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ロイヤルハウスホールドを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

ロイヤルハウスホールド

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オーツカ

ざっくり覚える!

「英王室」を意味する、ブレンデットスコッチウイスキー。
かつてはその名の通りイギリス王室専門のウイスキーでした。

当時、ウイスキーのブレンダー会社として評価されていたジェームズ・ブキャナン社が、英国王室に直々に呼び出され、皇太子専用のブレンデッドウイスキーをつくるよう勅命を受けたのがキッカケ。納品されたウイスキーは皇太子自らが選び、ロイヤルワラント(勅許状)も授けられています。

かつてこのブレンデッドウイスキーは世界の3か所でしか飲むことができないと言われており、そのひとつがなんと日本なのです。
昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪れた際、英王室からプレゼントされたのがロイヤルハウスホールドで、それ以来英王室の特別許可により日本だけで販売が許されるようになったといいます。

今は世界中で飲むことができると思いますが、かなり高額なウイスキーです。

現在はプレゼントや贈り物にも多く利用されています。

現在の製造(ブレンド)はディアジオ社で、販売はディアジオ社系列であるモエヘネシー社が行なっています。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

英国王室を魅了した気品漂うウイスキー。

バランタインやシーバスリーガルと比べると日本での知名度はあまり高くありません。値段は30,000円以上するんですけどね。

ノンエイジなので年数表記はありませんが、長期熟成の原酒を使っていると思います。柔らかく、穏やか。アルコールの刺激はほとんどありません。
キーモルトに僕が個人的にも大好きなダルウィニーを使っています。あとはグレントファースかな?

まるでゴシック調の細かい装飾が施された、ガラスのない窓から差し込む、お日様のような味わい。

連日ウイスキーを飲んでいると、こういう優しくて優等生なブレンデッドウイスキーを飲みたくなりますね~。

おすすめは俄然ストレートです。
アルコールアタックがほぼないのでスイスイいけます。かといって軽々しくはなく、充足感を得れるので、お仕事をとっても頑張った日のラストに飲むありがたいウイスキーといったイメージ。
加水するとチョコレートの風味、バランスも崩れないので濃いめの水割りなんかも最高。

よくこういった「気品高きウイスキー」を「ノーブル」と表現したりします。

ファッションやメイク業界などでよく使われる言葉で、「高貴で上品なさま」を指します。知的で大人の女性といったニュアンスもあるかと思います。

だからすごく由緒正しく、精巧で複雑なウイスキーに出会ったら「Oh…!ノーブルな味わいだね」とか言ってみてください。

ロイヤルハウスホールドの発祥・歴史

ロイヤルハウスホールドの歴史は深く、今から1世紀以上も昔、1897年まで遡ります。

当時イギリスの皇太子(後のエドワード7世)であるアルバートエドワードは大のウイスキー好きでした。

そこで「自分専用のブレンデッドウイスキーが欲しいー!」というだいたんな要望を告げたのです。いやー、世界中のウイスキーラヴァーが一度は言ってみたいセリフですね。

で、これが全ての発端となります。

皇太子から依頼を受けたのは、当時ウイスキーのブレンデッド技術において高い評価を受けていたジェームス・ブキャナン社。
(ブキャナン社といえば有名なブレンデッドウイスキー「ブラック&ホワイト」のブランドを手掛ける現在も有名な企業です)

James Buchanan©https://ja.wikipedia.org/

この突拍子もない超異例のオーダーを受けたブキャナン社は、大至急皇太子用に数種類のブレンデッドウイスキーをつくり、納品しました。

その中から皇太子が選んだものが後にロイヤルハウスホールドと呼ばれるウイスキーとなります。

こうしてできたブキャナン社製の特別ブレンデッドウイスキーは1898年に皇太子御用達のロイヤル・ワラントの称号を授かり、1901年に皇太子が国王エドワード7世に即位してからはこれが「王室用」に切り替わりました。

ただしこのウイスキーに「ロイヤルハウスホールド」の名前をつけたのはエドワード7世ではなく彼の弟、ヨーク公(後の英国王ジョージ5世)でした。

1901年にヨーク公が世界一周旅行へ出る際、唯一船に積み込まれたウイスキーが例のブキャナン社製のもので、このタイミングでヨーク公により「ロイヤルハウスホールド」というブランド名が付けられたとされています。

ロイヤル・ワラント

しかしロイヤルハウスホールドが英国王室のロイヤル・ワラント(王室御用達)を授かっていたのは1993年まで。

以降、残念ながらロイヤルハウスホールドにおいてロイヤル・ワラントは更新されませんでした。

その理由は公表されていません。

しかし翌年(1994年)に「ラフロイグ10年」がチャールズ皇太子からロイヤルワラントを授かっていることから入れ替わりとも見て取れます。

これを機にブランド名につけられていた王室をあらわす「THE」が無くなり、ラベルに記されていた王室の紋章もブキャナン社のマークへと変更されました。

更にロイヤルハウスホールドがロイヤル・ワラントから外されたことにより、ラベルや名称にとどまらず使われる蒸溜所も変わってしまいます。

元来の風味を持つザ・ロイヤルハウスホールドはもう生産されておらず、希少価値が急激に高まり、取引価格は高騰し続けています。

ロイヤルハウスホールドの製法

ロイヤルハウスホールドは、「ダルウィニー」をキーモルトとし、これを含む45種類のモルト原酒・グレーン原酒をブレンドして作られているといわれています。

他に使われている著名な原酒はグラントファース、そしてグレンダランなどです。

以前はグレントファースが中心の構成となっていましたが、グレントファースがペルノリカールの傘下になってからダルウィーニーがブレンドの中核を担っています。

〜全世界3箇所でしか味わえないロイヤルハウスホールド〜

ロイヤルハウスホールドはとても希少で高級なブランドで、それを味わえる場所は世界で下記の3箇所しかありません。

バッキンガム宮殿

バッキンガム宮殿

バッキンガム宮殿は言わずもがな、英国王がお住まいである宮殿。

王室用ウイスキーなのでここでは当たり前に飲めます。

バッキンガム宮殿で飲むウイスキーっていったいどんな味がするんでしょうね(笑)

ローデルホテルのバー(現在閉鎖中)

ローデンホテル

ブキャナン社が皇太子に提出した数種類の特別性ブレンデッドウイスキー。

この中から皇太子が選んだものが、アウターヘブリティーズ諸島のハリス島にある「ローデルホテルのバー」で使われていたブレンデッド・レシピでした。

ロイヤルハウスホールドにおけるブレンデッド・レシピの原型をつくったのはローデルホテルのオーナーだった「ジャック・マッカラム氏」といわれています。

このことから英国の数あるホテルの中からローデルホテルにだけロイヤルハウスホールドが置かれることとなりました。

日本

渋谷の交差点

なぜ日本でロイヤルハウスホールドが買えるのか!?

その理由は昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪れ、英国王からこのボトルをプレゼントされたからです。

これがきっかけとなり、英国王室から特別許可が出て日本での販売が行われるようになりました。

今でもロイヤルハウスホールドを味わえる国は英国以外に日本しかありません。

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ウイスキー「ロイヤルハウスホールド」のラインナップ

ロイヤルハウスホールド

このシンプルでクラシカルなたたずまいが、ロイヤルハウスホールド。

英国王室・ローデルホテルと日本市場にしか存在せず、並行輸入品も存在しません。

世界中のウイスキーファンがその味を確かめにイギリスや日本まで足を運ぶこともあるそうです。

ブレンデッドウイスキーの最高峰に君臨するボトルといえるでしょう。

香りは若干アルコール性の揮発を感じたあと、オレンジ、青リンゴ、イチゴジャム、アマニ油、薄めのアプリコット。

穏やかでソフト、まるで雪解け水のようと言われる様には英国王の気品が漂います。

味わいはリンゴや洋梨の風味に続きドライフルーツのフルーティー・麦芽スコーン・ハーブのスパイシー。

スモーキー、ピートはほぼ皆無でライトな口当たり。余韻は長く、ココアやシナモンを感じさせます。

極めてハイレベルでバランス良好、初心者から玄人まで楽しめるボトルといえます。

ザ・ロイヤルハウスホールド 1707 アニバーサリー ブレンド

こちらは1707年にイングランドとスコットランドが合併してできたグレートブリテン王国の300周年を記念して特別にブレンドされたボトル。

ロイヤルハウスホールドは通常45種類の原酒をブレンドしてつくられますが、こちらは6種類のモルトのみを使用したラインナップ唯一の「ヴァッテッドモルトウイスキー」となります。

世界で合併した西暦と合わせて1707本限定リリース。

しかも日本のみで発売されているため1本ごとにシリアルナンバーが記されています。

通常版と飲み比べた人っているのでしょうか?編集部は未飲です(笑)

ザ・ロイヤルハウスホールド 特級

特級表記がされたオールドボトル。昭和時代に輸入されたロイヤルハウスホールドです。

またこちらのボトルはブランド名に「THE」 が付いており紋章はエリザベス女王時代のもの。

現在のボトルとは使われるブレンドのレシピも違うため、希少性が極めて高いボトルとなります。

香りは非常にモルティで加熱したリンゴ、アップルタルト。状態が完璧であればトファースの香味やキレが感じられることでしょう。キュウリ、スイカの皮などの青々しい香りも。

味わいは青リンゴや洋梨のタルト、中間にグレープフルーツのような酸味と爽やかさ、長めの余韻。

重苦しい雰囲気のある高級酒というよりは、何倍でも杯が進んでしまう「ウマい佳酒」。

後期となるブキャナン社の紋章のボトルにはないスモークとピート香もうっすら感じられる、万人受けしつつ複雑な味わいのボトルです。

 

オーツカ

もともとかなり飲める場所が制限されていたロイヤルハウスホールド。
我々は日本人は友好国なことで、かなり早くからロイヤルハウスホールドを飲めていたわけですね。ありがとう昭和天皇。

ちなみに、ロイヤルハウスホールドは、本場イギリス国内でも出回っている量が少なく、バルモラル城周辺の限られた酒屋でしか置いてないらしいです(バルモラル城は英王室の夏の宮殿とされ、今でも王室にウイスキーを納入している)。

もし日本国内のバーで見かけた際には、英王室の気品高い味わいに想いを馳せながら、とっくりとお楽しみください。

 

 




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