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新規ウイスキーファンに愛と寛容を①初心者はこんなシーンにホッとする

ウイスキー界隈にささやかれ続ける「古参が怖い」問題。
バーの隠れ家的な様子とも相まって、新規を委縮させる要因の一つになっている。

古参から「にわか」と揶揄され、排他的に扱われるのではないか?新規ファンには不安な思いを抱いている方もいることだろう。

否。
これは、ウイスキー界隈だけでなく、すべての趣味に通ずる問題だ。

古くからのファンが老害化せず、新たなファンを寛容に受け入れてこそ、業界は発展する。

ブームに沸き、原酒不足の続くウイスキー界だが、蒸溜所の大量建設、原酒の大量生産によるダブつきで淘汰の時代は必ず来る。

「飲む」ことを愉しむ新規ファンをしっかり増やし、来る冬の時代に備えるのだ。


今回は「愛飲家の先輩や、バーテンダーからもらって嬉しかった言葉・エピソード」を募集し、紹介していく。

どの業界もそうだが「古参が嫌われると、同時に作品(商品)も嫌われる可能性がある」ということ。
逆にファン層が優しく、寛容であれば作品に興味がなくとも好きになることもある。

ウイスキー初心者の頃に感動した、忘れられないエピソードを共有することで、新規ファンに優しくするとは、つまりどういうことなのか学んでいこう。

先輩たちからもらって嬉しかった言葉・エピソード

すべては紹介しきれないが、アンケートからいくつかのエピソードを抜粋してみる。

多様性を尊重するエピソード

飲み方に関して色々とこだわりがある方が多いですが、自分はハイボールが好きなので高めのウイスキーもハイボールにすることがあります。

あるバーでバーテンダーの方に、やはり良くないですか?と尋ねたら、
「嗜好品なんだから自分の好きな飲み方で飲むのが一番」と言ってもらえて嬉しかったことがあります。

ヒデさん

銘柄や飲み方など、自分にはこだわりがあるけれど、他者には強要しない姿勢ですかね。

私が嬉しかったのは、○○が好きですと言ったときに、
否定せず
美味しいよねー!それが好きなら○○も好きかも!
とさり気なく新しい一本をお勧めして貰えたことです(*^^*)
自分の好きな系統が広がって嬉しかったなぁ~

ボン女さん

好みや飲み方は千差万別。人それぞれ。
自由に選択していいと先輩から言ってもらえるだけで、初心者は心強いはずです。

気前よく飲ませてもらえたエピソード

「若いうちはお金なんてないんだから、ジジイにたかっときゃいいんだよ」と言ってフェスで何千円も出したプラカップをどんどんくれた〇〇さん

レギュレーション2万円の持ち寄り会で「昔は安かったからセーフセーフ」とオールドの良いボトルを持ってきて飲ませてくれた△△さん

天心飯さん

とある方が、私を知り合いと間違えて声をかけられたことがありました。
人違いとわかった後も一緒にお話をしてくれて。その方のおすすめの銘柄を教えてくれた上、1杯(ひと口でなく)テイスティングさせてくれました。

周りにウイスキー好きがいないので、ウイスキーの話ができてとても嬉しかったですし、未経験の味に触れられて、ありがたかったです。

のっさんさん

次の世代の人に飲んで欲しいから、という理由で素晴らしいボトルを飲ませていただけるのはとてもありがたいなと思っています。

ウイスキー版恩送りのようで憧れますし、自分もそうやって次の世代にお酒を残していきたいなとより思うようになりました。

Carasさん

現在は就職して遠方に引っ越していますが、地元には落ち着いて飲める行きつけのバーがありました。自分も店主のバーテンダーさんもさほど口数が多い訳ではなく、年の差もありましたが、好みのお酒や近況、新作や終売の話を交わすほどには親しくさせてもらっていました。

就職と引っ越しが決まったことも話し、いずれまた帰省して来店するとはいえ、遠方への引っ越しは寂しくなるねと言ってくださいました。

そして地元にいる最後の夜に挨拶を兼ねて訪れたところ、餞別と言ってバランタインの30年をサービスしていただきました!
自分よりも年上のウイスキーなんて飲むのは始めてで、おそるおそると味わってその複雑さと深みにびっくりしました。

「別れと出会いを重ねて、深みのある人生を送ってゆくことを祈ってます」と握手を交わして送ってくれた夜を今もずっと覚えています。

Naoさん

これぞ先達のあるべき姿。
後輩たちもこのバトンを繋いでいこうと思うはず。

知識を共有してくれたエピソード

地元の小さな酒屋の主人とのエピソードです。
自身でお酒造りをされており、お酒の製造、熟成に関する知識が深く、拘りの強い方です。
初めて訪れた際、ウィスキーを見せて欲しいというと、警戒した様子でいくつか質問をされました。

好みのタイプや地域、飲み方、経年変化やネガティブな要素をどう捉えるかなど、試されているなと感じながらも、正直に答えました。
すると、それまでの険しい顔は途端に綻び、「君はお酒が本当に好きなんだね。最近は珍しいものや有名なものばかりを追いかける人が多いから失礼な態度を取ってしまってごめんね。そういう考えを持った人に私はおすすめを紹介してあげたい。」と言われました。心の中でガッチリ握手を交わしたような、讃え合うような、高揚した嬉しい気持ちになりました。

それからは僕が生まれる前の貴重なボトルやそれに関するエピソードを教えてくださったり、主人が色々な熟成方法を試したものをいただいたりと、良い経験をさせてもらっています。

界隈に入りにくくなる原因にはなっていそうな、頑固な主人ですが、僕にとっては、知識量ではなく今まで自分なりにお酒に向き合ってきたことが認めてもらえたように感じた、感動の瞬間でした。

みどりみのあおさん

バーで勤めだした20代の頃、ウイスキーを本格的に学んでみようと本を捲るなどしていたところ。
ポットスチルの写真を見てもサイズ感が掴めずに、こと製造関係の説明ばかりはどうにもイメージが付きません。
ということで、足を運んでみましたのが宮城峡蒸溜所。
これが私にとって初めての蒸留所見学でした。

見学ツアーでは、ガイドさんに連れられて所内をぐるり。
座学の予習知識があった分だけ、本で見た情報と現在の体験とが次々に一致してゆくのが驚きと共に楽しかった覚えがあります。

あれやこれやと質問をぶつけまくっても笑顔でスラスラ答えてくださるスタッフさん方。
先輩エピソードという括りではないかもですが、お詳しさとご対応のクオリティは印象的でした。

ひとくちウイスキー滝店長さん

プロフェッショナルが持つ知見を共有してもらえるのは貴重な経験ですね。
うまく話すのも、話させるのも愛があってこそ。

佇まい・所作に感動したエピソード

まさに紳士、と言った見た目の方がBARから帰られる際の行動がステキでした。最後の一杯、スーパーニッカ、オールドボトルのストレートを一口で飲み干し、ハットを被り直すと、バーテンダーへの気配りの籠った言葉を伝えて会計されて去っていきました。とても自然でなんともスマートな態度に只々「ウイスキーラバーかくあるべし」と感じたモノでした。

kyo masaさん

接点はない方なのですが、年配の方でふらっと一人で来られて、背筋が伸びた綺麗な姿勢で一杯だけ飲まれて帰ったのがカッコ良く見えました。

カズさん

バーではこういう状況よくあるなぁ。
自分も見られていると思うと酔っていても背筋が伸びます。

同じ趣味人との出会いを提供してくれたエピソード

BARに未経験の頃、仲良い酒屋の人にBARに行きたいことを伝えたところ、お店を紹介していただいた。
BARでは酒屋からの紹介であること、初めてであることを伝えたところ非常に丁寧に接して頂いた。

BARの関係者と仲良くなって気づいたのは我々、客がウイスキーに興味津々なのと同じようにマスターやバーテンダーの人たちもウイスキーに興味があるということ。
BARの休みにマスターと常連で秘密のウイスキー会に参加してから思うのは、自分が美味しいと感じたウイスキーを人に勧めたい、逆に人が美味しいと思ったウイスキーを飲んでみたいと同じように思っていたこと。
まだBARの扉を開けてない人には、扉の先にそういう世界が待っていると知って欲しい。そういう意味でBAR主催のテイスティング会などオープンな場所からでも初めてほしい。

野中さん

他にもバーテンダーさんが色々なお酒を教えてくれた、サービスしてくれたといった意見が多々ありました。
もちろん商売なのでサービスもあるでしょうが、ウイスキー(お酒)が好きという人を嫌うバーテンダーはいないことでしょう。


愛飲家たちが新参者だった頃にもらって嬉しかったエピソードは、どれも「愛と寛容」に満ちている。

ただ優しく接するというよりも、「スマートで上品な共有力」のようなものが伺える。

同じ趣味を持つ者同士、その趣味を共有したいと思うのは至極当然だろう。
それを“おせっかい”や“おしつけ”にならないよう配慮しているように思える。

この後、逆の「最悪だったエピソード」を記事にしていくが、そこでもこのスマートな共有力はキーになってきそうだ。

本日はここまで。




「ショットグラスの有用性」とは?

ウイスキーブランドKYKEYの第二弾グラスは「ショットグラス」。その造形美と機能美を確認して欲しい。