スコットランド西海岸のアードナムルッカン蒸溜所が、看板商品「AD/」シングルモルトを500ミリリットルのPETボトルでノルウェーの国営酒類販売公社ヴィンモノポレットに投入しました。
シングルモルト・スコッチとしては世界初のPET採用だと同蒸溜所は説明しています。
なぜノルウェーだったのか
きっかけは、今回の入札案件が50センチリットルのPETボトルを条件としていたことだったといいます。
ノルウェーはリサイクル率が90〜98%ともいわれる国で、同蒸溜所が掲げるサステナビリティの方向性ともうまく合致した形です。
アードナムルッカンは自社を「スコットランド一グリーンな蒸溜所」と位置づけており、水力発電とバイオマスボイラーで稼働をまかない、瓶自体もすでにリサイクルガラスを54%使用しています。今回のPET化も、その延長線上にある一手と見てよさそうです。

度数はガラス瓶版の46.8%からわずかに下げた46%で展開しています。
これはノルウェーの度数連動課税制度に合わせたものだといいます。価格はノルウェー国内で399クローネ(約6,500円)。英国内で流通するガラス瓶版が約53ポンド(約1万1,100円)であることを踏まえると、かなり抑えた価格設定です。
ブレンデッドとは違う難しさ
PET入りのスコッチ自体は目新しくありません。
ジョニーウォーカー赤ラベルやオールド・スマグラーなど、ブレンデッドの大容量サイズでは以前から採用例があります。
ただしそれらはいずれも量販・普及価格帯のブレンデッドで、シングルモルトでの採用は今回が初めてだといいます。
スコッチウイスキー協会(SWA)の規定は、容器を「不活性な素材」とすることを求めるのみで、ガラス瓶を義務づけてはいません。
ルール上は以前から可能だったわけですが、シングルモルトのブランドイメージとPETという素材の組み合わせに踏み切る蒸溜所がこれまでなかった、ということでしょう。









