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スカラバスを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

スカラバスの味やおすすめの種類とおいしい飲み方/10年・バッチストレングス

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オーツカ

ざっくり覚える!

スカラバスはハンターレイン社からリリースされているシングルモルトウイスキー。ハンターレインは大手のボトラーズとしても知られており、様々なウイスキーブランドを展開しています。

スカラバスは蒸溜所名を公開していないシークレットモルトではありますが、アイラ産という情報のみ公開しています。

アイラのシークレットモルトといえば以前にも紹介したフィンラガンアイリーク(イーラッハ)アイラストームピーツビーストなどがありますが、ホンっとここ最近アイラ産のシークレットモルトのリリースが多いですね。
広告戦略次第ですが「出せば売れる」といった感じは否めません。

ちょっとやりすぎな感じの否めないアイラのシークレットモルトですが、こちらのスカラバスはウイスキー愛好家やバーテンダーからも高い評価を得ています。ハイボールなどに使いやすい。

リリースしてからまだ日は浅いですが、今後の展開が見ものです。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

リリース当初、フェスなどで人気を集めたスカラバス。ハイボールがドシドシ振舞われていました。

コシの強いボディでソーダ割でも味わいが崩れず美味しかったので、初期リリースは何本か買い込みました。

メディシナルなイメージの中に、炭っぽさが色濃くあり、中盤の煙甘さと余韻のピリリとしたコショウが魅力。
やはりおすすめの飲み方はハイボールです。
スモーキーなスコッチソーダが好きな人には、ぜひ試していただきたい商品で、タリスカーソーダやラフロイグソーダからこちらに乗り換える人もチラホラ見ます。
食事中にも使い勝手が良く、海鮮を用いたイタリアンやスパニッシュとの相性は最高です。

個人的にスタンダードの使い勝手が良いだけに、10年ものはちょっとコストパフォーマンスが悪い気がします。

スカラバスの発祥と歴史

どこで作られているのか?

ハンターレイン社のロゴ

スカラバスをリリースしているハンターレイン社は、オールドモルトカスクシリーズやオールド&レアシリーズなどの人気ブランドを手がけている大手ボトラーズで、2013年に創業しました。

もともとアメリカへの輸出などで実績を残してきたボトラーズ会社ダグラスレイン社(1948年創業)が2013年に

  • ダグラスレイン社
  • ハンターレイン社

の2社に分社化されて、誕生した会社です。

ハンターレイン社は創業から5年後の2018年にアイラ島で9番目の蒸溜所、アードナホー蒸溜所を完成させたことでも知られています。

このアードナホー蒸溜所の誕生を記念してつくられたのが、このスカラバスというブランドでした。

スカラバスは古ノルド語で「岩の多い場所」をという意味を持っており、これはアイラの秘境の地名にちなんで命名されました。

スカラバスのロゴ

ラベルデザインはカリグラフィを用いたデザインの中に、「日照計のイラスト」があしらわれています。
これは日照計を発明したアイラ島出身のジョン・フランシス・キャンベル氏の、旺盛な好奇心と強い探究心を表したものだそうです。

ちなみにキャンベル氏は、世界一周の旅の途中の1874年、日本を訪れています。
日本は明治7年。当時、日光など東京周辺の名所を視察し、内務省地理寮による12月9日の金星日面通過観測に参加したそうです。
帰路は、東京から旧中山道を通り、諏訪湖と琵琶湖を経て京都まで徒歩旅行。その後神戸から出港して帰国したらしいです。

キャンベル氏のような旺盛な好奇心、そして強い探究心があったからこそ完成したボトルである…ということを伝えたいのでしょう。

実在した幻の「スカラバス蒸溜所」

スカラバスの広告

出典©https://www.hawe-bremen.de/

概要でスカラバスとは古ノルド語で「岩の多い場所」という意味ですが、その昔アイラ島にはスカラバス(スキャラバス)という蒸溜所が実在していました。

しかしスカラバス蒸溜所は1817年、ジョン・ダロック社によって創業した後、1818年に閉鎖。1年程しか稼働しなかったスコッチ史上最も短命の蒸溜所といえます。
もちろん当時作られた原酒が残っているはずもなく、同蒸溜所のウイスキーがどのような味わいだったのかは誰も知りません。

閉鎖後蒸溜所は取り壊され、現在跡地には農地が広がっているだけ。一瞬にして消えていった幻の蒸溜所ともいえるでしょう。

これだけ短命だったのにも関わらず、200年の時を越え、こうしてブランド名に「スカラバス」を起用し復活させてしまうハンターレイン社。語呂もいいですし、字面も非常に良い。センスあります。

スカラバスのラインナップ

スカラバス

2019年にリリースされた「スカラバス」。
金色のカリグラフィが施された明るく派手なラベルは、一見甘いリキュールなどを想像してしまいますが、その味わいはどっぷり「アイラモルト」そのもの。

ピーティでオイリー、ヨードの香りもしっかりあります。
これをアイラ島以外の島でつくっていたら裁判沙汰に発展するかもしれません。
樽はリフィルバーボンカスクとバージンアメリカンオークカスク。

香りはビーチでのバーベキュー、レモンのわた、塩キャラメル、スモークパインキャンディ、オレンジピール。

口に含むと口当たりは厚みのあるボディ、その後すぐに重油のようなオイリーさと麦菓子の甘味、カカオのビター、スパイシーさ、ちょっとだけうがい薬のようなニュアンスもあります。

飲んだ後もしばらく煙が鼻腔に居座りなかなか抜けてくれません。それくらい力強く長い余韻を楽しめます。

こんなしっかりとした味わいでありながら5,000円を切るコストパフォーマンスは嬉しい限り。
ブランドにこだわらず、美味いアイラモルトをお手頃価格で楽しむのであれば、自信を持ってお勧めできるブランドです。

スカラバス 10年

こちらはバーボン樽の後にアメリカンオークの新樽に詰め替えて最低10年熟成した原酒でつくられたスカラバス。

香りは焦がしたビスケット、シリアル、湿った土、麦芽クッキー、蜂蜜、シナモン、深いスモークアンドピート。

ボディはフラッグシップに比べ厚みがあり味わいにはビスケットのような香ばしさを伴う甘みが加わっています。

後半にジンジャーやシナモンなどのスパイシーさも感じられ、より複雑味が増している印象。

カドがとれて温かみがあり、余韻も若干優しく感じられます。

ノンエイジではやや足りなかった厚みが補填され、甘みとスパイシーさが交互する秀逸なボトルです。

スカラバス バッチストレングス

こちらは選び抜かれた樽から加水せずカスクストレングスにてボトリングしたスカラバス。
ハイプルーフならではのガツンとした風味を楽しめるボトルです。

トップノートはかなりクリーミィ。バニラとトフィ、ややワクシーで浜辺のキャンプファイヤーの煙。
味わいは草っぽさのあとレモネード、ポン菓子の香ばしさ、ラムレーズン、バニラクリーム、洋梨のジャム、青リンゴ、後半にスパイシーさとピートスモーク、ヨードが口内を占領します。余韻はホワイトペッパーと灰。温かく長い。

恐らく6~7年熟成でしょうか。
スタンダードや10年と比べてもオイリーで塩辛く刺激が強いです。

 

オーツカ

ウイスキーラヴァー達にも快く迎え入れられたので、ハンターレイン的には、スカラバスブランドの立ち上げはスマッシュヒットだったように思えます。

ラベルと売り出し方って重要だなぁってマジで思いました。

2020年後半には、10年とバッチストレングスをリリース。スカラバスの快進撃は続きます。





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