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ストラスアイラを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ストラスアイラ12年

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オーツカ

ざっくり覚える!

ストラスアイラはスコットランドのスペイサイドにてつくられるシングルモルトウイスキーで、一般にはかなりマイナーどころです。しかしメジャーブレンデッド銘柄「シーバスリーガル」の核を担うキーモルトなのです。

2019年3月にオフィシャル12年が終売になり、市場では見かけることがほとんどなくなりました。
キーモルトとなっている「シーバス・リーガル」や「ロイヤル・サルート」はまだまだ飲むことができるので、しばらくはブレンデッドウイスキーの原酒として活躍していくことでしょう。

なお、創立は1786年と、スペイサイドのみならずスコットランドで最古の蒸溜所でもあります。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

カシューナッツのような芳ばしさとオイリーさが特徴で、ドライで長く続くバニラの余韻が非常にスムースな佳酒。

繊細さのあるウイスキーなので、ボウルが縦に深いテイスティンググラスにいれて、ストレートで飲むのがおすすめです。
ハイボールにするととてもやさしくスイッスイ飲めます。そして中華料理(花山椒)に合います。しかしもったいなくて終売後はできません。

オールドボトル12年のラベルデザインは美しく、バックバーに映えるということでバーテンダーさん達にも人気があります。

オフィシャルのラインナップはとても少なく、記念ボトルでポツポツとリリースされている程度。
創立200周年を記念して販売された「ストラスアイラ 25年 バイセンテナリーマグナムボトル」は1500mlの容量を誇る希少品でした。

ボトラーズからはGM(ゴードンマクファイル)が長期熟成のボトルを多くリリースしています。
30年熟成どころか、40年、50年といった超がつくほどの長熟品を出しているので、もしバーで見かけた際は試してみてはいかがでしょうか。オールドのシーバルリーガルを同時に飲んで、キーモルト探しも楽しいですよ。

ストラスアイラの種類/ラインナップ

ストラスアイラ 12年

こちらはストラスアイラのスタンダードボトル。

バーボン樽やシェリー樽で12年以上熟成させた原酒が使われています。

シングルモルトとして唯一リリースされているオフィシャルボトルです。

香りはパッと明るく華やかな印象で、蜜のフローラルの中にシトラスのフレッシュな酸、甘やかな麦芽。

味わいもハチミツやメープルシロップのような甘みが先に来て、後からナッツ、シトラスフルーツが訪れます。

ややオイリーで口に含んだ際のボリューム感が印象的な素晴らしい味わいのボトルです。

しかし残念ながらこの12年は現在ある在庫を持って終売となりました。

これにより予約が殺到し、メーカー側では在庫が完売したとも報じられています。

まだネットや酒屋さんではボトルを見かけますので、出会った際には購入しておいても良いかもしれません。

ストラスアイラ25年 リミテッドエディション1995

こちらは1995年にボトリングされた25年もののオフィシャルボトル、世界600本の限定品となります。

もはや日本で飲める場所は相当限られていると思います。

海外での評価も高く、リンゴ、ライチのフルーティにドライフルーツの重くしっかりとした甘味。
12年に感じたシトラスフルーツ感はなく、杏子ジャムのようなこってりとしたフレーバー。
「芳醇」、「リッチ」という言葉がまさにしっかりくる、極めてハイレベルでバランスのとれた一本とのこと。

その希少性から言っても傑作中の傑作といって過言ではありません。

ストラスアイラ ハンドボトリングシリーズ

 
 
 
 
 
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ストラスアイラ蒸溜所を訪問すると手詰めでボトリングできる商品もあります。

実際に蒸溜所へ行かないと手に入らないため希少価値はグッと高まりますが、訪問者にとってみれば最高のお土産になります。

個体差はありますが、ワンバレル、カスクストレングスで頂けるのでストラスアイラの真髄を味わうことができる色んな意味で贅沢なボトルです。

置いてあるモルトバーに行けば、店主のストラスアイラ蒸溜所に行った際の思い出話とともに美味しくいただけることでしょう。

香りはバニラ、シトラス、フローラルでモルティ。
飲むとシトラス感が鼻腔を抜け、ハチミツ、はっさくの皮、ドライフルーツ、オーキー。

ジューシーでコクのある甘味、少しオイリーな部分も感じられます。

ストラスアイラの発祥と歴史

どこで作られているのか

ストラスアイラ蒸留所

ストラスアイラは非常に古い蒸溜所でその歴史は18世紀後半にまで遡ります。

創立はなんと1786年!この記録はスペイサイドのみならずスコットランドで最古の蒸溜所となります。

19世紀後半の火災により再築されたキルン、背の低いパゴダ屋根はその土地柄もあいまって風光明媚。

「絵画のように美しい蒸溜所」などともいわれています。

 

スペイサイドでつくられるウイスキーのブランドはよく谷間を意味する「グレン」という言葉が使われますが、「ストラス」もゲール語で同じ”谷間”という意味合いを持つ言葉なんですね。
「グレン」が狭い谷間、「ストラス」はそれより広い谷を意味します。

それから、ストラスアイラの「アイラ」ですが、ウイスキー好きの方はアイラ島を思い浮かべてしまうかもしれません。しかしストラスアイラのアイラは蒸溜所近くに流れている「アイラ川」を指しています。

つまりストラスアイラは「アイラ川が流れる広い谷間」という意味を持ちます。

ストラスアイラ蒸溜所があるキース地区はもともとリネン産業で栄えた町でしたが18世紀に衰退、これに代わってストラスアイラ蒸溜所は建てられました。

そのため蒸溜所は長年ミルタウン(工場の町)から由来する「ミルトン」という名前で親しまれてきました。

リネン産業が衰退してきた頃、地元の実業家、ジョージ・テイラーがリネンに変わる投資先として目をつけたのがウイスキー産業で、ストラスアイラは彼の手によって建てられます。

仕込みに使われるのはブルームヒル・スプリングという貯水池の水を使用しています。

ブルームヒルはケルピーという水の妖精が住んでいという伝説のある泉。

ケルピーは馬の姿をしており夜になると現れ池に近づく人を溺れさせ、沈めてしまうそうです。

そしてそれがストラスアイラの隠し味になっている…と蒸溜所の職人さんたちは自慢するそうです。笑

「ミルタウン」という呼び名の時代が圧倒的に長く、蒸溜所がストラスアイラと呼ばれるようになったのはシーグラム社の傘下に入った1970年代以降となります。

ストラスアイラの歴史

ストラスアイラ蒸溜所は1786年に実業家のジョージ・テイラーにより建てられました。

建物は修道院に付属していたビールの醸造所を改装して建設されます。

設立当初の蒸溜所名はミルタウンですが直後にミルトンに改名されました。

1823年になるとマクドナルド・イングラム社が蒸溜所を買収し、その7年後にウィリアム・ロングモアがオーナーの権利を取得しています。

1879年、火災により蒸溜所建屋・設備が損傷し改築作業が行われ、現在の蒸溜所のかたちとなります。

1880年にウィリアムが引退し、義理の息子ジョン・ゲデス・ブラウンが後継者となりウィリアム・ロングモア社を立ち上げます。

以降ロングモア社は1949年に破産するまで蒸溜所の経営を行います。

翌年1950年蒸溜所は競売にかけられることになり、シーグラム社が傘下のシーバス・ブラザーズを通じて71,000ポンドで蒸溜所を取得しました。

1965年にはポットスチルを4基に増設。

ストラスアイラ蒸留所のポットスチル

2001年ペルノ・リカールとディアジオ社がシーグラムのスピリッツ部門を買収し、以降現在に至るまでストラスアイラはペルノ・リカールの傘下として経営が行われています。

蒸溜所の名前は創業当時から

1786年:ミルタウンの直後ミルトン
1870年:ストラスアイラ
1890年:ミルトン
1951年:ストラスアイラ

という順に変わっています。
これはもうミルトンですね。

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ストラスアイラの製法(作り方)

使用される大麦は70%がコンチェルト種、30%がプロピーノという新しい品種でベアード社という製麦会社から購入しています。

麦芽のフェノール値は1ppm以下、つまりノンピートのものを使用しています。

主要な水にはブルームヒルの湧水を使用。この水はカルシウムを豊富に含みピートの少ない硬水となります。

ブルームヒルは昔からケルトの妖精、ケルピーが住みつき、柔らかな風味をもたらしているといわれています。

発酵槽は木製で10槽あり、52時間発酵させてもろみをつくります。

この比較的長い発行時間によりストラスアイラのフルーティな風味が生まれるといわれています。

52時間という発酵時間はスコッチ業界を全体的にみても長尺の部類となりますが、もう少し時間をかけたいのが蒸溜所の意向。

しかしブレンデッド提供用として決まった生産量を作り出さなければならないため、ギリギリのバランスをとって52時間としているそうです。

ポットスチルは初溜・再溜合わせて全部で4基設置されています。

ボール型とランタンヘッド型の2パターンあり、ボール型が初溜用、ランタンヘッドが再溜用に使われます。

余談ですが富士御殿場蒸溜所のスチルはこのストラスアイラと同じタイプのものが使われています。

昔は2基しかなかったスチルですが1965年に増築が行われた際、新たに2基設置され現在の生産量は年間240万リットルとなります。

1回の仕込みで1500リットルのアルコールを蒸溜が可能です。

ニュースピリッツの度数は約68%で、63.5%まで加水調整して樽詰めします。

熟成に使う樽はバーボン樽とシェリー樽、がメイン。

蒸溜所の敷地面積が小さいため自社に収まらなかった樽はグレンチンキー蒸溜所のウェアハウスに移動され熟成が行われることもあります。

オーツカ

ストラスアイラ好きには同じシーバス社が保有する「グレンキース」のファンも多い気がしますね。

ストラスアイラと同じくキースの町にある、ストラスアイラの第2蒸溜所として創設された「グレンキース」。

ストラスアイラが気に入ったのであれば、次に「グレンキース」を飲んでみるのも悪くないと思います。

 





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