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リンクウッドの味や種類とおすすめの飲み方/12年・キャッスル・ホワイト・ブラック・37年

リンクウッドの味や種類とおすすめの飲み方/12年・ホワイト・ブラック・37年

リンクウッドの概要

リンクウッドはスコットランドのスペイサイド地方でつくられているシングルモルトウイスキーです。

豊潤かつ柔らかな風味を持つリンクウッドですが、残念ながら知名度は低く「知る人ぞ知る銘酒」といった位置付けのブランドといえます。

以前はラベルに古城の絵が描かれた12年もののボトル(キャッスルラベル)が販売されていましたが、現在はディアジオ社からリリースされている「花と動物シリーズ」の12年ものに代わり、こちらがスタンダードボトルの位置付けとなっています。

花と動物シリーズのラベルには、蒸溜所内にある冷却水を貯めておく池に毎年舞い降りてくる2羽の白鳥が描かれています。

白鳥はリンクウッドのシンボルとなっており、キルンがある建屋の屋根にある風見鶏や、倉庫の扉にも白鳥のデザインが使われています。

ブレンデッドウイスキーではジョニーウォーカーやホワイトホースに原酒提供をしており、古いものですとアボットチョイスやチェッカーズなどのキーモルトでした。

「リンクウッド」というブランド名はその昔、蒸溜所があるエルギンに住んでいた貴族の邸宅に由来するといわれています。

昔はブランド名のとおり木々に囲まれた美しい土地でしたが、現在は次々に新しい家が建てられる新興住宅街となっています。

リンクウッドの発祥と製造場所、歴史の紹介

リンクウッド蒸溜所

リンクウッド蒸溜所は、スペイ川の河口から西に約13キロ離れたエルギンの街にあります。

エルギンは昔からウイスキーと羊毛産業で栄えた街で、中心地にはジョンストンズを中心としたニットやカシミヤ工場があります。
ジョンストンズ オブ エルガン」は1797年創業の老舗ブランドで200年以上にわたりカシミヤやビキューナなどの高級素材を使ったスカーフやニットウェアを作り続けています。日本でも高島屋とかでよく見かけますね。ストールが有名。

ジョンストンズ オブ エルガン

ジョンストンズ オブ エルガン

エルギン近郊には10以上の蒸溜所がひしめき合っており、ウイスキー業界で名を馳せたボトラーズ「ゴードン&マクファイル社」の本社があることでも知られる街です。

その中心地から「リンクウッド・ロード」という名の通りが東(蒸溜所の方向)に向かって伸びていて、エルギン中心部から南東に約2km離れた場所にリンクウッド蒸溜所は建てられています。

蒸溜所の創立は1821年、創業者はその土地を納めていた名家ブラウン家のピーター・ブラウン氏でした。

創業から1世紀ほど道家が経営していましたが1936年にSMD社(スコティッシュ・モルト・ディスティラリーズ社)の傘下に入り現在はディアジオ社の系列となっています。

1941年から4年の間、第二次世界大戦のため原料となる大麦の確保が難しく、一時的に閉鎖しています。

1950年代のリンクウッド蒸溜所

そして1945年、オーナーSMDの時代の伝説のマネージャー、ロデリック・マッケンジー氏により蒸溜所は復活します。

マッケンジー氏は北部ロス州出身で、ゲール語のネイティブスピーカーでした。英語を使って会話を行う周囲の人間と全く言葉を合わせようとしない頑固な人物だったそうです。

その頑固さはウイスキーづくりにも影響します。
とりわけ風味の変化にはデリケートで、スチルハウス内にある蜘蛛の巣を取り払うことすら禁じていた…という逸話まで残っています。

おそらくマッケンジー氏は些細な環境の変化が、ウイスキーの風味に変化をもたらすことに気付いていたのでしょう。

とにかく、頑固一徹、職人肌の持ち主だったようです。

リンクウッドは1971年に大改修を行なっており、新しくできた蒸溜棟を「リンクウッドB」、古い方を「リンクウッドA」と呼び分けるようになりました。

改修の際、当時のマネージャーマッケンジー氏から、追加されるポットスチルはオリジナルの凹凸まで同一になるよう事細かに注文されたといいます。

近年リンクウッドではAの方は年に1〜2ヶ月しか稼働しないそうですがニューポッドはAとBを混ぜ合わせた上で樽詰めしています。

リンクウッドの製法

リンクウッド蒸溜所の外観からのポットスチル

リンクウッドの発酵槽はカラ松製のものが11基設置されており、仕込み水にはミルビュイズ湖の近くにある泉の水が使用されています。

ポットスチルは全て大型のストレート・ヘッドタイプで

  • 蒸溜棟Aに2基
  • 蒸溜棟Bに4基

設置されています。(計6基)

Aにはワームタブ、Bにはシェル&チューブの冷却用コンデンサーが取り付けられており、AとBの蒸溜棟でつくられたスピリッツを混ぜ合わせ樽詰めされています。

現在Aの蒸溜棟は年に1〜2ヶ月しか稼働していませんが発酵槽はA棟に設置されており、こちらは通年稼働しています。

スピリッツの年間生産量は現在250万ℓで、生産量の99%がジョニーウォーカーやホワイトホースなどのブレンデッド用に提供されています。

オフィシャルからシングルモルトとして出回ることは皆無となりましたが、ボトラーズからはたびたびリリースされています。

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リンクウッドのラインナップ

リンクウッド12年 UV花と動物シリーズ

リンクウッド12年 UV花と動物シリーズ

こちらは現在のオーナーディアジオ社からリリースされている「花と動物シリーズ」のリンクウッド12年、唯一のオフィシャルラインナップとなります。

香りは薔薇のフローラル、干し草、ミルクチョコ、ミント、ラベンダーなどのハーブ。

口に含むとスムースでミルキーな口当たり。

味わいはパイナップルフルーツの酸味、すぐにメープルシロップやバニラの優しい甘み、ウエハースのふわりとした香ばしさ、チョコクリーム、上品なオーク材の余韻。

柔らかい甘さ、ちょうどよい酸味、全てにおいて程よく、それでいてちゃんと個性があります。
食前酒にも◎。

リンクウッド12年 キャッスルラベル(オールドボトル)

リンクウッド12年 キャッスルラベル

こちらは1980年代に流通していたオフィシャル12年、旧ボトルとなります。

1973~1977年の間で蒸溜し、1985年~1989年の間にボトリングしていたものが当時流通していました。

香りは現行品のようなハチミツやバニラも感じますが、よりモルティでイースト香が強く、シリアルビスケットのよう。少しマスタードの酸味。

味わいはレアチーズケーキ、赤リンゴ、レモンパイ、ハチミツ、ブラックペッパーフレッシュな甘さよりもスパイシーさが際立ちます。

ボディはミディアムからフル。かなり骨格が厚く、現行の花と動物と比べると飲みごたえがあります。

リンクウッド12年 ホワイトラベル(オールドボトル)

リンクウッド12年 ホワイトラベル(オールドボトル)

1970年代半ばに流通していたホワイトラベル。

香りはウエハースの香ばしさとたっぷりと太陽を浴びた強い麦の甘み、そして現行の12年には感じられなかったスモーキーさを感じます。

味わいは洋梨やリンゴのコンポートの後にふわりと焚き火のスモーキーさ。少し埃っぽいアンティークの木製家具にようなオールド感。ドライフルーツ、バタースコッチの香ばしさ、後半に柔らかな木酢、長めの余韻を楽しめます。

現行と比べると共通点はあるものの、やや別物のような存在の1本。40%加水にはないコクがあり、厚みのある印象。

バーなどで見かけた際には是非お試しください。

リンクウッド12年 ブラックラベル(オールドボトル)

リンクウッド12年 ブラック(オールドボトル)

ホワイトラベル以前、1960年代~1970年代はこのブラックが流通していました。

スクリューキャップがホワイトのもの、ブラックのものが存在し、中でも伝説のサマローリがインポーターだったころの1957年(56.9%)蒸溜のものはリンクウッドの最高傑作と言われています。
この時代にカスクストレングスのオフィシャルボトルは超レアですね。

古いものなので、状態がよくないものもありますが、スミレの花や、土っぽいオールドピート、オレンジティー、骨太でストレートな旨味を感じられます。

近年のリンクウッドには見られないスモーキーで芳醇な酒質が愉しめます。

リンクウッド 37年

リンクウッド 37年

こちらは2017年版のスペシャルリリースとして発売された、オフィシャルにおける最長熟、37年もののリンクウッド。

1978年に蒸溜、2016年にボトリングされています。

熟成にはリフィルのアメリカンオークのホグスヘッドとリフィルのヨーロピアンオークバットが使われています。

香りは美しいモルトの甘みと干し草の青みがかったアロマ、奥には青リンゴやパイナップルのフルーティさも感じます。

味わいはリンゴのコンポート、マスカット、パイナップルなどのフルーティな甘み、麦芽ウエハースの香ばしさ、干しイモ、藁、後半にかけて僅かなスモーク香も。

花と動物シリーズ12年もののリンクウッドが進化したイメージの癖のない美しい味わい。

リフィルオーク樽を使用した実にバランスの良いボトルです。

アボットチョイス

アボットチョイス

こちらは1990年代に終売となったブレンデッドウイスキーで、キーモルトにリンクウッドが使われています。

アボット(修道士)が選んだウイスキーということでボトルには修道士の絵が描かれており、年代によっては修道士のカタチをした陶器ボトルも存在し、少々怖い外観となります。
修道士の頭の部分をポコッと外すとボトルキャップが現れ開栓すると頭の無い修道士の首からウイスキーが出る…といった感じです。笑

日本では同社のデラックス品である「チェッカーズ」は売れるのにこちらは人気がなく「坊さんは出番がない」と当時のバーテンダーは苦労をしたとかしないとか。味わいは一級品ですが外観で損をしているボトル…と評されることがあるブランドです。

香りは麦芽クッキー、ウエハース、焦がしたポン菓子、カステラ、かりんとうなどのブラウン系の甘み。

味わいは濃いカラメル水で溶かしたようなマイルドで強い甘みと香ばしさ、非常に飲みやすく「これぞブレンデッド」といった印象です。

後からほのかなスモーキーさも現れの見応えバツグンのオールドブレンデッド。

まだ置いているバーも多いので見つけた際には是非お試しください。

リンクウッドのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

ウイスキー上級者にはファンが多く、ボトラーズからのリリースも多いリンクウッド。

甘辛苦酸の滋味が混然一体となっており、古くは「スペイサイドのローズバンク」「DCLの至宝」ともいわれました。

1971年の設備拡張を機に、かなり味わいが変化しており、それ以前はスモーキーで芳醇、それ以後はプレーンで癖のないライトなスタイルに変更されました。
上記の銘柄解説でも書きましたが、オールドボトルであるホワイトラベルやブラックラベルは、現行品にはない愚直でストレートな男臭さがあります。全然白鳥のイメージではありません。

現行品のおすすめの飲み方はストレート。
軽快でまろやか、飲みやすいので食前酒としてもおすすめできます。
ライトなだけでなく、適度なコクと思ったよりも長い余韻は「平日にちょうどいいウイスキー」といったイメージ。

ボトラーズからはシェリー樽、バーボン樽問わず様々なヴィンテージのリンクウッドが出ていますが、当たりはずれがある印象というか、「リンクウッドでなくてもよくない?」感が強いものも多々あります。

G&Mのシェリー樽リンクウッドは万人受けするかなと思います(キングスバリーは当たればうまい、当たれば、、、、)。
リンクウッドの端麗な酒質を生かしつつ、渋すぎない、マスクしすぎないシェリー風味は少し肌寒い季節にゆるゆる飲めて最高です。

余談ですが1898ヴィンテージでIan Grant & Co.がリリースしている「Pure Linkwood Glenlivet」表記のリンクウッドも現存しているようです。

はたしてどんなお味なのか、、、、。


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