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オークション相場、ジャパニーズは55%減。相場は本当に冷えているのか?

オークション相場、ジャパニーズは55%減。相場は本当に冷えているのか?

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ウイスキーオークションの相場を分析するDramXが、480万件のオークション落札データをもとにした調査結果を発表しました。

相場は2022年のピークから21%下落し、2016年ごろの水準まで戻っているといいます。

数字で見る下落と、生き残った銘柄

下落が特に目立つのは、限定品・コレクター向けのリリースです。

マッカラン ハーモニー・リッチ・カカオは2022年の312ポンド(約6万5,100円)から現在は80ポンド(約1万6,700円)まで下落。

マッカラン アーカイバル・フォリオ5も同様に大きく値を下げています。

一方、飲用目的で買われることが多い銘柄は堅調です。

グレンドロナック アラダイス18年は129ポンドから148ポンド(約2万6,900円→約3万900円)へ15%上昇、バルヴェニー ダブルウッド17年も8%上昇しています。

相場全体としては、縮小しているわけではないようです。

2025年の年間落札本数は61万6,496本で、2014年の7万8,160本から大きく増加。

その一方で平均落札価格は363ポンドから224ポンド(約7万5,700円→約4万6,700円)に下がっており、市場自体は大きくなりながら、より手の届きやすい価格帯へシフトしているという見立てです。

なお1,000ポンド超のロットは全体の4.8%にすぎませんが、市場全体の取引総額(約12億8,000万ポンド、約2,670億円)のうち約6億3,300万ポンド(約1,320億円)を占めているといい、高額帯への価値の集中も進んでいるようです。

ジャパニーズだけ突出した下げ幅

カテゴリー別で見ると、ジャパニーズウイスキーの下落幅が際立っています。

2022年のピークから55%減と、スコッチの41%減を大きく上回るとDramXは分析しています。

BARRELでも2024年末に市場環境の変化を取り上げていますが、当時は山崎の価格指数が5年で3%減という報告でした。今回のDramXの数字は測定期間も対象も異なるため単純比較はできませんが、ジャパニーズの弱さが継続的に指摘されている点は共通しています。

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別の指標は「反発」も伝える

ただし、相場の見方が一つに定まっているわけではありません。

同じく相場データを扱うWhiskystatsが8月分として公表した指数では、主要指数全体が前月比1.14%上昇。ハイランド(+4.25%)、アイラ(+2.87%)、スコットランド全体(+2.64%)などが軒並みプラスでした。

一方でジャパニーズのカテゴリーだけは、同じ8月のデータでも1.08%のマイナスです。

同社は今年前半についても「ジャパニーズは第1四半期の上昇basisを第2四半期に維持できなかった」とし、四半期を通じて10.6%の下落を報告しています。

全体相場は指標によって見方が分かれるところですが、ジャパニーズだけが弱い、という点は複数のデータソースで一致しているというわけです。

定価は上がり、二次流通は下がる

対照的な動きも見えてきます。

米国ではパピー・ヴァン・ウィンクル2026年版の希望小売価格が、銘柄によって最大3割引き上げられました。

ブランド側が定価を上げる一方で、二次流通の限定品価格は下がっている。この二つの動きが同時に進んでいるのが、今のウイスキー市場の実像に近いのかもしれません。

プレミアム狙いで買うのか、飲むために買うのか。その判断が、これまで以上に問われる局面に入ってきたと言えそうです。

オーツカ
限定品を投資目的で買う時代は、そろそろ終わりが近いのかもしれませんね。



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