskyyounglove) May 4, 2020
バランタイン 21年
相棒との最初の1杯は、この1本で
刺激的なドキドキするトークでは無く…
ゆっくりと、長い時間を掛けて染み渡る余韻が心地よい夜は長い、じっくりと話をしよう pic.twitter.com/XdmhcgA82G
— ばじ (๑'ᴗ'๑) (@Basium_) July 5, 2020
バランタイン21年
封切り。硬い。スワリングしても硬い。
30分頃から開いてくるがこれもうっかり飲み干す。ナッツの匂い。
グレーンの穀物感をダイレクトに感じられる。シルキーさは30年やオールドボトル17年には及ばなかったけれど美味だった。#ウイスキー pic.twitter.com/chLGZ2IXc8— ちゃんすー? (@dsue_0824) February 17, 2020