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アーリタイムズを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

アーリータイムズ
オーツカ

ざっくり覚える!

スーパーマーケットやコンビニで売られている黄色いラベルのアーリータイムズは、アメリカのケンタッキー州ルイビルで作られるウイスキー。

ジム・ビームの叔父にあたるジャック・ビームが創業しました。

1923年からブラウン&フォーマン社が運営し、日本での販売はアサヒビールが行なっているのですが、今は一時的に製造停止(原酒不足)っぽいです。

ライトな口当たり、甘い香り、キレのいい後味を持つロングセラーで、日本でもなじみ深いお酒。

かの伝説的俳優、松田優作さんが愛したウイスキーでもありました。
松田優作さんが飲んだ瓶のナンバーと命日がともに116(116本目と11月6日)と、奇跡的な偶然が起こったことは有名な話です。

この「優作ボトル」は今でも下北沢のジャズバー、「LADY JANE(レディージェーン)」にあるそうですが、残しておくために現松田優作さんと仲の良かった俳優原田芳雄氏が封蝋して飲めないようにしているんだそうです。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

歴史と伝統に培われたロングセラーブランド。
非常に正統派な味のバーボンウイスキーです。

飲み方はロックを筆頭に、カントリーミュージックをつまみにソーダ割。西部劇を見ながらストレートで楽しむのも良いでしょう。

割り物にも強く、セイロンティーなどの渋みの少ない紅茶で割るとこれまたおいしい。ホットもおいしいですが、アイスがおいしい。
少しレモンっぽいニュアンスがあるからでしょうか、なんか合うんですよね。

甘さが欲しい時はハチミツやシュガーシロップを入れても良いですし、紙パックで売ってるリプトンティー(レモンやアップル)を入れちゃうのがお手軽最強です。

1980年代以前のボトルはもっと背の高いトールボトルで、デザインもオールドアメリカンスタイル。アルコール度数が43%のものも存在します。

時代の流れからかアルコール度数は低くなり、飲みやすくなりましたが、骨太なボディを感じたい方はオールドボトルを探してみるのも一興です。
70年代のイエローラベルはちょっと高騰していますが、かなり人気の逸品。
90年代のアーリータイムズ(ブラウンなども)はまだ安価ですし、おすすめです。バーボンに強いBARなどではお目にかかれると思います。

2020年後半くらいから、なぜかチラホラ見かける150周年記念ボトル(リリースは10年前)。
かなり現代的な味わいではありますが、パッケージがめちゃめちゃかっこいい。

アーリータイムズの発祥と歴史

どこで作られているのか?

ウイスキーの本場イギリスから移民がアメリカ大陸に移り住み、しばし時を経た開拓時代。
ケンタッキーの自然の恵みと、彼らの優れた酒づくりの技が出会い上質なウイスキーが誕生しました。

アーリータイムズの名称は「開拓時代」という意味を持っています。

西部の開拓時代とは、19世紀、特に1860年代に始まり1890年のフロンティア消滅までにおける、北アメリカの時代区分の一つ。オールド・ウェスト (Old West) 、ワイルド・ウェスト (Wild West) とも呼ばれています。

アウトローなガンマンやカウボーイがサルーン(酒場)でバーボンを煽っている映画、見たことありますよね。あの辺の時代です。

 

アーリータイムズははじめケンタッキー州のアーリータイムズ・ステーションと呼ばれる村に蒸溜所を置き製造を行っていましたが、その後州最大の都市ルイビルに蒸溜所を移動します。
ルイビルは1870年以降、多くのウイスキー蒸溜所が集まったバーボンの聖地として有名な街。

アーリータイムズがつくられている「ダウンタウン蒸溜製造所」はルイビルの中心部から少し東南に位置する静かな場所にあります。

蒸溜所と貯蔵庫(ウェアハウス)はレンガ造りで、開拓時代を彷彿とさせます。貯蔵庫のうち最も古くに建てられた棟はなんと1935年!

ですから、蒸溜所付近に行くと開拓時代にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。

アーリータイムズの歴史

医療用のアーリータイムズ

出典©:Early Times

アーリータイムズは1860年、ケンタッキー州のアーリータイムズ・ステーションにて誕生しました。

創業者はジャック・ビームことジョン・ヘンリー・(ジャック)・ビーム。この人、ジム・ビームの叔父にあたる人なのです。ビーム家本当にすごいなぁ。

1860年という年はリンカーンがアメリカ第16代目大統領に就任した年。
南北戦争が勃発する前年にあたります。
アーリータイムズがアメリカ国民に愛されるのは「自由と独立」をかけて国民が戦ったこの時期に生まれたからかもしれません。

その後、オハイオ川が流れるケンタッキー州最大の都市ルイビル、ダウンタウンに蒸溜所を移して生産を続けます。

 

アーリータイムズが世に広く知られるようになったのは、1920〜1933年に施工されたアメリカの禁酒法時代でした。

当時飲酒はもちろん全ての酒類の販売が禁止されていましたが、アーリータイムズは「医療用」と銘打ち、政府の許可をもらい受け堂々と販売していたのです。

1923年、「医師が処方する薬用ウイスキー」として政府の免罪符を受けたアーリータイムズは当時のウイスキー業界を独占。知名度とともに巨額の資本を得ました。

その後、例外的に飲まれていたアーリータイムズに注目したブラウン・フォーマン社が買収に出ます。

それ以降30年もの間、アーリータイムズはアメリカ国内で売上額トップ座を守り続けました。

アーリータイムズのポスター

出典©:Jamie

バーボンはアメリカの政治と切っても切れない縁がありますから、この辺りは先見の明ですね。

1970年になるとより軽やかな味わいのウイスキーが求められるようになり、アーリータイムズはそれまでのアルコール度数を86(43度)プルーフから80プルーフ(40度)に調整し販売し始めます。

時代に合わせたこのマイナーチェンジはアメリカ国内のウイスキーファンにすぐ受け入れられ更に売上を伸ばします。

1996年にはアーリータイムズ ブラウンラベルをリリース。

厳選した原酒を使い、チャコールフィルターを二重にかけることにより、味わいの深みを追求したこのボトルはイエローボトルと合わせてアーリータイムズの2大柱となりました。

アーリータイムズはバーボンではない?

意外な事実ですが、アメリカ国内で販売されているアーリータイムズはバーボンとしての基準を満たしておらず、「ケンタッキー ストレート ウイスキー」として販売されています。

バーボンの製法には「内側を強く焦がしたホワイトオークの新樽に入れて熟成させる」という条件がありますが、アーリータイムズでは使い回しの樽、つまりリフィル樽の使用率が20%を超えており、正式なバーボンとして販売することができないのです。

少しの基準を満たしていないだけでバーボンと名乗れないのです。
自由の国アメリカといえどウイスキーのルールには厳格ということです。

但し日本で売られている輸出用のボトルは新樽の使用率を80%以上にしている為、バーボンウイスキーとして販売されています。

  • アメリカ国内商品「ケンタッキー ストレート ウイスキー」
  • 輸出用商品「バーボン ウイスキー」

となっているわけです。

味わいにこそ大きな違いは無いものの、新樽の使用率が守られていないとカテゴリが異なってしまうわけです。ウイスキーづくりの奥深さをひしひし感じますね。

アーリータイムズの製法(作り方)

トウモロコシ、ライ麦、大麦はインディアナ州産のものを使用。

インディアナ州はコーンベルト呼ばれるアメリカ中西部の農作地帯の中でも最良の品質を誇ります。

蒸溜所にはクーパレッジ(樽工場)があり、使用している水はライムストーンウォーターと呼ばれるケンタッキー州で特有の水。

ケンタッキー州の地盤は石灰層でできており、その地層をくぐり抜けた湧水は鉄分などの余計なミネラル成分が除かれ、バーボン作りには欠かせない上質な水となります。

アーリータイムズはこの水を仕込用、または加水用に使用します。

蒸溜所内には12基もの巨大な発酵槽が設置、最新の機材が導入されています。

原料をライムストーンの水で糖化した後イースト菌による発酵が行われ、連続式蒸溜器で時間をかけて蒸溜します。

 

熟成に使われる樽はブラウン・フォーマン社が所有するクーパレッジ(樽工場)で作られたものを100%使用。

ケンタッキー州で自社製の樽工場を有する唯一の蒸溜所であり、ウイスキー業界全体からみても稀有な存在といえるでしょう。

自社製樽を使うとチャーリングの度合いを微調整できるというメリットがあります。

いやー、巨大資本が成せる業ですね。

熟成のピークを迎えると原酒同士をブレンドし、40度に加水調整してボトリングされます。

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アーリータイムズの種類/ラインナップ

アーリータイムズ イエローラベル

EarlyTimes Yellow Label アーリータイムズ イエローラベル

アーリータイムズのスタンダード的ボトル。商品供給が追い付かず現在一時休売中のようです。

アメリカ国内ではケンタッキー・ストレートウイスキー、輸出用はバーボンウイスキーとして販売されています。

現旅費率はトウモロコシが79%、ライ麦が11%、大麦モルトが10%といわれています。

熟成期間かんの異なる酵母を4種類使い味わいや香りを調整。

また濾過工程はココナッツシェルを使った活性炭で行い、不純物を取り除きます。

この工程により磨かれた味わいになります。

熟成に使われる樽は、内側表面を軽く炙る「トースト」の後、強く焼きを入れる「チャー」の2回の工程を終えたものを使用。
この樽がアーリータイムズ特有のオークやバニラの甘みを出してくれます。

香りはバーボンならではのエステル香、カラメル、バナナ、オーク。

味わいは接着剤のエステル香が花を抜けた後、カラメルの甘み、カカオのビター、穀物感を楽しめます。

安価ではありますが、ストレートでも全く問題なく楽しめるコストパフォーマンスの高い一本です。

アーリータイムズ ブラウンラベル

こちらは1996年にリリースされた比較的新しいラインナップ。

マスターブレンダーが厳選した原酒を使い、イエローラベルとは異なる製法が取り入れられています。

それでいてバーボンらしい風味はそのままに、滑らかな口当たりと味わいの深みを追求したボトルです。

原材料の比率はトウモロコシが72%、ライ麦が18%で、大麦モルトが10%となり、イエローラベルとはトウモロコシとライ麦の割合が異なります。

酵母はイエローラベルに使われている4種類のほか、新たに3種類の酵母を追加して発酵。

またブラウンラベルは濾過工程にもこだわりがあります。

はじめはイエローラベル同様、ココナッツシェルの活性炭を使用して濾過を行った後、ピートから作った活性炭を使用して2度目の濾過を行います。

熟成に使用する樽はイエローラベル同様トーストとチャーを2回行なっていますが、イエローラベルの樽よりトースト段階で強めに火を入れて炙っている点が特徴です。

これによりスムースでよりコクの深い味わいを出すことに成功しました。

味わいはイエローラベルよりも全体的に濃厚になっています。

海藻系、バナナのようなトロピカルで濃厚な香り。若干の酸味も感じます。

味わいはバナナ、ドライフルーツ、奥にアンズが潜みます。

イエローラベルより接着剤やエステリー感が抑えられ、落ち着いた甘みとオーキーなイメージを感じるボトル。

アーリータイムズ 150周年記念ボトル

2010年に発売されたアーリー・タイムズ150周年記念ボトル。

約10年以上前の貴重なバックナンバーなのですが、なぜか2021年に国内市場に現れました。

2010年から150年前の1860年というのはアーリー・タイムズが設立された年。禁酒法時代に多く流通していたフラスコ型の瓶を用いて、ラベルも封印紙も当時の様式に近いデザインを再現。当時行なわれていたボトルド・イン・ボンド法による度数と、少し長めの熟成年数(5~6年)で瓶詰。

ボディはかなり分厚くバタースコッチとバニラビーンズのフレーバーを感じます。

なお熟成には古樽を使用している為、「バーボン」表記はありません。

アーリータイムズ 354

2011年にリリースされた禁酒法時代のアーリータイムズの復刻ボトルです。

当時はアメリカ国内でも元はバーボンでしたので新樽の使用率は80%を超えています。

ちなみに「354」とは連邦政府許可証番号で、製造免許としてはケンタッキー州最古のものとなります。

香りはバナナの甘みの中にレモンのような酸のあるフルーツを感じます。

口に含むと、アタックはマイルドで軽めのボディ。

バナナ、レモンケーキ、オークの香り。うっすらとクマザサのような青っぽい印象もあります。

余韻はあまり長くはありませんがナッツを食べた後のようなこうばしさがあります。

イエローラベルと比較すると香りがやや華やかな印象でしょうか。

アーリータイムズ ブラインドアーチャー

こちらはアーリータイムズをベースに青リンゴ・シナモンのフレーバーを加えたフレーバードウイスキーです。

ウイスキーといえどもアルコール度数33%ですので括りはリキュールとなります。

リキュールとしてはどっしりしたボディに高めのアルコール度数なので、ロックはもちろんソーダ・ジュース割など様々な飲み方が楽しめます。

ちなみにブラインドアーチャーという商品名は、リンゴつながりで英雄ウィリアム・テルがリンゴを射抜いた伝説からきています。

 

オーツカ

アメリカ国内ケンタッキー州で毎年行われる大人気の一大イベント、ケンタッキーダービーで飲まれるカクテル「ミントジュレップ」はアーリータイムズのイエローラベルを使ったものが公式飲料として認定されています。

アーリータイムズミントジュレップを飲みながら、無声映画を見て晩酌なんてのも悪くないですね。

アーリータイムズのミントジュレップ


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