ワイルドターキーの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

ワイルドターキーの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『ワイルドターキー』の解説と、ワイルドターキーのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『ワイルドターキーの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

誰も真似できない野性の翼。ワイルドターキーの概要

ワイルドターキー蒸留所

ワイルドターキーは、アメリカ・ケンタッキー州ローレンスバーグにて製造されているバーボン・ウイスキーです。

元々コーヒー、紅茶、酒類などを扱っていたオースティン・ニコルズ社が製造元となります。

ワイルドターキーは、バーボンの中でも飛びぬけてトウモロコシ原料の比率が低く、大麦麦芽とライ麦の比率を高め、重厚でスパイシー、香り高い味わいを特徴としています。

この「その次に飲むおすすめウイスキー」の企画にラインナップされているメーカーズマークとは対極に近い位置にあるやもしれません。

ワイルドターキーの発祥と製造場所の紹介

ワイルドターキー蒸留所の内部

ワイルドターキーが作られている蒸留所は、1869年ケンタッキー州のローレンスバーグ建てられたトーマス・リッピーが創業したリピー蒸留所が起源となります。

リピー蒸留所は何度かオーナーが入れ替わりますが、1905年創業者トーマスの息子であるリピー兄弟が再び蒸留所を買い取り、その後順調に経営・製造が行われています。

ローレンスバーグ近辺にはバーボン・ウイスキーで有名なフォアローゼスの蒸留所もあります。

ローレンスバーグの地にはケンタッキー州特有の石灰岩地質を持ち、その石灰岩を濾過するように通り抜けた上質な水「ライムストーンウォーター」はバーボン作りに適したカルシウム分を豊富に含んでいます。

仕込みや加水の際にこのライムストーンウォーター使用する為、同州では上質なバーボン・ウイスキーを作ることができると言えます。

 

ちなみにワイルドターキーの商品名は1940年当時蒸留所のオーナー、トーマス・マッカーシーの趣味に由来します。

マッカーシーの趣味は七面鳥狩

名前は七面鳥狩りに由来

アメリカ原産の七面鳥を狩りに出掛ける時マッカーシーは毎回貯蔵庫から1本のバーボンを持参していました。

このバーボンは狩仲間から好評を得るようになり、やがて仲間の1人がこのバーボンを七面鳥狩りにちなんで「ワイルドターキー」と呼び始めます

マッカーシーもそのユニークなネーミングが気に入り、遂にブランド名へとなったそうです。

ワイルドターキーの歴史

ワイルドターキーの歴史は今から遡ること125年前、1869年にトーマス・リッピーが建てた「リピー蒸留所」を後のワイルドターキー蒸留所となります。

一族による家族経営が行われ、1893年にはリッピー蒸留所のバーボンがイリノイ州シカゴで開かれたワールドフェアでケンタッキー州代表に選ばれるほど評判となります。

それから何度か蒸留所のオーナーが入れ替わり1940年、当時蒸留所のオーナー、トーマス・マッカーシーの趣味「七面鳥狩り」に由来したワイルドターキーという商品名が付けられるのです。

ワイルドターキーの商品ラインナップ

その後1954年には、3代目のディスティラージミー・ラッセルがワイルドターキーに入社。

彼は2代目のマスターディスティラーのビル・ヒューズ、そして初代マスターディスティラーの息子、アーネスト・W・リッピーから禁酒法以前のバーボン作りの技術を学びその後のレシピ、製造に活用しました。

1970年になると、以前よりワインや蒸留酒の製造・販売を手がけていたオースティン・ニコルズ社がバーボンの製造に本格的に乗り出し、ワイルドターキー蒸留所を買収。

1980年にはオースティン・ニコルズ社がフランスのペルノ・リカール社に買収され、更に2009年にはイタリアのメーカー、カンパリ・グループがワイルドターキーのブランド及び蒸留酒を買収し現在に至ります。

オーナーが次々と変わるのでややこしいですね。

ワイルドターキーの製法(作り方)

さて、そんなワイルドターキーのこだわりはアルコール度数を抑えた独特な製法にあります。

バーボン作りのルールでは「蒸留の際のアルコール度数を80度以下とする」と決められていますが、ワイルドターキーの場合はこれを60~65度まで抑えます。

樽詰めする時の度数は62.5度以下となっていますが、ワイルドターキーの場合、54~55度まで抑えて熟成させます。

何故これほどまでアルコール度数を抑えるのかというと、理由は原材料の風味を最大限に生かす為

アルコール度数を高くすると、その分原材料である穀物の豊かな香りが削がれてしまうのです。

ワイルドターキー蒸留所の樽

選び抜いた原材料を使用し、とことんまで素材にこだわる。そんなワイルドターキーの姿勢は穀物の厳しい選定基準にも表れています。

トウモロコシはケンタッキー州、インディアナ平野、大麦はモンタナ州原産のものを。ライ麦に限ってはドイツ産のものを使用しています。

安全性はもちろん成熟度や純度、水分含有率に至るまで、自社で定めた高い基準をクリアしたものだけがワイルドターキーの原料に選ばれるのです。

つまりワイルドターキーは素材の個性を最大限に活かしたバーボン、ということ。

これが「ケンタッキー州を代表するバーボン」「キング・オブ・バーボン」とまで言われる所以でもあります。

ワイルドターキーの商品とダブラー

ウイスキー「ワイルドターキー」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『ワイルドターキー』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

ワイルドターキー

ワイルドターキー

こちらは6年、7年、8年の熟成原酒をブレンドしたワイルドターキーのレギュラーボトル。

バーボンらしい濃いバニラの香り、そして鼻抜けの良いエスリテリーさ。

口に含むと広がる甘み、洋ナシの爽やかな酸味、スパイシーな切れ味。ウッディな余韻も楽しめる、まさにケンタッキー州を代表するバーボンです。

飲み方はロック、またはハイボールがお勧め。

敢えて微炭酸のソーダを使用するとワイルドターキー元来の骨太な旨味を堪能しつつ、ハイボールならではの爽快感を楽しむことができます。

2011年にはIWSCにて金賞、2013年にはSWSCにて銀賞に輝いています。

ワイルドターキー ライ

ワイルドターキー ライ

バーボンでは、トウモロコシを原材料の51%以上使用してすが、こちらはトウモロコシの代わりにライ麦を原材料の51%以上使用した「ライウイスキー」です。

通常のワイルドターキーの甘みを抑え、よりスパイシーでドライな味わいとなっています。

とはいえ、ワイルドターキーらしい骨太な印象は消えておらず、レギュラーボトルをさっぱりと飲みやすくした印象です。

芳醇さよりも、キレとコク、そしてスムースさが際立つ一本です。

カクテルベースに使用することも多く、BARなどではこのワイルドターキーライを使用して様々なカクテルがつくられます。

ワイルドターキー8年

ワイルドターキー8年

8年熟成以上の原酒をブレンドして作った、ワンランク上のボトル。

アルコール度数50.5度の赤茶の液体はパワフルでいて華やか。わかりやすいストロングスタイルのバーボンです。

香りはこれぞバーボンと言わんばかりのエステリーさ。

接着剤、バニラ、ほのかにナッツ。

味わいは強いアルコールのアタックにバニラ甘みが全体に広がった後、青いライム、カカオ、ドライフルーツが訪れます。レギュラーボトルには無い酸味や苦みも感じられます。

どっしりとした旨味を堪能できるボトルなので、飲み方は加水しながらのストレート、またはロックがお勧めです。

フルボディの分厚いコクとパンチの効いた濃厚な味わいはまさに男性的でワイルドなバーボンウイスキー。

母国アメリカでは『101』というラベルデザインで発売されており、そちらはスタンダードと同じ6、7、8年熟成の原酒をブレンドしています。

ワイルドターキー 13年 ディスティラーズリザーブ

ワイルドターキー 13年 ディスティラーズリザーブ

こちらは酒齢13年以上熟成させた原酒を使用したボトル。

この13年という長い年月がワイルドターキーの一味違う表情を作り出します。

濃厚なバニラ・カラメル香と洋梨を思わせるフルーティな香りの後に、しっとりとした穀物の甘さ、爽やかな酸味、薬草のようなテイスト。

熟成感が増し、より複雑で繊細な味わいのバーボンウイスキーとなっています。

バーボンの長期間の熟成は味が丸くなりすぎる、渋みが出るなどの意見もありますが、こちらはほどよく度数も調整されており、非常にジェントルな味わい。

若々しく荒々しいバーボンの味に疲れてきたという方にも是非おすすめの逸品です。

ワイルドターキー レアブリード

ワイルドターキー レアブリード

こちらは2011年に輸出用に企画された商品で、6年、8年、12年熟成の原酒をブレンドし、ほとんど加水なしにボトリングしたレアなワイルドターキー。

アルコール度数はシリーズ最高の58.4%。

しかし味わいに関しては、アルコールの刺激を感じさせない、実に香り旨味が持ち上がった豊かな仕上がりとなっています。

香りは非常に華やか、ハチミツやバニラの中に、じっくり焦がしたナッツ、カカオ。

口に含むとエステリーさが鼻腔を通り抜けたと同時に甘みが口いっぱいに広がります。

そしてバニラ、ウエハース、洋ナシと続き、最後に樽香の深い余韻が残ります。

こちらのお勧めの飲み方はストレート。少しずつ加水しながら頂くと花開く風味を楽しめます。

『ワイルドターキー』の『次』に飲むウイスキー

では、ワイルドターキーと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、ワイルドターキー好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:バッファロートレース

バッファロートレース

新美さん
ワイルドターキーは味わいはもちろん、ラベルの七面鳥も印象的ですね。

バーボンはラベルデザインに動物を反映したものが多くあります。

ということで、動物つながりで美味しいバーボンをご紹介していきます。

まずは最初はこの「バッファロートレース」。

ラベルに水牛が描かれたこのバーボンは、その名が表す通りバッファロートレース蒸溜所を代表するブランドです。

8年以上熟成させた原酒の中からテイスティングによって選ばれたものをヴァッティングしてつくられます。

コーンの甘みとライ麦由来のスパイシーさバランスよく混じり合い調和のとれた味わいで、熟成からくるボディの厚みも感じられます。

おすすめ銘柄②:ブラントン ゴールド

ブラントン ゴールド
新美さん
お次は馬のボトルトップが印象的な「ブラントン」です。

ケンタッキーの州都フランクフォート市の市制200年を記念して誕生したこのバーボンは、マスターディスティラー含む官能検査員によってひと樽ごとに厳格にテイスティングを行い、その中から熟成のピークを迎えたものだけが選ばれます。

芳醇かつバランスのとれた味わいで非常に飲みやすいバーボンです。

ブラントンの原酒の中から最高のクオリティのものだけを厳選してつくられる「ゴールド」は芳醇なコクと甘み、適度な酸味とスパイシーさを感じられる素晴らしい味わいです。

ちなみにケンタッキーダービーのサラブレッドのフィギュアを冠したボトルトップは「B・L・A・N・T・O・N2・S」の8種類あるので、集めてみるのも面白いですね。

おすすめ銘柄③:イーグルレア 10年

イーグルレア

新美さん
最後はボトルに描かれた鷲が印象的な「イーグルレア」。

アメリカの国鳥である「鷲(イーグル)」と「稀な・特別な」という意味の「RARE(レア)」を商品名に冠したこのボトルはバッファロートレース蒸溜所が誇るシングルバレルの希少品。

スタンダードの「10年」とワンランク上の「17年」が流通していますが、どちらも厳選されたボトルを丁寧に手作業でボトリング。

バーボン党にも非常に人気が高く、華やかな香りのなかに複雑かつ力強さの感じられるフルボディな味わいが特徴的です。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

エイジド表記が少なくなってきたアメリカンウイスキーですが、探せばまだまだたくさん美味しいものはありますね。

バッファロートレースの安定感、ブラントンの凝縮感、イーグルレアの重厚感、どれも素晴らしいと思います。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。