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クラガンモアの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

クラガンモア




クラガンモアの概要

クラガンモアはスコットランド、スペイサイド地方にて作られているシングルモルトウイスキーです。

クラガンモア はゲール語で「突き出した大きな岩」という意味。

設立は1869年と歴史は深く、オールドパーをはじめ、ホワイトホース、アンティクァリー、クレイモアなどのメジャーなブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても知られ、生産量の多くをこれらのブレンデッド用として提供しています。

そのためシングルモルトとしての流通は決して多くはありません。

知る人ぞ知るモルトでもあり、飲み口は軽めで麦の甘さが特徴的。
控えめではありますがハチミツや紅茶の茶葉、オレンジやナッツを感じさせる女性的で美しい味わいでモルトファンを引き付けてやみません。

ハードリカーが苦手な女性の方にもお勧めできる優しい口当たり・飲みやすい風味に仕上がっていますので、バーなどで見かけた際にはぜひその味を楽しんでみてください。

現在蒸溜所はディアジオ社が所有し経営を行っています。

クラガンモアの発祥と製造場所の紹介

バリンダロッホ城周辺

クラガンモア蒸溜所はスペイサイド地方にあるノッカンドゥの南西、バリンダロッホの地に位置します。

敷地面積は3エーカー(約12,000㎡)で、蒸溜所背後には海抜1,600フィート(約487メートル)のクラガンモアの丘があります。

創業は1869年、創業者ジョン・スミス氏。

彼は一説によればグレンリベットの創始者「ジョージ・スミス」の私生児だったともいわれている人物で、19世紀のハイランド地方を代表するウイスキー職人でした。

経営能力に長けた人物で、過去にマッカランやグレンリベット、グレンファークラス、ダルユーイン、ウィショウ…等々名だたる蒸溜所のマネージャーを務めていました。

出荷時の流通の効率化を考え鉄道の沿線に蒸溜所を建て、後に支線を蒸溜所敷地内まで延ばすことに成功するなど、一般的なウイスキー職人ではなし得ないことをやってのける切れ者の人物だったようです。

もちろん経営力だけでなく、ウイスキー製造に関しても凄腕だったジョン・スミス氏。

彼の手によって作られたウイスキーですからその味わいも実に素晴らしく、スペイサイドの至宝ともいわれています。

クラガンモアの歴史

クラガンモア蒸溜所

前述したとおりクラガンモアの設立は1869年。

創業者のジョン・スミスがジョージ・マクファーソン – グラント3世から土地を借り受けて設立しました。

1886年にジョン・スミスが亡くなるとジョンの兄弟ジョージに運営が引き継がれ、その7年後(1893年)にジョージの息子ゴードンが運営を引き継ぎます。

1901年になると蒸溜所を改築、近代化を図ります。

この改築にはタリスカーやグレンバーギなど著名な蒸溜所の設立に関わった名匠チャールズ・ドイグが設計に大きく関わりました。

1912年オーナーのゴードン・スミスが死去し、妻であるメリー・ジェーンが経営を引き継ぎます。

1917年〜1918年、第一次大戦による原料不足のため蒸溜所を一時閉鎖。

1923年にマッキー社(現ホワイト・ホース)とジョージ・マクファーソン – グラント5世が共同設立した「クラガンモア・グレンリベットディスティラリー社」が蒸溜所の所有権を得てスミス家による経営が終わります。

1927年、ホワイトホースがDCL(現ディアジオ)の傘下に入ったため必然的にクラガンモアもDCLの傘下へ。

第二次世界大戦時、原料不足に陥り1941年に生産が一時ストップします。

クラガンモア蒸溜所上空からの図

1964年にはポットスチルを4基に増設。

1965年になるとマクファーソン・グラント家が所有している株をDCLが取得し、蒸溜所は完全にDCL傘下となります。

2002年に見学者用のビジターセンターを開設し、蒸溜所はウイスキーファンで賑わっています。

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クラガンモアの製法(作り方)

クラガンモアの製法において1番特徴的なのはポットスチルの形にあります。

クラガンモアでは初溜2基、再溜2基、計4基のポットスチルが使われていますが再溜用のスチルの頭部が直角に曲がっておりL字型をしています。

通常スコッチ製造におけるポットスチルの形は首がゆったりと湾曲しているスワンネックと呼ばれるタイプものが一般的ですが、クラガンモアのそれは首の部分からカクッと直角に折れて首が奥へと伸びている個性的なタイプとなります。

個性的というか、斬新なデザインという表し方がしっくりくるデザイン。

しかし!なんとこれは創業者の一人ジョン・スミスが追求したスチルのカタチなんだそうです。

スチル上部を平坦にすると内部で還流を起こりやすくし、スチル内の不純物が再溜釜に戻ります。

釜に戻った不純物は再度蒸溜され、より純度の高いスピリッツが精製できる…という寸法です。

この一風変わったポットスチルの形がクラガンモアの軽やかな口当たりとリンゴ様の風味に大きく関係していると考えられています。

仕込みに使われるのはクラガンモアの丘の湧き水。

発酵槽はオレゴンパイン製、11.6kℓのものが6基設置されており、発酵後上で紹介した4基のスチルにて蒸溜されます。

またスピリッツの冷却に使用しているワームタブもクラガンモアの風味に影響を与えていると考えられています。

熟成樽はバーボン樽がメインですが他にシェリー樽やポートワイン樽なども使用され、様々な種類の原酒が作り出されています。

現在の年間生産量はおよそ300万リットルとなります。

ウイスキー「クラガンモア」のラインナップ 

クラガンモア 12年

クラガンモア 12年

クラガンモアの12年もの、スタンダードに該当するボトル。
熟成にはバーボン樽が使用されています。

ウイスキー評論家のマイケル・ジャクソンの採点で90点、スペイサイドではマッカランに告ぐ高得点となっています。

UD社が提唱していた、蒸溜所各地域の特徴を代表する蒸溜所ごとの銘柄「クラシック・モルト・シリーズ」にも選ばれた非常に評価の高いボトルです。

香りはスッキリと鼻通りよく、洋梨ナシやメレンゲパイ。
味わいも果実味溢れるオレンジや赤リンゴなどのさわやかな香りと甘みが広がり、後からナッツ、麦芽クッキーのような芳ばしさも感じます。

軽やかな口当たりですが複雑で豊かな風味を持つウイスキー。

クラガンモア ディスティラーズエディション ダブルマチュアード

クラガンモア ディスティラーズエディション ダブルマチュアード

こちらはUD社(現ディアジオ社)が提唱していたクラシック・モルトの6つの蒸留所において、各所のマスターディスティラーが監修したダブル・マチュアード・シリーズのひとつです。

バーボン樽で熟成させた原酒をポートワイン樽で後熟させたボトルです。

かなり樽感が強く、ウッディなアロマ。オークの深み、糖蜜の香りの中にほのかに煙のようなピート。

味わいはやや植物的でほろ苦く、紅茶の茶葉やカカオのビターの中に、カラメルやパンケーキの甘み、ドライフルーツやチェリー、アプリコットを感じます。

複雑で優しい、リッチでエレガントな風味のボトルです。

クラガンモア  10年

クラガンモア  10年

シェリー樽にて熟成させた原酒をカスクストレングスにてボトリングしたもの。

熟成年数はスタンダードより2年短いですが、カスクストレングスのためどっしりとした飲み口でクラガンモア本来の姿を味わえます。

香りはチェリー、プラム、浅煎りのコーヒー豆。

味わいはベリーのタルトのような甘みが前面に押し出ていて、後からナッティ、僅かながらスモーキーさも感じられます。

濃密なクラガンモアを味わうにはぴったりのボトル。

17年もののカスクストレングスなども存在します。

クラガンモア 14年

クラガンモア 14年

こちらはミレニアムに4987本限定でボトリングされた14年もののオフィシャルボトル。

シェリー樽を使用した原酒の比率が高くヴァッティングされています。

口当たりはカスクストレングスなだけあってやや強め。

香りは柑橘系を主体としてブラッドオンレジ、シトラス、プラム、ブルーベリージャム。

味わいはラムレーズンアイス、ハチミツをかけたバタースコッチの様な香ばしくも濃厚な甘み。

オレンジピールの入ったチョコレート菓子のような印象もあり、ウッディで長い余韻を楽しめます。

濃厚ですが飲み口はスムーズ。ミレニアムにふさわしいリッチな味わいのボトルです。

クラガンモア 29年

クラガンモア 29年

リフィルのアメリカン・オークを使って29年以上熟成した原酒が使われたボトル。
カスク・ストレングスにてボトリング、全世界で6000本限定リリースされました。

オフィシャルボトルの中では最長熟のラインナップとなります。

香りはドライでエレガント。
砂糖につけたレモン。甘いバニラの中に乾燥したオーツ麦、若草やミント、ユーカリのような植物のメントール。ひまわりのタネのような芳ばしさ。

味わいはドライ。オレンジや桃の甘みからグレープフルーツの皮、パイナップルの酸味がきて、クローブや黒コショウ、ジンジャーのスパイシー感に変化。

ややオイリーで中くらいの長さの余韻。チョコレート入りのオートミール。ブルーベリーが残ります。

ドライですが長期熟成ならではの旨味をしっかりと味わえる仕上がりの良いボトルです。

クラガンモアのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

甘くやや線の細い麦芽フレーバーが特徴的で、食前酒などでも重宝するクラガンモア。

控えめではあるのですが、個性は強い印象で飲んでいくと、「あ、これはクラガンモアっぽい」というのがわかりやすいお酒でもある気がします。

おすすめの飲み方はストレートで、口が広がっている大ぶりなグラスを使い香りを立たせるのがいいと思います。
水割りにするとトップノートの柑橘感が増し、フルーツティーのよう。現行品は少し水っぽくなるので、オールドボトルには良い飲み方かなと。

ダブルマチュアードは特有の麦芽の甘みにレーズンとカラメルを足したような味で、ブルーベリーのようなタンニンを少し感じるフレーバー。クリーミーでビターなので、12年を飲んだ後に飲むとちょうどいいと思います。心地よいデザートモルトです。

オフィシャルから出ている25年や29年、ボトラーズから出ている長熟品などは、クラガンモアの酒質の強さを感じさせます。

非常にリッチで、長期熟成にも関わらず樽感に負けない「らしい麦芽フレーバー」を味わうことができます。

クラガンモア 150周年アニバーサリー 15年

ちなみに、150周年のクラガンモア15年は「加水」でハイプルーフ(48.8%)という仕様でした。

通常のアルコール度数43%程度まで加水したモデルだとボディが軽く物足りないというウイスキーラヴァーの方や、封開け後、硬すぎてなかなか味わいが開いてこないカスクストレングス仕様などを嫌うバーテンダーの方などを考慮したいいとこどりのスタイル。

いきなりおいしくて、飲みごたえもある。こういう美味な加水モルトが今後増えていくかもしれませんね。

お味もベルガモットやハニーオレンジティーの茶葉を感じさせ、クリーンでエレガントでした。

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