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ザ・マッカラン12年をフカボリ!

ザ・マッカラン12年をフカボリ!




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今回はシングルモルトのロールスロイスこと「ザ・マッカラン」のスタンダードボトルである12年をフカボリしていこうと思います。

ザ・マッカランの12年熟成の商品は「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスクマチュア―ド」と複数あるので、それぞれ解説していきましょう!

この記事の目次

ザ・マッカランシェリーオーク12年

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まずはマッカランシェリーオーク12年からフカボリ!
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年

2018年から「SHERRY OAK CASK(シェリーオークカスク)」とラベル表記されるようになりました。

1970年代から販売が続けられている、マッカランを象徴するクラシックな定番商品です。

マッカランは自社でスパニッシュオークの選定から買い付け、さらには製樽までを行います。
そして契約したボデガ(ワインやシェリー酒の醸造所)でシーズニングを施し、シェリー樽を完成させます。

約6年の歳月をかけて作られたスパニッシュオークのシェリーカスク100%で熟成させた贅沢なウイスキーで、オロロソシェリーからの熟成したフルーツ香と、スパイシーな風味が感じられます。

ザ・マッカランシェリーオーク12年の味わい

香り

ドライイチジク、アプリコット、ナツメグ、カラメル、ゴムタイヤのようなややサルファリーな香り。

加水するとバニラ。アーモンドとオロロソシェリーの香ばしいフレーバー。

味わい

ミディアムボディでスムースな口当たり。甘さはありますが、中盤以降はドライでスパイシーな余韻があります。

加水するとスムースな口当たりに。

総評

オロロソシェリーやドライフルーツを思わせる、深みのある味わいです。

シェリー樽による熟成にこだわり、良質なスパニッシュオーク樽を使用して作られたウイスキーには力強さを感じます。

単調なフルーティーさではなく、複雑でスパイス感のあるアロマは、他の蒸留所にはないマッカラン独自の個性と言えるでしょう。

ザ・マッカランシェリーオーク12年のおすすめのおいしい飲み方

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マッカランシェリーオーク12年を飲むならこんな飲み方がおすすめ!

ストレート

ドライフルーツやチョコレートのような豊潤な香りと、スパイシーで複雑な余韻を愉しむためにはストレートが◎。

飲み終えた後も、鼻に抜けるフレーバーはしばらく続きます。

初めて飲む方でもグレンフィディック12年やグレンリベット12年と比べると明らかに異なるフレーバーだと認識できます。

上品な甘さとドライな余韻があり、ブランデーに変わる食後酒としてチョイスできるウイスキーです。

トワイスアップ

少量の加水でウイスキーの温度が下がることで、ストレートとは違った印象で飲むことができます。

アルコール度数が下がり、まろやかな味わいに。
口の中に含む時間を長く割くことで、シェリー樽由来の甘さとスパイシーさをより感じることができます。

ただ甘いだけでなく、酸味、渋み、うま味のバランスがよく、食欲を促すようなしっかりとした味わいです。
よく噛んで食べたいウイスキー、マッカラン12年。

ザ・マッカラン シェリーオーク 12年

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ザ・マッカランシェリーオーク12年の口コミや評価評判

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マッカランシェリーオーク12年のSNSでの口コミや評価を調べてみました。

ザ・マッカラン シェリーオーク 12年

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年

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続いて2017年3月より発売が開始されたマッカラン ダブルカスク 12年をフカボリしていきましょう!
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年

2017年3月に発売された商品で、アメリカンオークのシェリー樽原酒と、ヨーロピアンオークのシェリー樽原酒をブレンドした、シェリーカスク100%のウイスキーです。

マッカランの定番品は、スパニッシュオークのシェリー樽原酒のみを使用しますが、ダブルカスクはアメリカンオークで作ったシェリー樽の原酒もブレンドしています。

定番品と同じシェリー樽100%でありながら、アメリカンオークシェリーカスクから付与された、バニラ、バタースコッチのようなふくよかな甘みを感じることができ、ひと味違った個性となっています。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年の味わい

香り

レーズン、オレンジ、リンゴ、バニラの香り。
加水すると麦芽ジュース、ハチミツ、リンゴのタルト、ココナッツ。

スイートな香りをスピーディーに感じ、スパイシーさは控えめ。

味わい

ミディアム~ライトボディで甘く、後から酸味とほのかな苦みを感じます。バランスがとれていてスムース。

余韻は中程度で、リンゴのフレーバーティー、バタースコッチ。苦みが少なく飲みやすい印象です。

総評

シェリーオークほどの重厚な香りはないものの、バニラ香が強く、親しみやすい味わい。

ウイスキー初心者が苦手とする、スモーキー、ビター、アルコール臭はほとんど感じず、万人受けする飲みやすさ。

ストレートはもちろん、ハイボールやロックでも、ダブルカスクの特徴である甘い味わいを愉しむことができます。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年のおすすめのおいしい飲み方

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マッカラン ダブルカスク 12年を飲むならこんな飲み方がおすすめ!

ストレート

シェリーカスク12年と比べると苦みも少ないことから、ストレートでもおいしく飲むことができます。

円熟した香りとバニラ香が絶妙に混じりあい、豊かな余韻を形成。
加水無しだからこそ感じ取れる個性です。

スイートなアロマがしっかりしているので、アイスクリームにかけて愉しむのも良いですね。

ロック

シェリー樽の個性がやや感じにくくなっていますが、少量の加水でよりクリーミーでやわらかい味わいに変化します。

ストレートが苦手な方やウイスキー初心者にはロックのほうがおすすめ。ボディは崩れず、甘み、酸味、苦みがバランスよく感じられます。

氷が解けすぎると溶剤系の香りが強くなるので、お家で飲む場合はクラッシュをアイスを買ってくるなりして、大きめの氷を使用して愉しみましょう。

ハイボール

ダブルカスクはハイボールでも◎。
フルーティーで甘やかなアロマとシェリー樽からのスパイシーさが感じられます。

シェリーカスク12年よりも爽快でスムースな飲み口で、ビスケットや焼いたパンのようなモルティーな風味もあり、複雑。
ストレートやロックとは違ったソーダ割ならではの個性が愉しめます。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年の口コミや評価評判

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マッカラン ダブルカスク 12年のSNSでの口コミや評価を調べてみました。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
ソーダストリームの体験記事

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年

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続いて2019年より発売され、好評を博しているマッカラン トリプルカスクマチュア―ド 12年をフカボリしていきましょう!
ザ・マッカラン トリプルカスク 12年

2019年に数量限定発売され、後の2020年4月には通年商品として販売をスタートさせた、ファインオークの後継品となる新しいマッカランです。

ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、バーボン樽と3種類の樽で熟成させた原酒をブレンド。

定番品では感じられないフレッシュなフルーツ香があり、すっきりとした口当たりとなっています。

シェリー樽原酒の個性にバーボン樽原酒がプラスされることで、複雑に重なり合うアロマを感じる、これまでにないマッカランです。

まずはお試しして欲しいとの意向からか、2020年10月にはハーフサイズとなる350mlボトルが発売されました。

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年の味わい

香り

バニラ、レモン、メロン、ドライイチジクの香り。

乾燥した麦芽とややハーバルなアロマ。クローブのようなスパイス香をほのかに感じます。加水するとリンゴのタルト。

味わい

バタートースト、バニラ。ライトボディでスムース。甘さの後に酸味があり、余韻はドライで短かめです。

原酒はやや若いのか、少しスピリッツ感が気になります。

総評

ファインオークからリニューアルされて登場した商品ですが、味わいはまったくの別物です。

トリプルカスクのほうが、シェリー樽由来のドライフルーツ香やスパイシーさがあり、過去にリリースしていたファインオークよりも往来のマッカランらしさを感じるブレンドとなっています。

とはいっても、シェリーオーク、ダブルカスクよりも軽めのフレーバーで、強烈な個性は感じません。

加水に強いバランスに仕上がっているので、ストレートよりもハイボールや水割りのほうがおすすめ。

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年のおすすめのおいしい飲み方

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マッカラン トリプルカスクマチュア―ド 12年を飲むならこんな飲み方がおすすめ!

ストレート

マッカランシリーズの中でも甘みが強く、アルコールの刺激も少ないのでストレートでもおいしく飲めます。

フィニッシュかけてはドライになりますが、それまではバニラとフルーティーなアロマが主体でバターのような柔らかさとコクのある味わいです。

個性がそこまで強くないので、後半はやや単調になりますが、華やかなオークフレーバーは「はじめてのマッカラン」にぴったり。

ハイボール

加水に強く、炭酸を入れてもバランスが崩れません。

立ち上ってくるアロマはストレートと同様の強さに感じるほどアロマテックで豊かです。

スッキリとした味わいですが複雑さを感じる絶妙なハイボールとなります。

水割り

最もおすすめの飲み方です。

水割りにするとハイボールの時とは違い炭酸の刺激がない分、ウイスキーの個性を感じやすくなります。

3種類の熟成樽がブレンドされることで、それぞれの原酒の個性が重なり合ったレイヤーのある味わいとなっています。

かすかに感じるスパイシーなニュアンスもトリプルカスクならでは。食事との相性がよく、和食やフレンチなどとおいしく合わせられます。

とくにおすすめなのはフレッシュフルーツとのマリアージュ。これが最高で、繊細な風味と見事にマッチします。

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年の口コミや評価評判

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マッカラン トリプルカスク 12年のSNSでの口コミや評価を調べてみました。

ザ・マッカラン トリプルカスク 12年

マッカランのシェリーオーク、ダブルカスク、トリプルカスクの違い

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ここでマッカラン12年の3種類の味わいの違いなどについておさらいしてみましょう。

シェリーオークカスクとダブルカスクの違い

「マッカラン シェリーオーク12年」はスパニッシュオークのシェリー樽原酒100%でつくられているのに対し、「マッカラン ダブルカスク12年」はアメリカンホワイトオークのシェリー樽もブレンドされています。両方ともシェリー樽100%であることに変わりはありませんが、スパニッシュオークとアメリカンオークでは、ウイスキーに与える影響が変わります。

スパニッシュオークはスパイン産のコモンオークのことを指し、スコッチの熟成に使用した場合は重厚なフルーティーさとタンニン成分による渋み、独特のスパイシーさが生まれます。
アメリカンオークの場合は、タンニン含有が少ないことから渋さは控えめ。バニリン香と呼ばれる成分の流失が多いことから、豊富にバニラの香りを感じる味わいとなります。

「マッカラン シェリーオーク12年」はスパニッシュオークからの影響をしっかりと受けた、スパイシーで複雑なアロマで渋みからのドライな口当たりなのに対し、「マッカラン ダブルカスク12年」には、スパニッシュオークの他にアメリカンオークが使用されることで、バニラの香りとなめらかな味わいが含まれており、比較的飲みやすさのある味わいとなっています。

シェリーオークカスクとトリプルカスクの違い

「マッカラン トリプルカスク12年」にはスパニッシュオークとアメリカンオークの、2種類のシェリー樽原酒と、バーボン樽の原酒が使用されています。
バーボン樽がブレンドされることで、シェリーカスク100%でこだわってきた往来のマッカランとは全く違う個性を持っています。

香りからは麦芽のこうばしさと、シェリーオークでは感じられない柑橘の香り。少し青っぽさのあるメロンのような印象。
味わいは、シェリー樽からの渋みが穏やかに調整され、甘さがあってバランスの良い仕上がりです。

「マッカラン シェリーオーク12年」は複雑でドライなアフターが魅力の「大人のウイスキー」という感じなのに対し、「マッカラン トリプルカスク12年」はやや単調なところもありつつも、フレッシュな甘さとバランスのとれた味わいで、マッカランシリーズの中で最も飲みやすいウイスキーとなっています。

ダブルカスクとトリプルカスクの違い

「マッカラン ダブルカスク12年」はシェリー樽原酒100%。対して「マッカラン トリプルカスク12年」にはバーボン樽原酒がブレンドされており、バーボン樽の影響で一味違う個性を生み出しています。

「マッカラン トリプルカスク12年」にはフレッシュなフルーツ香や、バニラやハチミツのスイートな香りが強く感じられます。
ボディはライトになり、複雑さや余韻は弱めです。

「マッカラン ダブルカスク12年」はシェリー樽らしい、ドライフルーツやチョコレートの風味があり、力強さと深みのある余韻が感じられます。

飲みごたえがあり余韻の長いダブルカスクと、軽快で甘さがあり、初心者でも飲みやすい個性となっているトリプルカスク。同じ酒齢12年のマッカランですが、バーボン樽の有無によりバランスが大きく変わり、異なる個性を放っています。

定価や旧ボトルの価格上昇の変遷

原酒や樽不足から定価も徐々に上昇してきたマッカラン

上昇を続けるマッカラン12年の定価

ここ数年、度重なる値上げにより定価が上昇しています。

シェリーオーク12年を例にとってみましょう。

2015年には定価5000円だったのが6000円へと価格改定。
翌年2016年には二年連続で値上がりし、7000円となりました。そして現在はさらに上がり8000円となっています。

実際の流通価格は定価よりも1割~2割ほど安くなっていますが、現在は以前とくらべて流通量が少なくなったことで、定価とほぼ変わらない価格帯で販売している店もあり、以前のように安い価格で手に入れることが難しくなりました。
2015年頃までは、ディスカウントストアなどで4000円代でしたので、わずか5年ほどで約2倍の価格となっています。

不景気が続く日本において、この値上がりは苦しいですね。

時期 価格帯
2015年4月 約5,000円→約6,000円 値上げ
2016年 約6,000円→7,000円 値上げ
2017年 約7,000円 変更なし
2018年 約7,000円 変更なし
2019年~2020年 約7,000円→8,000円 値上げ

旧ラベル(オールドボトル)が次々と価格上昇

ラベルチェンジと同時に、ウイスキーの味わいも変化しています。

酒齢12年以上であること、スパニッシュ・シェリー樽原酒が100%使用されていることに変わりありませんが、味わいはライトで飲みやすいバランスに変更されているように感じます。ファーストフィルシェリーだけでなく、リフィルの割合も多くなってきている印象。

旧ラベルのほうがどっしりとしたシェリー樽をしっかり感じる個性があり、往来のマッカランファンの中では、新ボトルよりも旧ボトルを評価する傾向にあります。

ボトルが切り替わる前に、旧ボトルの買い占めなどが起こることで価格が上昇していきます。

リニューアルしてもない間に、これまでは通常価格で買えた旧ボトルが、定価よりも高く流通するようになります。
また、貴重なオールドウイスキーを求めるファンが多いマッカランの場合は、年代が古いものほどボトルの流通量は少なくなり、年々価格が上昇し続けています。

オールドボトルの流通価格(2020年初頭)

時期 価格帯
2018年~現在のボトル 約8,000円(定価)
一つ前の旧ボトル(2005年頃~2018年頃の流通) 10,000円~40,000円
2000年代前半のボトル 45,000円~80,000円
1990年代のボトル 50,000円~10万円
1980年代のボトル 10~15万円
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90年代くらいのボトルも随分と高くなりました。不景気からか古いボトルを転売する輩も増えています。滅べ!転売ヤー。

終売と原酒不足について

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現在マッカラン12年の終売情報はありませんが、世界的なシングルモルトブームにより、シェリー樽の供給が難しくなっている現状を考えると、将来的に12年の終売はあり得るかもしれません。

ファインオークシリーズの発売

マッカランはこれまで、伝統的にスパニッシュ・シェリー樽のみでシングルモルトをつくっていましたが、2004年にバーボン樽原酒を使用したファインオーク(後のトリプルウッド)を発売しました。

シェリー樽の値段が高騰していることを受けて、他の樽原酒をブレンドした商品を発売せざるを得なくなったようです。

長年守り続けてきた伝統は破られましたが、バーボン樽と、アメリカンオーク・シェリー樽を使用することで、生産量を安定することができたと考えられます。

ファインオークの発売があったからこそ、12年の終売という結果を避けることができたのかもしれません。

クエスト・コレクションシリーズの発売

免税店向けに2019年から販売されているクエスト・コレクションについても、原酒不足を乗り切るために開発されたシリーズと言えます。

クエスト・コレクションはノンエイジ商品で、現在は免税店向けとなっていますが、今後人気となれば日本での正規販売も考えられます。

シリーズの下位商品である「クエスト」は、バーボン樽主体のブレンド。ノンエイジ化により原酒を効率よく活用できます。

また、バーボン樽原酒をこれまでよりも多く利用した商品を開発することで、シェリー樽原酒を節約し、12年用の原酒を確保することができます。

安定供給をはかるために誕生した新シリーズと言えるのかもしれません。

これまで発売されたザ・マッカラン12年のボトル

ザ・マッカラン ファインオーク 12年

ザ・マッカラン ファインオーク 12年

2004年に発売開始したマッカランの新シリーズで、トリプルカスクと同様、2種類のシェリー樽原酒とバーボン樽原酒をブレンドしてつくられています

ファインオークはトリプルカスクの前身となった商品で、発売して以来、8年、10年、12年、15年、17年、18年、21年、25年、30年と多くのラインナップを刻んできました。

トリプルカスクの登場により現在は終売となっています。

ファインオーク12年の希望小売価格は5,400円で、トリプルカスク12年は7,000円。リニューアルと同時に実質的な値上げが行われました。味わいも変化しており、ファインオークよりもワンランク上のウイスキーに生まれ変わりました。
トリプルカスクのほうが甘みと樽香がしっかりした、ボリュームのある味わいです。

ザ・マッカラン グランレゼルバ12年

ザ・マッカラン グランレゼルバ12年

2007年から2009年まで数量限定で販売されていたシリーズです。

グランレゼルバはスペイン語で「特別に貯蔵された」という意味。 マスターウイスキーメーカーであるボブ・ダルガーノ氏により厳しく選定された、ファーストフィルのスパニッシュシェリー樽をボトリングしています。

非常に人気の高い商品でしたが、グランレゼルヴァにふさわしい原酒を調達できなくなったためか、販売期間はわずか3年間で終売となりました。

ローズウッドのようなリッチな色合いからドライフルーツ、オレンジ、チョコレート、ジンジャー、シナモン、クローブなどの複雑な香り。味わいはスパイシージンジャーや樽香とともに、オレンジシトラスのフルーツケーキのような甘さが包み込みます。
余韻はスパイシーでジンジャーやクローブ、オレンジ、ダークチョコレート。

二次流通市場ではかなりの高値で取引されています。

オールド/特級ボトル/旧ラベルについて

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最後に少しだけマッカラン12年のオールドボトルについても触れておきましょう

1980年代 特級表記

この時代のマッカラン12年は、シェリーの甘さが上品で、香りと味わいに一体感があります。
口に含むとなめらかでコクがあり、余韻が長く、ストレートでひたすら飲みつづけていたくなる、素晴らしい味わいです。

1974年以降、マッカランは自社で作成した自家製樽を使用しています。
つまり80年代流通の12年は、自家製樽が用いられる以前の、60年代後期~70年代前期に蒸留・熟成させた原酒がブレンドされていることになります。

つまり、マッカランがシェリー製造業者から樽を買い付けていた時代なのです。

この時代のシェリー樽は、シーズニングが現在よりも長い期間行われているため、樽の個性が違っています。
そのため、80年代流通と90年代流通では、マッカランの味わいが確実に変化しており、往年のファンの間では、自家製樽時代よりも、樽を買い付けていた時代のほうが、シェリー樽が良質で、ウイスキーも優れた味わいであると評価する声もあります。

しかし、味わいの変化に対しては賛否両論あるものの、マッカランが自家製樽を導入し、ウイスキー造りにおいて最も重要である熟成樽の供給量を確保することで、今日まで商品を展開することができたのは事実。90年代以降のシングルモルトブームによって、マッカランは名声を築き上げてきたことを考えると、自家製樽により品質が落ちたという印象は感じられません。

80年代のボトルの特徴は、クリーム色のラベルが張られており、文字の色はゴールド。現在の楕円形のボトルではなく、一般的な円柱タイプの丸瓶となっています。肩ラベルが現在と違い、年数表記の記載があります。容量は750ml(免税店向けのリッター瓶もあります)、アルコール度数43度。

国内正規品は無く、並行輸入業者によりインポートされたボトルが主に流通していました。その他、Giovinetti & Figli(ジオヴェネッティ&フィグリ)によるイタリア流通品の12年が存在しています。

当時、ジオヴェネッティはイタリア市場での影響力が大きく、マッカランにとって重要な存在でした。その為、他国の流通品と差別化が図られており、中身のウイスキーはイタリア仕様にブレンド。日本向けのマッカランとジオヴェネッティによるイタリア正規品では、同じ年代の12年でありながら、それぞれ異なる味わいとなっています。ラベルもオリジナルのものが貼り付けられていることから、イタリア流通品だとすぐにわかるデザインです。

80年代の12年は、オールドボトル市場で非常に評価が高く、年々取引価格が上昇しています。

特にイタリア流通品は人気があり、日本国内でも往来のモルトファンにとって憧れのボトルとなっています。

1990年代

使用されている原酒は70年代から80年代のものに切り替わり、原酒はスパニッシュオークによる自社製樽による熟成となります。

マッカランでは1974年から独自に樽を製造するようになり、スペインで伐採したスパニッシュオークを自社の樽工場で加工。
その後、ボデガ(シェリー醸造所)に預けて、約2年の間オロロソ・シェリーを熟成させて樽を作っています。

自社で製樽することにより、シェリー樽の品質と供給量を安定させることに成功しました。

香りはスパニッシュオークのニュアンスを感じる、スパイシーさと、濃厚なオーク香。
ドライフルーツやカラメルのような甘やかなフレーバーが主体となっており、現行品よりもリッチなシェリー感が存在していることが分かります。

90年代のボトルは、80年代にはあった肩ラベルの年数表記と、正面ラベルに印字されていた「マッカラン‐グレンリベット」の表記が無くなったのが特徴的です。

容量とアルコール度数は変更なし。90年代頃からは、サントリーによる正規品の流通が始まります。

並行品は80年代に引き続き、イタリア市場向けが主流です。
90年代のジオヴェネッティにはインポーター名(Giovinetti & Figli)の記載がありますが、2000年前後からは無くなっていきます。

2000年代(2004年)

2004年に新ラベルとなり、中身もリニューアルされました。

90年代の頃と比べると、今までの重厚な味わいから、すっきりとしたバランス型のウイスキーに変化しています。
香りは、主体であったシェリー感が薄れており、ボディも軽く感じます。樽からのタンニンが抑えられている影響か、ビターな味わいは優しくなり、クセが少なく飲みやすくなりました。

90年代からは、これまで醸造に使用されてきた大麦麦芽「ゴールデンプロミス」から、他の品種に移り変わっていきます。

マッカランでは伝統的にゴールデンプロミスにこだわってウイスキー造りを行ってきましたが、アルコールの生産性に優れ、病害への耐性もある 「オプティック種」や「チャリオット種」へと徐々に変えられていきます。

これにより、これまで造られてきた蒸留液(ニューポット)が変化し、熟成後のウイスキーにも影響を与えることとなります。

ボトルのデザイン変更も行われ、現行品に近い形となります。
ラベルカラーがクリーム色からホワイトに。ボトルの形状は、円柱タイプから楕円型で背の高いボトルに変化します。
その他、ボトル肩にあった帯状のラベルが三角になり、年数表記が記載されるようになります。容量は750mlから700mlへと変更。
輸入元の表記はサントリー株式会社から、サントリースピリッツ株式会社になり、住所も大阪から東京本社に変更されています。

2018年7月~

ザ・マッカラン シェリーオーク 12年

パッケージがリニューアルし、新ボトルは上部にV字シェイプがデザインされるようになります。ラベルには樽の絵と「SHERRY OAK CASK」の表記が加えられました。また、キャップ付近には公式ホームページにアクセスできるQRコードと、裏ラベルにはSNSのアイコンが登場。現代的な仕様となりました。アルコール度数は43%から40%へと変更されており、2000年代と味わいも変化しています。

シェリー樽からのフルーティーな香りはこれまで通りですが、ゴムのようなサルファリー系の風味が強くなっている印象です。2000年代流通のマッカランからも少し感じるフレーバーですが、現行品はより分かりやすく表れています。香りにややクセがあるものの、旧ボトルよりも苦みが少なくなりスイートな印象です。シェリー樽らしさは弱くなったものの、全体的なバランスは良くなり、ハイボールやロックでもボディが崩れにくい個性になりました。

オーツカ
マッカラン12年を深掘りするだけで、ずいぶんなページボリュームになってしまいました(笑)

マッカランがシングルモルトのロールスロイスと呼ばれるまでになった歴史などは、こちらのマッカランの記事で書いてます。お時間ある時に読んでみてください。

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