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ティーチャーズを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ティーチャーズの味やおすすめの種類や銘柄/おいしい飲み方/ハイランドクリーム・セレクト・12年・25年

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オーツカ

ざっくり覚える!

ティーチャーズはスコットランドを代表する老舗のブレンデッドウイスキー。
アードモアとグレンドロナックをキーモルトとしています。

ブレンデッドウイスキーのモルト原酒の比率は通常30%程度ですがティーチャーズは45%以上ものモルト比率を誇ります。
それでいて価格は日本円で1,000円少々。ハイランドモルトの血統を濃密に感じられる、極めてコストパフォーマンスの高いボトルです

創業者はウィリアム・ティーチャー。
グラスゴーの貧しい家庭から独学でウイスキーのブレンディングを学び、このティーチャーズを世に放ちました。

ウィリアム・ティーチャー&サンズ社はコルクボトルキャップを初めて世に送り出したことで有名です。ワインのようにコルク抜きを必要としないこのコルク栓は、ウイスキーボトルのスタンダードとなりました。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

スーパーマーケットなどでも手に入れやすいティーチャーズハイランドクリームですが、味は本格派。

アルコール由来の揮発感とスパイシーさ、コケや土のようなピートはアードモアの原酒ならではです。

ハイボールがとても美味しい銘柄です。
辛口で食事にも合わせやすくスイスイと飲めます。物足りなさを感じた場合は濃いめで作れる値段の気軽さも魅力です。

ちょっぴりスモーキーなハイボールがお好きな方は、普段の晩酌の候補に上がるのではないでしょうか。

 

長熟品、オールド品はとろみがあり、麦芽の甘さ、綿あめのような香り、カカオや土のような湿ったアーシー(大地っぽい)なフレーバーが特徴的。

グレンドロナック由来のまとわりつくようなシェリー特有の粘性に、アードモアの土っぽいピーティが乗るイメージです。

デュワーズの長熟品と比べると、ティーチャーズのほうがどっしりと地に着いたイメージがあります。

オールドボトルも比較的安価に、そして容易に手に入れることができます。オークションやフリマアプリなどを覗いてみてください。
経年により辛味やピーティさが抑えられているので、ハイボールよりもストレートやトワイスアップをおすすめします。

ティーチャーズの発祥と製造場所の紹介

創業者のウィリアムは職を転々とし、1830年には小さな食料品と雑貨を扱うお店で働きます。

ティーチャーズの雑貨店

© of Mitchell Library, Glasgow City Council

これがウィリアムがウイスキーと関わる大きなきっかけでした。

当時まだマイナーだったウイスキーですが、この琥珀色の液体が大きなビジネスのチャンスになると感じたウィリアムは、お店のトップである女性オーナーを説得して酒類販売の免許を取得させます。

免許取得当時は棚の一部にしか並ばなかったウイスキーですが、4年後の1834年にはお店の棚を占領するほどの勢いになっていました。

ウィリアムの鋭い先見性には女性オーナーも驚いたことでしょう。

 

同年、ウィリアムはオーナーの娘と結婚し、お店の経営に徐々に関わることになります。

酒類販売の免許をとりウイスキーを販売することでお店に大きな売り上げをもたらしたウィリアムは、1836年あたりになるとお店の経営を完全に任されるまでになりました。

その頃になるとお店の棚はほぼウイスキーで埋め尽くされ、逆に雑貨や食料品は姿を消したそうです。

そして1851年には完全にワイン・スピリッツの専門店として登録され、お店はますます繁盛したそうです。

ウィリアムは雇われのいち店員でしたが鋭い先見性とセンス、経営の手腕でお店を大きく発展させたのです。

そしてお酒の道を極めようと決心したウィリアムが次にチャレンジしたのが、当時出始めの「ブレンデッドウイスキー」でした。

彼はウイスキーのブレンディングを独学で学び、試行錯誤の上自作のブレンデッドウイスキーをお店で小売販売するようになりました。

これがティーチャーズの礎と言って良いでしょう。

ちなみに創業者のウィリアムが品質の安定したウイスキー造る名ブレンダーだったことからスコッチの先生(ティーチャー)と称されていたことがティーチャーズの由来という説がありますが、これは恐らく正しくないと思います。

なので、ティーチャーズ=先生という意味ではないです。

 

またウィリアムはウイスキーの小売販売だけでなく、それを店内で楽しめるドラムショップを始めました。

ドラムショップとは現在のショットバーのようなもの。

ウィリアムは多くの人にリーズナブルにウイスキーを飲んでもらいたいと考え、お店の内装を質素にし、その代わりにウイスキー1杯を3ペンスというお手頃価格(当時だとだいたい牛乳1パイントで3ペンス)に設定して提供しました。

まさにウイスキーの飲み手のためのお店ですね。この心意気は見習いたい!

ちなみにウィリアムはタバコと大酒飲みを嫌い、店内は完全禁煙、バーなどでよく見かける、お互い飲む酒を奢り合うラウンド行為を禁止していたそうです。

ティーチャーズの歴史

ティーチャーズの創業者、ウィリアム・ティーチャーは1811年グラスゴーの町に生まれました。

工場労働者を父に持つ家庭でしたが早くに父親が亡くなり、未亡人となった母は紡績工場へ働きに出ました。

当時のグラスゴーは貧富の差が激しく、もちろん貧しかったティーチャー家はウィリアムが7歳になると母と同じ紡績工場へ働きに出し、家庭を支えるようになったそうです。

その為ウィリアムはまともな教育を受ける環境にありませんでした。

しかしウィリアムは11歳の時に働きに出た仕立屋のオーナー、ロバート・バーに出会い人生の転機を迎えます。

バーは正義感が強く好奇心と向学心に富んだ人柄で、文学や詩を愛していました。

ウィリアムにとって職場はまさに学校で、そこで初めて教育や道徳的なことをロバートから学んだと言います。

仕事場ではロバートの妻がいつも書物を朗読していたそうです。

ウィリアムはロバートを師と仰ぎ、「自由と努力を愛し、社会の正義と人間の尊厳を大切にする心」を学んだといいます。いやかっこよすぎ。

その後ウイスキーの販売で成功を収めてもその考えは変わらず、安くて美味しい、人々に喜ばれるウイスキー造りに打ち込み、それを世界へと広めるよう日々精進したそうです。

ウィリアム・ティーチャー

ウィリアム・ティーチャー

グラスゴーで酒屋を成功させたウィリアムは1876年にロンドンへ進出し、自作のブレンデッドウイスキーを造り販売します。

またドラムショップも引き続き営業し、安くて美味いウイスキーをロンドンの人々に提供しました。ロンドンでもウィリアムの作ったブレンデッドウイスキーは人気を呼び、看板商品となっていったのです。

ウィリアムが作ったブレンデッドウイスキーに「ティーチャーズ ハイランドクリーム」という商品名がつけられたのは1884年。

ティーチャーズ一家がロンドンへ移ってから8年後のことでした。

またウィリアムが亡くなり、若くして長男が亡くなると稼業はウィリアムの次男となるアダム・ティーチャーが後継することとなりました。

アダムが稼業を引き継いだ後も事業はますます発展していきます。

1898年には従来のコルクに変わる新たなボトルキャップをアダムの甥にあたるウィリアム・マネラ・バーギスが開発。

従来のコルクはワインと同じようにコルク抜きを必要としましたが、バーギスのコルクを短くして木製の頭となる部分を付けたのです。

この開発によってボトルの開け閉めを簡単に行えるようになりました。

ホワイトホースが開発したスクリューキャップと同様にこの頭のついたコルク栓は現在も多くの銘柄のボトルに使用されています。

1898年にはティーチャーズ史上最大の転機となる自社の蒸溜所「アードモア」をアバディーン州ケネスモント近郊に設立。

また1960年にはアードモアの近くにあったグレンドロナック蒸溜所を買収。

この2つの蒸溜所の原酒は現在もティーチャーズを形成する上で欠かせないキーモルトとして今も使用されています。

1976年にティーチャー一家での経営に終止符を打ち、アライドグループの傘下に入り現在はビームサントリー社が所有しています。

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ティーチャーズの製法(作り方)

ティーチャーズの特徴は45%以上と言われる高いモルト比率です。

一般的なブレンデッドウイスキーのモルト比率は30%程度ですので、他と比べると約15%も多くのモルト原酒が使用されていることとなります。

ティーチャーズのキーモルトとなるのはアードモア蒸溜所とグレンドロナック蒸溜所で作られたモルト原酒。
その中でも特に味の決め手となる原酒はアードモア。

ピート(泥炭)を焚いた熱で麦芽を発芽させる為、麦芽にスモーキーな香りが宿りそれが原酒にも反映します。

ティーチャーズのスモーキーな香りはアードモアの原酒から来ていることがよく分かりますね。

またグレンドロナックの原酒も甘みやカラメル、後から来る穀物感を演出するのに一役買っています。

これらのキーモルトにグレーン原酒をブレンドし奇跡のコストパフォーマンス、ティーチャーズの風味、味わいが完成するのです。

ティーチャーズの種類/ラインナップ

ティーチャーズ ハイランドクリーム

まさにティーチャーズの代表作とも言って良いレギュラーボトル。

リリースから150年以上の歴史があるにも関わらず、現在もスコットランドを始め世界中で愛されるブレンデッドウイスキーです。

日本では1,000円前後のという価格にも関わらずキーモルトとなるアードモアのスモーキーさを味わえる極めてコストパフォーマンスの高いボトルと言えます。

スモーキーさの後に漂う洋ナシのフレッシュな甘み、クリーミーでコクのあるボディを楽しめます。

アルコール度数は40%、普段飲みにピッタリの逸品です。

ティーチャーズ セレクト

こちらは2018年の5月にリリースされたコンビニ限定ボトル。

傾向としてはファミリーマートによく置かれている印象があります。

ハイランドクリーム同様にこちらも高いモルト比率を保ちつつ、また一味違った味わいを演出しています。

ハイランドクリームよりもややスモーキーさが抑えられ、青リンゴのフルーティーさが前に出ています。

またハイボールにするとさらにフルーティーさが花開きブドウの酸を感じられ、爽やかなアロマを楽しめます。

なんでもこちら、ハイボールを好む日本に向けてブレンド、リリースされたボトルとのこと。

市場の的を絞ったブレンディングは見事と言うしかありません。

350ml入りボトル、アルコール度数は40%、価格は600円台といったところ。安い!

ティーチャーズ ロイヤルハイランド12年

こちらは1980年~1990年初頭まで流通していたボトル。

酒齢12年以上のモルト・グレーン原酒をブレンドして作られたものです。

ティーチャーズのシリーズはアードモアがキーモルトとして使われていますが、ロイヤルハイランド12年はグレンドロナックが多く使われています。

そのためハイランドクリームとはまた若干方向性が異なり、ややスモーキーさが抑えられ、シェリーのタンニンを感じるボトルとなっています。

ティーチャーズのイメージを良い意味で覆す、華やかで飲みやすい、高級感を感じさせるボトルです。

ティーチャーズ 25年

25年以上の長期熟成原モルト・グレーン原酒をブレンドして作られたティーチャーズのハイグレードボトル。

キーモルトとなるのはやはりアードモアでグレンドロナック。他のモルト含有率はかなり少なくブレンディングされています。

ドライマンゴーやプルーン、ドライイチジク、干しぶどうなど黒い果実の濃厚な甘み、そしてアードモアのスモーキーなテクスチャと、シリアルやクッキーなどのこうばしい風味を楽しめます。

余韻は深いオーク、そしてほのかなピートの鼻抜けが楽しい逸品。

コクもあってバランスの良いブレンデッドといった印象です。

 

オーツカ
改めてスタンダード品であるハイランドクリームを飲むと、ブレンダーのレベルの高さに驚かされます。

ここ10年くらいですごく味がよくなったというか、こんなに旨かったっけ?と気づかされました。

目立たないですが、キーモルトのアードモアもとてもおいしいウイスキーなので、飲んでみてください。




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