山崎の味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

山崎の味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『山崎』の解説と、山崎のラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『山崎の次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

世界を脅かす日本の至高。山崎の概要

山崎は、サントリースピリッツ山崎蒸溜所で製造され、サントリー酒類株式会社が販売しているシングルモルトウイスキー。

1984年(昭和59年)、『山崎12年』が発売されて以来、ウイスキーファンを虜にしてやまない、ジャパニーズウイスキーを代表するボトルシリーズです。

山崎12年

山崎が発売された80年台は、現在のようにシングルモルトは日の目を浴びておらず、世の中に出回っているのはブレンデッドウイスキーばかりでした。

シングルモルトといえば限られた愛好家達だけが嗜む酒といったマニアックな存在。

そんな日本のウイスキーシーンに突如表れたのが「山崎12年」だったのです。

 

ブレンデッドが主流の中、シングルモルトを販売することは冒険とも呼べる博打的行為でしたが、発売されてから徐々に評価を上げ、販売以来4半世紀以上経った今もその人気は衰えることはありません。

現在は原酒不足になるほどに高い人気があり、ジャパニーズウイスキーの最高峰として不動の地位を確立しています。

製造・貯蔵されている地域の水や気候、風土、そして職人のウイスキーづくりへの姿勢。そういった情熱・こだわりすべてがダイレクトに詰めこまれた、世界に誇る日本のウイスキーです。

山崎の発祥と製造場所の紹介

「山崎」は大阪府三島郡本町山崎にある、サントリーホールディングスが保有する山崎蒸溜所で造られています。

山崎蒸溜所は日本で最初に作れたモルトウイスキーの蒸留所で、現在サントリーが販売するありとあらゆるウイスキーの原酒が作られています。

山崎蒸溜所

上質なウイスキーを作るには上質な水が必要不可欠、という考えを抱いていた当時の創業者鳥居が巡り合ったのがこの名水の地、山崎でした。

山崎は「水生野(みなせの)」とも呼ばれ良質な水が湧き出ることから、かつて千利休も茶室を設けた場所としても知られています。

中でも山崎蒸留場の近にある水無瀬神宮では名水百選にも選ばれた「離宮の水」が湧き出る名水の地。

山崎はこの土地から湧き出る上質な水を活かしながら作られた贅沢なウイスキーです。

山崎の歴史

山崎蒸留所が建てられたのは約1世紀前の1923年。

当時寿屋(現サントリー)の社長だった鳥井信治郎は、日本における本格的なウイスキー製造を目指していました。

そして1923年、スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ後にニッカウイスキーの創業者となる竹鶴政孝を招聘し、山崎蒸溜所長に任じました。

このとき竹鶴は、日本におけるウイスキーづくりに適した場所は北海道であることを訴えましたが、鳥井は輸送コストがかかること、また消費者に工場見学をしてもらうことを考えていました。

そこで

  1. 蒸留所の立地は京阪神付近で交通の便が良い場所
  2. 良質な水を確保できる場所

という2つの絶対条件を出し、それ以外のことを竹鶴に任せました。

こうして1929年、山崎蒸溜所はやっとの思いで日本初のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)「白札」を製造・出荷します。
しかし、苦労の甲斐もむなしく当時の日本人にはあまり受け入れられませんでした。

山崎蒸溜所の内部

それでも鳥井は諦めず、さらに改良を重ねつづけ1937年に「角瓶」を発売。

これが大人気となって、その後も「オールド」や「ローヤル」など次々と名酒を生み出していき、日本にウイスキーの文化を根づかせていきます。

一方、経営的には不利でも北海道に蒸溜所を作りたいという思いを抱いていた竹鶴政孝は10年の契約期間を勤め上げると、寿屋を退社し北海道余市郡余市町にのちのニッカウヰスキーとなる大日本果汁(現:ニッカウヰスキー)を設立。

現在日本のウイスキーにおける2大ブランドとして世界にその名を轟かせています。

山崎の製法(作り方)

山崎の最大の特徴はステンレス発酵槽・木桶発酵槽の2種類の発酵槽、形の異なる6基の蒸溜釜を備えるなどして、タイプの異なる複数の設備を使い分け、原酒を作り分けていること。

更に出来上がった原酒(ニューポット)は様々な種類の樽に詰めて熟成させます。

山崎に使用される一般的な樽はホワイトオークでできていますが、ミズナラ樽やシェリー樽も使用します。

これが山崎特有の白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)と呼ばれる香木の芳香を纏わせるのです。

これは「お香」のような非常に日本的な香りで、世界では「オリエンタルな香り」と評され、ウイスキー界の東洋の神秘的な位置付けとなっています。

山崎蒸溜所の熟成庫

このようにそれぞれ異なる樽で熟成したキャラクターの異なる原酒たちを絶妙なバランスで掛け合わせ(ヴァッティング)し、山崎というウイスキーが完成します。

発酵・蒸留・熟成においての工程パターンを多く設けることで山崎がもつ複雑で奥行きのある味わい・風味を作り出すことができるのです。

山崎は日本を代表するシングルモルトとして、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。

ウイスキー「山崎」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『山崎』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

山崎(THE YAMAZAKI)

山崎(THE YAMAZAKI)

今や世界の「YAMAZAKI」として広く知られるようになり、世界中のバーでも見かけるようになった山崎レギュラーボトル。

山崎蒸留所の伝統とも言えるミズナラ樽貯蔵モルトに加え、ワイン樽など様々原酒をヴァッティングされています。

色は赤みがかった明るめの琥珀色。

苺やさくらんぼなどを連想させるブランデーのようなやわらかでフルーティな香り、ノンエイジにもかかわらずアルコールからくる刺激はかなり控えめです。

口あたりはなめらかで、ハチミツ、バニラアイス、ドライマンゴー、シナモンの余韻が心地よく続きます。フィニッシュ 甘いバニラ、シナモン、綺麗で心地よい余韻が続きます。

フルーティな香りはワイン樽から、そして甘くなめらかな広がりはミズナラ樽が由来しています。

山崎 12年

山崎 12年

上記で紹介したレギュラーボトルはワイン樽とミズナラ樽で熟成したものをキーモルトとしてヴァッティングしていますが、12年はこれに加えシェリー樽で熟成した原酒をヴァッティングして作られています。

アルコール度数はレギュラーボトル同様43度ですが、12年はレギュラーボトルよりもさらにアルコールの刺激は抑えられ優しい仕上がりです。

ストレートでは奥深い木樽の香りに加えシェリー樽由来のレーズン、バニラ、青リンゴの風味が広がります。

味わいは全体的に複雑で繊細、熟したモモのフルーティさ、柑橘系の鼻腔を抜ける爽やかさも同居します。

コンテストではISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞3回、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)では2度も最優秀賞にノミネートされた経験を持つ、世界が認めたボトルです。

山崎 18年

山崎 18年

シェリー樽、ミズナラ樽で熟成した原酒をヴァッティングして作られたボトル。

12年との大きな違いは原酒同士をヴァッティングしてから、更にシェリーバットの古樽でたっぷり後熟させる点。圧倒的な円熟味を帯びたフルボディタイプです。

香りはミズナラ由来のややミント感のあるバニラ、シェリー樽由来のドライレーズンが前に出ます。

口当たりは熟成したブランデーに近く、ドライマンゴー、干し柿など濃厚でビターなものを連想させますが、余韻にナシやマスカットなどの爽やかさも感じさせます。

ボディは想像よりも軽め。
複数の樽香が重なり合う複雑な味わいで、舌に幾つもの味わいが残ります。

コンテストでは過去にIWSC最高賞1回、SWSCの最優秀賞6回、ISCの金賞5回と受賞経験豊富。まさに世界に選ばれたモンスターボトルです。

山崎 25年

山崎 25年

25年を超えた長期熟成シェリー樽の原酒を厳選し、円熟を極めた希少品。

赤褐色の色はシェリー樽で長期熟成した賜物と言えます。

また年間で千数百本しか生産されない山崎の中でもスーパープレミアムなモデル。

香りはブランデーに漬け込んだイチゴ、ビターチョコやレーズン、またバターやナッツ彷彿とさせるビターでふくよかで凝縮感があります。

味わいはドライフルーツのような甘みの後にイチゴピューレ。

チョコレートのようなやや苦みのあるフレーバーが鼻腔をくすぐり、その後煮詰めたイチゴジャム、バニラ、青リンゴなど実に複雑な風味を感じさせその余韻が長く続きます。

長期熟成による若干のビター感や渋みも楽しむべきポイントと言えます。

受賞歴は2012年に世界中のシングルモルトを評価するコンテストWWA(ワールド・ウイスキー・アワ)にてワードールド・ベスト・シングルモルトウイスキー賞を獲得。

2015年にはSWSCにてダブルゴールド(最優秀金賞)を獲得しています。

『山崎』の『次』に飲むウイスキー

では、山崎と似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、山崎好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:シングルモルト 宮城峡

シングルモルト 宮城峡

新美さん
サントリーは知ってるけど、ニッカウイスキーはまだ飲んだことがないという方や、スコットランドのモルトはまだちょっとハードルが高いかも…という方におすすめなのがこの「宮城峡」です。

ニッカ第2の蒸溜所でつくられる、華やかな香りとみずみずしい味わいが特徴のシングルモルトです。

同じくニッカが所有する「余市」の力強く男性的味わいに対して女性的と評され、ウイスキーに慣れていない人でも飲みやすく、飲み飽きないという特徴を備えています。

おすすめ銘柄②:バルヴェニー ダブルウッド 12年

新美さん
「グレンフィディック」の姉妹蒸溜所で同じ敷地内に建っているのがこの「バルヴェニー」です。

グレンフィディックのところで使うべきか悩みましたが、比較的購入しやすく、飲みやすい味わいの中にもしっかりとした厚みもあるのであえてここで使ってみました。

山崎蒸溜所では世界でも類を見ないほどの多様な原酒をつくっていますが、このバルヴェニー蒸溜所においてもバーボン樽やシェリー樽のみならず、ワインやポートワイン樽、ラム樽など、様々な組み合わせにより多様なモルトを生産しています。

おすすめ銘柄③:アムルット

新美さん
この記事をご覧頂いてる方の中には聞いたこともない方も多いかもしれません。

実はこのウイスキーはインディアンウイスキーなんです!

英国の酒類専門誌による2016年の調査では、世界のウイスキーの年間出荷量の上位10ブランドのうち7品が、インド企業により生産されたブランドであり“インドは知られざるウイスキー大国”として評価が高まっています。

もちろん台湾のカバランとも迷いましたが、それはマッカランのページでおすすめしました

日本で最も有名といっても過言ではない「山崎」ですが、是非インドのシングルモルトも試してみてください!

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

インディアンウイスキーは、ポールジョン含め非常にレベルが高いと思います。

カバランもそうですが、気候の違いによってインドにおける樽熟成の1年はスコットランドの3年に相当するそうですね。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に!小難しいウイスキーの世界を分解し、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」。 これからウイスキーを知りたいビギナーさんの味方になります!日本最大級のウイスキーメディアBARRELを運営、編集長及びカメラマン、さらには執筆もしています。 他にも1000万PVを超える大規模サイトも運営しており、集客コンサルティングなど行っています。コラボやお仕事のご依頼はお問い合わせフォームから。