グレンフィディックの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

グレンフィディックの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『グレンフィディック』の解説と、グレンフィディックのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『グレンフィディックの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

シングルモルトの先駆者。グレンフィディックの概要

世界で最も売れているシングルモルト・ウイスキーといえばこのグレンフィディック

グレンフィディックはスコトットランドのスペイサイド地方、ダフタウンにある蒸留所で製造されているシングルモルトウイスキーです。

グレンフィディック蒸留所

生産量が多く、現在世界で売られているシングルモルトの35%はグレンフィディックが占めているとも言われています。

その為、日本国内ではスーパーなどでも簡単に購入出来る身近な存在のシングルモルトと言えるでしょう。

また価格も3000円前後と非常にお手頃なのもウイスキーファンには嬉しいポイント。

「グレンフィディック」という名称はゲール語で「鹿の谷」という意味を持ちます。

このことからグレンフィディックのラベルには雄鹿のマークが施されるようになりました。

グレンフィディックの発祥と製造場所の紹介

グレンフィディック蒸留所は1886年にスコットランド、フィディック川の渓谷にあるダフタウン にてウィリアム・グラントにより設立されました。

そして翌年の1887年のクリスマスの日にはじめてシングルモルトウイスキーが生産されました。

グレンフィディック蒸留所があるダフタウン地区はスペイサイドの中でもウイスキー産業が大変盛んで、バルヴェニーやキニンヴィ、モートラック、クレイゲラヒ、ダフタウンなど多くの蒸留所がひしめき合っている町として知られています。

因みにバルヴェニーとキニンヴィはグレンフィディックの姉妹蒸留所でバルヴェニーはグレンフィディック創業から5年後の1892年、ウィリアム・グラントによって建設。キニンヴィは1990年に設立されました。

グレンフィディックの歴史

1886年、創業者はウィリアム・グラントにより設立されました。

もともとモートラック蒸留所で働いていたウィリアム・グラントは1886年カーデュ蒸留所のポットスチルや麦芽の粉砕機、仕込み水を汲みあげる為の水車などが売り出されているのを知ると、それを機にモートラックを退社。

自らの手でモルトウイスキーを作る為、蒸留所を建設します。

しかし資金難のため備品は中古品を、その他の蒸留所建設に関しても子供を含めて家族総出で、ほぼ全て手づくりで造り上げられました。

出典:https://www.glenfiddich.com/cn/family-story/

その為、グレンフィディック蒸留所の建設費用は後に手掛けるバルヴェニー蒸留所建設費用の約3割だったと言います。

創業当初は生産した全てのモルトウイスキーをブレンデッド用に出荷していましたが、1964年にシングルモルトとしても売り出し、そこから大々的に展開。

グレンフィディックは万人に好まれる軽い飲み口と爽やかな味わいでたちまち人気のボトルとなりました。

グレンフィディックの製法(作り方)

発酵においては10tのマッシュタンが2基あり、それを24時間フル稼働させています。

厳選した大麦、そして仕込み水(および加水)にはロビーデューの上質な湧き水を使用。

ここで抽出された糖化させた大麦麦芽をウォッシュバックと呼ばれる深さ約5mある木製の発酵樽×24基に入れ80時間寝かせて発酵します。

グレンフィディックウォッシュバック

発酵に関しては

  • 9klの初溜釜 13基
  • 4.5klの再溜釜15基

を使用。

「世界で一番売れているシングルモルの蒸留所」の割には小型の蒸留機を使用していますが、初留・再留併せて28基の蒸留機を保有していることはスコットランド内で最多です。

蒸留機の釜は創業当初のものと同じ形・サイズの銅製のものを使用、伝統の品質を守っています。

グレンフィディック28基の蒸留器

蒸留の工程は管理者が一番良いポイント(ハイカット・ポイント)を見極めて原酒を取り出します。

熟成には徹底管理されたアメリカンオークのバーボン樽、そしてヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽を使用します。

グレンフィディック蒸留所の特徴は上記でも触れたように、製造工程ごとに的確に人材配置を行い、品質管理しているところ。

例えば樽職人(クーパレッジ)や銅器職人を設置するなど、製造過程におけるスペシャリストを配置することにより、機械に頼ることなく安定した品質管理を行っているのです。

また熟成の終わった様々な原酒を約30樽分入る大きなオーク材の後熟樽で最低9ヶ月間なじませるなど、設備面に於いても工夫をこらしています。

このような徹底した製造工程を経て、洋梨などに例えられるグレンフィディック特有のフルーティーな風味が生まれます。

1964年に4000ケースだった売り上げは10年後の1974年には12万ケースに。

その後も順調に売り上げを伸ばし、シングルモルトとして世界一の売上げを誇るボトルへと成長を遂げ、現在に至ります。

 

ウイスキー「グレンフィディック」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『グレンフィディック』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

グレンフィディック 12年

グレンフィディック12年 スペシャルリザーブ

こちらは酒齢12年以上のアメリカンオークのバーボン樽、ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽によって熟成された原酒をヴァッティングして作られたボトル。

世界一売れていると言われるグレンフィディックのレギュラーボトルです。

スペイサイド地方を象徴するかのような華やかで上品な甘み、そしてフルーティな香りは洋ナシに例えられます。

飲み口がなめらかでとにかくするすると喉の奥に吸い込まれていきます。

個性が強いと言われるシングルモルト・ウイスキーですが、苦手な方でも非常にとっつきやすい風味・味わいに仕上がっています。

2014年にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞、2014年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)にて金賞に輝いた評価の高いボトルです。

グレンフィディック15年 ソレラリザーブ

グレンフィディック15年 ソレラリザーブ

こちらはシェリー樽熟成に伝わる「ソレラシステム」を応用して作られたボトル。

アメリカンオークのバーボン樽とホワイトオーク新樽、そしてヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽の3種の樽で最低15年以上熟成した原酒ヴァッティングし、ソレラバット(大桶)で約6ヶ月間後熟したものです。

12年と比べると非常にわかりやすくシェリーの香りがします。これはソレラバットによる後熟からくるもので、元来のフルーティさに加えて、マイルドで温かいドライフルーツの甘味、そしてビターチョコのニュアンス、若干のスパイシーさが加わったボトルです。

また原酒の熟成年数も15年となっているので、より深みのあるウッディな余韻を楽しむことができる逸品です。

2014年にはスコッチウイスキーマスターズにて金賞、IWSCでは銀賞に輝いたボトルです。

グレンフィディック18年 スモールバッチリザーブ

グレンフィディック18年 スモールバッチリザーブ

こちらはアメリカンオークのバーボン樽、スパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽でそれぞれ最低18年以上熟成したモルト原酒を厳選してヴァッティングし、その後スモールバッチ(小さめの樽)で最低3ヶ月後熟したボトルです。

スモールバッチはウイスキー原酒と樽の触れる面積が大きい為、短期間で深く豊かな風味をつけることができます。

甘酸っぱい焼きリンゴとシナモンを掛け合わせた魅力的な香り。バニラ、洋ナシ、ドライフルーツ、レーズンなど複雑で豊かな味わい。

余韻も長く18年の時の重さを感じさせます。

濃厚なスイーツのようなデザート感覚でいただける一本です。

グレンフィディック21年 グランレゼルヴァ

グレンフィディック21年 グランレゼルヴァ

こちらはアメリカンオークのバーボン樽、スパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽でそれぞれ最低21年以上熟成したモルト原酒を厳選してヴァッティングし、更にその後カリビアンラム樽にて4ヶ月後熟したボトルです。

ラムの酒樽はグレンフィディック蒸留所の同敷地内にあるバルヴェニー蒸留所でも使われていました(バルヴェニーカリビアンカスク)。ラムの樽はグレンフィディックお得意のフィニッシュ手法。

元来のフルーティな風味に加えて、カリビアンラム樽からくるジンジャー、イチジク、ライムなどのエキゾチックで複雑な風味が次から次に訪れます。

長熟グレンフィディックに、深い金色とトロピカルフルーツのまろやかなコクが付与された、完成度の高いボトルです。

『グレンフィディック』の『次』に飲むウイスキー

では、グレンフィディックと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、グレンフィディック好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:グレンモーレンジ オリジナル

グレンモーレンジ オリジナル
新美さん
世界で最も売れているシングルモルトである「グレンフィディック」ですが、この「グレンモーレンジ」は本場スコットランドで最も売れているウイスキーです。

グレンモーレンジ蒸溜所は樽に対するこだわりが特徴的で、今や当たり前に聞かれることも多い「カスクフィニッシュ」という、熟成の過程において別の樽に詰めかえ追加熟成を行った商品をこの世に送り出したものもグレンモーレンジの功績があってこそです。

ラインナップの基本となる「グレンモーレンジ オリジナル」の味わいは、柑橘系の黄色い果実を思わせる爽やかな香りが特徴的で、とても飲みやすい1本ですので気軽に飲んで頂けると思います。

おすすめ銘柄②:キニンヴィ

キニンヴィ
新美さん
グレンフィディック、バルヴェニー蒸溜所を所有するウィリアムグラント&サンズ社の第三のモルト蒸留所として1990年につくられたのがこの「キニンヴィ」です。

キニンヴィは基本的にそのほとんどが同社のブレンデッドウイスキーの原酒として使用される為、シングルモルトとして市場に出回ることが極端に少なく“幻のシングルモルト”とも言われています。

そんな同蒸溜所ですが、ここ数年の間に免税店での販売用にシングルモルトとしてボトリングした商品が出回るようになりました。

グレンフィディックやバルヴェニーとはまた一味違う、少しの酸と植物のニュアンス、フルーティなアロマ。

もし見かけたら是非お試しになってみて下さい♪

おすすめ銘柄③:モンキーショルダー

モンキーショルダー

新美さん
先に紹介した、ウィリアムグラント&サンズ社が所有する3つの蒸溜所のモルトをブレンドして造られた、いわゆるトリプルモルトウイスキーです。

通常、ブレンデッドウイスキーにはモルト以外に大麦麦芽以外の穀物を使用したり連続式蒸溜器を使用して、造られるグレーンウイスキーがブレンドされていますが、このモンキーショルダーは3つの蒸溜所から選ばれた100%モルト原酒のみがブレンドされています。

オーク樽に由来する甘いバニラの香りやブレンドによって生みだされるスムースで柔らかい口当たりがとても印象的です。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

グレンモーレンジは女性にも人気の商品ですよね。

バルヴェニーやモンキーショルダーもフルーティーで女性人気が高いので、まだお飲みになっていない方は是非飲んでいただきたいです。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。