ボウモアの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

ボウモアの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『ボウモア』の解説と、ボウモアのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『ボウモアの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

君臨するアイラの女王。ボウモアの概要

ボウモアはアイラ島に蒸留所をおく伝統あるシングルモルトウイスキー。

現在アイラ島では8つの蒸留所が稼働していますが、ボウモアはその中で最古の蒸留所、1779年から稼働しています。

1779年というと今から240年ちかく前!

その頃日本は安永8年、江戸時代真っ只中で徳川家治が10代目将軍だった頃。

そんな時代からすでにスコットランドの孤島・アイラ島ではボウモアが作られていたわけですね。凄まじい技術力ですね。

ボウモアの特徴はアイラモルトならではのピーティかつスモーキーな香り。そして蜜のような甘みを併せ持つこと。

アイラモルトの中では女性的な味わいで、「アイラモルトの女王」とも呼ばれています。

 

ボウモアでは未だに昔ながらのフロアモルティングという、床の上で大麦を発芽させる伝統技法を行っています。

大麦がある程度発芽したら芽の成長を止める為、ピートを焼きその熱で大麦を乾燥させます。

この時に発生する煙によりピーティかつスモーキーな香りが大麦に染み込み、アイラモルトならではの燻香をつけるのです。

ピートを焚いて乾燥した麦芽は粉砕されステンレス製のマッシュタンに入れ温められた仕込み水と混ぜ合わせ時間をかけて濾過し、麦汁を絞り出します。

絞り出された麦汁はオレゴンパイン材の発酵槽に入れられ48~62時間かけて発酵。アルコール7~8%の醪(もろみ)となり、小型のポットスチルで蒸留してアルコール濃度を高めます。

ボウモアのポットスチルは初留2基、再留2基の計4つ。2回の蒸留を経てアルコール度数69%のニューメイク(原酒)が出来上がります。

しかしボウモアでは出来上がったニューメイクの全てを貯蔵するわけではなく、上質な香味を持った箇所のみを選び、樽に詰めて熟成させます。

使用する主な樽はホワイトオークのバーボン樽、スパニッシュオークのシェリー樽の2種。

バーボン樽70%、シェリー樽30%の比率で使用されています。

ボウモアでよく例えられる「蜜のような甘み」にはこちらの使用されている樽の比率が大きく関わっていることが分かります。

その他にもマディラやボルドーのワイン樽、ジャパニーズオークのミズナラ樽も一部使用しています。

多くの原酒をヴァッティングすることでボウモアならではのスモーキーかつ甘みのある、絶妙なバランスの味わいを出すことができるのです。

ウイスキー「ボウモア」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『ボウモア』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

ボウモア 12年

ボウモア 12年

現在販売されている中でボウモアのレギュラーボトル。

初めて飲むウイスキーはボウモアだったという人も最近増えています。

非常に好バランスで、アイラモルトの全体像を知るのに適しています。

酒齢12年以上の原酒をヴァッティングして作られたこのボトルは、アイラモルトらしいピート・スモーク香、そしてグレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りが漂います。

煙たいだけでなく、口に含むと蜂蜜のような甘みが後を追い、ビターチョコのような余韻が長く続きます。

ロックはもちろん、水割りやハイボールにしても決して腰砕けにならずどんな飲み方でも楽しめる、多様性に富んだボトルです。

ラフロイグやアードベッグなど、どぎついアイラ系モルトの洗礼を受け「アイラモルトはちょっと苦手…」という方でも、ボウモアなら受け付けられる、そんな飲みやすいボトルです。

ストレートはアルコールの刺激が強く感じられるかもしれませんのでロック、またはハイボールなどでお召し上がり頂くことをお勧めします。

ボウモア 15年 ダーケスト

ボウモア 15年 ダーケスト

こちらはバーボン樽で12年以上熟成させた原酒を、オロロソ・シェリー樽で3年間以上熟成させたボトル。

バーボン樽由来のバニラ感、後熟のシェリー樽からくる甘みとフルーティー感を余すところなくダイレクトに味わえるお得なボトルです。

原酒の酒齢は12年と3年しか変わりませんが、飲み比べるとかなり大きな違いがあります。

カカオの香ばしさ、そして干しブドウのような酸と甘みを強く感じさせます。ダーケストの名称は言い得て妙です。

ボウモア12年をよく飲まれている方は飲み比べしてみるもの面白いでしょう。

ボウモア 18年

ボウモア 18年

酒齢18年以上の原酒をヴァッティングして出来たボトルです。

やや赤みがかった美しいブラウンカラー。

12年と比べるとアルコールアタックはソフトで、シェリー樽由来の甘みが際立ちます。

香りはスモーキーでありながらクリーミー、完熟フルーツのような爽やかさも有します。

味わいもスモーキーさが先にきて、後からドライフルーツ、ビターチョコが追いかけます。

酒齢18年ということもあり、ウッディな樽香の余韻が長く続く贅沢な逸品です。

ドライフルーツ入りのチョコレートなど、ややビターなスイーツをおつまみにストレート、またはロックで是非。

バランスと熟成年数を考えるとお手頃感はあります。

ボウモア 25年

ボウモア25年

最低25年熟成させたシェリー樽原酒とバーボン樽原酒をヴァッティングしたボウモア最上級のボトルです。

色は赤みがかった濃い褐色。色味からもわかる長期熟成ならではの円熟した味わい、香りが期待できます。

ピートの香りは弱く、うっすらと鼻をかすめる程度。シェリー由来の甘やかさと、ハーブ、バニラが漂います。

味わいについては、ラムレーズン、やや硬めのドライルフーツケーキ、濃厚なチョコレートのコク、ウッディで深い余韻。

まさに完熟という言葉がぴったりくる、贅沢なボトルです。

「サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション」でも最高賞を受賞しています。

ボウモア ナンバーワン

ボウモア ナンバーワン

2018年5月22日発売された非常に強気なネーミングの「ボウモア ナンバーワン」。

ボウモア蒸溜所が所有する貯蔵庫の中で一番古い、「ナンバーワンヴォルト-No.1 Vaults-(第一貯蔵庫)」で熟成させたファーストフィルバーボン樽の原酒を100%利用しています。

この貯蔵庫は海に近い海抜0メートルに位置し、風が強い日にはまともに波しぶきを受け、原酒は潮の香りに満ちるのです。

バニラビーンズの香り、そしてドライで強めのピートスモーク。

味わいはシナモンを感じ、ジワリと甘じょっぱい。ただし熟成感はあまり感じないので、往年のボウモアファンからすると印象を違えるかもしれません。

濃いめのハイボールにすると実に美味しい。

『ボウモア』の『次』に飲むウイスキー

では、ボウモアと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、ボウモア好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:キルホーマン マキヤーベイ

キルホーマン マキヤーベイ
新美さん
キルホーマン蒸溜所は2005年にアイラ島に124年ぶりに誕生した蒸溜所です。

スコットランドの最も西に位置し、以前はアイラ島では一般的であったファームディスティラリーで、使用するモルトの一部を自社栽培しています。

定番品である「マキヤーベイ」はフェノール値50ppmの大麦麦芽を使用しており、3~5年の原酒をヴァッティングしています。

力強いピートスモークとフレッシュな黄色い果実の香りを感じられ、バニラの甘みとピートの余韻へと続きます。

若さはありますが、しっかりとアイラモルトを感じられる1本です。

おすすめ銘柄②:スプリングバンク 10年

スプリングバンク 10年
新美さん
よく「塩辛さ」が特徴と言われる「スプリングバンク」ですが、そんなに塩辛くないので安心して飲んでみてください(笑)。

同蒸溜所では3基の蒸溜器を使いわけ、ピートのレベルと蒸溜方法を変え3つの銘柄をつくり出しています。

ヘビーピートで2回蒸溜のロングロウ、程よいピートで2.5回蒸溜のスプリングバンク、ノンピートで3回蒸溜のヘーゼルバーン、全て製麦からボトリングまでの工程を自社の敷地内で行っています。

モルトの香水と称される程の香り高さと塩辛さに、甘みとかすかなスモークが絶妙にマッチした味わいのスプリングバンクからぜひお試し下さい。

おすすめ銘柄③:アイリーク

アイリーク

新美さん
こちらはラフロイグのページで紹介したピーツビースト同様に蒸溜所非公開のモルトで、こちらは加水タイプとカスクストレングスタイプがあります。

若さは感じられますが、しっかりとしたスモーキーさや潮っぽさも感じられるので、アイラ好きにはもちろん、アイラ初心者にも試していただきたい、コストパフォーマンスに長けた1本だと思います。

シングルモルトでこのくらいの価格であれば、家で毎日飲むにはぴったりですし個人的には非常にありがたいですね。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

アイリーク(イーラッハ)は僕もハイボールが好きでよく飲んでいます。

キルホーマンも設立からしばらく経過して、熟成感のあるものも増えてきました。これから楽しみです。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカマン、イベントやるってよ。

リカマンウイビアメッセが2018/7/28に開催します。

注目のウイスキーやクラフトビール、スピリッツのブースが日本最大級の200ブース集結!

チケットはこちらから。

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に!小難しいウイスキーの世界を分解し、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」。 これからウイスキーを知りたいビギナーさんの味方になります!日本最大級のウイスキーメディアBARRELを運営、編集長及びカメラマン、さらには執筆もしています。 他にも1000万PVを超える大規模サイトも運営しており、集客コンサルティングなど行っています。コラボやお仕事のご依頼はお問い合わせフォームから。