シーバスリーガルの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

シーバスリーガルの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『シーバスリーガル』の解説と、シーバスリーガルのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『シーバスリーガルの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

王族が愛す老舗の名品。シーバスリーガルの概要

シーバスリーガルのラインナップ

シーバスリーガルはスコットランドのスペイサイド地方を代表するブレンデッド・スコッチ・ウイスキーです。

リーガルという言葉は通常「法律の~、法律上の~」という意味を持ちますが、シーバスリーガルの商品名に関しては「王者に相応しい」や「堂々としていて威厳のある」という意味が当てはまります。

1950年にはキーモルトとなるスペイサイド最後の蒸留所ストラスアイラを買い取り、現在はペルノ・リカール・ジャパン社が輸入、販売を行っています。

シーバスリーガルの発祥と製造場所の紹介

シーバスリーガルにはグレンリベット、ロングモーン、ベンリアックなどスペイサイドを代表するシングルモルトが原酒として使われていますがその中でもキーモルトとして紹介したいのがストラスアイラです。

ストラスアイラは1786年に設立されたスペイサイドで最も古い蒸留所です。

設立当初はミルタウン蒸溜所という名前で経営がスタートします。

その後何度か経営者が変わり最終的にシーバス社がこの蒸溜所を買い入れ、シーバスリーガルのキーモルトとして使われるようになりました。

そして1970年にシーバス社がシーグラム社の傘下に入り、これを期にミルトン蒸溜所からストラスアイラ蒸溜所へと正式に改名されました。

ちなみに、ミルトン蒸留所で作られていたウイスキーは創業当時から出荷されるときに「ストラスアイラ」の商品名が使われていました。

シーバスリーガルの歴史

シーバスリーガルのお店

シーバスリーガルの歴史は深く遡ること200年以上前の1801年。

創業となるシーバス兄弟が コーヒーやブランデー等の高級食品を取り扱う商店をスコットランドのアバディーンにて開業したのがはじまりです。

1850年代に入るとシーバス兄弟は本格的にブレンデッド・ウイスキーを製造し始めます。

これは当時、主流として売られてしたシングルモルト・ウイスキーが味にばらつきがあり不評だったため、富裕層から上質なウイスキーを求められたからでした。

今では考えられませんが当時のシングルモルトは高いばかりで、味は不評だったようですね。

こうして上質で安定した味わいのブレンデッド・ウイスキーはたちまち富裕層を中心に人気を呼びました。

しかしこの頃はまだシーバスリーガルではなく「ロイヤル・グレンディー」という商品名で販売されていました。

 

1891年にこのグレンディーを発展させて完成したのが『シーバスリーガル』です。

1909年には、初代マスターブレンダーのチャールズ・ハワード氏が25年間貯蔵庫で熟成した長期熟成原酒を厳選し、世界初のプレミアム・ブレンデッド・ウイスキーを製造。

シーバスリーガル25年

このウイスキーをきっかけとなり、当時急速に経済発展を遂げていたアメリカとカナダへの輸出を敢行しました。

その結果、世界で最も早くその名声を確立したスコッチウイスキーとなりました。

シーバスリーガルの製法(作り方)

シーバスリーガルのキーモルト「ストラスアイラ」。シーバスリーガルの香り・味わいを支配する、欠かせない原酒と言えるでしょう。

ストラスアイラはフルーティでフローラルな香りと、樽熟成由来のナッツ感とドライな味わいが特徴。

味の決め手となる要素は何と言っても「仕込み水」でしょう。

ストラスアイラの仕込み水は、ブルームヒルにある「フォンズ ブイエン」という古い泉の湧水が一部使われています。

その昔泉は馬の姿をした妖精ケルピーに守られており、人がこの泉に近づこうとするとケルピーによって水の中へ引き込まれてしまう…そんな伝説が信じられていました。

ゲール語で「フォンズ ブイエン」とは泡立つ泉という意味。

泉に人が引き込まれるときに泡が立つ事から、この名がつけられたのかもしれませんね。

カルシウムを多く含む中軟水の仕込み水によって、ストラスアイラの味わいに独特の優しげな柔らかさが生まれてくると言われています。

昔ながらの製法と、妖精によって守られてきた仕込み水のおかげで、ストラスアイラの味は今も変わらず健在しています。

 

また1990年代前半までは麦芽を発酵させる工程で、ウォッシュバックと呼ばれる発酵槽が使われていました。

20世紀になると他の蒸留所ではステンレス等の金属がよく使われていたのですが、ストラスアイラではこだわりの木製のウォッシュバックを使用。

金属に比べ木製ウォッシュバックは温度管理が難しくまた、清掃も1日かかり…と維持管理が大変でしたが、昔ながらの製法にこだわったシーバスリーガルは頑なに木製ウォッシュバックを使用していました。

そんなこだわりの製法のもと発酵される麦芽は上質なもろみへとなり、香味の厚さを増していく…。

これが当時のストラスアイラの味の決め手にもなっていたと言われています。

 

しかし維持管理にあまりにも手間と時間がかかるということでついに90年代後半、ステンレス製のものを導入して、現在に至ります。

ブレンドのためのレシピは1920年ごろのものから保管されたものを参考にしていますが、原酒の味わいは同じ蒸留所のものであっても毎年変わる為、そのままでは同じものを作れません。

マスターブレンダーが脈々と受け継がれる伝統の味わい、香りになるように毎年微調整し、シーバスリーガルの不変性が保たれています。

ウイスキー「シーバスリーガル」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『シーバスリーガル』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

シーバスリーガル 12年

シーバスリーガル 12年

こちらは酒齢12年以上のモルト、グレーン原酒をブレンドしたもの。

現在販売されているラインナップの中でレギューラーボトルと言って良いでしょう。

スペイサイドモルトを特筆するかのような華やかな香り、ナッツの香ばしさ、青りんご、洋梨を思わせる清々しい爽快な余韻が特徴的です。

12年表記ですがアルコールの刺激をほとんど感じさせず、非常に飲みやすい一本です。

ウイスキーが苦手な方でも、こちらなら受け入れられる。初心者にはぴったりのボトルです。

2015年 インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて金賞、2015年にはスコッチウイスキーマスターズで金賞に輝いています。

シーバスリーガル 18年

シーバスリーガル 18年

続いて酒齢18年のモルト、グレーン原酒をブレンドした高級ボトル。

特筆すべきはこのブレンドを手がけたのが世界最高峰のブレンダーと言われているコリン・スコット氏だということ。

使用している原酒は85種類という「超」がつくプレミアム・ブレンデッド・ウイスキーなのです。

白い花を思わせる高貴な香り、バニラやハチミツの甘み、ヘーゼルナッツの香ばしい香り。

味わいはシトラスの上品な甘みが全体を支配しますが、後からカカオ、洋梨、青りんごが現れ、複雑かつ心地よい余韻を残してくれます。

飲み方はストレート、ロック、ハイボール、なんでも美味しいです。

ウイスキー初心者におすすめするウイスキーのページでも解説されていた逸品です。

2014年にインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて、トロフィー(ブレンデッドスコッチ部門最高賞)を獲得、2015年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて最優秀金賞を受賞しています。

シーバスリーガル 25年

シーバスリーガル 25年

1909年、当時のマスターブレンダー、チャールズ・ハワード氏が貯蔵庫で25年間熟成した原酒を厳選し、世界初の贅沢なブレンデッド・ウイスキーを製造しました。

このボトルの味わいは高く評価され「ラグジュアリーウイスキー」と呼ばれアメリカニューヨークへ進出するきっかけともなりました。

こちらのシーバスリーガル25年はその当時のボトルを復刻させたもの。

酒齢25年以上の長期熟成原酒のみが実現する深い香り、長い余韻を楽しめる、実に「ラグジュアリー」なボトルです。

18年以上の複雑さ、シーバスリーガルのエレガントな香りに加え、温かみのあるバニラの濃厚さが漂います。

麦芽、若草の爽やか、ドライフルーツの深く上品な甘み。

深い樽香が長い満足感を与えます。

現在のシーバスリーガルの最高傑作、この上なく贅沢なウイスキーです。

2015、2016年にインターナショナル スピリッツ チャレンジにて受賞歴があります。

シーバスリーガル ミズナラ・スペシャルエディション

シーバスリーガル ミズナラ・スペシャルエディション

現在のマスターブレンダー、コリン・スコット氏によってブレンドされた12年をベースに、日本特有のミズナラ樽に入れて後熟(マリッジ)したボトルとなります。

ジャパニーズ・オークとして知られるミズナラ樽からは白檀や伽羅などに例えられる独特の甘い香りを放ちます。

従来のシーバスリーガルと和のテイストが見事に融合したボトルです。

シーバスリーガルらしい甘みや爽やかなフルーティーさはそのままに、白檀の柔らかな香りがほのかに漂う上品な一本となります。

和食にも合わせやすい一本で、食中酒としても重宝します。

シーバスリーガル アルティス

2016年11月14日に日本で発売された、シーバスリーガル史上初のブレンデッドモルトウイスキー。

シーバスリーガルの伝統を支えてきた5人の歴代マスターブレンダーへのオマージュとして作成されました。

シーバスリーガルの主軸であるストラスアイラ蒸留所をはじめ、ロングモーン蒸留所、トーモア蒸留所、アルタベーン蒸留所、ブレイヴァル蒸留所の特徴的な5種類のモルトをブレンド。

熟した白桃やりんごのコンポートのような芳醇なアロマに薄いはちみつのと杏のような味が広がります。辛口で余韻は長く、温かいヘザーの残り香を感じます。

商品名のアルティスは英語の【ULTIMATE(究極)】と、ラテン語の【FORTIS(力)】を掛け合わせた造語で、【究極の力】を意味しています。

『シーバスリーガル』の『次』に飲むウイスキー

では、シーバスリーガルと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、シーバスリーガル好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:オールドパー 12年

オールドパー 12年
新美さん
152歳まで生きたと言われるトーマスパーにあやかって名付けられたブレンデッドウイスキーがこの「オールドパー」です。

発売後すぐに人気を博したこのウイスキーは、岩倉遣欧使節団によって日本に持ち帰られたとも言われており、著名な日本の政治家や文人から愛されたウイスキーとしても有名です。

ちなみに、オールドパーのボトルは斜めに自立するユニークなつくりになっているので、傾いても決して倒れないことの象徴としても縁起を担ぐ日本人に親しまれてきました。

クラガンモアをキーモルトにブレンドされたその味わいは、すっきりとした甘さとフルーティーさが特徴でほのかにスモーキーさも感じられます。

とても飲みやすいウイスキーなので飲みすぎにはご注意下さい(笑)。

おすすめ銘柄②:ストラスアイラ 12年

ストラスアイラ 12年
新美さん
シーバスリーガルといえば超有名なブレンデッドウイスキーですが、シーバスリーガルの核となるモルトがこの「ストラスアイラ」です。

その名前からよくアイラモルトと勘違いされますが、蒸溜所はスペイサイドのキース地区にあります。

昔は、シーバスのブレンドに使われる為にシングルモルトとして出回ることの少なかったストラスアイラですが最近は比較的容易に購入できます。

りんごを思わせるフルーティーな香りで、非常に飲みやすいモルトの1つです。

シーバスリーガル好きには間違いないウイスキーと呼べるでしょう。

おすすめ銘柄③:グレンキース

新美さん
ストラスアイラと同じくキースの町にある、ストラスアイラの第2蒸溜所として創設された「グレンキース」。

アイラ川をはさんでストラスアイラの対岸にあります。

2000年から長らく生産休止状態にあった同蒸溜所ですが、2013年からは操業を再開しています。

ストラスアイラ同様にフルーティーで飲みやすいモルトですが、ストラスアイラと比較するとよりスパイシーさが感じられ、フルーティーなテイストとの絶妙なハーモニーを奏でています。

現在オフィシャルボトルは流通してませんので、もし見かけたら飲んでみて欲しい1本です。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

オールドパーはスーペリア、12年、15年、クラシック18年など、わかりやすくグレードがあるのがよいですね。

グレンキースはシグナトリーから出ているものがお手頃でしょうか。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。