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ストラスミルの味やおすすめの種類とおいしい飲み方/UD 花と動物

ストラスミルの味やおすすめの種類とおいしい飲み方/UD 花と動物

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オーツカ

ざっくり覚える!

スコットランド、スペイサイドでつくられるシングルモルトです。

ストラスアイラだってそこまで知られてないのに、さらにマイナーな陰の者。

ブレンデットウイスキーJ&Bのキーモルトとして供給されており、オフィシャルボトルはあまりリリースされていません。

黄桃の果実感、クリーミーでスパイシー。キース地区特有のフルーティさを持っています。
ウイスキー初心者から玄人まで、あまり悪評を聞かない優等生でもあります。

ストラスミルの種類と味わい

ストラスミル 12年 UD 花と動物

唯一のオフィシャルリリースで、2001年から「花と動物シリーズ」として発売された12年もの。

ラベルに描かれているのはスペイサイドの水辺でみることができるセキレイです。

花と動物シリーズはもともとUD社時代の1991年に発売されたシリーズでしたが、2001年になり新たにいくつかの蒸溜所が追加され、そのうちの一つがストラスミルでした。

味わいはとても多層的、ですがおだやかに感じられる仕上がりで、シナモン、シュガートースト、ほのかにペッパーのスパイシーさがアクセントになっています。ハイボールでも崩れないが、水割りやロックも悪くない。

自宅でお菓子食べながら、友達と気軽に飲みたくなる仕上がりです。

マドレーヌやフィナンシェなどのお菓子と合わせてもおいしい。

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

ストラスアイラとよく間違われる、スペイサイドの奥ゆかしき美酒。

他スペイサイドモルトに華を持たすような、自己主張控えめウイスキーですが、レモンクリームや黄桃、琵琶のようなフレーバーを持つ、バランス感覚に優れたブランドです。

ストレートはもちろん加水でも崩れない印象ですが、開けたてはホットでシャープ。パワフルな傾向があります。オフィシャル、ボトラーズ問わず、注いでから10分くらい待つと変化が面白いウイスキーだなと思います。

スワリングする、しないでも表情が変わる、面白いウイスキーだなぁと思いました。

ストラスミルがつくられるキース地区には4つの蒸溜所があります。3つはペルノ・リカール社が所有する「ストラスアイラ蒸溜所」と「グレンキース蒸溜所」、そして「グレントファーズ蒸溜所」です。それぞれ飲んでみるとキース地区でつくられるウイスキーの特徴も読み取れるかも。

ボトラーズからも多くリリースされており、ダグラスレインのオールドモルトカスクからは長期熟成の名品を輩出しています。

スタンダード品は花と動物しかありませんが、短熟品、長熟品と比較的手に入りやすい価格帯です。
短熟カスクのバーボン樽から試して、気に入れば深掘りしていくのが面白いスペイサイドモルトです。

ストラスミルの発祥と歴史

どこで作られているのか?

ストラスミル蒸溜所があるのはスコットランドスペイサイド地方バンフシャーにある小さな町、キース。

人口は4800人ほどの大きさで、アイラ川によって分割された2つのエリアがあり、「オールドキース」と「ニューキース」と呼ばれています。

かつてはハイランドからやってくる家畜商人が、南からやってくるディーラーに牛を売る貿易の中心地として栄えました。他にも製粉や醸造などの産業のおかげで成長してきた歴史を有しています。

そのような活気ある産業の背景がウイスキー事業の土台を形成したと言えるでしょう。

今ではキルト作りと創造的な刺繡を教える世界で唯一の学校「キースキルト&テキスタイルセンター」の本拠地や、レストランやホテル、ゲストハウスや自炊式のコテージに至るまでの幅広い宿泊施設で賑わっています。

そんなキースには4つの蒸溜所があり、3つはペルノ・リカール社が所有する「ストラスアイラ蒸溜所」と「グレンキース蒸溜所」、そして郊外には「グレントファーズ蒸溜所」。

ストラスミルだけがディアジオ社所有の蒸溜所となっています。

キースの町の中心から主要な道路を下ったところ、木々の影にひそかに隠れたようにあるのがストラスミル蒸溜所です。

冷却用の河川水、蒸留用の湧水、輸送用のレール、そして森林に囲まれた土地がここにはあるため、19世紀におけるウイスキー造りをする立地として、これ以上に条件が揃っている場所はないといえるほど理想的な場所だといいます。

歴史

ストラスミル蒸溜所の設立は1891年。

同じ地域に約30ほどの蒸留所が建設された、ウイスキー市場からの需要が真っ只中の時代に設立されました。

創業者についてはわかっていないのですが、おそらく製粉工場の経営者がウイスキー事業に乗り出したと言われています。

ストラスミルの前身はなんと小麦・トウモロコシの製粉工場。

1823年にAGジョンストーンによって「ストラスアイラミルズ」として設立されたもので、それを改造し、蒸溜所にしたと言われています。

しかし別の記録では、「製粉工場自体がストラスアイラと呼ばれる蒸留所から変換された建物」であり、1837年にその施設が取り除かれたものであった、と示唆されているそうです。

つまり、たしかに製粉工場が前身ではあるけれど、当時「ストラスアイラ」と呼ばれていた蒸溜所がすでにあり、製粉工場になったのち、また蒸溜所になったと。どちらにせよ前身は製粉工場なのは間違いないようです。

1880年代から90年代にかけて起きたウイスキーブームは驚異的なもので、改造可能な製粉、食品、ビール工場などはすべてウイスキーの蒸溜所に改造されたと言われたほどの好景気でした。

ストラスミル蒸溜所は設立当時、数年の間ですが「グレンアイラ蒸溜所」と呼ばれていました。

これは同じキースにあるストラスアイラを意識したネーミングで、どちらもキースの町中を流れるアイラ川の岸辺に建てられていたため、この名前が使われました。

設立から4年後の1895年、ギルビー社によって9,500ポンドで買収された際に「ストラスミル」へと改名されます。

ギルビー社はもともと1857年に創業したワイン商で、その後ジンの製造も手掛け、さらにウイスキー需要の高まりとともにスコットランドへ進出し、まさに破竹の勢いでした。

同時期にストラスミル、グレンスペイ、ノッカンドオの3つの蒸溜所を買収し、さらに急成長。

その後ギルビー社は1962年にIDV(インターナショナル・ディスティラーズ&ヴィントナーズ)社の一員になり、グランドメトロポリタン・グループの傘下となり、1997年以降、現在はディアジオ社系列になっています。

生産量もそこまでなく、シングルモルトとしてのリリースも少ないことから、あまりに知られていない蒸溜所のひとつではありますが、現代ではブレンデッドウイスキー「J&B」の原酒を製造することで稼働し続けているのがこのストラスミルです。

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ストラスミルの製造方法

先にも書いたように、ストラスミルのほぼすべてがブレンデッドスコッチ「J&B」用の原酒に回されます。

オフィシャルははもちろん、ボトラーズもほとんど出回っていないのが現状。

唯一のオフィシャル品が2001年からリリースされた「花と動物シリーズ」の12年ものだけです。

ウイスキーのほうの故マイケル・ジャクソンは、彼の著書『モルト・ウイスキー・コンパニオン』にて、インデペンデントボトラー(瓶詰め業者)にさえ、近年では決してシングルモルトとしてボトリングされないと思われる6の蒸留所」のうちの1つとして挙げています。

間違いなくドマイナーな蒸溜所といえます。

蒸溜所の生産能力は年間260万リットルと中小規模。

ワンバッチは麦芽9.1トン。仕込み水は敷地内にある泉の水を利用しています。

マッシュタンはステンレス製のセミロイタータン。

発酵槽もステンレス製が計6基が可動しています。

蒸留器はボール型で初留2基、再留2基の計4基。1960年代に2基から4基に増設されました。

特徴的なのは再留釜には精留器(ピュアリファイヤー)が取り付けられていて、冷却に使うシェル&チューブのコンデンサーとともに屋外に設置されているところ。

冷却水は直ぐそばを流れるアイラ川の水を利用しています。

敷地内には7つの熟成庫があり、5つの伝統的なダンネージ倉庫と2つのラック倉庫を原酒によって使い分けています。

オーツカ

初めて焼き菓子と一緒に食べて、気に入ったウイスキーでもあります。バームクーヘンとかもよく合います。

それからホットもいけます。燗して飲むのもよい。




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