ザ・マッカランの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

ザ・マッカランの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『ザ・マッカラン』の解説と、ザ・マッカランのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『ザ・マッカランの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

ロールスロイスは伊達ではない。ザ・マッカランの概要

ザ・マッカランはスコットランドのスペイサイド地方で造られているシングルモルト・ウイスキーです。

創業1824年に設立されたザ・マッカランの蒸留所はスコットランドで2番目に大きな川「スペイ川」の中流、クレイゲラキ村の対岸にあります。

スペイサイド地方の多くの蒸留所がこのスペイ川周辺に建てられていますが、ザ・マッカランはその中の代表格と言っても過言ではありません。

ロンドンの超有名百貨店「ハロッズ」がまとめたウイスキー読本の中で、ザ・マッカランは「シングルモルトのロールスロイス」と評されたくらいエレガントで個性的なウイスキーなのです。

日本におけるシングルモルト輸入実績はナンバーワン。ザ・マッカランでウイスキーを知ったという方も数知れません。

マッカランの発祥と製造場所の紹介

マッカラン蒸溜所入り口

ザ・マッカランの蒸留所はスコットランドで2番目に大きな川「スペイ川」の中流、クレイゲラキ村の対岸にあります。

マッカランの所有する敷地面積は、約150ヘクタール。そこには原料である大麦を生産する農地や牧草地、そして刈り込んだ草地などが広がっています。

敷地の4割を占める農地では、ザ・マッカラン独自の品種であるミンストレルという大麦が育てられています。3月に種を蒔き、8月末~9月初頭に収穫、製麦されます。

約38ヘクタールある農地の土壌は、大麦栽培に理想的とされる肥よくで比重の軽い沖積土で形成されており、毎年質の良い大麦が育ちます。

因みにミンストレル大麦の収穫量は1エーカー(4046.856㎡)あたり約25トン。

これはなんとザ・マッカラン約1,800本分に相当する収穫量だそうです!!

仕込み水はリンゴルムの上質な軟水をふんだんに使用。
こうして自然豊かな条件の下、マッカランの原酒は作られ、こだわりの樽に入れて熟成されます。

マッカランの歴史

スペイサイド地方にはグレンフェデックやグレンリヴェットなど名だたる多くの蒸留所が存在しますが、ザ・マッカランはその中の代表格。「ウイスキーのロールスロイス」という異名を持つくらいですからね。

マッカランの歴史は1824年、なんと今から194年も遡ります。

広大なハイランド地方で2番目に蒸留所ライセンスを取得し政府認定の蒸留所としてウイスキーづくりを始めました。
(ちなみに1番目はザ・グレンリベット)

マッカランのイースターエルキーハウスは1700年、ジョン・グラント大佐によって建設

拘りの製法で作られたザ・マッカランはスペイ川の浅瀬を渡りハイランド、そしてスコットランド全土に知れ渡ることとなります。

またマッカラン蒸溜所を象徴的とする建物、イースターエルキーハウスは1700年、ジョン・グラント大佐によって建てられたもの。

以後、相続した孫が売却、創設者一族がふたたび所有~など紆余曲折あった中、最終的に敷地内にマッカラン蒸溜所が設立されました。

マッカラン蒸留所が建設されてからも1857年には建物が修繕・拡張工事が竣工。

1978年からは修復が着々と進められています。

 

また今年2018年6月には1億4000万ポンド(およそ210億円)を投じて新蒸留所をオープンしました。

巨大資本を投入した新蒸留所は、まさに巨大エンターテイメント施設のような風体です。

新しいマッカラン蒸溜所

 

ザ・マッカランの製法(作り方)

ザ・マッカラン最大の特徴は自社で厳しく管理する、素材・資材を使用している点でしょう。

原料となる大麦は、蒸留所が指定する農園で作られたものを使用しており、ゴールデンプロミス種をはじめ、ミンストレル種という変わった品種を多く使用しております。

仕込み水はリンゴルム川の軟水を使用。

蒸留には形状の異なる小さなポットスチルを複数使用することで、それぞれタイプの異なる原酒を多く作りあげることが出来ます。

 

特に熟成には並々ならぬこだわりと先見性があり、味や香りの決め手となるシェリー樽は自社製のものを使用しています
樽に使用する木材からこだわっており、長年の研究の結果、ドライ・オロロソシェリー樽だけを使用しています。

マッカランの味を決める樽の種類

まず自社で管理している森林からヨーロピアンオークとアメリカンオークを伐採・乾燥させ樽を製造します。

そして出来上がった樽はスペインのヘレス地方に輸出され、ゴンザレス・ピアレス社に依頼し、オリジナルレシピの元、シェリー酒(オロロソ)を3年間漬け込んで完成。

ザ・マッカランの熟成には必ずこの工程を経た樽が使用されます。

原材料から蒸留過程、樽の製造方法にまで徹底してこだわり、費やした手間と時間がザ・マッカランの味、そして価格にも反映されているのです。

ウイスキー「ザ・マッカラン」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『ザ・マッカラン』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

シェリーカスクシリーズ

ザ・マッカラン 12年

ザ・マッカラン12年

オリジナルで開発されたシェリー樽で最低12年熟成した原酒から造られたボトルです。

ザ・マッカラン・シェリーカスクシリーズの中ではレギュラーボトルと言って良いでしょう。

赤みかかった褐色はシェリー樽由来のもの。

香りは非常に上品。バニラ、ドライフルーツ、ほのかに香るジンジャー。

味わいは穏やかな甘みが全体を支配しますが、余韻ではスモークさ、ラズベリーのような酸味やフレッシュなスパイシーな一面も味わえる見事なボトルです。

ザ・マッカラン 18年

ザ・マッカラン 18年

熟成年数18年以上のシェリー原酒同士をヴァッティングしたボトルです。

味わいや風味は12年の特徴をそれぞれ濃厚にした傾向がありますが、個人的には甘みの後からやってくる野イチゴのような爽やかな酸味、黒胡椒のようなスパイシーさが12年よりも前に押し出されている印象をうけました。

完熟マンゴーや濃厚なドライフルーツの味わいはまさに絶品。

非常に軸がしっかりしており、体幹の強いダンサーが舞う華やかな舞踊のような逸品。

世界に絶賛されたザ・マッカランを象徴すべきボトルです。

ザ・マッカラン 25年

ザ・マッカラン 25年

こちらは酒齢25年以上の原酒を掛け合わせたボトルとなります。

もともと「トップドレッシング」と言われ、ブレンダー達の間でもなくてはならないモルトだったザ・マッカラン。
味をまとめあげるバランスの良さを伺える逸品です。

優美で香しいアロマは、ブドウの蜜をイメージさせます。コニャックのようなニュアンスもあり、層の厚さを感じさせます。

口当たりは驚くほどスムーズで、円熟したカラメルの甘み、柑橘系、シナモンスパイスのような爽やかな酸味が同居します。

余韻も非常に上品で奥行きのある樽香が楽しめる贅沢なボトルです。

25年あたりになると、希少価値が上がり入手困難となる為、小売店ではなかなかお目にかかれません。BARなどで出会った際には、ストレート、分量はハーフなどでゆっくりとお試しください。

ザ・マッカラン 30年

ザ・マッカラン 30年

厳選した30年以上の長期熟成シェリー原酒同士をヴァッティングした世界的に非常に希少なボトルです。

色は非常に濃いブラウン。

透かして見るとシェリー樽からくる赤みを確認できます。

果物を煮込んだような甘い香りを放ちますが、全くいやらしさを感じさせません。

滑らかな口当たり、ドライフルーツやオレンジピールの渋みとも甘みともとれる繊細な一体感。

満足度は高いですが、軽やかなフィニッシュなので、たくさん飲めてしまいそう。

すべての点において傑出しており、それがうまくまとまっています。

ここまでくるともはや機械式時計や宝石のような取り扱いに近いものがあります。

オールドボトルに関しては偽物が出回る程。

希少なボトルですのでお見かけした際(懐に余裕があれば)には勇気を出してお楽しみ下さい。

ファインオークシリーズ

ザ・マッカラン ファインオーク 10年

ザ・マッカラン ファインオーク 10年

ザ・マッカラン特有の華やかな上品さを残しつつもスムーズな口当たり、かつ気軽に楽しめるのがファインオークシリーズです。

厳密に言うと、シングルモルトではなく、ヴァッテドモルトになるんでしょうか。

謳い文句には「ハイボール専用マッカラン」とも。

あのマッカランをハイボールに!?とも思いますが、弾ける炭酸で香りが開くので、ザ・マッカランの完成された旨味を分解して理解できます。

こちらファインオーク10年は、ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、バーボン樽という3つの樽で最低10年以上熟成させた原酒をヴァッティングして作られました。

口に含むと甘みが支配し、シトラスを感じさせる爽やかな味わいですが、後からスモーク感、どっしりとしたウッディ感がやってきて一筋縄ではいかない複雑さを楽しめます。

ザ・マッカラン ファインオーク 12年

ザ・マッカラン ファインオーク 12年

上記で紹介した3つの樽で、酒齢12以上の原酒をヴァッティングして作られました。

10年よりも原酒の熟成が進み、色も10年よりやや濃厚な麦色になります。

フルーティかつバニラやシトラスを連想させる香り、味わいは甘みの後にオレンジが濃縮した柑橘系の甘み。

余韻はオーク樽ならではスパイシーさ、そして長めのウッディが特徴的です。

ザ・マッカラン ファインオーク 25年

ザ・マッカラン ファインオーク 25年

こちらは3つの樽で25年以上熟成した原酒を選び抜き、ヴァッティングしたボトルです。

当然ですが12年に比べると全体的に風味がどっしりと力強く、味わいも濃厚になります。

香りはほのかなピーチ、ブラッドオレンジ、ウッドスパイス。

長期熟成したスコッチが放つココナッツミルクのような甘みや先に来ますが、後からレモンなどの柑橘系の風味、そしてピート香も感じられます。

甘みとスパイシー感の同居、そして樽香の長い余韻を楽しめる贅沢なボトルです。

ザ・マッカラン ファインオーク 30年

ザ・マッカラン ファインオーク 30年

30年熟成させたファインオークシリーズのプレミアムライン。

金色に光る”極み”を感じさせる風貌。

バニラやオレンジなど、複数のフルーツやスイーツを掛け合わせた複雑かつ心地よいアロマ。

やや淡白なマカダミアナッツのような味わいの後に、バニラアイス、ブラックチェリー、オレンジが追いかける…柔らかですが幾層にも重なり合う味わいは流石の一言。

シェリー樽シリーズの30年と同様に高額ですが、世界的に希少なボトルですので見かけた際には思い切ってお召し上がり頂くことをお勧めします。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年

2017年初頭に販売開始されたダブルカスク。
その名の通り、ヨーロピアンオーク使用のシェリー樽、アメリカンオーク使用のシェリー樽の2つで12年以上熟成した原酒をヴァッティングしたボトルです。

ヨーロピアンオークのダークチョコ、糖蜜、オレンジマーマレード、ダークベリーなどのフルーティな一面と、アメリカンオークのバニラやココナッツ、ジンジャーなどのスパイシーな一面が見事に融合した、複雑で奥行きのある香りと味わいになります。

ロックはもちろん、ハイボールにしても腰砕けになりませんので様々な飲み会でお楽しみいただける一本です。

『ザ・マッカラン』の『次』に飲むウイスキー

では、ザ・マッカランと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、ザ・マッカラン好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:グレンドロナック 12年

グレンドロナック 12年
新美さん
「ザ・マッカラン蒸留所」といえば「シェリー樽」という程、シェリー樽熟成の風味が特徴的なウイスキー造りをしています。

そして、この「グレンドロナック」もシェリー樽熟成のエキスパートとして知られる蒸溜所の1つです。

12年、18年、21年はヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成した原酒を100%使用しており、シェリー樽に由来する、甘く果実味のある風味とドライでナッツのような香りによる、芳醇なフレーバーが特徴的です。

12年はオールシェリーの商品としては比較的お手ごろな価格で購入出来るのも魅力の1つです。

同じ12年のマッカランと比べると、ややドライなフィニッシュですがしっかりとシェリーを感じることの出来る1本だと思います。

おすすめ銘柄②:アベラワー 12年

アベラワー 12年
新美さん
スペイサイド地方にある「アベラワー蒸溜所」で造られるシングルモルトです。

同蒸溜所は厳選したシェリー樽とバーボン樽の2種類の樽を使って熟成する“ダブルカスクマチュレーション”が特長で、エレガントさと複雑さが調和した、豊かで独特な味わいを生み出しています。

マッカランのような濃厚なドライフルーツの甘みとは少し違いますが、バニラやレーズンのような甘い香りが心地よいウイスキーですのでこちらも試してみてもらいたい1本です。

濃厚なシェリーが好き!という方には「アベラワー アブーナ」というシェリー樽原酒100%でカスクストレングスの商品もありますので、是非お試し下さい。

おすすめ銘柄③:カバラン クラシック シングルモルトウイスキー

カバラン シングルモルトウイスキー
新美さん
2015年に同蒸溜所のソリストヴィーニョバリック カスクストレングスがWWAで世界一を獲得し世界中を驚かせ、ここ数年で一気に知名度が高まっているのがこの台湾のシングルモルト「カバラン」です。

冷涼なスコットランドに対して亜熱帯の台湾では樽の中で飛躍的に樽熟成が進み、年間15%ものウイスキーが蒸発すると言われています。

そのダイナミックな樽熟成により、豊かな風味と濃縮された香りをもつウイスキーをリリースさせています。

マッカランとはまた一味違う濃厚さでトロピカルな風味も感じられます。

世界にも認められたその味を是非お試し下さい。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

最近は樽の供給も追いついていないですから、シェリー100%のものも少なくなりました。

しばらく貴重になりそうなシェリー樽熟成のものはマストバイですね。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に!小難しいウイスキーの世界を分解し、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」。 これからウイスキーを知りたいビギナーさんの味方になります!日本最大級のウイスキーメディアBARRELを運営、編集長及びカメラマン、さらには執筆もしています。 他にも1000万PVを超える大規模サイトも運営しており、集客コンサルティングなど行っています。コラボやお仕事のご依頼はお問い合わせフォームから。