前回に引き続き、今度は性格でウイスキークラスタを分類してみる。
ここからは科学的根拠は特になく、個人的な見解も多く含むので、おおらかな気持ちでエンターテインメントとして見てほしい。
以下の図はよくある「タイプ別性格診断」をウイスキークラスタ用にアレンジしたものだ。
ウイスキー愛好家の性格を表した図
図の解説をしておく。
「外向的」・・・開放的で人と共有することを求めるタイプ。
「思考的」・・・思考しながらウイスキーを飲むタイプ。客観的で合理的。
「内向的」・・・閉鎖的で、人とはあまり絡まないタイプ。
「感情的」・・・難しいことを考えずにウイスキーを飲むタイプ。
この図を元に周囲のウイスキーラヴァ―を点で置いていくと、分布が圧倒的に右下【D】タイプに寄ってしまう。
これは、ウイスキーという飲み物が、香りや味の情報量が多く、飲む際に思考を擁する、まさに「嗜好品」であるからだろう。
Barでの提供機会が多く、食後酒の側面もあるので、複数人でワイワイと飲むことも稀である。風味をじっくり確認しながら、一人きりで飲むことが多いという特性を持っている。
【A】タイプは界隈にはとても少ない目立ちたがり屋。
面倒見がよく人間関係を大事にする人。ムードメーカーではあるが、お節介なところもある。
ウイスキーの味を理解し、表現することにはさほど重点を置かず(うまいとは思っている)SNSでは人気者になりそうだが、ウイスキー界隈ではむしろ逆効果になることも多い。
分母量の多い【B】や【D】から見ると、計画性がなく、空回って見えてしまうのだ。儚くも散っていってしまったTwitter民を何人か知っている。
【B】タイプはウイスキー界のしっかり者。
ウイスキー界隈で注目を集めている方や、マイクロインフルエンサーはだいたいこのタイプである。
合理的で計画的。エリート思考の努力家だ。
ウイスキーの知識はもちろんのこと、トーク内容も豊富。ニッチなウイスキージャンルにおいても色々と企画を立案する。
競争意識が高く、しっかり準備する戦略家タイプだが、主導権が握れないと力を発揮しきれないタイプも多い。Aタイプ同様目立ちすぎるとやっかまれる。
【C】タイプはマイペースにウイスキーと付き合う。
こだわりのある職人気質タイプで、ウイスキーの選び方、飲み方にも一貫性を持っている。
蒸留技師、バーテンダーに多いタイプかなと。
消極的でマイナス思考のイメージだが、目的が決まればトコトン突き詰める。自分のやっていることに誇りを持って活動するタイプだ。
ウイスキーを利用した作品を作ったり、小さなワークショップなどを開く人もいる。
【D】タイプが典型的ウイスキークラスタ。
知的欲求が強く、思考することが好きなタイプ。
ウイスキーにはじっくり向き合い、その香りや味わいに共通点や法則を見出した時に喜びを感じる。
上記でも解説したが、ウイスキーというジャンルはこの手のタイプがマッチングしやすい飲み物なのだ。
自分が興味がないことには全く反応しないので、冷たい印象を持たれることがしばしば。
SNS上では客観的でシビアな意見も多い。
あなたはこの図のどこに位置するのか、気になるあの人はどのあたりなのか、予測するのも面白いだろう。
【A】~【D】を意識しながらウイスキークラスタを観察すると、各人の振舞い方によりどういったタイプ同士が繋がっているのか見えてくる
SNS上での行動を分析すれば、購買に至るまでの行動なども見えてくるのではないだろうか。
重要なのはウイスキー愛好家の中にも様々なタイプがいるというのを認識することだ。
各々の楽しみ方を尊重し合うことができれば、界隈をうっすら取り巻く殺伐とした空気も減少するかもしれない。
でわー。
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