響の味と種類、そして『その次』に飲むおすすめウイスキー

響の味と種類、そして『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『響』の解説と、響のラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『響の次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

反響する至極のハーモニー。響の概要

響(ひびき)はサントリーホールディングスから販売されている国産最高峰に位置付けられているブレンデッドウイスキーです。

サントリースピリッツの創業90周年を記念して販売されたボトルが「響17年」。

それには創業者、鳥井が目指した「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくる」という思いが込められています。

「響」の商品名は「人と自然と響きあう」というサントリー社の企業理念と、クラシックの作曲者ブラームスの作品「交響曲第1番 第4楽章」のイメージが込められたダブルネーミングでつけられました。

響の発祥と製造場所の紹介

響最大の特徴は、原酒をサントリー社が持つ

  • 山崎蒸溜所
  • 白州蒸溜所
  • 知多蒸溜所

の3つの蒸留所で生産・熟成されている点です。

山崎蒸溜所白州蒸溜所については、それぞれのページでもご紹介しているのでご参照ください。

こちらでは「次に飲みたい」シリーズでまだ紹介していなかった知多蒸溜所について紹介しておきます。

知多蒸溜所

知多蒸留は1972年、伊勢湾に臨む知多半島にサントリーのグレーンウイスキー専用蒸留所として設立されました。

白州や山崎などのモルトウイスキーは原料に大麦麦芽のみを使用して作られているのに対し、知多蒸溜所で作られるウイスキーはそれ以外のトウモロコシなどの穀物が原料使われています。大麦麦芽以外の穀物を主原料とし、連続式蒸溜機と呼ばれる設備で蒸溜するウイスキーをグレーンウイスキーといいます。

このグレーンウイスキーと白州や山崎のようなモルトウイスキーをブレンドしたものがブレンデッドウイスキーと呼ばれるものです。

 

ウイスキーをブレンドする上でグレーンウイスキーはモルトウイスキーの個性を引き立て、且つベースとなるテイストを作り上げる重要な役割を果たしています。

昨今のウイスキーブームのなか、国内もののシングルモルトが次々と発売されていますが、全体的なシェアを見れば大衆的に飲まれているのは圧倒的にブレンデッドウイスキーの方が多いのです。

知多蒸溜所はサントリーにおいてブレンデッドウイスキーの製造に欠かせないグレーンウイスキーを製造している蒸留所なのです。

響の歴史

1920年代(大正9~昭和4年)では、まだ日本におけるウイスキーの製造はほぼ行われていませんでした。

そんな母国日本でウイスキーを作ること。これがサントリーの創業者、鳥井信治郎の夢でした。

そして1929年、日本初の山崎蒸留所が建てられ日本における初めてのモルトウイスキーの製造が行われます。

それから時代を経て鳥井が作ったサントリーは白州、知多と蒸留所を増やし、世界に誇るジャパニーズウイスキーのトップメーカーへと成長してきました。

 

 

そんなサントリースピリッツの創業90周年を記念して1989年に発売されたのが「響17年」がでした。

響17年

最近響というウイスキーを知った方は以外もしれませんが、実は初めて販売されたのがこの酒齢17年の響だったのです。

以来、「響12年」「響21年」「響30年」とラインナップを増やし、現在はノンエイジの「響ジャパニーズ・ハーモニー」がレギュラーボトルとして販売されています。

の製法(作り方)

上記にも書きましたが、響はサントリーが保有する山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所、この3つの蒸留所で作られた原酒をブレンドして作られています。

山崎蒸溜所と白州蒸溜所のモルトウイスキー、そして知多蒸留所で作られたグレーンウイスキーをマスターブレンダーがブレンドすることで響が持つ特有のフルーツ感、甘み、微妙なスモーク感といった個性を出すことができるのです。

同じ蒸留所でそれぞれ違う蒸留器、熟成樽を使って様々な個性を持つ原酒が作られています。

分かりやすく言えば同じ山崎蒸溜所の原酒でもシェリー樽で熟成させているものもあればバーボン樽を使ったものもある、ということ。

それぞれ異なる個性を持つ原酒が複数存在し、3箇所で作られた多様な原酒をブレンドして味わいや香を複雑で優雅なものに仕上げているのです。

 

響のブレンド作業はサントリーに伝わる独自のレシピが存在し、マスターブレンドが指揮をとり行っています。

貯蔵所に眠る80万個以上の樽の中から、状態の良い、選び抜かれた樽の原酒だけを使ってブレンドした響。

複雑で繊細な香味は日本産ブレンデッドウイスキーの最高峰を名乗るにふさわしいもの言えるでしょう。

しかし現在は原酒不足気味で休売になるラインナップも多く、価格が非常に高騰しています。

ウイスキー「響」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『響』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

響 JAPANESE HARMONY

響 JAPANESE HARMONY

現在販売されている「響」のレギュラーボトル。

「日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー」をコンセプトに作られました。

JAPANESE HARMONYの特徴はノンエイジということ。

熟成年数にこだわらず、サントリー社のウイスキーづくりの歴史の中で培ってきた、多彩な原酒と匠の技でつくりあげられたボトルです。

アルコール度数43度、ノンエイジですがアルコールによる刺激は非常に少なくストレートでも美味しく頂けます。

ナシ、柑橘系の香りが鼻腔をつき、奥深くもやわらかな甘みが特徴的です。

加水すると爽やかな酸味が引き経つので、ストレートから数滴加水しながら変化を楽しむと良いでしょう。

コンテストでは2016年にSWSCにおいて最優秀賞に輝いています。

響 17年

響 17年

サントリー創業90周年を記念し1989年に発売した響初のボトルです。

選び抜いた酒齢17年以上の長期熟成モルト・グレーン原酒をブレンドし、更に熟成(後熟)しています。

まさに手間と時間をかけられたボトルと言えます。

香りはカラメル、バニラ、そして山崎蒸溜所で造られるモルトならではのミズナラ樽からくる白檀香が際立ちます。

しかし口に含んでからはバラやジャスミン、桃といった爽やかな香りが立ち込めます。

味わいはキャラメルやカスタードクリームのような甘みが最初にきて、後から青リンゴや洋ナシ、プラムなどの香りが追いかけます。主張の強い、幾つもの風味が響き合う絶妙なバランスのボトルです。

コンテストではIWSCで金賞1回、ISCでは金賞に5回輝いています。

響 21年

響21年

21年以上の長期熟成原酒を入念に吟味してブレンドされている響のプレミアムライン。

最大の特徴は山崎のシェリー樽原酒がキーモルトとなっている点。赤みがかった褐色がそれを表しています。

カカオ、ドライマンゴーなどの南国フルーツを思わせる深い香り。

長期熟成によりアルコールの刺激はほとんど消失し、ストレートでは最初にレーズン、後からマンゴーやハチミツがやってきます。

同時にミズナラ樽特有の伽羅や白檀香も感じられます。

また加水すると香りが更に開き、オリエンタルな匂いが立ちます。

続いて、マンゴーやナシ、シナモンの風味も顔を出します。

ロックにすると黒胡椒のようなスパイシーさも楽しめる非常に多彩なボトルです。

コンテストでは、WWAワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキーに5回、ISCの金賞5回・最高賞5回…他にも多数の賞に選ばれた、響の中で最も受賞の回数の多いボトルです。

響 30年

響30年

こちらは響の中でも年間数千本しかつくれない、希少価値の高い数量限定商品。

サントリー秘蔵の超長期熟成樽の中から酒齢30年以上のモルト原酒、そして同じく酒齢30年以上の円熟グレーン原酒を選び抜き丁寧にブレンドします。

響30年最大の特徴はこのブレンド作業がすべて手作業で行われる点。

濃厚なマンゴー、カカオ、杏を思わせる香り。

口に含むと白檀、濃厚なイチゴジャム、ウッディさが鼻腔を抜け、その余韻が長く長く続きます。

味わいは完熟マンゴー、杏、ハチミツ、イチゴジャムといった濃厚な甘みが押しよせます。

メーカー希望価格も125,000円 と贅を極めた宝石のような美酒です。(希少性からか市場ではもっと高く出回っていますが….)

コンテストではIWSCの金賞に1回、WWAのワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキーに1回、ISCの金賞に4回選ばれています。

『響』の『次』に飲むウイスキー

では、響と似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、響好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:ザ・ニッカ 12年

ザ・ニッカ 12年
新美さん
「響」といえば、言わずと知れた日本が誇るブレンデッドウイスキーの1つですが、この「ザ・ニッカ12年」は文字通りニッカが造るブレンデッドウイスキーです。

いまや世界的なウイスキーブームによる原酒不足によって年数表記のない商品がほとんどであり、更に空前の国産ウイスキーブームにより国産ものもほとんど在庫がないという状況ですが、そんな中でもいまだに年数表記があり比較的手に入れやすい商品がこちらの商品です。

ニッカが誇るモルト原酒とカフェグレーンによって生まれるまろやかでスムースな味わいが特徴的ですので、初心者でも飲みやすい味わいです。

おすすめ銘柄②:ロイヤルロッホナガー 12年

ロイヤルロッホナガー 12年

新美さん
スコットランドのハイランド地方にあり、ヴィクトリア女王とアルバート公が訪れ王室御用達の証”ロイヤル”の冠を授与された蒸留所がこの「ロイヤルロッホナガー」です。

酸味と甘みのバランスが心地よく、サラリとしたスムースな飲み口で非常に取っつきやすいシングルモルトです。

かつシングルモルトとしてはお値段も比較的お手ごろなので、みなさんにお試ししてもらいやすいかと思います。

ちなみに、このロッホナガーにヴィクトリア女王は極上のボルドーワインを垂らして飲んだとか飲まないとか…。

おすすめ銘柄③:グレンキンチー 12年

グレンキンチー 12年

新美さん
ディアジオ社のクラシックモルトシリーズの1つで、ローランド地方に現存する数少ない蒸留所であり、ローランドを代表するモルトがこの「グレンキンチー」です。

一般的にローランド地方のモルトは軽めのものがほとんどですが、このグレンキンチーも例に漏れずライトでデリケートな味わいが特徴です。

フレッシュでフローラルな芳香で軽やかな味わいなので昼下がりや夕食前から飲めちゃうくらい飲みやすいモルトです。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

どれも上品で繊細。

飲み口が軽く完成度の高さが伺えるウイスキー達ですね。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に!小難しいウイスキーの世界を分解し、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」。 これからウイスキーを知りたいビギナーさんの味方になります!日本最大級のウイスキーメディアBARRELを運営、編集長及びカメラマン、さらには執筆もしています。 他にも1000万PVを超える大規模サイトも運営しており、集客コンサルティングなど行っています。コラボやお仕事のご依頼はお問い合わせフォームから。