グレンドロナックの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

グレンドロナック蒸溜所

グレンドロナック の概要

グレンドロナックはスコットランドのハイランド地方に蒸溜所を構え、製造を行なっているシングルモルトウイスキーです。

製造をウィリアム・ティーチャズ&サンズ社が行い、販売はアサヒビールが行なっています。

ブレンデッドスコッチウイスキーで有名なティーチャーズ」のキーモルトとしても使われています。

グレンドロナックはゲール語で「黒イチゴの谷」という意味…という認識が多いようですが、発音からは「イバラの多い谷」という意味にも捉えられる為、ネーミングの所以には諸説あります。

1826年の蒸溜所設立直後からロンドンで販売を行い、稼働後すぐにスコットランドで名声を得た数少ない蒸溜所です。

グレンドロナックの特徴は、熟成に使用する樽シェリーの比率が高いこと。

創業当時からヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成をおこない、辛口のオロロソと甘口のペドロヒメネスを組み合わせ、他の蒸溜所にない味わいを追求し続けています。

グレンドロナック1968

シェリー樽特有のフルーティな甘みと厚いボディには定評があり、飲み応えは抜群。

創業から200年近くになりますが、未だにその味わいは他のボトルとは一線を画す独創性があり、世界的に評価の高いボトルシリーズです。

近年では特に台湾での人気が高まり、需要が伸びているようです。

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グレンドロナック の発祥と製造場所の紹介

グレンドロナック蒸溜所はアバディーンシャーのハントリー町の近く、デヴェロン川の南に位置します。

アバディーンシャーにはたくさんの小川があり、夏は過ごしやすく冬は寒いことで知られています。

グレンドロナック蒸溜所はちょうどハイランドとスペイサイドの境界線上に位置しており、スペイサイドと捉えることもできますが、現在の区分としてはハイランドに属する見方が強いようです。

ハイランドはとても大きく広範囲に渡るので、ハイランド内にスペイサイドが含まれているという見方もできます。

なのでグレンドロナック=ハイランドモルトという捉え方でまず間違いありません。

アバディーンからスペイサイドにかけての地域は多くの古城が存在し、その景観は観光客の目を楽しませています。

グレンドロナックの歴史

グレンドロナック蒸溜所

グレンドロナック蒸溜所は地元の地主であるジェームス・アラデスによって1826年に建てられました。

彼はウイスキーづくりに情熱を燃やし、そのウイスキーは地元貴族の間で好んで飲まれるようになります。

中でも地主の5代目であるゴードン公はグレンドロナックをいたく気に入ります。

彼はウイスキーだけでなく、それを造り出すアラデスのこともすっかり気に入ってしまったのです。

彼はアラデスをロンドンまで連れて行き、社交界へデビューさせてしまいます。

社交界デビューの後、すっかり舞い上がってしまったアラデスはウイスキーづくりへの情熱が冷め、それが原因か定かではありませんが1837年に火災で蒸溜所を焼失してしまいます。

その後蒸溜所は再建されましたが他者の手にわたり、1960年に未来の可能性を見込んでウィリアムティーチャー&サンズ社が買収します。

以降、かの有名なブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ」のキーモルトとして使われています。

1966年にはポットスチルを2基から4基へ増設。

1996年〜2002年5月まで蒸溜所閉鎖。

2000年代に入るとグレンドロナックはオーナーが頻繁に変わります。

2005年にペルノリカール社がアライド・ディスティラーズを買収。

2008年にはベンリアックディスティラーズが買収。

2016年にブラウンフォーマン社がベンリアックディスティラーズを買収したことで、現在はブラウンフォーマン社が介入し、経営が行われています。

グレンドロナックの製法(作り方)

原料は地元ハイランド産地方で作られた大麦を100%使用。

仕込み水は蒸溜所から約7キロ離れたthe Sourceと呼ばれる泉の水と敷地内の井戸水を使用しています。

現在も一部の製麦にフロアモルティングを取り入れ、丁寧に製麦しています。

ウォッシュバックはオレゴンパイン製で、環境を意識した二酸化炭素の回収装置が完備されたもの。なんとも時代を先取りしたウォッシュバックですね。

ポットスチルはずんぐりとした形のボールヘッド型で初留2基・再留2基の全4基で稼働、生産を行っています。

ポットスチルを蒸溜するための熱源は、創業当初から石炭による直火焚きによるものでしたが、2005年に廃止。

グレンドロナックはスコットランドで最後まで石炭直火焚きを行っていた蒸溜所ということになります。

現在はスチームによる熱源へと切り替えられました。

1966年までポットスチルは2基でしたがティーチャーズ&サンズがオーナーの時代に4基へと増設されました。

生産の能力は倍になりましたが地元産の大麦を原料とすることをこだわり、製麦にフロアモルティングを取り入れるなど、非効率ですが昔ながらの伝統的製法を頑なに変えずグレンドロナックの味わいを守り続けています。

またグレンドロナックの最大の特徴は、熟成に使用する樽の大部分がシェリー樽であること。

シェリー樽を使用することでグレンドロナック特有のスイート、フルーティな味わいとボディの厚みを造り出しています。

以前はシェリー樽のほかにリフィルのスパニッシュオーク樽も使用していました。このあたりの商品はオールドボトルとして市場に出回っており人気です。

冷却濾過無し(ノンチルフィルタード)、もちろんカラーリングも行わずボトリングしています。

「グレンドロナック」のラインナップ

グレンドロナック オリジナル 12年

熟成年数12年以上の辛口のオロロソと極甘口のペドロヒメネスを熟成した、ヨーロピアンオークのシェリー樽をヴァッティングして作られています。

マスターブレンダーのレイチェル・バリがオロロソとペドロヒメネスのシェリー樽を組み合わせ、甘口と辛口の絶妙なバランスを模索したボトル。

まろやかにして複雑。ハチミツやミルクチョコレートの香り。

ウイスキービギナーにもはっきりわかる濃厚なバニラ風味、フルーティさがあります。

甘いだけではなく余韻にビターチョコレートのコクと苦み、クローブのようなスパイシーさも感じます。

フルボディでハイランドモルトの入門編ともいえるべき一本です。

グレンドロナック リバイバル 15年

こちらは酒齢15年以上のスパニッシュ・オロロソ・シェリー樽で熟成させた原酒を使用しでつくられたもの。

2015年に終売となり、その人気からか高騰が続いていましたが2018年の秋に復活しました。

2015年以降にリリースされたボトルはオロロソの他にも若干ペドロヒメネスの樽原酒が使用されているようです。

非常に濃厚でしっかりとした飲みくちが特徴で、12年よりも飲みごたえのあるボトルです。

香りはレーズン、いちご、ブラックベリー。ナッツや焼きプリンのような香ばしさもあります。

口に含むと木苺ジャム、紅茶、レーズンパン、後半はクローブのスパイシーも感じます。

シェリーカスクファンにはぜひ味わっていただきたいバランスのとれたボトルです。

グレンドロナック アラダイス 18年

オロロソシェリー樽を100%使用して作られた18年物。

辛口のオロロソシェリーを熟成させたヨーロピアンオーク樽からくる深くドライな香味が感じられます。

ミルクチョコのような甘ったるさとは異なり甘み成分よりも渋みや酸味といったカカオの香味を優先した印象のボトルです。

オロロソからくるドライな感触は、人によってはスモーキーと表現する人もいるほどです。

香りはバニラ、酸味をまとったドライプラム、カカオチョコレート。

味わいはミディアムボディでバニラ、甘みを抑えたレーズン、マスカット、後半になるとオレンジピールやゆず皮マーマレードのような甘苦さが出てきます。

ウイスキー業界では「シェリー爆弾(ボム)」という異名をもつ個性豊かでドライなボトルです。

グレンドロナック パーラメント 21年

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こちらはグレンドロナック12年と同様で、辛口オロロソと極甘口ペドロヒメネス樽で21年以上熟成させた長熟の原酒の組み合わせ、作られたボトル。

香りは濃厚なレーズン、ドライプラム、ブラウンシュガー、カカオが豊富なチョコレート。

12年と比較するとフレーバーの複雑さも増して、 どこかタバコのような香りまします。

味わいはレーズン、カカオチョコレート、チョコビスケット、イチゴジャムなど全体的に甘みが支配します。

しかし飲み終わりにはシナモン、クローブなど、スパイシーさが12年よりも格段に増して感じます。

香味の方向性は12年と似ていますが、フィニッシュのスパイシーさと長さは全くの別物です。

グレンドロナック ピーテッド

ピーテッド麦芽をメインに使用した「新定番」のグレンドロナックです。

フェノール値25ppmのピーテッド麦芽を使用し精製した原酒をバーボン樽で熟成。

更に辛口オロロソ、ペドロヒメネスのシェリー樽でそれぞれ追加熟成したものをヴァッティングして作られています。

香りは程よいスモーク、パンケーキ、ラズベリー とビターオレンジなど。

味わいはバニラ、ビスケット、トフィーと甘いですが、ヘザーやローズヒップといった上品な花の香りも感じます。

余韻はブラウンシュガーと焚き火のスモーク、そして穏やかなピート。

樽を入れ替えることで原酒に新たな香味が加わり、新たなグレンドロナックの一面が垣間見えます。

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グレンドロナックのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

シェリーの効いたウイスキーを飲みたい!と思った時にマッカラン、グレンファークラスなどと共に名前が挙がるのがこちらの「グレンドロナック」。

華やかでドライ。温かみのある甘い香りがあり、ボディは厚く、長い陶酔感が楽しめるため、終盤に飲む方が多いボトルでもあります。

ストレートでじっくり楽しむことはもちろん、ソーダで割っても上品で満足度の高いハイボールが楽しめます。
お湯割りもそこそこ美味しいです。

現在のグレンドロナックはドライでスパイシー、レーズンやラム酒、ビターチョコレートのようなダークな風味を感じるものが多いですが、過去のボトルは製法や樽の違いからかかなりお酒の質が違います。

高額ではありますがオフィシャルが出しているシングルカスクシリーズはグレンドロナックの真骨頂を楽しめると思います(1971年、1972年、1993年などは非常に評価が高いです)。

70年~80年代ボトリングのダンピーボトルも現在のグレンドロナックにはない白桃のようなトロピカルなジューシーさ、南国の核果のようなじゅるじゅる感があります。

どれも高額な品なので、見かけてもお財布に余裕がある時に注文しましょう。

現行品、オールド品もちろんどちらも美味しいですが、「昔からこんな風に変わったのかぁ」と歴史の変遷を知りたいドロナックファンな方は試してみるとよいと思います。

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