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ポートシャーロットの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介




ポートシャーロットの概要

ポートシャーロットはスコットランドのアイラ島にて造られているシングルモルトウイスキーです。

厳密にいうと「ポートシャーロット」という蒸溜所は(現在は)存在せず、同じアイラ島内にあるブルックラディ蒸溜所にて作られているブランドシリーズを指します。

ほぼノンピートのブルックラディに対し、ポートシャーロットは麦芽の乾燥にピートを使用しおり、アイラモルトらしいピーティ&スモーキーな味わいが特徴です。

また2018年のはじめに有名な北海道の製菓会社「ロイズ 」がポートシャーロット入りの生チョコレートを発売したのは記憶に新しいニュース。

製造・販売はブルックラディと同様レミーコアントロー社にて行っています。

ポートシャーロットの発祥と製造場所の紹介

ポートシャーロットの街

ポートシャーロットはスコットランドのインナーヘブリディーズ諸島にあるアイラ島の村で、ブルックラディ蒸溜所の隣に位置します。

設立は1828年。
フレデリックキャンベル卿の妻にちなんで命名され、主にロッホインダール蒸留所の労働力のために住宅施設を提供するために設立されました。こちらは後述します。

同じブルックラディ蒸溜所にて作られていますが、ノンピートのブルックラディに対し、ポートシャーロットはフェノール値約40ppmのヘビリーピーテッドに仕上げられています。

2012年に発売されたボトル「ポートシャーロット・ピートプロジェクト」におけるメーカー側の売り文句が、ポートシャーロットのブランドコンセプトを実に分かりやすく述べているので引用します。

「もし背が高く、首の長いビクトリアンスチルでヘビーピーテッドのスピリッツを蒸溜したらどうなるか。」

「フローラルでエレガントなブルックラディとヘビーピートがどのようにマッチするか…。」

これはブルックラディのカリスマ・マスターディスティラーのジム・マッキュワン氏が放った言葉。

つまりエレガントなピーテッドモルトを目指した結果、誕生したのがポートシャーロットだったということです。

ポートシャーロット村のロッホインダール

ボトルの歴史を触れる前にポートシャーロット村にあった蒸溜所について紹介しましょう。

ブルックラディ蒸溜所の隣の村の名前がポートシャーロットだということは上記でも説明しましたが、この村にはかつて「ロッホインダール」というウイスキー蒸溜所が実在しました。

ロッホインダール蒸溜所

ロッホインダールは1829年、村の海岸に面した場所に建てられ創業を開始しました。

創業当初は「ポートシャーロット蒸溜所」という名称で稼働しており、後にロッホインダール蒸溜所に改称されました。

1880年代の中頃になると、ロッホインダールでは年間約58万ℓのウイスキーが造られていたそうです。

ちなみに当時、ラガヴーリンで年間約34万ℓ、アードベッグが年間で113万ℓでしたので、ロッホインダールの生産量がかなり多かったことが窺い知れます。(この当時、アードベッグはかなりの量を作ってますね。。。)

しかし1920年にベンモア・ディスティラリーズ社に買収されると、9年後(1929年)に世界大恐慌のあおりを受けやむなく閉鎖へと追い込まれました。

その後、機械や設備は解体、ほとんど取り除かれてしまいましたが、建物のうちいくつかの棟は残され1990年代までバター製造所として利用されました。そして現在は有料駐車場やユースホテルができています。

しかし、2棟の堅固な石造りの倉庫だけはウイスキー熟成庫として残され、その1棟でポートシャーロットが熟成されています。

またこちらを今後ブルックラディ蒸溜所の本拠地として展開する計画も進行中です。

惜しまれつつ閉鎖した伝説の蒸溜所に敬意を払い、ブルックラディは違った形でロッホインダール蒸溜所を復活させようとしている…なんとも素敵なお話です!

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ウイスキーとしてのポートシャーロットの歴史

ブルックラディのブースとポートシャーロット

ブルックラディ蒸溜所で生産されているポートシャーロットは2001年より蒸溜が開始されました。

2006年、初のボトルは5年熟成の「ポートシャーロット PC5」がリリースされ注目を集めます。

以降毎年

  • ポートシャーロット PC6(6年熟成)
  • ポートシャーロット PC7(7年熟成)
  • ポートシャーロット PC8(8年熟成)

と熟成年数を増しながら4種類のカスクストレングスタイプがリリースされましたが、8年ものでこの連続リリースは一旦終了します。ちなみにPC9も6000本限定で販売されました。日本には未入荷(その後はアントラスモアがスタンダードボトルとして発売)。

2009年には「ポートシャーロット8年」がエディンバラで開催された「whisky frineg」の投票で、250種のボトルの中から1位を獲得。見事2009年度ウィナーに選ばれました。

2011年にはポートシャーロット PC10がリリースさます。

そして、2018年には

  • ポートシャーロット 10年
  • ポートシャーロット アイラバーレイ

がオフィシャルボトルとしてリリースされ注目を集めました。

ポートシャーロットの製法(作り方)

ポートシャーロットはブルックラディで作られているため設備は以前ご紹介した「ブルックラディの製法」をご参照ください。

ブルックラディのこだわりといえばテロワールを大切にしていること。
地元アイラ島やスコットランドで作られた原料にこだわりを持ってウイスキーを造っています。
(※“テロワール”とはワインにおける用語で、その土地の風土や気候によってもたらされるブドウの個性、熟成における個性のことを指します。)

大麦農家

特に大麦を作っている契約農家は現在26軒あり、そのうち14軒がアイラ島の農家。
現在使われているものは全体の約40%がアイラ産モルトという比率だそうです。

またそれを農家ごと、そして品種ごとに仕込みを行なっているという凄まじいこだわりよう。

そのためブルックラディのボトルには「何処の◯◯農家で作られた◯◯品種」というような表記がなされています。

このように1本1本のボトルに対するトレイサビリティを可能としている点がブルックラディの大きな特徴といえるでしょう。

これは同じブルックラディ蒸溜所で作られたポートシャーロットも同様に、原料となる大麦がどの農場で育てられたかの情報が記載されています。

 

そしてポートシャーロット最大の特徴はピートを焚いた熱で麦芽を乾燥させている点。
つまりピーティ&スモーキーな風味のウイスキーだということです。

ポートシャーロットのフェノール値は40ppmですので、数字だけで見ればラフロイグやボウモアとほぼ同等スモーキーさとなります。

しかしボウモアやラフロイグとは異なり、ドライで土っぽい、ピートの灰を思わせるアロマ。
これはブルックラディが元々持つ、エレガントで繊細、やわらかな風味が関係しているといえるでしょう。

ブルックラディの倉庫

またポートシャーロットは熟成にアメリカンオークの樽を多用しているのも大きな特徴といえます。

ワイン樽なども少々使用していますが、風味を決定づけているのはなんといってもバーボン樽。

分かりやすい例がポートシャーロット の「ピート・プロジェクト」でしょう。

こちらのボトルは様々な酒齢のアメリカンオーク原酒を巧みに組み合わせてその風味を表現しています。

これを行うことで単一ヴィンテージでは出せない“複雑さ”を産み出すことができるのです。

ポートシャーロットのラインナップは全てノンチルフィルタード、ノンカラーリングでボトリングされています。

ウイスキー「ポートシャーロット」のラインナップ 

ポートシャーロット 10年

ポートシャーロット 10年

こちらは現在オフィシャルでリリースされているスタンダードボトル。

下記で紹介する「ポートシャーロット スコティッシュ・バーレイ」の後継的な存在の1本です。

モルティさとヘビーピートの力強さを持ちながら、さらに10年熟成の深みが感じられるリッチな仕上がりとなっています。

使用している熟成樽は

ファーストフィル・アメリカンウイスキー樽 が65

セカンドフィル・アメリカンウイスキー樽 が10

セカンドフィル・フレンチワイン樽 が25

と、オフィシャルスタンダードには珍しいワイン樽が組み込まれたボトルとなります。

香りはバーボン樽特有のカラメルやバニラにショウガやクローブなどのスパイシーな一面も感じます。

味わいは華やかなハチミツ、カスタード、ココナッツなどの甘み、シトラスレモンの爽やかさ、後半にバーベキューの香りがふわりと訪れます。

10年という長期熟成からくる素晴らしき風味を堪能できるボトルです。

ポートシャーロット スコティッシュバーレイ

ポートシャーロット スコティッシュバーレイ

こちらは少し前までのスタンダード的ボトル。

フェノール値40ppmのヘビリーピーテッドで仕込まれ、2回蒸溜を行なって作られています。

使用している熟成樽はアメリカンオークのバーボン樽。

香りはアイラモルトらしい正露丸の香り。オーキーでガツンと強い燻煙香が先に感じられ、奥に甘やかなバニラやキャラメルソースを感じます。

味わいは最初に正露丸の香りが鼻腔をくぐり、ライム、シナモンスパイス、カカオのビターが続きます。

余韻は程よく長く、少し酸を伴いつつモルトやオークの甘さが感じられます。

スモーキーな風味が強いにもかかわらずエレガントな風味がある、やや若さはありますが、よくできた味わいのボトルです。

ポートシャーロット アイラバーレイ

ポートシャーロット アイラバーレイ

こちらも現行でオフィシャルリリースされている準スタンダード的なボトル。

ブルックラディのパートナーである

レイモンド・フレッチャー(ダンロシット農場)

レイモンド・スチュワート(サンダーランド農場)

ニール・マクレラン(キルヒアラン)

というアイラ島の3軒の契約農家で収穫した大麦を使用し2011年に蒸溜した原酒を使用しています。

熟成樽には

ファーストフィル・アメリカンウイスキー樽 が75

セカンドフィル・ワイン樽(シラー、メルロー)が25

という大胆なヴァッティングを行なっています。

ポートシャーロットらしい土っぽいピートの中に、モモやレモンの爽やかで甘い香り。

味わいはバニラの甘みにアプリコット、塩キャラメル、コショウのスパイシー、そしてリンゴの効いた中濃ソース。

余韻には海水のしょっぱさに燻されたココナッツを感じます。

フルーティかつリッチな味わい、女性にもおすすめのボトルです。

旧ボトルは白を基調としたモダンなデザイン。まだ販売しているお店があるのでぜひ旧シリーズも揃えてみてください。

ポートシャーロット・アン トラス モア(マルチヴィンテージ)

ポートシャーロット・アントラスモア(マルチヴィンテージ)

PC5~PC8まで限定品として発売されたポートシャーロットに終止符を打ち、ポートシャーロット初のスタンダード的ボトル。

その名にふさわしい「素晴らしい旅」を締めくくったボトルと言えましょう。

アルコールのアタックはさほど感じず、香りはバニラとカラメル、松ヤニ、ピートの灰のようなスモーキー感。ライムやレモンのフレッシュさも感じます。

味わいはベーコン、魚介出汁、時間が経つに味わいはミルクキャラメルの甘みとクリーミーさがあります。

黒コショウ、シナモンのスパイシー、僅かな正露丸と続きます。

バーボン樽で熟成した様々な年数の原酒を巧みなヴァッティング技術で掛け合わせた、象徴的な一本です。

ポートシャーロット・ザ・ピートプロジェクト

ポートシャーロット・ザ・ピートプロジェクト

ポートシャーロットの当初のコンセプトである「エレガントなヘビーピーテッドモルト」を補完するよう設計されたボトル。

ジム・マッキュワン氏の描くクラシックなポートシャーロットの味わいを表現したボトルです。

香りは白ブドウとココナッツクリーム、特有の土気のあるピート香、夏のビーチでのバーベキューを想起させます。

味わいは濃厚でクリーミー。モルトやバニラビーンズの甘み、アプリコット、カスタード、バナナミルクのような粘性があります。

44ppmのヘヴィなピートの中に、バニラとオークの長い余韻も楽しめる贅沢な味わいのボトルです。

 

〜カスクPCシリーズ〜

カスクPCシリーズ

こちらは2006年〜2009年にかけて毎年連続リリースしていたカスクシリーズ。

PC5、PC6、PC7、PC8

で数字は酒齢を表しています。

全て熟成にアメリカンオークのバーボン樽を使用、加水せずカスクストレングスにてボトリングしています。

力強いモルト感とピートフリークにはたまらないスモーキーさ。

原酒の若さはありますが、酒質は強くボディは厚い印象。

特にPC8は8年熟成とは思えないような深い味わいのボトルで豊かな風味を堪能することができます。

ポートシャーロット PC10

ポートシャーロット PC10

こちらはアメリカンオークのバーボン樽で10年熟成した限定ボトル。

加水を行わないカスクストレングスでボトリングされました。

日本への入荷はわずか120本!希少価値の高いボトルです。

香りは丸みを帯びた濃厚なピートスモーク、オレンジピール、レモン。

味わいはまずピートが鼻腔にきて、メロンやアニスのエステリー、シトラス、ビターな麦チョコ、

余韻はオークと磯でのバーベキュースモーク。

荒々しく力強い、男性的味わいのボトルです。

ちなみにPC11、PC12もごく少量ですがトラベルリテール市場にリリースされています。

ポートシャーロットのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

発売当初は「フレッシュなアイラピートを感じるウイスキー」というイメージでしたが、ボトルデザインがリニューアルしてからは、熟成年数以上にしなやかでまとまりのあるおいしいウイスキーになった印象です。

レモンやマスカットの酸と魚介出汁の風味が特徴的で、ピートが強いにも関わらずそれに支配されない強い酒質、そして樽香が複雑味を演出しています。
とてもレベルの高いウイスキーですが、あんまり存在は知られていないかもしれません。

ブルックラディ蒸溜所はとても挑戦的で実験的なプロジェクトを多く行っており、走り出したら止まらないジム・マッキュワン氏の探求心をガソリンに、様々なブランドや製品を世に送り出しています。

ポートシャーロットやオクトモアもそんな実験的な試みから生まれたブランドでしたが、年数を経て機が熟してきたような印象を受けます。

重くしっかりした酒質の上にピートを上品に乗せていく匠の技を見ると、長熟ものがますます楽しみになってきますね。

いずれラガヴーリンやアードベッグなどヘヴィでフルボディなアイラモルトの対抗馬となることを期待しています。

 

ちなみにTwitterにはまさにポートシャーロットに人生を賭けている偉人がいらっしゃいますので、ポートシャーロットで困ったことがあれば彼に聞いてみると良いです。

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