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アバフェルディの味やおすすめの種類/おいしい飲み方/12年・16年・18年・21年・28年

アバフェルディの味やおすすめの種類/おいしい飲み方/12年・16年・18年・21年・28年




アバフェルディの概要

アバフェルディはスコットランド、南ハイランド地方で造られているシングルモルトウイスキーです。

シルクのような滑らかな口当たりとハチミツのような優しい甘みで多くのファンを抱えており、ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」や「ブラック&ホワイト」のキーモルトとしても用いられています。

中でもデュワーズとは関係が深く、その味わいにアバフェルディの風味を色濃く感じ取ることができます。

アバフェルディとは町の名前で、ゲール語で「水神のプール」という意味。※諸説あり

名前からすでに良質な水が使われていることが伝わってきますね。

現在バカルディ社が製造を行い、日本での販売はバカルディジャパンが行っています。

蒸溜所で造られているスピッツのほとんどがブレンデッドウイスキーに使用されているのですが、昨今ではシングルモルトのリリースも多くなってきました。

“Aberfeldy”はスコットランド・ゲール語の”Ober Pheallaidh”が英語に転じた物で、”Ober”は河口や川の合流地点を意味します。

”Pheallaidh(ペラク)”は川に住む水の妖精(の頭がボサボサの髪の毛だったということに由来する)説の他、5世紀にスコットランドで布教活動を行っていた聖パラディウス(St Palladius)に由来するという説があります。

アバフェルディの発祥と製造場所の紹介

アバフェルディ蒸溜所

アバフェルディとは南スコットランドを流れるテイ川沿いにある町の名前を指します。

シングルモルト「アバフェルディ」蒸溜所はこの町の名前を冠したブランド名です。

創業者はブレンデッドウイスキーで有名な「デュワーズ」を造ったデュワーズ・アンド・サンズ社。

正確に言うとデュワーズの生みの親であるジョン・デュワーの息子、ジョン・アレクサンダー氏となります。

鋭い方は察しがつくかもしれませんが、アバフェルディはデュワーズの原酒を確保するために建てられた蒸溜所でした。

建設当時、蒸溜所からブレンド作業工場があったパースまで、鉄道が敷かれており、これを使って原材料やモルト原酒が詰まった樽が輸送されていたそうです。

この鉄道はデュワーズ社が建設したもので、テイ川に沿うように走り、1960年まで稼働していました。

ちなみに、アバフェルディ蒸溜所の創業は1896年なのですが、建設前にもこの土地には「ピティリー」と呼ばれる蒸溜所(兼醸造所)が存在しました。

建て替えられたものの1825〜1867年の間には同じ場所にふたつの蒸溜所が存在していたという面白い史実です。

このピティリーという名称はテイ川の水源となる「ピティリー川」からきています。

「水の神のプール」を意味するアバフェルディもこの水にあやかっており、ピティリー川の水は「水の神の祝福を受けている」とされるほど透き通っているそうで、この良質な水からアバフェルディ特有の透明感となめらかさが得られていると考えられています。

またディアジオ社からリリースしている「花と動物シリーズ」以来、アバフェルディのラベルにはたびたびリスの絵が描かれています。

これは蒸溜所近くの森が貴重な野生の赤リスの自生地であるためだそうです。

アバフェルディの歴史

アバフェルディ蒸溜所の創立は1896年、かつて「ピティリー醸造所」があった場所に建設されました。

元々はデュワー・アンド・サンズ社のブレンデッドウイスキー「デュワーズ」に用いる原酒を生産する目的で建てられた蒸溜所でした。

オーナーは

1925年DCL社

1986年UD(現ディアジオ社)

1998年バカルディ

となり、現在に至るまでアバフェルディはバカルディ社の傘下にあります。

1917〜1919年の2年間、蒸溜所は閉鎖されました。
これは第一次世界大戦の影響から麦芽の在庫を節約するための一時的な閉鎖で、この間熟成期間を7年から3年に短縮して市場への供給を維持しました。

短熟のアバフェルディも飲んでみたいですね。

1972年の改築の際、蒸溜棟と糖化・発酵槽を再建。

このときポットスチルが2基から4基に増設されています。

同年、フロアモルティングを廃しています。

1991年UD(ディアジオ社)がリリースした「花と動物シリーズ」の1つとして、初めてのシングルモルトとなるオフィシャルボトルをリリースし、世界的に脚光を浴びます。

2000年には300万ポンドという巨額を投じてビジターセンターを開設。

現在、年間で3万5000人のウイスキー・ファンが訪れる観光地となっています。

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アバフェルディの製法

アバフェルディ蒸溜所の年産は350万リットル。

ハイランドでは中規模クラスの蒸溜所といえるでしょう。

6.3トンの総容量を誇る発酵槽は、シベリア・カラマツ製木桶8基ステンレス製2基、併せて10基が設置されています。

ポットスチルは

  • 初溜2基(各1万6600リットル)
  • 再溜2基(各1万5121リットル)

計4基設置。

熟成に関してはグラスゴーの貯蔵庫で行われています。

2007年にはグラスゴー近郊のマザーウェル付近に9棟の倉庫を新設。

今後更に9棟の増設が計画されているそうで、このプロジェクトは総額12億ポンド(約1740億円)の巨額な投資案件となっています。

アバフェルディのラインナップ

アバフェルディ 12年

アバフェルディ12年

現行オフィシャルボトル。

アバフェルディのスタンダード品です。

鼻を近づけてみると、蜂蜜やトフィのような心地よい甘い香り、青リンゴやオレンジピールの柑橘系も少し。

口に含むと、その蜂蜜がふわりと開きオレンジピール、フルーティな青リンゴ、後半はローストしたナッツのビターも感じられ、程よい長さの余韻を楽しめます。

全体的におとなしく、優しい甘みが目立ちますが、決して単調ではないハマる個性を持ち合わせたボトルです。

アバフェルディ 16年

こちらは2015年に「ザ・ラストグレート・モルト・シリーズ」の一つとして、限定リリースされたボトルです。

16年ものということでフラッグシップの12年よりもアバフェルディとしての風味が色濃く現れた一本となります。

香りはハチミツ、フローラルなヘザーハニー、スパイシーな木酢、熟れたオレンジ。

ソフトでスムースな飲み心地。
味わいもさらに甘みが濃く、12年で感じられた青リンゴが抑えられマイルドにした完熟オレンジ、そしてクローブのようなスパイシーさを後半に感じます。

余韻も長く、リッチな味わいに仕上がっています。

「12年」と比較するとスパイシーな後味と長めの余韻が特徴的です。

アバフェルディ 18年

こちらは18年もののアバフェルディ。

熟成年数18年以上の原酒が使われているということで、アバフェルディの個性が更に押し出されたボトルとなります。

香りはベイクドオレンジ、ヘザーハニー、トフィ、ハチミツ、バニラビーンズ、ややワクシーな一面もあります。

味わいはボディに厚みがありベイクドオレンジパイなどの洋菓子のような甘み、リッチなモルト感、ハチミツ、後半にはカカオのビターとタンニンの渋み。

複雑で重厚な味わいを見事に表現したボトルです。

現在では貴重となり、見かけません。Barなどで出会った際はぜひ。

アバフェルディ 21年

21年という長期熟成原酒が使われたボトル。

長期間の熟成を経てアバフェルディの特徴である「ハチミツ」の柔らかさに磨きがかかり、複雑な風味が宿った一本となります。

香りは濃厚なバニラビーンズ、オレンジピール、ココナッツの南国感、気品あふれるヘザーハニーのフローラル。

しっかりと厚みがあるボディなのになめらか、すぐにハチミツの甘みが口内に広がり、ママレード、バニラウエハース、若干の干し草、ウッドスパイス、無糖カフェオレのビター。

余韻は長く、しばらく鼻腔にアバフェルディが居座ります。

優しい甘みだけではない、アバフェルディらしい「癖」を感じます。

アバフェルディ 28年

こちらは免税店向けにリリースされた28年もののアバフェルディ。

年数表記のあるオフィシャルラインナップの中で熟成年数が最も長いボトルです。

アバフェルディらしいハチミツの甘みやヘザーハニーのフローラルな風味に加えてスパイシーかつビターな風味が加わっているボトルとなります。

香りはハチミツ、トフィ、バニラカスタード、焼きリンゴ。少し切り花のような青臭さも。

口に含むと非常にまろやか、まずハチミツの力強い甘みが広がり、ウエハース、お香、後から洋ナシ、奥にピーチティー。

後半にはビターチョコ、スコーンの香ばしさ、ベリー感を伴うオーキーな余韻を長く楽しめます。

リッチで濃縮感がり、飲み応え抜群のボトルです。

アバフェルディのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

「麦芽とハチミツ!」というハウス〇ーモントカレーのようなキャッチフレーズが似合う家庭的なウイスキー。
なんというかユニクロのパーカー的な万能感と母親の手料理の安心感。ただそこにいて欲しい、身近な日常を感じさせるウイスキーです。

わかりやすいハウススタイルとバランスの良さ、その完成度の高さは愛好家も納得のブランドと言えます。

オフィシャル商品は基本加水の40%なわけですが、とてもそう思えない奥深さとリッチさを感じさせます。

飲み方のおすすめはストレート、より麦っぽさを味わいたければハイボールもよいでしょう。

オフィシャル長熟品としてアバフェルディ21年はとても安定感のある逸品です。近年ではアラン21年などと並んでハズレなしの作品と言えます。買って損なし。

数年前に販売された28年(700mlのほう)は愛好家がこぞって購入し、即完売の人気商品でした。今もオークションなどでチラホラみかけますが、プレミアム価格になっていますね。その次の年に出た750mlは僕は未飲です。

その他にもシングルカスクや限定品がリリースされており、多くの場合がこのずんぐりしたボトルフォルムです。

コロンと可愛いフォルムですが、その味わいは侮れません。バックバーで見かけたら注文してみてください。

ちなみにアバフェルディ村にはハリーポッターの著者J.K.ローリング女史の別荘もあるんですってね。

第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でロックハート先生の好物として「ファイアー・ウイスキー」なるものが登場しますが、アバフェルディ飲みながら執筆していたのかと思うとちょっとほっこりします。

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