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バルヴェニーを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

バルヴェニーはスコットランドのスペイサイド地方で造られているシングルモルト・ウイスキーで、創立者はあのグレンフィディックを立ち上げたウィリアム・グラント氏です。

同じスペイサイド地方で、創業者も同じなので、やや近い風味を持つブランドです。バルヴェニーはよりリッチで蜂蜜の甘み、ふくよかな麦の味を有しており、「玄人好みのブランド」としてモルトファンから高い人気を誇ります。

グレンフィディックが一般ウケするブランドなら、バルヴェニーは通好みといったところ。

現在製造をウィリアム・グラント&サンズが行い日本ではサントリーが販売しています。

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

スペイサイドモルトならではの上品な華やかさはあるものの、牧草の香りとオレンジの酸、バニラの中に丸みを帯びた麦の味がしっかりするウイスキーです。

オフィシャルは総じて、ストレートで飲むのがおすすめです。ハイボールや加水は薄っぺらくなってしまう印象でした。
ロックもわりかしいけます。フレッシュなオレンジのアロマが強くなりおいしいです。

オフィシャルの名品と言えば「バルヴェニー TUN1401」。

バルヴェニーの保有する色々な原酒をマスターブレンダーであるデビットスチュワート氏がバッティングしてつくり上げた作品。
熟成感のあるシェリー香、ドライレーズンやクランベリーの味わいがとても美味しい逸品です。
最近はTUN1509と名前が変わっていますが、見かけたらぜひ。

オールドボトルは1980年代に流通したニンニクみたいなボトルのバルヴェニーが有名です。だいぶシェリー感が強くリッチで濃厚。一見バルヴェニーとわからないようなボトルです。

ボトラーズはあまり見かけませんが、ケイデンヘッドから出ているバルヴェニー27年チェアマンズストックなどは名品。
干し草の香りに特徴的なバニラ、ハニー、そして桃。パワフルなアタックと潤滑油のようなテクスチャが印象的。

バルヴェニーの発祥と歴史

どこで作られているのか

ウィリアム・グラントが創業者であるバルヴェニーはグレンフィディックとは切っても切れない関係にあります。

何故ならバルヴェニー蒸溜所はグレンフィディックの敷地内に建てられているからです。

もちろん製造工程は全く異なりますがバルヴェニーもグレンフィディック同様、グラント家一族の手によって家族経営がなされています。

グレンフィディックの方が少しだけ先に建てられたため、バルヴェニーはグレンフィディックの姉妹ブランド(弟分?)といっても過言ではありません。

 

バルヴェニーの名前は蒸溜所近隣にある古城「バルヴェニー城」が由来しています。ちなみに「バルヴェニー」とはゲール語で「山の麓の集落」という意味を持ちます。

バルヴェニー城

13世紀に建てられたこのお城は現在は廃城となりましたが、その雄大な出で立ちは蒸溜所へ立ち寄った方々の目を楽しませています。

蒸溜所があるダフタウンはとてもとても小さな町で、来訪者のほとんどはウイスキー目当てに来ています。

 

教会と城の他には商店街もなく、ホテルは1軒のみ…蒸溜所以外本当に何も無いまさしく「ウイスキータウン」なのです。

何しろ人口1500人の町に

  • モートラック
  • グレンフィディック
  • バルヴェニー
  • コンバルモア
  • ダフタウン
  • グレンダラン
  • キニンヴィ

という7つの名だたる蒸溜所がひしめき合っているのですから。

しかしウイスキーファンにとっては夢のような町ですよね。

お金と時間があるならじっくり時間をかけて飲み歩きたいものです。笑

バルヴェニーの歴史

バルヴェニー蒸溜所

バルヴェニー蒸溜所はグレンフィディックが建てられた5年後の1892年にウィリアム・グラントによって建てられました。
建設当初はグレンフィディックの生産を拡大するため第2工場として建てられたそうです。

それ以来グラント一族による家族経営で現在に至っています。

バルヴェニー蒸溜所は農家の小屋のような雰囲気の建物で、近くにグレンフィディック蒸溜所と比較するとどうしても規模が小さく見えてしまいます。

しかしあなどるなかれ、バルヴェニーは年間500万リットルを超す生産量を誇ります。

この生産量はスコットランドでも10本の指に入るほど。
ただ、それだけグレンフィディック蒸溜所の規模が大きい…ということです。

バルヴェニーの製法(作り方)

バルヴェニーの原料となる大麦、そして酵母はグレンフィディックとまったく同じものが使われています。
なお大麦の一部は自家栽培したものも含まれています。 

バルヴェニーでは今でも昔ながらのフロアモルティングが行なわれていますが、撹拌作業があまりにも重労働のため、撹拌だけ機械が使われています。

一度のフロアモルティングで使う大麦量は9トン、これを7〜10日かけて発芽させます。

乾燥は最初の20時間スペイサイドのトミントールで採れたピートを焚き、それ以降は無煙炭が使われます。

バルヴェニーのキルンはピートと無煙炭の焚き口が分かれているため、熱の使い分けが可能となるのです。

糖化槽はステンレス製、ワンバッチ11.8トン。

発酵槽はオレゴンパイン製9基とステンレス製のものが5基、計14基設置されています。

これらで平均54〜60時間発酵させたもろみがポットスチルへ移されます。

これらはバルヴェニーボールと呼ばれるネックにこぶが付いた独特のスワンネック型のポットスチルで、グレンフィディックのスチルよりも首がやや長いのが特徴です。

以前はラガヴーリン やクラガンモア、グレンアルビンから譲り受けた中古のスチルばかりでしたが2008年に新しいスチルを2基増加し、現在はウォッシュスチル5基・スピリットスチル6基、計11基で稼働しています。

グレンフィディックは敷地内にあるロビーデューの湧水を使用しているのに対し、バルヴェニーはコンヴァル丘陵からの数十の泉の湧水を仕込水に使用しています。

このようにバルヴェニーはグレンフィディックの姉妹ブランドで同じ原料を使っていますが、水源・製造方法の違いにより異なる性質のモルトウイスキーを生み出しているのです。

使用する樽はバーボン樽やシェリー樽のみならず、ワインやポートワイン、カリビアンラムなどに使用した樽など、様々なタイプの樽を組み合わせにより多様なモルトを少量生産しています。

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ウイスキー「バルヴェニー」のラインナップ 

バルヴェニー12年 ダブルウッド

バーボン樽で熟成した原酒を更にシェリー樽に入れ替えて熟成させたボトル。

バルヴェニーのスタンダードラインナップとなります。

香りはバーボン樽からくるメロン、西洋ナシの爽やかさ。干し草の中に若干オレンジの酸。

味わいはバニラ、洋ナシ、青リンゴの後、甘い麦芽で満たされます。
シェリー樽のバランスがよくふくよかな甘口ウイスキー。

バーボン・シェリー、2つの樽の風味を心ゆくまで楽しめる、スタンダードでありながら実に贅沢なボトルです。

バルヴェニー14年 カリビアンカスク

こちらはバーボン樽で熟成した原酒を更にカリビアンラムの樽に詰めて合計14年熟成させたボトルとなります。

マンゴーやトロピカルフルーツのようなまろやかさ、コクを楽しめる1本です。

後熟させるラム樽は風味や香味が強く、製菓にも使用されダークラム。

その力強い樽の風味がバルヴェニーのフルーティーなアロマやバニラの味わいにプラスされます。

香りはカラメル、ラムレーズンアイス、微かにバニラ。ラムのニュアンスもほんのり感じられます。

意外にも甘さは控えめでビター、黒コショウのスパイシー、ウッディな樽風味。

全体的にスムースでドライな印象のボトルです。

バルヴェニー17年 ダブルウッド

バーボン樽で熟成した原酒をシェリー樽に詰めかえ熟成したボトル。

使われている樽はスタンダードの12年ものと同じですが比較するとリッチな甘さの中にスパイシーな部分があり、より厚みのある味わいとなっています。

香りは通常のバルヴェニーより樽香が強く、ハチミツ、レーズン、カカオ、アーモンド、オレンジピール。

味わいはバルヴェニーらしいバニラ、ハニーアーモンド、チョコレートをかけたオレンジの皮。

甘みの中にもアーモンドなどの香ばしさが印象的な味わいのボトルです。

バルヴェニー シングルバレル15年

こちらはバーボン樽で15年熟成したものの中から状態の良い樽を厳選、その単一樽から取り出したものをそのままボトリングしたもの。

現在終売となりましたが人気の高いボトルです

樽によりアルコール度数が47〜50度とボトルによりばらつきがあります。

惜しまれつつも終売となりましたが厚みのあるボディとコク、リッチな甘み、バルヴェニー特有のバニラやハチミツを味わえる実に贅沢なボトルです。

香りは牧草、濃いハチミツ、バニラ、バラのフローラル、やや。

味わいは辛口の白ワインのような飲み口。麦とハチミツの甘みが全体を支配していますが、ナッツ、レモンピール、バニラアイス、後半にホワイトペッパーのスパイシーさも感じられます。

ちなみにこのシングルバレル15年にはシェリーカスクも存在しています。

バルヴェニー21年 ポートウッド

21年以上熟成したシェリー樽原酒を中心にヴァッティングしたものをビンテージポートワイン樽でフィニッシュした1本。

フィニッシュに使われた樽はポートワインを30年漬け込んでいたものだそうです。

フィニッシュ期間は1年間程度。

ワイン由来の甘みと酸味を心ゆくまで楽しめる1本です。

香りはワイン樽由来のレーズンやプラムのフルーティさが際立ち非常にリッチ。
バルヴェニー特有のバニラ、ハチミツ、そして乾いた草のイメージもしっかりあります。

飲み口はサラリとしていますが、バニラやメープルシロップのような濃さも持ち合わす不思議な味わい。中間には青リンゴ、白ブドウを思わせる青くて控えめな酸味が感じられます。
ワイン樽由来のふくよかな甘みといやらしくないタンニンも楽しめ、長い余韻も心地よい逸品。

バルヴェニー 12年 トリプルカスク

免税店向けのオフィシャルボトルで日本にもかなり入ってきています。

熟成にオロロソシェリー樽、ファーストフィルのバーボン樽、トラディショナルウイスキーカスクの3種類をマリッジさせて造られました。

バーボン樽ならではの華やかな香り、シェリー由来のプラム、ウエハース、バニラなどそれぞれの樽を想起させる香り。

バーボン樽の影響のほうが強く出ているのか味わいは甘みを強く感じると思います。

しかしダブルウッドに比べボディは弱め。後からレーズンやプラム、オレンジなどのシェリー樽の特性が味わえます。

バルヴェニー 14年 ピーテッドトリプルカスク

こちらは2017年6月に免税店向けにリリースされたボトル。

熟成に使われているのは、ファーストフィル・バーボン樽リフィル・バーボン樽、シェリー樽の3つの組み合わせで熟成後、ノンチルフィルタードでボトリングしました。

バルヴェニー蒸溜所は1年に1週間だけヘビーピートを焚く期間があり、それを Peat Week と名付け、「バルヴェニー ピートウィーク」という銘柄を出しています。

それとは別にピートを利かせたモルト100%を原料に使用した新しい試みのボトル。

風味はピートのスモーク、バニラ、トフィー、シナモンのスパイシーな香り。

口に含むとシロップ、スモーク、新鮮な柑橘類、舌で転がすとバニラ、ハチミツなどの甘みがじんわり膨らみ、バルヴェニーらしいシナモンジンジャーのスパイスが後半に現れます。

バルヴェニー 16年 トリプルカスク

こちらも免税店向けにリリースされたもの。

ファーストフィルのバーボン樽、リフィルのバーボン樽、シェリー樽という3つの樽で熟成させた原酒を、バルヴェニーのモルトマスター、デヴィッド・スチュワート氏の手によりブレンドし、更に“マリーイングタンク”と呼ばれる大きな木製の桶でしばし寝かせて造られたもの。

香りはシェリー由来の濃厚なプラムやレーズン。オレンジの花とはちみつ、非常に華やかです。

味わいはベイクドオレンジ、カスタードクリーム、トフィーなどのリッチな甘みに青リンゴやバニラ、オレンジピールの酸と苦み。中盤には印象的なヘーゼルナッツ、アーモンド。

香りはシェリー由来ですが、味わいにバーボン由来の特徴を感じ取れます。

トリプルカスクタイプはバーボン樽の風味が強く出てますね。

甘みを伴うオークの長い余韻を楽しめる贅沢な味わいの1本です。

バルヴェニー 25年 トリプルカスク

こちらも免税店向けにリリースされたボトルで熟成には、ファーストフィルのバーボン樽、リフィルのバーボン樽、シェリー樽の3つの樽にて熟成して造られたトリプルカスク・シリーズの最長熟ボトルです。

きめ細かくシルキーでクリーミーな口当たり、リッチな味わいはまさに長熟でしか得られない贅沢なもの。

香りはかなり複層的。トフィー、麦芽ウエハース、アプリコット、ハチミツ、枝付きのレーズン。オレンジやリンゴ、洋ナシのアロマがわずかに。

味わいはレーズンの濃厚な甘み、濃縮プラム、ウエハース、香ばしいモルト香。

アルコール度数が40度なのでボディは弱めです。これはトリプルカスクすべてに共通しています。

余韻は比較的長く、砂糖漬けの果実の味わいが続きます。

バルヴェニー 12年 シングルバレルファーストフィル

アメリカンホワイトオーク材のファーストフィルのバーボン樽からそのままボトリングしたもの。

アルコール度数や販売本数もリリース毎に異なり、すべてのボトルに手書きのナンバリングが記されています。

リリースごとにボトル数は異なりますが、1回のリリースにつき概ね300本以下となります。

香りはハニーアップル、ふかした栗のようなデンプン質の分厚い甘み。

味わいはザラメを思い出す濃厚でドライな甘さ。

コーヒークリームのウエハース、程よく伸びるオークの余韻。

若干アルコールの刺激があるため1滴ずつ加水したりノンステアのロックなどでゆっくり時間をかけて楽しみたいボトルです。

バルヴェニー タン1509

世界中のモルトファンの間で話題を集めたバルヴェニー「タン1401」シリーズの後継で、世界で8,850本という数量限定でリリースされた希少なボトル。

こちらはなんと31樽という多くの樽で熟成されたモルト原酒をヴァッティングして造られました。

熟成に使われた樽は
・1989年~1992年蒸溜のシェリーバット12樽
・1989年のアメリカンオークホグスヘッドが11樽
・1992年と1993年蒸溜のリフィルアメリカンオークのバットが8樽

ここまでくると、ブレンデッドウイスキーをつくるかのような緻密な作業になることでしょう。

バルヴェニーのモルトマスター、デヴィッド・スチュワート匠の技術が遺憾なく発揮されているボトルです。

香りはキャラメル、熱したトフィー、マンゴーなどの完熟フルーツ。山盛りの果実だけでなく樹液やメンソールも感じられ、非常に複雑で多彩。

味わいは濃厚なバニラエッセンス、焦がしたカラメル、後半はオレンジなどの柑橘系フルーツのフレッシュさも感じ取れ、スパイシーな余韻へと続きます。

ボディは厚く、とてもリッチ。瑞々しさを豊富に感じ、枯れた感じはあまりありません。

非常に高いレベルでブレンドが行われていることが如実にわかる逸品。

ノンエイジですが22年〜27年熟成という長熟の原酒が使われている贅沢な1本です。

 

オーツカ

オフィシャル12年もたまーに休売の情報なんかが出て、市場に転売ヤーが沸きプチ高騰することがあったりする銘柄です。まぁめちゃめちゃ大量に作っている蒸溜所なので、待っていれば補充されるので、今後そういうことがあっても慌てずに待ちましょう。

やや玄人寄りではありますが、とてもよいウイスキーなのでぜひ飲んでみて下さい。





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