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スプリングバンクの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

スプリングバンク




スプリングバンクの概要

スプリングバンクは、スコットランドの南部、キャンベルタウン地方で作られているシングルモルトウイスキーです。

蒸溜所はキンタイア半島の港町にあり、海のすぐ近くに建てられています。

スプリングバンクは「モルトの香水」と称されるほど甘美で芳醇な香りを放ち、世界的にも注目を集めているブランドです。

潮風の影響、または麦芽を発芽させる際に炊くピートの影響から「塩辛い(ブリニー)」な味わいがあると言われています。

1977年にリリースされた「マル・オブ・キンタイア(夢の旅人)」というポール・マッカートニーの曲の舞台にもなっており、「キンタイア半島の海に霧が湧き上がる」という歌詞にあるように、キンタイア半島のキャンベルタウン周辺は霧がよく発生します。

今は数が減ったもののキャンベルタウンにはかつて30を超えるウイスキー蒸溜所が存在しました。

その中でもヘーゼルバーン蒸溜所はジャパニーズウイスキーの父、竹鶴政孝がウイスキーづくりの修行をした蒸溜所として知られており、ニッカウヰスキーが所有する余市蒸溜所はヘーゼルバーンになぞらえて立地条件が決められたそうです。

ニッカウヰスキーの余市が特徴とする力強く塩辛い味わいはまさにキャンベルタウンを意識していたからなんですね。

ちなみにヘーゼルバーン蒸溜所は現在閉鎖していますが、スプリングバンク蒸溜所から「へーゼルバーン」「ロングロウ」というブランドのウイスキーが販売されています。
これはかつて栄えたキャンベルタウンモルトに敬意の表れです。

スプリングバンクの発祥と製造場所の紹介

スコットランド キャンベルタウン

大西洋側にあるキャンベルタウン地方は気候温暖で古くから人々が棲みつき、1900年代初頭はウイスキー製造、漁業、造船業などで栄えた町。

かつてはスコットランドで一番、一人当たりの所得が高い地域でした。

当時、船が重要な交通手段だった為、造船業は特に需要があったようです。

つまりお金持ちのエリアということですね。

 

キャンベルタウン地方が最も栄えていた時代には、30を超えるウイスキーの蒸溜所が存在したとされています。

しかし時代の変化を経て、それらの事業は衰退し、現在は人口は約5000人。観光を中心とした街に変わり、ひっそりとたたずんでいます。

20世紀初頭、第一次世界大戦や増税、禁酒運動、アメリカで施行された禁酒法、世界恐慌などが重なり、キャンベルタウンにあった蒸溜所は次々に閉鎖へと追い込まれてしまったのです。

それから一世紀経った現在、稼働している蒸溜所は「スプリングバンク」と「グレン・スコシア」「グレンガイル」のわずか3箇所だけとなってしまいました。(グレン・スコシアは1925年から閉鎖していましたが2004年、スプリングバンクにより見事再開されました。)

これらの蒸溜所はかつて栄えたキャンベルタウンモルトの誇りを持ち、現在も伝統を守りつつ新たな味わいを追求する日々を送っています。

港町、海の近くに建てられた蒸溜所は海から送られてくる潮風により塩辛い独特の味わいを持ちます。

この味わいこそキャンベルタウンモルトの最大の象徴として世界中のモルトファン達の舌を喜ばせています。

スプリングバンクの歴史

スプリングバンク蒸溜所

スプリングバンク蒸溜所は1828年、レイド家によって建てられましたが、その後すぐミッチェル家が買い取り、現在に至るまで経営を行なっています。

しかしその経営は決して順風満帆ではなく、現在に至るまで1926年〜1933年まで、そして1979年〜1987年まで2度ほど蒸溜所閉鎖に追い込まれています。

2回目の閉鎖に関しては1987年に再稼働したものの稼働は限定的で、全面再開したのは1989年になってからでした。

また1960年〜1992年の間、効率を考え蒸溜所でのモルティングを一旦廃止しています。

1969年には独立系ボトラーズのレイドウィリアム・ケイデンヘッド社を買収し、以降同社の商品のボトリングを開始します。

1985年に「ロングロウ」、1997年になると「ヘーゼルバーン」をリリースします。

紆余曲折あったものの、現在に至るまでミッチェル家の独立資本で製造を行うスプリングバンクはキャンベルタウンモルトの代表格として今日も上質なウイスキーを作り続けています。

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スプリングバンクの製法(作り方)

スプリングバンクの熟成庫

スプリングバンク蒸溜所では製麦から糖化・蒸溜・熟成、樽出し〜ボトリングまでの全ての工程を行なっています。

他の蒸溜所では製麦やボトリングといった工程は他社に分担することが一般的ですが、スプリングバンクは全行程を行い、製造工程を完結しています。

ボトリングまで行っているのはグレンフィディックとロッホサイドくらいのもの。非常に珍しい蒸溜所といえます。

またスプリングバンクはケイデンヘッド社と同資本の為、こちらでリリースしているマーチャント・ボトラーズものの商品もボトリングしています。

その為、蒸溜所には様々な蒸溜所の樽が転がっているそうです…!

 

麦を発芽させる為の作業は全てフロアモルティングにて行われています。

フロアモルティングとはピートを焚いて発芽させる際、その際にグラッバーという専用の鋤(すき)やモルト・シャベルを使い撹拌、空気の入れ替え、麦芽同士の絡みつきを防ぐ手作業のことを言います。とてつもなく手間のかかる大変な作業です。

その後、6時間ピート焚き30時間熱風乾燥して麦芽を完成させます。
ちなみにヘーゼルバーンは30時間熱風乾燥のみ、ロングロウは48時間ピート焚いて発芽と乾燥を済ませます。

糖化に使われるマッシュタンは130年使い続けているもの、ウォッシュバックは北欧産のカラマツ材でヴァイキング時代に船材として使われていたものとなります。

スプリングバンクのウォッシュバック

伝統ある機器を使い続ける点はスプリングバンクのこだわりが感じられます。

ポットスチルは初留が一基、再溜が2基の計3基が設置されています。

工程としては初留した原酒を再留した後、一部をまた蒸溜します。つまり蒸溜回数は2.5回となります。

通常のスコッチやバーボンウイスキーで2回、アイリッシュやカナディアンウイスキーが3回ですから2.5回蒸溜するのはスプリングバンクだけ。

スプリングバンクのポットスチル

この独特の蒸溜方法が「モルトの香水」と言われるスプリングバンクの特有の香り、オイリーでミディアムな口当たりを与えると言われています。

ちなみに同じスプリングバンクで製造しているロングロウは2回蒸溜、ヘーゼルバーンが3基をフルに使った3回蒸溜して作られます。

リリースボトル製造の割合はスプリングが約7割、ヘーゼルバーンが2割、ロングロウが1割となります。

「スプリングバンク」のラインナップ

スプリングバンク 10年

スプリングバンク 10年

スプリングバンクのスタンダード的ボトル。
もともと人気の高い銘柄でしたが、現在は世界的に需要が供給を上回り、2018年の春あたりから値上げになりました。

港町キャンベルタウンの潮風の雰囲気を纏い、それでいてフルーティーな香りの立ち上がりはまさに唯一無二。

香りは潮のそよ風、そしてフルーティー、心地よいバニラ。

口に含むと潮気がまず来て、それから洋ナシタルトのフルーティー、モルトからくるウエハース、ビスコッティのような香ばしさも感じます。

中間にハチミツを感じ、潮とバニラの余韻。

オイリー(油性)さもスプリングバンクならではの特徴です。

スタンダードにして非常に高いクオリティを示すキャンベルタウンの底力を感じさせるボトル。

スプリングバンク 12年 カスクストレングス

スプリングバンク 12年 カスクストレングス

こちらは定期的にリリースされる数量限定商品。

熟成樽は酒齢12年以上のシェリー樽から樽出し、加水無しのカスクストレングスにてボトリングされたもの。

シェリーからくるドライフルーツの芳醇で濃厚な甘みとフルーティーさを楽しめるボトルです。

香りは強く、レーズン、バニラ、鼻の奥を横切る潮風、焚火のような煙さ。

口に含むとレーズン、ドライマンゴー、焼きリンゴの濃厚な甘み、中間にアプリコット、ヘザー、ハチミツ、トフィー、熟したベリー、余韻は潮の香りが長く続きます。

ボディが厚く、スプリングバンクの真髄を味わえる素晴らしき逸品です。

スプリングバンク 14年 バーボンウッド

スプリングバンク 14年 バーボンウッド

酒齢14年以上のファーストフィルとリフィルのバーボン樽で熟成させた原酒をヴァッティングして作られたボトル。

全世界で9,000本という少量生産の原点リリースで、日本には600本限定で入荷しています。

香りは濃厚なバニラエッセンス、バナナのような南国フルーツ、奥にアンズも感じます。

口に含むとバーボン樽ならではの濃厚なバニラの風味、ハチミツの甘み。

次にスプリングバンクらしい潮気が訪れ、余韻は微かなスモークと潮気、心地よいバニラが鼻腔に残ります。

希少ボトルのため、バーなどで見つけた際には是非お試し頂きたいボトルです。

スプリングバンク 15年

スプリングバンク 15年

熟成年数15年以上のシェリー樽で熟成された原酒のみを使用したボトル。

シェリー樽とキャンベルタウンモルトの特性が見事にマッチした味わいのボトルです。

香りは濃厚なドライレーズン、ドライプラムなどの黒っぽいベリーのアロマが主役で、スタンダードの10年に比べるとバニラは控えめです。

口に含むとアルコールの刺激は無く、ラムレーズンアイス、プラム、ダークチョコのビスケット、イチゴジャム、後半にカカオ。

余韻はカカオとブドウの皮、ウッディな後味が長く続きます。

デザートモルトに最適の一本です。

スプリングバンク 18年

スプリングバンク 18年

こちら酒齢18年以上のシェリー樽をメインに使用した商品です。

その比率は80%と高く、スプリングバンクらしい潮風のフレーバーの中からフルーティーな立ち上がり、そして18年という長期熟成の深みとコク、長い余韻を楽しめるボトルです。

香りはバニラ、ブラックベリー、ミルクチョコ。

味わいはレーズン、カラメル、ミルクチョコ、イチゴジャムにオレンジピールのような柑橘を感じ、奥に潮気を感じます。

余韻は長めのジャムとオーク。

15年に比べると、よりディープな甘みとコクを堪能できる印象です。

スプリングバンク 21年

スプリングバンク 21年

こちらは1990年代にリリースしていたラインナップで、その深く個性的な味わいはウイスキー愛好家の舌を唸らせてきました。

2012年から年に1回だけ極少量のみ生産が再開されている限定商品。

バーボン、シェリー、ポート、ラムなど様々な樽を組み合わせてつくられます。

例えば2018年にリリースされたスプリングバンク21年はラムカスクを70%、バーボンバレルを30%使用。

2017年リリースボトルはバーボン、シェリー、ポート、ラムの4種の樽を使用して作られています。(世界3,800本の限定ボトリング)

2016年にリリースされたボトルは日本市場向けにボトリングされたオロロソシェリーバットのシングルカスクでした。(日本向けの702本超限定ボトリング)

毎年日本に入荷される本数は極少数で非常に希少価値の高いボトルとなります。

またリリースされる年ごとに使われる樽が違う為、毎年違う味わいを楽しめます。

キャンベルタウンモルト好きには必飲のボトル、バーで見かけたら飲んでおきましょう。

スプリングバンク ローカルバーレイシリーズ

こちらはスプリングバンク蒸溜所に近い農場で栽培された大麦を使用したシリーズ。

ローカル:地元、バーレイ:大麦。

というネーミングから地元キャンベルタウンを特に意識したボトルシリーズとなります。

スプリングバンク ローカルバーレイシリーズ

ローカルバーレイ9年

こちらは2019年9700本限定でリリースされたボトル。
キャンベルタウンの南に位置するハイ・キャタデール農場で収穫したオプティック・バーレイのみを使用しています。

バーボンカスク80%、シェリーカスクを20%の割合で熟成が行われており、オイリーさが際立つ黄金色。
アタックは強めですが、柔らかでクリーミーな麦の甘み、パイナップルや洋ナシの果実感も楽しめる贅沢なボトル。スプリングバンク特有のブリニーも健在です。

ローカルバーレイ10年

こちらは2017年に9000本限定でリリースされたボトル。
使われている大麦はスプリングバンク蒸溜所に程近いウエストバックファームで収穫されたベルグラビア種を使用。

熟成に使われている樽はバーボン樽70%、シェリー樽30%で、カスクストレングスでボトリングされています。
バニラやカスタードクリーム、カカオ、シトラスの風味、塩キャラメル、そして穏やかなピートが香ります。

ローカルバーレイ11年

古代品種である大麦ベアバーレイを使用し、スプリングバンクでは珍しいバーボンバレルで熟成した原酒のみを使ってつくられたボトル。
キンタイア半島西部、マクリハニッシュ湾の辺りにあるアロスファームで収穫されたベアバーレイを使用しています。
バーボン樽の11年熟成で、カスクストレングスにてボトリングされました。

マーマレードや蜂蜜、パンの香り。完熟のバナナ、カスタードクリーム、ナッツの芳ばしさを携えた甘めのスプリングバンク。
後半では特徴的なほのかな塩味も感じられます。

ローカルバーレイ16年

1999〜2016年にかけて数量限定でリリースされていたボトル。
キャンベルタウンの南方約8マイルほど離れた、サウスエンド農場にて収穫された大麦のみを使用しています。

熟成にはバーボン樽80%とシェリー樽20%を使用、カスクストレングスでボトリング。
ミントシロップとビスケット、バターロールなどの香ばしい香り、バニラ、マーマレード、洋ナシ、後半にはややビターチョコレートが感じられます。

スプリングバンクのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

上品で完成度の高いウイスキーですが、好きな人、嫌いな人がかなり分かれるモルトでもあります。

オイリーで、酒質が強く、独特で甘味の強い麦芽フレーバーを持っています。飲みごたえのあるボディと塩気の余韻がとっても印象的。

初心者の方からは「しょっぱいウイスキーなんてあるの?」と驚かれるブランドでもあります。

飲み方としてはストレート、トワイスアップ、水割りがおすすめ。次点でロックでしょうか。

あまり水割りを飲んでいる方は見かけませんが、スプリングバンクはその強く伸びのあるオイリーな酒質で、氷無しの水割りはなかなかのきらめきを見せます。
飲んだことがない方でもアイラモルトやアイランズモルトが好きな方はいきなりストレートで飲めると思いますが、クセが強いと感じてしまったビギナーにこそ水割りを試していただきたいです。

オフィシャルボトルが非常に評価が高いので、まずオフィシャルを順に飲んでいくのが良いと思います。
オフィシャルでも長熟品は相当高いですからね。
ゆっくりとスプリングバンクをという長い旅路(深い沼地)を歩んで行くのが良いでしょう。

ボトラーズからはスリー・リバース社が発売した「ライフシリーズ」のスプリングバンク1968をはじめ、ムーンインポート社の1965ザ・バードなど多くの名酒がリリースされています。

特にサマローリから発売されている通称「サマバンク」は、【シェリーを終わらせたボトル】、【ミスターシェリー】、などと言われたり言われなかったり。
愛好家の中でも非常に評価が高く、その味わいは千言万語を費やしても表現し得ないほどと言われています。

オールドボトルもモルトバーに行けば、まだ比較的容易に飲めるのがスプリングバンク。

スプリングバンクのオールドボトル

1980年代流通の特級ボトル8年は、スプリングバンク蒸溜所2度目の閉鎖時代より前に蒸留した原酒を楽しむことができます。
とても骨太で、昭和の頑固オヤジのような古臭く力強い麦芽臭がします。レモンピールや干し草の香りも印象的です。

1990年代に流通していたダンピー型のオフィシャルボトルには品の良いシェリー感が漂います。
オールドボトルならでは古き良き樽のフレーバーは現行品とは一味違うスプリングバンクを体験できます。

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