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シーバスリーガルを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

シーバスリーガル12年・18年・25年

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ざっくり覚える!

シーバスリーガルはジョニーウォーカーバランタインに次いで売り上げの高いブレンデッドスコッチで、現在はペルノ・リカール・ジャパン社が輸入、販売を行っています。

シーバスは創業者の「シーバス家」を指し、リーガルには「王者に相応しい」や「威厳のある」という意味が込められています。日本では吉田茂元首相も愛飲したと言われています。

最近はちょいと華美な装飾が目立ち、外箱ばかりがラグジュアリーになっていきますが、基本ラインナップはどれも安定しており、クオリティが高いです。手ごろな価格の12年、ミズナラ12年を攻めたら、すぐに18年、ミズナラ18年と進むのがベター。

まとめて試飲できる!オリジナルシーバスリーガルセット

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まずはオリジナルセットの紹介させてください!

まとめてわかる!シーバスリーガルの主要ラインナップ

シーバスリーガルセット

シーバスブラザーズの、お得な3種の飲み比べセットをつくりました!

ブランドを代表するアイテム「12年」と、その差がよくわかる国産ミズナラ材を使った樽で熟成をした「ミズナラ12年」。「エクストラ13年オロロソシェリーカスク」は、シェリー樽で熟成した原酒を使用しており、華やかでフルーティな味わいと高級感ある飲み口が特徴です。

    • シーバスリーガル 12年 (40度)
    • シーバスリーガル ミズナラ 12年 (40度)
    • シーバスリーガル エクストラ13年オロロソシェリーカスク (40度)

30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、シーバスリーガルのボトルの違いを確かめてください。

シーバスリーガルの発祥と製造場所、歴史の紹介

やっぱり!?食料品店からスタート!

シーバスリーガルの歴史は深く遡ること200年以上前の1801年。
コーヒーやブランデー等の高級食品を取り扱う食料品店をスコットランドのアバディーンにて開業したのがはじまりです。

「またかい!?」と思った方もいることでしょう。
そうです、ジョニーウォーカーも1820年に食料品店スタートだし、バランタインも1827年に食料品店スタートなのです。今あるメジャースコッチブランドは、同時期に食料品のお店からスタートしているというわけです。

このお店、創業当時の経営者はジョン・フォレストとウィリアム・エドワードの二人でしたが、事業が少しずつ大きくなると、同じアバディーンに住んでいた友人の従兄弟である「ジェームズ・シーバス」を招き入れます。

このシーバスがデキるやつだったわけです。
シーバス家は男爵位を持つ名門だったので、富裕層の知り合いが多くいました。当時需要が伸び始めたウイスキーにいち早く注目し、業績を伸ばします。

1843年には早々にヴィクトリア女王からロイヤルワラントを授かり、名声を得て事業を拡大させます。当時の経営者だったフォレストとウィリアムが亡くなると、社に実の弟であるジョンを呼び寄せ、「シーバスブラザーズ社」を誕生させるのです。

次々と開発されるシーバス社のウイスキー

出典©:https://www.pernod-ricard-japan.com/

そして1850年代に入るとシーバス兄弟は本格的にブレンデッド・ウイスキーを製造し始めます。

当時、主流として売られてしたシングルモルト・ウイスキーが味にばらつきがあり不評だったため、富裕層からは上質なウイスキーを求められました。今では考えられませんが当時のシングルモルトは高いばかりで、味は不評だったようですね。

こうして上質で安定した味わいのブレンデッド・ウイスキーはたちまち富裕層を中心に人気を呼びました。

1860年代には食料品店から完全にウイスキー製造会社に移行し、数々の自社ブランドを生み出します。
代表的なのは酒税法改正以前につくられたグレーンを含まないヴァッテドモルト「グレンディー」。
ほかにも「ロイヤルストラッサン」「オールドヴァッド」など、製品と販売網を拡大し、1880年代にかけてその名声をより高めていきます。

そして、1891年。このグレンディーを発展させて完成したのが『シーバスリーガル』です。

既にジェームズ・シーバスは亡くなっていましたが、その助手のアレクサンダー・スミスと初代マスターブレンダーであるチャールズ・ハワードがそのブレンド技術の粋を結集し、製作。
この『シーバスリーガル』はノンエイジででしたが、正式に商標登録を行いアメリカとカナダで発売することになります。

超デラックスな25年物で大出世!

さらに1909年、チャールズ・ハワードが25年間貯蔵庫で熟成した長期熟成原酒を厳選し、世界初のプレミアム・ブレンデッド・ウイスキーを製造してしまいます。いきなり25年物です。

シーバスリーガル25年

当時25年物のブレンデッドウイスキーなんてものはこの世に存在しません。
当時のシーバス社の開発能力、原酒管理能力は相当なものだったことでしょう。

このウイスキーをきっかけとなり、当時急速に経済発展を遂げていたアメリカとカナダへの輸出を敢行しました。

この25年はアメリカ禁酒法時代に終売となってしまいますが、他社を圧倒したこの成果によりシーバスリーガルは、世界で最も早くその名声を確立したスコッチウイスキーとなりました。

シーバスリーガルのキーモルト「ストラスアイラ」

ストラスアイラ蒸溜所

シーバスリーガルにはグレンリベット、ロングモーン、ベンリアックなどスペイサイドを代表するシングルモルトが原酒として使われていますがその中でもキーモルトとして紹介したいのがストラスアイラです。

スミスとハワードが亡くなり、1935年にシーバスブラザーズ社は「株式会社」となります。
1949年にカナダのシーグラム社の傘下に入り、資本を得ると直後の1950年に買収したのがストラスアイラ蒸溜所です。

ストラスアイラは1786年に設立されたスペイサイドで最も古い蒸溜所で、設立当初はミルタウン蒸溜所という名前で経営がスタートします(その後「ミルトン蒸溜所」に改名)。
その後何度か経営者が変わるのですが、最終的にシーバス社がこの蒸溜所を買い入れ、シーバスリーガルのキーモルトとして使われるようになるのです。

「シーバスリーガル」の華やかでフローラルなフレーバーには、この「ストラスアイラ」が大きく寄与しているのです。
詳しくはストラスアイラの記事で。

戦後は、シーバスリーガル12年を主力商品に据えます。
2001年、シーグラム社がウイスキービジネスから撤退すると、スコッチ業界第二位に位置するペルノ・リカール社がシーバスブラザーズを買収。多数の蒸溜所、そして豊富な原酒と熟成庫、強力なマネジメント能力により生産能力は飛躍的に拡大します。

シーバスリーガルは現在、世界200か国以上で販売されており、特に12年はジョニ黒に次ぐ人気を誇っています。
アイゼンハワー前米国大統領や、吉田茂元首相も愛飲した誇り高き王家の酒は、今なお多くの人に愛されているのです。

ちなみに日本では、シーバスリーガルグローバルキャンペーン「SUCCESS IS A BLEND – ブレンドは成功のもと」が始動。脚本家、俳優、監督、作詞・作曲家、ギタリストなど様々な幅広い分野で活動する宮藤 官九郎氏を起用しています。

様々な個性を持ち、またブレンドしている宮藤官九郎氏のイメージが、今回のブランドキャンペーンで発信する“アート・オブ・ブレンディング”のメッセージと合致することから起用が決定したそうです。

シーバスリーガルの製法(作り方)

シーバスリーガルのキーモルト「ストラスアイラ」。

シーバスリーガルの香り・味わいを支配する、欠かせない原酒と言えるでしょう。

ストラスアイラ12年

ストラスアイラはフルーティでフローラルな香りと、樽熟成由来のナッツ感とドライな味わいが特徴。

味の決め手となる要素のひとつはその「仕込み水」でしょう。

ストラスアイラの仕込み水は、ブルームヒルにある「フォンズ ブイエン」という古い泉の湧水が一部使われています。
その昔泉は馬の姿をした妖精ケルピーに守られており、人がこの泉に近づこうとするとケルピーによって水の中へ引き込まれてしまう…そんな伝説が信じられていました。

ゲール語で「フォンズ ブイエン」とは泡立つ泉という意味。
泉に人が引き込まれるときに泡が立つ事から、この名がつけられたのかもしれませんね。

カルシウムを多く含む中軟水の仕込み水によって、ストラスアイラの味わいに独特の優しげな柔らかさが生まれてくると言われています。

昔ながらの製法と、妖精によって守られてきた仕込み水のおかげで、ストラスアイラの味は今も変わらず健在しています。

ストラスアイラのウォッシュバック

また1990年代前半までは麦芽を発酵させる工程で、ウォッシュバックと呼ばれる発酵槽が使われていました。

20世紀になると他の蒸溜所ではステンレス等の金属がよく使われていたのですが、ストラスアイラではこだわりの木製のウォッシュバックを使用。

 

金属に比べ木製ウォッシュバックは温度管理が難しくまた、清掃も1日かかり…と維持管理が大変でしたが、昔ながらの製法にこだわったシーバスリーガルは頑なに木製ウォッシュバックを使用していました。

そんなこだわりの製法のもと発酵される麦芽は上質なもろみへとなり、香味の厚さを増していく…。

これが当時のストラスアイラの味の決め手にもなっていたと言われています。

シーバスリーガルの樽

しかし維持管理にあまりにも手間と時間がかかるということでついに90年代後半、ステンレス製のものを導入して、現在に至ります。

ブレンドのためのレシピは1920年ごろのものから保管されたものを参考にしていますが、原酒の味わいは同じ蒸溜所のものであっても毎年変わる為、そのままでは同じものを作れません。

マスターブレンダーが脈々と受け継がれる伝統の味わい、香りになるように毎年微調整し、シーバスリーガルの不変性が保たれています。

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ウイスキー「シーバスリーガル」のラインナップ

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まず、僕が現在販売中である『シーバスリーガル』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

シーバスリーガル 12年

こちらは酒齢12年以上のモルト、グレーン原酒をブレンドしたもの。

現在販売されているラインナップの中でレギューラーボトルと言って良いでしょう。

スペイサイドモルトを特筆するかのような華やかな香り、ナッツの香ばしさ、青りんご、洋梨を思わせる清々しい爽快な余韻が特徴的です。

12年表記ですがアルコールの刺激をほとんど感じさせず、非常に飲みやすい一本です。

ウイスキーが苦手な方でも、こちらなら受け入れられる。初心者にはぴったりのボトルです。

2015年 インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて金賞、2015年にはスコッチウイスキーマスターズで金賞に輝いています。

シーバスリーガル ミズナラ 12年

現在のマスターブレンダー、コリン・スコット氏によってブレンドされた12年をベースに、日本特有のミズナラ樽に入れて後熟(マリッジ)したボトルとなります。

ジャパニーズ・オークとして知られるミズナラ樽からは白檀や伽羅などに例えられる独特の甘い香りを放ちます。

従来のシーバスリーガルと和のテイストが見事に融合したボトルです。

シーバスリーガルらしい甘みや爽やかなフルーティーさはそのままに、白檀の柔らかな香りがほのかに漂う上品な一本となります。

和食にも合わせやすい一本で、食中酒としても重宝します。

シーバスリーガル 12年 ブラザーズブレンド

こちらは2012年に発売された免税店限定商品。シーバスブラザーズ社の創業者、ジェームスとジョン兄弟に捧げたボトルです。

代々受け継がれるシーバスならではのスームス感、豊かなまろやかさを追求したレシピに現代風なアレンジを加えた免税限定のウイスキーです。

ボトル表記もあるように酒齢は12年。

キーモルトはスペイサイドのモルトストラスアイラ、ロングモーンとなります。

恐らく中身は12年に近いと思いますが、モルト原酒の比率が高いため、シルキー感を残しつつどっしりとした旨味を味わえる満足感の高いボトルです。1000mlなのでお得感もありますね。

シーバスリーガル 18年

続いて酒齢18年のモルト、グレーン原酒をブレンドした高級ボトル。

特筆すべきはこのブレンドを手がけたのが世界最高峰のブレンダーと言われているコリン・スコット氏だということ。

使用している原酒は85種類という「超」がつくプレミアム・ブレンデッド・ウイスキーなのです。

白い花を思わせる高貴な香り、バニラやハチミツの甘み、ヘーゼルナッツの香ばしい香り。

味わいはシトラスの上品な甘みが全体を支配しますが、後からカカオ、洋梨、青りんごが現れ、複雑かつ心地よい余韻を残してくれます。

飲み方はストレート、ロック、ハイボール、なんでも美味しいです。

ウイスキー初心者におすすめするウイスキーのページでも解説されていた逸品です。

2014年にインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて、トロフィー(ブレンデッドスコッチ部門最高賞)を獲得、2015年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて最優秀金賞を受賞しています。

シーバスリーガル 18年 ミズナラカスクフィニッシュ

2013年に発売された「シーバスリーガル ミズナラ12年」から7年の月日が流れ、満を持して発売された本作。

18年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、ミズナラ樽でフィニッシュした特別なブレンド。

シーバスリーガルの持つフルーティーでエレガントな味わいに、ミズナラ樽でのフィニッシュによる、クリーミーさとほのかなスパイス香が加わります。

12年よりも練れているリンゴのアロマ。青リンゴよりも赤リンゴか。ハーバルで上品な香りの後にしっかりとシナモンとバニラビスケット。

口当たりはややオイリーだがあっさりと感じる。

味わいはアプリコットジャム、ショウガ、シナモンが強い。中盤は非常にモルティでハチミツの風味も香る。

スパイシーでシャープな甘い余韻が続く。

ちなみに、国内品と免税店向けの味わいとは異なります。

シーバスリーガル 18年 アルティメットカスクコレクション ファーストフィル ジャパニーズオークフィニッシュ

シーバスリーガル18年アルティメットカスクコレクションシリーズの第三弾。

ジャパニーズウイスキーでも珍しいファーストフィルのミズナラオーク樽で仕上げています。

最高樹齢200年の日本のミズナラオークで手作りされた樽を使用することで、オリジナルブレンドのフルーティーでスパイシーな香りに、甘いクレモンティーヌ、洋ナシ、スパイスのフレーバーが加わりました。スコットランドの複雑さや情熱が日本の優雅さと融合した興味深いフィニッシュです。

シーバスリーガル 25年

1909年、当時のマスターブレンダー、チャールズ・ハワード氏が貯蔵庫で25年間熟成した原酒を厳選し、世界初の贅沢なブレンデッド・ウイスキーを製造しました。

このボトルの味わいは高く評価され「ラグジュアリーウイスキー」と呼ばれアメリカニューヨークへ進出するきっかけともなりました。

こちらのシーバスリーガル25年はその当時のボトルを復刻させたもの。

酒齢25年以上の長期熟成原酒のみが実現する深い香り、長い余韻を楽しめる、実に「ラグジュアリー」なボトルです。

18年以上の複雑さ、シーバスリーガルのエレガントな香りに加え、温かみのあるバニラの濃厚さが漂います。

麦芽、若草の爽やか、ドライフルーツの深く上品な甘み。

深い樽香が長い満足感を与えます。

現在のシーバスリーガルの最高傑作、この上なく贅沢なウイスキーです。

2015、2016年にインターナショナル スピリッツ チャレンジにて受賞歴があります。

 

ちなみにオールドボトルである「特級 シーバスリーガル 25年 チェアマンズリザーブ」もひとくちウイスキーにありますので、ぜひ試してみてください。

シーバスリーガル アルティス

2016年11月14日に日本で発売された、シーバスリーガル史上初のブレンデッドモルトウイスキー。現在は終売。

シーバスリーガルの伝統を支えてきた5人の歴代マスターブレンダーへのオマージュとして作成されました。

シーバスリーガルの主軸であるストラスアイラ蒸溜所をはじめ、ロングモーン蒸溜所、トーモア蒸溜所、アルタベーン蒸溜所、ブレイヴァル蒸溜所の特徴的な5種類のモルトをブレンド。

熟した白桃やりんごのコンポートのような芳醇なアロマに薄いはちみつのと杏のような味が広がります。辛口で余韻は長く、温かいヘザーの残り香を感じます。

商品名のアルティスは英語の【ULTIMATE(究極)】と、ラテン語の【FORTIS(力)】を掛け合わせた造語で、【究極の力】を意味しています。

シーバスリーガルアルティス20年

旧ボトルのアルティスとは打って変わって、グレーンウイスキーが入った20年物。

スコットランド・スペイサイド地方の5つの蒸留所「ストラスアイラ」「ロングモーン」「トーモア」「アルタベーン」「ブレイヴァル」のシングルモルトウイスキーと、シグネチャーグレーンウイスキー「ストラスクライド」をブレンド。

これら6種類のウイスキーはすべて20年以上熟成されたものです。

香りはジューシーな赤リンゴ、ラズベリージャム、バニラビーンズ、贅沢なバタートフィーを連想させる豊かでフレッシュなアロマ。

味わいは花のハチミツ、ミルクチョコレート、シロップ漬けの洋梨の風味が特徴的な滑らかで甘い口当たり。その後、アプリコットや、オレンジの皮、クリーミーなモルトへと変化します。フィニッシュは長く、甘く、滑らか。

パッケージも、熟成年数20年を表わすローマ数字「XX」を大きく取り入れた新しいデザインになっています。シーバスリーガル アルティス 1999 ビクトリーエディション

マンチェスター・ユナイテッドが1999年に3つの大会で優勝した三冠達成を祝って作られた特別版のアルティス。

同じシーズンにプレミアリーグ、FAカップ、ヨーロッパカップで優勝したことから、シーバスリーガルで最も貴重なシングルモルト3つを厳選し、組み合わせたボトルです。
選ばれた3つの蒸溜所はそれぞれが非常に傑出していましたが、組み合わせることでより豊かな風味を呈しました。

キーモルトはストラスアイラ、ロングモーン、ブレイヴァル(ブレイズ・オブ・グレンリベット)。

香りや味わいはクリーミーなバニラ、シェリーバット由来のナッツや樽感、スパイスで構成されています。
全てが1999年蒸溜であり、2019年に三冠20周年を記念して発売された長期熟成原酒によるブレンデッドウイスキー。 

シーバスリーガル アイコン

こちらは「新時代のラグジュアリーの象徴となる特別なウイスキー」をテーマに作られた最高級ボトルです。

ウイスキー好きが飲む逸品というよりは、そのボトル装飾の見栄えから贈答品とされる場合が多いかと思います。

キーモルトとなるのはストラスアイラですがその他にもスコットランドでも著名な蒸溜所の長熟原酒がふんだんに使用されています。

ラベル部分にはクリスタルのデカンターが付けられており、こちらはイギリスの名門ガラスメーカー「ダーティントン」の熟練の職人によって手吹きで作られたもの。

フレーバーは複雑ですが、25年と価格ほどの差異があるかと言われれば疑問符。リッチでフルーティな香り、ほのかにビターも感じます。シロップやバニラの甘み、鼻腔を抜けるラグジュアリーなシトラス感。モモ、オレンジピールなどを感じさせる味わいです。

シーバスリーガル 17年 リヴォルブ

駒のような不思議な形状をしたシーバスリーガル。

リヴォルヴ=回転する。という意味の言葉の通り、ビンの底の中央に丸い突起があり、コマのように回せるユニークなボトルフォルム。

シーバス・ブラザーズ社が最もピュアなオーク材を用いたオーク樽で熟成し、厳密な冷却ろ過により、世界で最も口当たりがよいと自負するブレンデッドウイスキーです。

編集部未飲ですが、在庫があるので飲んでみます(笑)

シーバスリーガル 13 マンチェスターユナイテッド リミテッドエディション

シーバスリーガルは2018年秋から行われていたグローバルキャンペーン「SUCCESS IS A BLEND – ブレンドは成功のもと」でマンチェスター・ユナイテッドFC所属のプロサッカー選手を起用しています。

日本ではシーバスリーガル12年 マンチェスター・ユナイテッドモチーフの専用ギフトBOXが発売されましたが、こちらはパッケージもオリジナル仕様の特別版。
パッケージにはマンチェスター・ユナイテッドのチームカラーをイメージした鮮やかな赤、黒、白が際立っています。
13年間熟成されたスコッチウイスキーが、ライウイスキー樽によって後熟されています。

シーバスリーガルとマンチェスター・ユナイテッドには深い関係があります。

シーバスリーガルは「ブレンデッドウイスキー同様に、人生においてもブレンドすることで得られる力を信じている。人々を結びつけることでより大きなものを創り出す。」と述べており、世界最大雄のクラブであり、生まれ故郷で活動しているプロサッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド」とグローバルパートナー契約を締結しています。

2018年12月4日には、マンチェスター・ユナイテッド基金に寄付するため、シーバスリーガル・アイコンの50年・記念ボトルがサザビーズのオークションにかけられ、落札額300万円ほどが寄付されました。

シーバスリーガル エクストラ 13 オロロソシェリーカスク

2020年新たに発売された新シリーズ「シーバス エクストラ 13コレクション」の1つ。
シリーズ全てが最低熟成年数が13年間、また様々な樽種によって熟成されます。

シーバスリーガルをつくるシーバスブラザーズ社は、イギリスのスコットランド、アバディーンにある13 King Streetにて開業しました。主に富裕層向けの高級品が販売されていたのですが、このシリーズはシーバスリーガル創業時にあった食料品店から着想を得たシリーズなのです。

「シーバスリーガル エクストラ 13 オロロソシェリー樽」は、最高級のスペイン産ファーストフィルオロロソシェリー樽によっ熟成させた原酒を際立たせるようブレンドしています。

香りは、シロップのような甘味、バニラ、キャラメル、シナモンスイーツ、アーモンド、洋梨。

口に含んだ味わいは、キャラメル、クランベリー、ラズベリー、シナモン、バニラアイスクリーム、アップルパイ、マジパン、メープルシロップ。

余韻や鼻抜けに感じる香りは、甘く、革製品。 大胆に赤色でパッケージングされたボトルは、弾ける鮮烈なイメージを想起させます。

シーバスリーガル エクストラ 13 バーボンカスク

「エクストラ13コレクション」より、バーボンウイスキーの樽での熟成を経たシーバスリーガル。

原料穀物に占めるトウモロコシの割合が高いことことが特徴です。

香りははちみつのような甘さ、みずみずしいリンゴ、クリーミーなバニラ、ほのかにシトラスとオークの香り。

味わいはジューシーな赤リンゴ、黄金の蜂蜜、レモンの皮、シナモン、バニラ、キャラメル、トフィー。

フィニッシュは滑らかで甘く、穏やかなオークとスパイスが感じられます。

シーバスリーガル エクストラ 13 ラムカスク

2020年新たに発売された新シリーズ「シーバス エクストラ 13コレクション」の1つで、ラムカスクで熟成させた原酒を際立たせるようにブレンドしたスコッチウイスキーです。

シーバスリーガルは創業当時、ラム酒とエキゾチックなスパイスを輸入してたそうで、そこにインスパイアされたボトルです。

香りは、ジューシーなオレンジ、アプリコットジャム、焼いたパン、モルト。中盤からはココナッツ、レーズン、グレープフルーツ、クランベリー、パパイヤ、カシューナッツ、ラム、バニラ。
口に含んだ味わいは、クリーミー、アプリコット、パパイヤ、焼いたパン、ココナッツ、鉛筆の削りカス、レーズン、ラム。

余韻や鼻抜けに感じる香りは、ココナッツ、ローストしたナッツ、樽感、甘味。

シーバスリーガル エクストラ 13 アメリカンライカスク

2020年新たに発売された新シリーズ「シーバス エクストラ 13コレクション」の1つで、アメリカンライカスクで熟成させた原酒を際立たせるようにブレンドしたスコッチウイスキーです。この「アメリカンライカスク」はシーバスブラザーズが1909年に最初にアメリカに上陸した際、ニューヨークを席捲した歴史に敬意を表して作られたもので、アメリカンライカスクで選択的に後熟されたブレンデッドスコッチウイスキーです。

香りは、バニラ、青いメロン、ミルクチョコレート、焼いたパン。

口に含んだ味わいはかなりスパイシーで、バニラ、クリーミー、グレープフルーツ、シナモン、生姜、マーマレード、ブラックペッパーを感じます。

余韻や鼻抜けに感じる香りは、ライム、バニラ、ジンジャーブレッド。切れがよくサッと消失します。

結構クセがあるというか、辛いです。ライっぽい。

シーバスリーガル エクストラ 13 テキーラカスク

2020年新たに発売された新シリーズ「シーバス エクストラ 13 コレクション」の1つで、テキーラカスクで熟成させた原酒を際立たせるようにブレンドしたスコッチウイスキーです。

香りは、モルトビスケット、バニラ、抹茶、ミルクチョコレート、蜂蜜、青リンゴ。

口に含んだ味わいは、モルト、バニラ、ナツメグ、リンゴ、乾いた木。

余韻や鼻抜けに感じる香りには、キャラメルの粉、ハチミツ、リンゴの蜜、生姜、そしてたしかにちょっとテキーラっぽさ(パイナップル様)がいますね。余韻はかなりショートです。

リンク 8888

番外編として、毎年期間限定発売されるシーバスリーガルの樽で熟成した日本酒【リンク 8888】も掲載しておきます。

一昨年、昨年に引き続き発売されたリンク 8888。

富山県の日本酒「満寿泉」から8888㎞離れたスコットランドのシーバスリーガルとのコラボレーション、という意味合いからつけられたこの名前。 ウイスキー×日本酒、そしてスコットランド×日本とカテゴリーや国、文化の違いの壁を越えてコラボされた新酒です。

シーバス・リーガルの樽は、スコットランドから日本へ送ってもらい、それを使用したそうです。
一般的には原酒を運んだ方がコストも安いですが、こちらは日本の環境で寝かせたことも興味深く魅力的な特徴でしょう。

毎年、樽の違いなど異なるコンセプトで作られるこの日本酒、見つけた時は是非買ってみてください。

シーバスリーガルのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

そのラベル装飾から「ちょっと贅沢なウイスキー」の代名詞としてスーパーマーケットの棚に鎮座しているシーバスリーガル。

洋ナシやリンゴの果実感が顕著で、オークとナッツの香ばしさ、サラサラとなめらかに流れるハチミツとバニラなど繊細で角の取れた酒質を全面に感じることができます。

スタンダード品であるシーバスリーガル12年やミズナラ12年は価格的にも手に取りやすく、その味に惚れ込んだならば後に控える18年もすぐに手に取ってしまうことでしょう。

おすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボール。
ことミズナラは日本人好みに仕上がっており、どんな飲み方でも対応します。

アルティスや25年など長熟品はまずストレートでいただきましょう。
長熟品はエレガントでラグジュアリー。
アルコール度数40度でやや軽く線は細いのですが、それは頼りないという意味ではなく、繊細で、微に入り細を穿つといった印象。

ボディはライト~ミディアム。加水すると伸びず水っぽくなるので、薄めずにダイレクトにその華やかさを味わいましょう。

オールドボトルも現行品と同様すばらしい完成度を誇りますが、やはり古酒になればなるほど、経年からかその線の細さが強調される印象。
未だに多くのボトルが出回っていますが、ヒネがあるものや金属臭のするものも散見します。保存の難しさはボトルキャップによるものが多いような気がしますね。

管理状態を確認し、バーで提供されているものや、液面低下のないものを選んで飲むようにしましょう。

古典的で質の良いスペイサイド中心のブレンデッドウイスキーは都会の夜にもよく似合います。

シーバスリーガルのニュース

マスターブレンダー コリン・スコット氏が引退

日本のシーバス・リーガルファンのために日本市場向けに作られた「シーバス・リーガル ミズナラ12年」。

このボトルを作った名誉マスターブレンダーのコリン・スコット氏が2020年6月に引退を発表しました。

また、ミズナラ12年だけではなく、主力製品である「シーバスリーガル12年」の美しく滑らかなハウススタイルを保持し、「シーバスリーガル エクストラ」や「シーバスリーガル 18年」といった新しいブレンドをシーバスファミリーに導入しました。

コリン氏は47年もの間、ウイスキー業界で働き、素晴らしい貢献を果たしてきました。
1973年にシーバスブラザーズ入社すると、彼はその驚くべきブレンディング技術を活かし、1989年にシーバスの5番目のマスターブレンダーへと就任。 同じくウイスキー業界に従事したコリン氏の祖父と父の情熱は、彼のDNAに刻まれていたと言えるでしょう。

ちなみに、そんなコリン氏が最も好きなシーバスリーガルの製品は、「シーバスリーガル 18年 ゴールドシグネチャー」だそうで、「無人島に一つだけ持って行くとしたら?」の問いには、「このボトルをケースで!」と答えたそうです。
引退後は家族や友人と釣りやゴルフをして新しい趣味も見つけたいと語っています。 静かなる引退に敬意を表します。

次のマスターブレンダーは毎年、完璧に一貫した味わいを再現することで【マジシャン】の異名を持つ「サンディー・ヒスロップ氏」です。

シーバスリーガルがコロナ禍で寄付

シーバスリーガルがコロナ禍で寄付

シーバスリーガルが「国立国際医療研究センター」(所在地:東京都新宿区)に対して1,000万円の寄付を行いました。

世界各国に拠点を持つペルノリカール社は、これまでに医療現場だけではなく、流通が盛んになる国のトラック運転手など運輸会社へもアルコールや手指の消毒剤を提供してきました。

スコットランドでは、COVID-19との戦いの手助けになるよう、最前線の医療従事者と慈善団体に7,500リットルの手指消毒剤を配布しました。
シーバスブラザーズ社のスタッフは次のようにコメントしています。

「特に私たちの中で最も脆弱で危険にさらされている人々を助けるために、コミュニティとして集まることがこれまで以上に重要になっています。私たちのチームが、不可欠な手指消毒剤を配布するために一生懸命働いていることを誇りに思います。今後もパートナーと綿密に連携し、この困難な時期にコミュニティに提供し続けることができるようにしていきます。」




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