バルヴェニーの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

バルヴェニーの概要

バルヴェニーはスコットランドのスペイサイド地方で造られているシングルモルト・ウイスキーです。

バルヴェニーはダフタウンにある古城の名前で、ゲール語で「山の麓の集落」という意味を持ちます。

創立者はグレンフィディックを立ち上げたウィリアム・グラント。

同じスペイサイド地方でしかも創業者が同じとくれば味わいも似ているのだろうと思われがちですが、グレンフィディックとバルヴェニーは似て非なるブランドです。

もちろん同じニュアンスの要素も持ち合わせているのですが、バルヴェニーはよりリッチで蜂蜜の甘み、ふくよかな麦の味を有しており通好みのブランドとしてモルトファンから高い人気を誇ります。

グレンフィディックが一般ウケするブランドなら、バルヴェニーは通好みのブランドといったらわかりやすいでしょう。

現在製造をウィリアム・グラント&サンズが行い日本ではサントリーが販売しています。

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バルヴェニーの発祥と製造場所の紹介

ウィリアム・グラントが創業者であるバルヴェニーはグレンフィディックとは切っても切れない関係にあります。

何故ならバルヴェニー蒸溜所はグレンフィディックの敷地内に建てられているからです。

グレンフィディックとバルヴェニー

もちろん製造工程は全く異なりますがバルヴェニーもグレンフィディック同様、グラント家一族の手によって家族経営がなされています。

グレンフィディックの方が少しだけ先に建てられたため、バルヴェニーはグレンフィディックの姉妹ブランド(弟分?)といっても過言ではありません。

 

バルヴェニーの名前は蒸溜所近隣にある古城「バルヴェニー城」が由来しています。

13世紀に建てられたこのお城は現在は廃城となりましたが、その雄大な出で立ちは蒸溜所へ立ち寄った方々の目を楽しませています。

蒸溜所があるダフタウンはとてもとても小さな町で、来訪者のほとんどはウイスキー目当てに来ています。

バルヴェニー城

教会と城の他には商店街もなく、ホテルは1軒のみ…蒸溜所以外本当に何も無いまさしく「ウイスキータウン」なのです。

何しろ人口1500人の町に

  • モートラック
  • グレンフィディック
  • バルヴェニー
  • コンバルモア
  • ダフタウン
  • グレンダラン
  • キニンヴィ

という7つの名だたる蒸溜所がひしめき合っているのですから。

しかしウイスキーファンにとっては夢のような町ですよね。

お金と時間があるならじっくり時間をかけて飲み歩きたいものです。笑

バルヴェニーの歴史

バルヴェニー蒸溜所はグレンフィディックが建てられた5年後の1892年にウィリアム・グラントによって建てられました。
建設当初はグレンフィディックの生産を拡大するため第2工場として建てられたそうです。

バルヴェニー蒸溜所

それ以来グラント一族による家族経営で現在に至っています。

バルヴェニー蒸溜所は農家の小屋のような雰囲気の建物で、近くにグレンフィディック蒸溜所と比較するとどうしても規模が小さく見えてしまいます。

しかしあなどるなかれ、バルヴェニーは年間500万リットルを超す生産量を誇ります。

この生産量はスコットランドでも10本の指に入るほど。
ただ、それだけグレンフィディック蒸溜所の規模が大きい…ということです。

バルヴェニーの製法(作り方)

バルヴェニーカリビアンカスク14年

バルヴェニーの原料となる大麦、そして酵母はグレンフィディックとまったく同じものが使われています。
なお大麦の一部は自家栽培したものも含まれています。 

バルヴェニーでは今でも昔ながらのフロアモルティングが行なわれていますが、撹拌作業があまりにも重労働のため、撹拌だけ機械が使われています。

一度のフロアモルティングで使う大麦量は9トン、これを7〜10日かけて発芽させます。

乾燥は最初の20時間スペイサイドのトミントールで採れたピートを焚き、それ以降は無煙炭が使われます。
バルヴェニーのキルンはピートと無煙炭の焚き口が分かれているため、熱の使い分けが可能となるのです。

糖化槽はステンレス製、ワンバッチ11.8トン。

発酵槽はオレゴンパイン製9基とステンレス製のものが5基、計14基設置されています。

これらで平均54〜60時間発酵させたもろみがポットスチルへ移されます。

これらはバルヴェニーボールと呼ばれるネックにこぶが付いた独特のスワンネック型のポットスチルで、グレンフィディックのスチルよりも首がやや長いのが特徴です。

バルヴェニー蒸溜所のポットスチル

以前はラガヴーリン やクラガンモア、グレンアルビンから譲り受けた中古のスチルばかりでしたが2008年に新しいスチルを2基増加し、現在はウォッシュスチル5基・スピリットスチル6基、計11基で稼働しています。

グレンフィディックは敷地内にあるロビーデューの湧水を使用しているのに対し、バルヴェニーはコンヴァル丘陵からの数十の泉の湧水を仕込水に使用しています。

このようにバルヴェニーはグレンフィディックの姉妹ブランドで同じ原料を使っていますが、水源・製造方法の違いにより異なる性質のモルトウイスキーを生み出しているのです。

使用する樽はバーボン樽やシェリー樽のみならず、ワインやポートワイン、カリビアンラムなどに使用した樽など、様々なタイプの樽を組み合わせにより多様なモルトを少量生産しています。

ウイスキー「バルヴェニー」のラインナップ 

バルヴェニー12年 ダブルウッド

バルヴェニー12年 ダブルウッド

バーボン樽で熟成した原酒を更にシェリー樽に入れ替えて熟成させたボトル。

バルヴェニーのスタンダードラインナップとなります。

香りはバーボン樽からくるメロン、西洋ナシの爽やかさ。干し草の中に若干オレンジの酸。

味わいはバニラ、洋ナシ、青リンゴの後、甘い麦芽で満たされます。
シェリー樽のバランスがよくふくよかな甘口ウイスキー。

バーボン・シェリー、2つの樽の風味を心ゆくまで楽しめる、スタンダードでありながら実に贅沢なボトルです。

バルヴェニー14年 カリビアンカスク

バルヴェニー14年 カリビアンカスク

こちらはバーボン樽で熟成した原酒を更にカリビアンラムの樽に詰めて合計14年熟成させたボトルとなります。

マンゴーやトロピカルフルーツのようなまろやかさ、コクを楽しめる1本です。

後熟させるラム樽は風味や香味が強く、製菓にも使用されダークラム。

その力強い樽の風味がバルヴェニーのフルーティーなアロマやバニラの味わいにプラスされます。

香りはカラメル、ラムレーズンアイス、微かにバニラ。ラムのニュアンスもほんのり感じられます。

意外にも甘さは控えめでビター、黒コショウのスパイシー、ウッディな樽風味。

全体的にスムースでドライな印象のボトルです。

バルヴェニー17年 ダブルウッド

バルヴェニー17年 ダブルウッド

バーボン樽で熟成した原酒をシェリー樽に詰めかえ熟成したボトル。

使われている樽はスタンダードの12年ものと同じですが比較するとリッチな甘さの中にスパイシーな部分があり、より厚みのある味わいとなっています。

香りは通常のバルヴェニーより樽香が強く、ハチミツ、レーズン、カカオ、アーモンド、オレンジピール。

味わいはバルヴェニーらしいバニラ、ハニーアーモンド、チョコレートをかけたオレンジの皮。

甘みの中にもアーモンドなどの香ばしさが印象的な味わいのボトルです。

バルヴェニー シングルバレル15年

バルヴェニー シングルバレル15年

こちらはバーボン樽で15年熟成したものの中から状態の良い樽を厳選、その単一樽から取り出したものをそのままボトリングしたもの。

現在終売となりましたが人気の高いボトルです

樽によりアルコール度数が47〜50度とボトルによりばらつきがあります。

惜しまれつつも終売となりましたが厚みのあるボディとコク、リッチな甘み、バルヴェニー特有のバニラやハチミツを味わえる実に贅沢なボトルです。

香りは牧草、濃いハチミツ、バニラ、バラのフローラル、やや。

味わいは辛口の白ワインのような飲み口。麦とハチミツの甘みが全体を支配していますが、ナッツ、レモンピール、バニラアイス、後半にホワイトペッパーのスパイシーさも感じられます。

バルヴェニー21年 ポートウッド

バルヴェニー21年 ポートウッド

21年以上熟成したシェリー樽原酒を中心にヴァッティングしたものをビンテージポートワイン樽でフィニッシュした1本。

フィニッシュに使われた樽はポートワインを30年漬け込んでいたものだそうです。

フィニッシュ期間は1年間程度。

ワイン由来の甘みと酸味を心ゆくまで楽しめる1本です。

香りはワイン樽由来のレーズンやプラムのフルーティさが際立ち非常にリッチ。
バルヴェニー特有のバニラ、ハチミツ、そして乾いた草のイメージもしっかりあります。

飲み口はサラリとしていますが、バニラやメープルシロップのような濃さも持ち合わす不思議な味わい。中間には青リンゴ、白ブドウを思わせる青くて控えめな酸味が感じられます。
ワイン樽由来のふくよかな甘みといやらしくないタンニンも楽しめ、長い余韻も心地よい逸品。

バルヴェニーのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

クラシックなたたずまいや、厚みのあるボディ、そして価格帯的にもメジャーどころである「グレンフィディック」の「次」にいきたい通な酒。

スペイサイドモルトならではの上品な華やかさはあるものの、牧草の香りとオレンジの酸、バニラの中に丸みを帯びた麦の味がしっかりするウイスキーです。

おすすめの飲み方はストレート。
ハイボール、加水は薄っぺらくなってしまう印象でした。
ロックにしてもフレッシュなオレンジのアロマが強くなりおいしいです。

 

オフィシャルの名品と言えば「バルヴェニー TUN1401」。

バルヴェニーの保有する色々な原酒をマスターブレンダーであるデビットスチュワート氏がバッティングしてつくり上げた作品。
熟成感のあるシェリー香、ドライレーズンやクランベリーの味わいがとても美味しい逸品です。
最近はTUN1509と名前が変わっていますが、見かけたらぜひ。

 

オールドボトルは1980年代に流通したニンニクみたいなボトルのバルヴェニーが有名です。
だいぶシェリー感が強くリッチで濃厚。一見バルヴェニーとわからないようなボトルです。

ボトラーズはあまり見かけませんが、ケイデンヘッドから出ているバルヴェニー27年チェアマンズストックなどは名品。
干し草の香りに特徴的なバニラ、ハニー、そして桃。パワフルなアタックと潤滑油のようなテクスチャが印象的。

現在は原酒の調整なのか、通常ラインナップの12年も休売のお話なんかが出てきていてプチ高騰しています。

やや玄人寄りではありますが、とてもよいウイスキーなのでぜひ飲んでみて下さい。

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