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女性の一人飲みは怖くない!初めてのバーで気になる服装/予算/注文の仕方

女性の一人飲みは怖くない!初めてのバーで気になる服装/予算/注文の仕方

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こんにちは。ライターのノア・オータスです。

インタビュー企画「教えて!バーテンダー!」お楽しみいただいていますでしょうか。

前回の第一弾、BarT.O 越智 卓マスターの記事では、“日本のバー文化を守る”の内容がウイスキー初心者というよりプロのバーテンダーさん側に多くの反響があったようです(笑)

 

第2弾となる今回は「女性や初心者でもBarを楽しむ!」ことをコンセプトに、新進気鋭のプロ女性バーテンダーとしてBar Morayを経営されている近藤 沙織マスターにお話をお伺いしました。

 

かなり長い記事になりましたが、これさえ読めば初心者の方でも問題なくバーデビューできる!女性1人でも安心して飲み行ける!という記事になりましたので是非、最後までお付き合いいただければと思います。

(当記事は令和3年7月12日発令の緊急事態宣言以前に行ったインタビューを基に作成しています。インタビューは換気、ソーシャルディスタンスの確保、殺菌、マスクの着用を行い、感染防止対策を行った上で実施しました)

Bar Moray 近藤 沙織マスター今回プロフェッショナル

近藤 沙織さん

「Bar Moray」マスターバーテンダー。4店舗のバーで修行を経て独立。

「入門編のようなBarを作りたい」がコンセプトの「Bar Moray」は、本格派のオーセンティックバーながらフレンドリーなスタイルで女性や初心者が一人でも入りやすいと評判。

素敵な笑顔がとても印象的なミス・バーテンダー。

ノア

インタビューした人

ノア・オータス

ノージングと狙撃が得意なウイスキーラブなPCゲーマー。
好きな銘柄はスキャパ、モートラック、ラガヴーリン。

Bar Morayの扉を開く

JR八王子駅より徒歩10分程度。遠目でも一目でわかる、月と狼をあしらった看板がお店の目印。扉には会員制とプレートが貼られていますが、近藤さん曰く「会員制だけど会員制じゃないんです」とのことなので扉を開けてみましょう。

Bar Moray バーマレイ

月と狼が印象的な看板。合言葉は「BARRELを見た」で。

 

扉を開けると、そこには明るい店内と巨大なグレンマレイ。

そしてマスターバーテンダーの近藤 沙織さんが素敵な笑顔で迎えてくれます。

たくさんのグレンマレイ

 

Bar Moray バーマレイ

画家のやまのべゆいこさんが近藤さんを描いた温かな絵も飾られているので必見。
【提供 yuiko yamanobe】

 

ノア

本日はインタビューをお引き受けいただいてありがとうございます。

近藤さんの御経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?

近藤さん

バーテンダーを目指したいと思い、オーセンティックバーやカジュアルなバーも含めて、4店舗でお仕事を学びました。

お酒の知識がほぼない状態からスタートしましたが、その中で、お店の名前にもなっているスコッチウイスキー、グレンマレイと出会ったんです。その流れでスコッチウイスキーに強く惹かれるようになって、21歳で初めてスコットランドの蒸留所を回ったり、セミナーに参加したりして、更に造詣を深めました。

 

ノア

ありがとうございます。ではお店の成り立ちをお聞かせください。

近藤さん

最初は「間借り」のバーだったんです。
1つの店舗をオーナーさんと他の方で、曜日ごとにシェアする形の店舗がありまして、そこを御紹介いただいて、2018年の11月から自分も参加させてもらい「Bar Moray」がスタートしました。

 

ノア

今はこうして御自身のお店を構えられていると思うのですが、どういった経緯で開かれたのでしょう?

近藤さん

2020年に初めて緊急事態宣言が出される前まで間借りで営業していたのですが、今後の見通しが全くつかなくなってしまったので、一旦、卒業をさせていただいたんです。

その後、自分で「お店を持とう」「物件を探そう」と考えるようになりました。

近藤さん

ご縁で今の物件を8月に見つけられて、2020年の10月よりプレオープンという形で今の店舗でスタートしました。

元々、間借りで営業させていただくのも2年間という期間を決めていました。
なので結果的には少し早い卒業という形になりましたね。

 

ノア

お店作りのコンセプトはありますか?

近藤さん

バーって“中が暗い”、女性のお客様であれば“男性が多い”印象を持たれてる方が多いと思います。

勿論、それはシックで素敵な空間なのですが、“入りやすさ”とか“明るい雰囲気”を打ち出したかったので、バーとしては店内を明るめにしています。私自身が明るい方が好きってことも影響しています。

チャージもなくしていたり、敷居の高いオーセンティックバーのお酒をカジュアルに楽しんでいただける、女性の方や初心者でも楽しめる入門編のようなお店にしていければと考えています。

 

ノア

お店の名前にもなっているスコッチウイスキーのグレンマレイですが、どのような出会いからスタートしたのでしょう?

近藤さん

グレンマレイですね!? お待ちしておりました!(笑)

出会いは一番最初に働かせていただいたお店になるんですが、年代物のグレンマレイを取り扱う機会がありまして。そこで一目惚れしたんです。

 

ウイスキーは味わいも勿論ですが、香りもとても重要なので、その時期は勉強の一環でノージング(ウイスキーの香りを確かめる)を頻繁に行っていました。

林檎のような、花の蜜のような香りと味わいがとても印象に残り、そのままグレンマレイにのめり込んで行った感じです。

ノア

本日は近藤さんがオススメのグレンマレイと、その飲み方もレクチャーしていただければと思います!

初めてのバー/服装はどうすればよい?

ノア

オーセンティックバーに行きたい、行ってみたいと考えている女性の方や初心者さんは世の中には多いと思っていて。私の周囲にも何人かいたりします。

そういった方に向けての「バー入門」のようなことを色々お聞きできればと思います。

お酒が入るので空腹では行かない方がいいとか、香りを楽しむから香水は普段より控えめにとか色々ありますが、まず服装ってどうでしょうか?

近藤さん

これは“お店によって違って”きますので一概には言えません。お店が指定していなくても、雰囲気などもあります。

ホテルバーや歴史の非常に長いお店などは、ドレスコードがあるお店は今もあります。

ですが、今ではカジュアルなスタイルでも大丈夫なお店がほとんどではないでしょうか。

パジャマやスウェットはご遠慮いただければとは思いますが(笑)

ノア

本当に難しいですよね。お店の雰囲気があるので一回行ってみるまで分からないというか。

近藤さん

そうなんです。一番間違いないのは性別問わずスーツスタイルですが、そこまでしなくても問題ないお店がほとんどです。

なので、最初は「清潔感のあるファッション」で行かれるのが良いと思います。その後、同じお店にまた行かれるのであれば、雰囲気に合わせたコーディネートもしやすくなりますし、色々なお店に行けば“なんとなく”ラインが分かってくる。

なので「最初は固めで後から崩していく、もしくはそのまま」と意識されると宜しいと思います。

予算はどのくらい持っていけばいい?

ノア

では次に予算ですね
「バーって一体いくら掛かるんだろう」って最初は私もかなりビクビクしていました。

これも初心者が気になる点ですよね。

近藤さん

基本的にオーセンティックバーのお会計は「飲食代+チャージ代+消費税」です。お店の立地やバーによって価格も相場も変わってきますし、「何円かかります」とは一概には言えません。

これは個人的な考えですが「1杯であれば5000~6000円。2~3杯であれば1万円~」程度を考えておかれると安心かなと。気持ち高めの感覚ですね。

レアボトルや年数が高いボトルであったり、カクテルであればフレッシュフルーツを使ったりするものではなく、スタンダードカクテルなら恐らく不足することはないかなと思います。

実際には、ここまで掛かる事は少ないと思いますが、バーに初めて行かれる際に安心できる予算として、高めに考えておかれると良いかと思います。

 

後、初心者の方は特に勇気がいると思いますが「1杯で帰ると決めて行く」「最初に予算を伝えてしまう」のもアリです。

ノア

1杯で帰っていいんですか?

1杯で帰ると“楽しめなかった”的な印象をバーテンダーさんに与えてしまうのでは?と基本的に通っているお店以外では封印しています…

近藤さん

行き慣れてないお店、しかもオーセンティックバーと言っても様々な雰囲気のお店がありますからね。

その人に合う合わないという問題は確実に出てきます。
お酒に強い弱いという問題もあります。バーで出されるドリンクはアルコール度数が基本的に高いものが多めです。それらを飲んだ時にご自身がどうなるか?と言うのも最初は分かりませんよね。

ノア

確かに言われてみれば…

飲める人でも、お酒の種類によっては大丈夫だったり受け付けなかったりとあります。

近藤さん

なので、自分の飲酒量を知るという意味でも「最初の数回や初めて行くお店は1杯で帰る」は良いと思うんです。理由は何でもいいので(笑)

「時間が少ない」とか「お酒に弱いから」とか。勿論「初心者なので」と理由をしっかり伝えるのがベストかなとは思いますが、最初は言い出しにくいですからね。

 

ノア

なるほど。ではバーテンダーさん的に「予算を伝えられる」と言うのはどうなんでしょうか?

お客側としては、少し失礼に当たる気がしないでもないんです。

近藤さん

バーテンダーとしては「問題ない、むしろ歓迎する」くらいの方が多いと思います!

初めて御来店されるお客様だったり、そもそもバーに行くのは初めてとか、経験が少ないお客様に対してバーテンダーは間違いなく好みだったり、普段飲まれている飲み物、お酒に強いのか弱いのかをお聞きします。

予算をお伝えいただけるというのは、その中で「嗜好、予算、の両方で可能な限り、お客様に合う飲み物を提供する為のベンチマーク」になります。

先に予算を伝えておけば「いくら掛かるんだろう」という不安も解消されると思いますので、特に初心者の方はリラックスして時間をお過ごしいただく意味でもおっしゃっていただければと思います。

扉を開けていただくのも勇気がいると思うのですが、更に勇気を持って予算もお伝えいただければと!

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ちょっと怖い、、、バーに入店する勇気がない人へ

ノア

オーセンティックバーって最初は入るのも、そして見つけること自体が大変だと思うんです。

私はよく「その街で一番大きいホテルのバーに頑張って入ってみて、そこから街中のバーを紹介してもらう」って手段を初心者にはオススメしたりするのですが…

バーテンダーさんからアドバイスなどありますか?

近藤さん

ホテルバーからの紹介、いいですね。

ただ、今はネット社会で、店舗側が情報発信していることも多くなりました。

そう言ったお店であれば「場所+オーセンティックバー」、「場所+ウイスキーバー」等で検索していただければ、情報や予算なども比較的分かりやすいと思います。

ただ、紹介制ではないバーでも色々な思いがあって、情報発信しなかったり、お客様も情報を外に出さなかったりするお店もあります。

近藤さん

バーというのは、横の繋がりを大事にされているお店が多いです。

なので“地域で長くやられているお店や飲食店、酒屋さんに行った際、お店の方に尋ねて紹介していただく”のが個人的にはオススメです。素敵なお店を教えていただけるのではないでしょうか?

ノア

オーセンティックバーって1度でも入ってしまえば、そこから紹介してもらってどんどん新しいお店を開拓できる。ただ「見つけられない。そして扉を開けられない」ジレンマが最初は特にあると思うんです。

ですが“誰かから紹介して貰った”って形だと一人でも入りやすかったりしますよね。

近藤さん

そうなんです。「〇〇さんから紹介していただいて…」とお伝えいただければ、バーテンダー側も「ああ、〇〇さんからの紹介か」となりますし、何より完全に一人より圧倒的に“扉を開けやすくなる”と思います。

 

また、御友人や御家族をお誘いするのも良いですね。Morayでも「誘われてバーデビュー」という方はたくさんいらっしゃいます。

御友人や御家族にバーに行き慣れている方がおられれば頼んでみるのも手ですし、「初めてだけど一緒に行かない?」と誘って一緒に行かれるのも素敵ではないでしょうか。

 

また、Morayは禁煙なのですが、元々バーは喫煙可能のお店が多いです。

今でも喫煙出来るバーはたくさん御座いますので、気にされる方、苦手な方は事前にお店に問い合わせると無難かなと思います。

どうやって注文する?どうやって飲む?オーダーについて

ノア

バーではどのようにして飲み物を頼めば良いのでしょうか?

メニューがないお店もかなり多いですし、最初は迷ってしまいます。

近藤さん

「バーは初めてで」とか「おすすめありますか?」等とお話いただけるとスムーズに進むかな?と。

先程も触れましたが、こう言ったオーセンティックバーでは、まず注文の前に色々と聞かれることが多いと思います。最初の1杯に頼むべきドリンク、と言うのも世間的なもので、決まっているわけでありません。

 

なので「最初はこれを頼もう!」と意識されなくても、バーテンダーの質問に応えていれば自然とお口に合うドリンクが出てくるとは思うのですが、ウイスキーを頼むことになった場合は“ワンショットなのかハーフなのか”をバーテンダーさんにお伝えしても良いかもしれません。

ノア

来ましたね。ワンショットとハーフ。

近藤さん

基本的に、オーセンティックバーのウイスキーの提供方法はワンショット(30ml)かハーフショット(15ml)になります。

ハーフショットの方が1杯当たりの価格も下がる場合が多いので、ハーフは少し気持ち的に頼みづらい…というお客様の声も多いのですが…

そもそもウイスキーを飲んだ事がないお客様だったり、新しい銘柄を飲んでみる場合だったり、お酒に強くないけど…ということであれば、これも“勇気を持って”になってしまいますが、バーテンダーに「ハーフで」とお伝えいただければ。今ではハーフショットの提供を断るお店は少ないかなと思います。

 

ノア

後は飲むスピードですよね。世間では“ショートカクテルは3口で”とか色々言われます。

ウイスキーは1杯を30分とか、ゆっくり味わうのが良い気がしますが、バーテンダーさんからするとどうなんでしょうか?個人的にはマナーというよりかは、美徳のような印象を持っています。

先にショートカクテルからお聞かせください。

近藤さん

バー初心者の方はショートカクテルを頼まれるお客様も多いのですが、「度数が高いですが大丈夫ですか?」とお声がけすることは多くあります。バーのイメージとしてマティーニやギムレットと言ったショートカクテルを連想される方は多いと思いますが、全般的にアルコール度数が高いです。

バーテンダーとして「出来れば、ぬるくならない内に飲んでほしい」とは思いますが、そこも自由だと思います。
普段、飲み慣れていない方が、飲み慣れている方のスピードに合わせて飲むというのは酔いの回りも早いですし、何より危ない。

ノア

やっぱり日本人って遺伝子的に限界がある気がするんですよね。

マティーニを2杯、凄いスピードで飲んで街に繰り出す女傑を見たことがあるのですが、到底マネ出来ないなと思ったり(笑)

近藤さん

確かに(笑)

短時間に飲めるのであれば味わいも変わりませんし、ベストかなとは思います。

ただ、やっぱり個人差だったり、その日の体調も影響してきます。無理せず、チェイサーとかと一緒に自分のペースで飲まれてくださいね。

 

ノア

ではロングドリンクはどうですか?

近藤さん

それこそ気にせず長く楽しまれた方が良いかなと。
ロングカクテルやハイボール、水割りもですけど。それこそチェイサーも挟みながらで良いと思いますよ。

バーって“少し速いペースで飲んだ方がいいのかな?”みたいなプレッシャーを感じることもあると思いますが、自分のペースで。

 

逆にロングドリンクを一気飲みではないですが、2口とか3口で飲まれるのはどうかな…とも思いますので、想像されているよりゆっくりでも大丈夫かもしれませんね。

 

ノア

ここまで、チェイサーなる初心者には聞き慣れない単語が出てきていますね。

チェイサーってなんでしょう?

近藤さん

飲んでいるものより度数の低い飲み物であればチェイサーになります。飲んでいるドリンクの間に挟んで飲む、一般的には酔いが早いスピードで回るのを防ぐ飲み物ですね。

基本的にバーでチェイサーと言えばお水ですが、炭酸水や、場合によってはウイスキーを飲みながらビールやハイボールをチェイサーに、なんてコトもあります。

ノア

ウイスキーとチェイサーにハイボール、たまに家だとやっちゃいますね…

ただ、基本はお水と考えて間違いないですよね。

近藤さん

そう考えていただければ宜しいかと思います。

恐らく、ウイスキーやブランデー等の蒸留酒であれば、チェイサーとセットで提供してくれる場合がほとんどだと思いますが、カクテル、ワインやビールと言った醸造酒だと付かない場合も多いです。なので「チェイサーください」とかお声がけいただければ。

 

私もお酒は大好きですが、とても弱いので、プライベートで行ったバーではジントニックとかでも「弱めで作ってください、それにプラスでチェイサーお願いします」とかって伝えます。

アルコールに弱い場合でしたらチェイサーは必須ですし、そうでない場合も、次のお酒に移る前の味のリセットとか、色々な意味合いがあります。初めての方は言い出しにくいかもしれませんが、是非「チェイサーください」とお願いしてみてください。

バーでの会話や過ごし方のヒント

ノア

バーでの会話って慣れるまで難しいですよね。

最初はガチガチで、バーテンダーさんの方から話しかけてくれることが多いとは思いますが…

近藤さん

初めて行く場所ってどんな場所でも会話しづらいものですよね。

他の話は敢えてせずに「お酒の質問」でもいいと思います。そこがキッカケになって会話になることもあると思いますし、バーテンダーが会話を振る場合もありますね。

私自身、プライベート時間にバーには行きますが、その日によって気分やバーに行く目的と言うのは細かいながら変わってくるものです。

 

無理にお話されることはありません。バーテンダーはお客様の雰囲気を掴んで会話をしたり、逆に離れたりとしますので。

 

ノア

バーの空気って言葉では説明しにくいんですが、お客さん同士の暗黙の了解とでも言えば良いんでしょうか。あれを初心者が読むというのは難しい気がするんです。

なのでバーテンダーさん側から「最低限どのお店でも、これはやめといておいた方がいいかも」と言うのはありますか?

近藤さん

お隣の方や別の方に話しかける…これは最初はやめておいた方が良いでしょう。

広い空間ではないので、話している内容が聞こえるかと思いますが、自分が語りたい内容でも自ら入っていくのは空気を壊してしまいますね。

場合によっては、緊張をほぐすような目的で“常連さん⇔バーテンダー⇔初心者さん”のように、バーテンダーが間に入って話を振ってくれる場合もあると思いますが。

 

また、カウンターやテーブルの上に基本的にはものを置かないというのもありますね。

バッグやハンガーを用意しているお店が殆どですので、そちらを御利用いただければと思います。

 

お手数ですが、写真撮影もバーテンダーに御確認ください。お店によっては撮影禁止であったり、撮影は良いけどネットへのアップロードはやめてください等、ルールは様々です。

 

ノア

重要ですね。

それ以外には何かありますか?大声を出すとか泥酔するとか…

近藤さん

バーに限らず、どのお店でも通じる社会的な基本とでも言いましょうか。それさえ問題なければ大丈夫だと思います。

ただ会話のボリュームは「話している人に聞こえる」最低限のボリュームだと良いですね。

お酒に弱い人でもバーは楽しめる!

ノア

お酒が弱い人でもバーを楽しむ方法ってありますか?

近藤さん

お酒に弱い、と一口に言っても色々あります。多少なら飲めるのか、全く飲めないのか。周囲の人と比べると飲めないから弱いと仰っている方もいると思います。“お酒に弱い”の基準って実はバラバラなんですね。

個人的に、バーは空間を楽しむ場所だと思っています。自身がお酒に弱いというのもありますが、“お酒に弱いからバーには行かない”というのは勿体ないのかなと…

近藤さん

お店が「ウチはお酒しか出しません」と断り書きをするような場合は別ですが、オリジナルのノンアルコールカクテルのレシピがあるお店も増えていますし、そもそものベースとなるスピリッツもノンアルコールタイプが増えてきました。

強い弱いは関係なく、飲める範囲でドリンクと有意義で楽しい時間を提供するのがバーテンダーだと思っています。フードにこだわっているお店も多いです。

ご提案はたくさん出来ると思います。「アルコールは飲めない」「お酒を飲めないならバーは楽しめない」と思われている方でも、是非足を運んでみてください。

バーでの迷惑行為/淑女のナンパ対策編

ノア

次はナンパ対策についてです。

私が普段に行ってるバーだと、とてもそんなことが許される雰囲気ではないので、ナンパ男とナンパされてる女性って見たことないんです。そもそも、こういったオーセンティックバーだと見かけた経験がないんですよね。

ただ、やはり淑女達は気にされるようですので、対策を…

近藤さん

これってバーテンダーの仕事なんです。お客様は全く気にされなくてよいですよ。

ノア

それでもって場合はどうしましょう。自分も男性として、こういったタイプが一定数いるのも知っているというか…

私はバーテンダーさんを信頼しているというか、完全に場を仕切る人だと認識しています。

仮にそういうことがあっても即座に対応されるかなとは思うのですが。

近藤さん

そうですね…間違いなく止めに入ります。

ただ、もしもですよ?
もしもですけど、バーテンダーが止めに入らなかった場合。即座にお会計で良いと思います。そもそも、そのバーに問題があると思いますし、選択肢と言う意味でもそのバーにいる意味は全くないですから。

近藤さん

私自身、女性として、バーテンダーと言わずにフラッと入ったバーでそのようなことがあったら嫌ですし、一人で飲みたい意思も察してくれないなら帰りますね。すぐ帰ります。

 

これは男性でも女性でも関係なく“この人とは合わないな…”という方と話を繋げられたりとか、振られたりとか、そういう場合も同じです。時間の楽しみ方は人それぞれです。

 

そういったことは決してないと思いますし、信じたいのですが、もしあればお会計をオススメします。

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バーからの帰還/スマートに帰るためには

ノア

スマートに帰る方法ってなんでしょうか?

せっかくバーに来たので、やっぱりクールに帰りたいですよね。

近藤さん

やはり、飲み過ぎない、泥酔しないことが一番だとは思います。

お店としても、お客様にしっかりと安全に帰っていただきたいですからね。

ノア

さっきも触れた、お酒にあまり強くなくて、“アルコール度数の弱いカクテルなら2杯くらい飲めるけど、ウイスキーストレートは1杯が限界”みたいな感じの人が1杯で帰ってもいいものですか?

近藤さん

良いと思います。

バーホッパー(バーを1日で何軒も回る人)のお客様は1杯、お店の滞在時間も30分以内なんてことも多いです。

「1杯だけでは申し訳ないな」と気にされる方は、酔い覚ましも兼ねてノンアルコールのものを頼まれても良いかもしれませんが、御自身の時間の中で楽しんでいただけているのであれば、そこまで気にされなくて良いかと。飲み過ぎにだけ、ご注意ください。

 

ノア

最後はお会計についてです。「チェックで」とか「お会計で」とバーテンダーさんにお伝えするだけですが、支払い手段が現金orクレジットカードオンリーのお店が大多数を占める気がして。

近藤さん

確かにそうですね。コロナの関係で非接触型の会計手段を導入したお店もありますが、基本的にバーでのお支払いは現金かクレジットカードになります。どのバーでも確実なのは現金ですね。

ノア

個人的になのですが、客側の心理として“カードは手数料があるから現金で…”という意識があります。バーテンダーさん的にはどうですか?

近藤さん

御配慮いただくのは大変嬉しいのですが、バーで古酒のワインとかビンテージのウイスキーなどを飲まれる場合だと、1杯数万円とかになる場合もあります。その場合、現金で…となるのは難しい場合もあるかと思います。

嬉しいというのもお店の都合ですし、お支払いしやすい方法でお支払いいただくのがベストではないでしょうか?

 

Bar Morayの楽しみ方

【写真提供 pekohara】

ノア

Morayさんの名の元にもなった【グレンマレイ】のオススメをお聞きしたいです!

近藤さん

グレンマレイは蒸留所自体が市場に出しているスタンダードボトルが多い特徴があります。なのでお客様にはイチオシ!ではなくゴリ押し!してしまっています(笑)

近藤さん

グレンマレイの基本はバーボン樽熟成ですが、“〇〇フィニッシュ”と言って味わいに変化を持たせたボトルも多いのが特徴です。ストレートで飲むのに適しているものから、何かで割って飲むスタイルに適しているものまで多種多様です。

私は特に“シャルドネフィニッシュ”をオススメしています。

ノア

バーボン樽で熟成した後に白ワイン樽で仕上げる感じですね。

シャルドネフィニッシュはどういった飲み方が合いますか?

近藤さん

ソーダで割っても美味しいですが、個人的なイチオシは水割りですね。グレンマレイ自体が元々お水との相性が良いウイスキーなので、シャルドネフィニッシュの華やかさが際立ちます。

ノア

ストレートで飲んでみたい!という方にはどちらがオススメでしょうか?

近藤さん

Morayではウイスキーをストレートで最初から最後までお楽しみいただくのは勿論ですが、ストレートで一口程度お楽しみいただいた後に、氷を入れたり、ソーダや水を加えて割るスタイルにしたりと“足していく”方法でも提供しているんです。

なので最初に御説明して、ストレートで提供することが多いです。

味わいに変化もありますし、ウイスキーをストレートで飲んだことがない方や、ストレートで全部は飲めないけど少し飲んでみたいといった方にも楽しんでいただけると思います。

Bar Morayではこのようにストレートが提供される。ここからウイスキーの様々な顔が開いていく。

ノア

1つのグラスで3度楽しめるということですか?

近藤さん

そうなんです。ストレートから味わいの変化を楽しんでいただければ。

ストレート単体で飲むとなると個人的には16年がオススメですね。グレンマレイの特徴的な蜜のような香りが濃く出ているかなと思います。

バランスも良く、初心者の方でも意外と飲めてしまうと思うので、是非、ストレートを基本に加水して楽しんでいただければなと。

 

ソーダ割りだとシェリーカスクフィニッシュやピーテッド等の、インパクトのある味わいのラインナップもお店で人気ですよ。

ノア

ありがとうございます。

Morayさんは酒類に限らずノンアルコールカクテルも充実されていると思うのですが、何かオススメはありますか?

近藤さん

基本的な昔からのノンアルコールカクテルと、オリジナルのノンアルコールカクテルも御用意しています。

中でもオリジナルのミルキー・スウィートが人気ですね。

牛乳や生クリームをベースにカカオのアクセントが入ったノンアルコールカクテルです。

優しい口当たりの中、カカオの風味が非常に心地よい味わい

近藤さん

また、こういったバーは珍しいと思うのですが、Morayではウイスキーの“量り売り”をしています。お店でのワンショットをお持ち帰りいただくコンセプトですね。

ボトルで買わなくても、様々な酒類のウイスキーを御自宅で楽しんでいただければと始めたのですが、大変御好評をいただいています。

量り売りだけでの御来店も大歓迎ですので、在庫のラインナップに気になるウイスキーがあれば、是非お試しください!

キュートな小瓶とボトラーズのグレンマレイ。お客様が直接尋ねなくても値段を確認しやすいようにと、ボトルの裏には価格シールが貼られている

BARREL読者に向けて

ノア

では最後になりますが、読者に向けて一言いただけますでしょうか?

近藤さん

確かに初心者の方にとってバーは“分かりにくい”と思います。

ですが、本当のところ、初心者の方も歓迎なお店がほとんどです。

男性社会のイメージが大きいかもしれないですが、性別に関係なく楽しんでいただける場所だと思っています。

ノア

確かにそうなんですよね。バーに行く人間からすると、逆に性別がどうこうってのはないというか。あくまでバーテンダーさんとお客さんなんですよね。

近藤さん

そうですね。バーテンダーはお客様のエスコートがお仕事なので、安心してお入りいただければと思います。

お店へ入ったり、お店の中で過ごしたり、最初は何をするにしても勇気がいるかと思いますが、バーでしか味わえない空間や人との繋がりを楽しむ為の前払いだと思っていただければ(笑)

ノア

やっぱりバーって根本的には様々な人が楽しめる場所ですよね。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

—今日も緑が萌える街、八王子。Bar Morayの扉は明るさと笑顔を携えて開かれています。

 

<Special thanks!>
Bar Moray 近藤 沙織 様
Bar T.O 越智 卓 様
Buffarin 様
画家 yamanobe yuiko 様
HP https://yuikoyamanobe.com/
フォトグラファー pekohara 様
Instagram

Bar Moray

所在地:東京都八王子市三崎町8-1
電話番号:042-686-2579
営業時間:15:00~24:00
定休日:日・月
Instagram
公式HP

(営業日や時間に関しては通常時のスケジュールとなり、随時変更の可能性があります。HPやSNSを参照いただくか、店舗様へお問い合わせください)

前回記事「バーというステージを見に来て欲しい Bar T.O 越智卓マスターに聞く」はコチラ





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