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ダルモアの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

ダルモア12年




ダルモアの概要

ダルモアはスコットランドの北ハイランド地方で作られるシングルモルトウイスキー。

強烈なインパクトこそありませんが、奥深い味わいを持ち、モルトファンから熱い支持を受けている通好みのブランドとなります。

歴史と伝統ある蒸溜所のため、長熟品が数多く残されており、ロンドンや香港で行われる海外メジャーオークションでは常連の品ともいえます。

2017年には62年もののダルモアが1,700万円、2018年には59年ものが1,250万円、2019年には49年ものが1,540万円でそれぞれ落札されるという盛況っぷり。

いや~一度でいいからお目にかかってみたい!

ダルモアは小ぶりな蒸溜所ではありますが、年間420万ℓのスピリッツを生産しています。

ブレンデッドウィスキーのキーモルトとしても使用されており、ホワイト&マッカイを筆頭に、グランリザーバ15年、18年、キング・アレキサンダー3世、ヴィンテージ50年(リミテッドエディション)など多くのブランドに原酒を提供しています。

ダルモアはゲール語・ノース語で「川辺の広大な草地」を意味します。

長熟品以外はお手頃価格ですし、ハイランドを代表するブランドなので、ぜひ飲まれることをおすすめします。

ダルモアの発祥と製造場所の紹介

創業は1839年。創業者はアレクサンダー・マセソン。

蒸溜所はインバネスの北にあるリゾート地、ピトロッホリーの郊外に建てられています。

エドラダワーの記事でも触れましたが、ピトロッホリーは夏目漱石が保養した地としても有名で、日本で言えば清里や旧軽井沢といったところでしょうか。

グラスゴーやエジンバラなどの中心部からも比較的近く、日帰りで移動できる場所に位置しています。

蒸溜所の建物や設備は白と赤の色を基調としておりとてもメルヘンチックな雰囲気です。

美しいですね。

ダルモアのボトルに牡鹿のデザインが施されているのですが、これは蒸溜所のあるロス州が昔からディア・ストーキング(鹿狩り)が盛んということに関係しています。

1263年に国王アレキサンダー3世が鹿狩りの最中に巨大な牡鹿に襲われます。

その時に国王の命を救ったのがダルモア蒸溜所のオーナー、マッケンジー家の祖先あたる人物でした。

これ以降マッケンジー家では牡鹿の紋章を使うことを許され、ダルモアのボトルには牡鹿が描かれるようになったそうです。
(そんなエピソードもあり2009年に「ダルモア 1263キング・アレキサンダー」というボトルが限定リリースされました。)

蒸溜所では1860年代から書き続けられている日誌(日報)が残されており、テイスティング結果や日々の活動、取引等の情報が綴られています。

ダルモア蒸溜所は施設見学が可能なので、訪れる機会があればこういった歴史的資料に触れてみると良いでしょう。

ダルモアの歴史

1839年、アルネス町郊外にてアレクサンダー・マセソンにより創業したダルモア蒸溜所。

1867年には地元の農家であるマッケンジー兄弟が蒸溜所を譲り受け、長きにわたり運営されてきました。

マッケンジー兄弟はホワイト&マッカイを作り出したジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイの共通の友人であったことから、長らくホワイト&マッカイのキーモルトとして使われてきました。

順調に見えたダルモア蒸溜所も第一次大戦中には連合軍によって接収されてしまいます。

1917年には戦争による不況により全てのウイスキーの在庫が蒸溜所から運び出されてしまい生産停止に追い込まれます。
工場は海軍本部に接収され、地雷の組立工場として使われました。

ダルモア蒸溜所は北海に通ずるクロマティー湾に面しており、軍事目的に使用するには非常に都合の良い立地にあったからと言われています。

出典:pressandjournal.co.uk/

その後マッケンジー家は1920年に蒸溜所を取り戻すものの、当時施行されていたアメリカの禁酒法時代や第2次世界大戦の影響を受け経営難を強いられます。

第2次世界大戦中に1942から3年間の休止を余儀なくされ、1945年に再稼働。

1960年にホワイト&マッカイの傘下となりましたが、その後もマッケンジー家が経営権を握っていました。

この合併で資本を得たダルモアは1964年には4基だったスチルを8基に増設、生産量を大幅に伸ばします。

マッケンジー家から経営権が離れたのは2007年のこと。

インドのUB(ユナイテッド・ブリュワリーズ)グループが蒸溜所を買収します。

その7年後2014年にフィリピンのエンペラードール社に買収され、現在に至ります。

経営者が変わった現在もダルモアはその伝統の味わいを保ち続け、シングルモルトはもちろん、ホワイト&マッカイを支えるキーモルトとしても活躍しています。

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ダルモアの製法(作り方)

ダルモアの蒸溜所はなんと24時間稼働しており年中無休。
生産部門の13人がシフト制で勤務し、生産管理を行なっています。

小ぶりな蒸溜所ですが現在の生産量は純アルコール換算で年間420万ℓ!
これはスコッチ業界の中でみてもなかなかの数量です。

ダルモアに使われる大麦はコンチェルトとクロニクル種のふたつ。こちらは全てノンピートのものを扱っています。
2011年まではピーテッドモルトを使用していましたが、こちらはブレンデッド用だったためシングルモルトには使用されていませんでした。

マッシュタンは、ステンレス製でセミロイタータンを使用。

仕込み水にはアルネス川の水を使用し、発酵槽はオレゴンパインのものが4基。

使用しているポットスチルは初溜釜×4基、再溜釜×4基の計8基。

初溜釜はランタン・ヘッド型のT字シェイプですが、再溜釜は首の部分から上に行くほど広がっているチューリップのような特徴的な形をしています。

これは再溜釜の首のあたりにウォータージャケット(冷却装置)を取り付けているため。

ウォータージャケットはシリンダー周囲に取り付けられる冷却水の水路で、管内に冷却水を走らせて温度調整を行い、過熱を防止します。

これを再溜釜の首に取り付けることにより、ジャケット内を流れる冷却水量を調節し、スピリッツの還流率をコントロールすることが可能となりました。

雑味やオイリー成分を多く含む重たい蒸気を還流させ、釜に戻しまた蒸溜する…これを繰り返すことで不純物が取り除かれダルモア特有のクリアで豊かな風味が生まれるのです。

スコットランドでは多くの蒸溜所がバーボン樽やシェリー樽を使い熟成を行いますが、ダルモア蒸溜所ではマディラワインやマルサラワイン、ポートワインの樽など、さまざまなワイン樽を使い、原酒の風味にリッチな変化を与えます。

またシェリー樽に関しては特別なこだわりを持っており、シェリー酒の名門「ゴンザレス・ビアス社」から提供を受けています。

中には甘口オロロソを使用した30年もののマツサレムの熟成樽などもあるそうです。

このようなこだわりの樽を使用することでフルーティな香りと甘み、柔らかい口当たりで、クセが無く飲みやすい仕上がりになっています。

ウイスキー「ダルモア」のラインナップ 

ダルモア12年

こちらがダルモアのスタンダードボトル。

リフィル(1度ウイスキーの熟成に使った樽)以上のバーボン樽が85%、残りの15%を甘口のシェリー樽という比率でヴァッティングを行い、更にシェリー樽で後熟して作られた商品。

香りは代名詞ともいえるレーズンチョコとオレンジマーマレード。そしてシナモンやナツメグのスパイス。

味わいはバニラ、ラムレーズン、ベイクドオレンジのビターな甘み後に、キンカンやポンカンなどの柑橘系の風味が鼻腔を抜けます。

シェリー風味は強いのですが、バランスが良く、スイスイ飲めてしまう良くできたボトルです。

ダルモア15年

スタンダードである12年の上位にあたるボトル。

ヴァッティングの比率や熟成樽は12年ものと同じですが、熟成年数が長い分濃厚でリッチな味わいを楽しめます。

香りはレーズン、黒蜜、シトラス、バニラカスタード。少しきなこのような粉っぽさ。

味わいはスイート。シトラスの爽やかな甘みがスッと鼻腔を抜け、続いてミントや柑橘を含んだダークチョコレート。

ドライでスパイシー。余韻は中くらいで心地よい飲みやすさ。

後熟に使われているオロロソシェリーからくるレーズン感もより濃厚となり、深くリッチな味わいのボトルです。

ダルモア18年

バーボン樽で14年熟成させた原酒を、オロロソシェリー樽にて更に4年間熟成させて作られたボトル。

その味わいは“サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション”2011年、2012年の2年連続でダブルゴールド賞を受賞しており、世界が認めた上質な味わいとなります。

香りはオーキーでプラムを感じさせます。カカオ風味にうっすらとしたコーヒーガム。

味わいはニッカの宮城峡「カフェモルト」を彷彿させるコーヒーアロマ、少しオレンジピールが顔を覗かせ、カカオたっぷりのチョコレートの甘みと酸味、シナモンとナツメグのスパイシーと続きます。

余韻は長くビターで木樽の良い戻り香があります。

ただ、繊細な味覚を持つ人はやや渋みを感じてしまうかもしれませんね。

濃厚でリッチ、デザートモルトにぴったりの逸品です。

ダルモア シガーモルトリザーブ

こちらはシガーよく合うモルトというコンセプトで作られたダルモアの人気ボトル。

シガーの強い風味に負けない甘さとコク、豊かな香りが特徴で、双方の味と香りをひきたてる仕上がりとなっています。

シガーに負けない、というよりは「シガーに寄り添う」ような、くつろぎを与えてくれるボトルです。

香りはシェリー樽が強くふくよか。バニラ、プラム、オーク。

味わいはダルモアらしい甘みは抑えられ、ややビター。ハーブ系のスパイシーさが感じられます。

赤ワイン好きにはおすすめ。

シガー無しでも美味しく頂ける内容となっています。

ダルモア1263 キング・アレキサンダー3世

こちらは長きにわたり蒸溜所を経営してきたマッケンジー家にまつわる紋章を賞賛して作られたボトル。

  • 赤ワインのカベルネ・ソーヴィニヨン樽
  • 酒精強化ワインであるマルサラ樽
  • マディラワイン樽
  • ポートワイン樽
  • オロロソシェリー樽
  • バーボン樽

という6種類の樽で熟成した原酒をヴァッティングして作られています。

樽の数は多いもののシェリーの要素が強くフルーティな香りや甘やかな味わいを堪能できるボトルです。

香りは洋酒のチョコレート(ラミーみたいな)、焼いたチョコ入りのスコーン、レーズン、ブドウ。

味わいはカラメル、ブラックチェリー、チョコパン、砂糖漬けしたプラム。しっとりと舌に沁み込む複層的な味わい。

余韻は長く、黒蜜の甘みとウッディでやや渋さもある落ち着いた苦み。

口当たりは意外なほどスムーズなので驚かされます。

〜ザ フォーテュナ メリタス コレクション〜

こちらは2015年にリリースされた免税店向けのシリーズとなります。
ベースとなる原酒は基本的にアメリカンオークで熟成させた原酒がベースとなりますが、フィニッシュにそれぞれ異なるシェリーカスクを用いることで、独特の風味を生み出しました。

レガリス

レガリスは「ロイヤル」と同じ意味を持ちます。

こちらはアメリカンオーク樽での熟成を経た原酒をファーストフィルのアモロソ・シェリーカスクでフィニッシュして造られました。

香りはレーズン、シェリー、熟したプラム。そしてオレンジやリンゴなどの軽快なフルーツも感じます。

味わいはシナモンを振りかけたハニートースト、キャラメルラテ、ナッツ感。

洋菓子のような甘みの中にフルーツ感が同居した印象のボトルです。

かなり飲みやすい印象ですが、退屈ではない複雑味を持っています。

ドミニウム

こちらはアメリカンオーク樽で熟成した原酒を、ファーストフィルのオロロソシェリー樽でフィニッシュしたボトル。

オロロソシェリー樽はスペインのゴンザレス・ビアス社の「マツサレム(30年熟成!)」で使用されたもので、シリーズの中で最もプレミアム感のあるラインナップとなります。

その昔、雄鹿に襲われたアレクサンダー3世をマッケンジー一族が救ったことで、同族にロイヤル・スタッグ・エンブレムの使用が認められた…この史実から「ドミニウム」は「所有権」という意味を持ちます。

香りはレモンやオレンジのフレッシュ感からスタート。ブランデーをたっぷり染み込ませたフルーツケーキ、ハチミツ。甘草のヒント。

味わいも香り同様の甘みたっぷり、ジューシーかつスパイシーな味わいでクリーミーなキャラメルタルト。ミルク入りコーヒー。紅茶の茶葉のタンニン。

中程度の余韻の中にオークとメントールの戻り香。

とても飲みやすくダルモアシェリーを十二分に楽しめるボトルです。

ルチェロ

こちらはフィニッシュにアポストルス・シェリー樽を使用したボトル。

こちらの樽はスペインのゴンサレス・ビアス社のもので、同社で造られたアポストルス・シェリーの熟成に30年以上使用されていました。

香りはトフィー、チョコレートケーキ、ドライフルーツ、サルタナレーズン、粉っぽいビスケット。

味わいは糖蜜、ベリージャム、クルミ入りケーキ、クローブ、ココア、少しのオレンジ。

余韻にはブランデー(コニャック)のような味わいも。

長熟のシェリー樽ならではの、豊かな風味を心ゆくまで楽しめるボトルとなります。

ダルモアのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

ダルモアはシェリー樽の比率が高い原酒構成をしており、ドライでスパイシー。

特徴的なレーズンやプラム、オレンジ、少量のミントなどの味わいがあるので、好きな人はずっとこだわって飲んでいるいぶし銀な印象のウイスキーです。

現行のオフィシャルはシェリー樽熟成の中でも飲み疲れの少ないウイスキーだと思うので、ストレートでもスイスイいけちゃうのではないでしょうか。

それでも少し渋いな~とか、重たいな~とか感じる人におすすめの飲み方は、少量の加水。トワイスアップです。

香りがよりフルーティーになり、食後酒として非常に優秀。

頑張って仕事して、ちょっと疲れちゃった自分をねぎらうのに丁度よい重量感というイメージです。
ホラ、重すぎるのは体調万全な時じゃないと。ね。

ちなみに上記でも書いたFortune Merita Collectionの中では圧倒的にドミニウムじゃないでしょうか。

余韻はすべて中くらいですが、樽から感じるブランデーっぽさがダルモアの酒質にマッチしておいしいなぁと思いました。

ボトラーズから出ているものでは白桃の缶詰のようなトロピカルな印象を受けるものもありました(ブロッサムシリーズなど)。
バニラ白桃アイス?みたいな。

オールドボトルはさらにバニラウエハース感が強くムギムギしています。

やや枯れた感じに麦の甘さがすごくマッチしていて、良い意味で現行品のレーズン感と違うので面白いですよ。

バーでダルモアを取りそろえているところがあれば、新旧オフィシャル、そしてボトラーズと楽しんでみてくださいね。

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