ジムビームの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

ジムビームの味と種類。『その次』に飲むおすすめウイスキー

このページでは有名ウイスキー銘柄『ジムビーム』の解説と、ジムビームのラインナップの解説。

そして『その次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』を紹介していきます。

ゲストには洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長を迎えております。

概要を飛ばして『ジムビームの次に飲むべきおすすめウイスキー銘柄』をすぐに見たいという方は以下のボタンから。

 

アメリカントップセラー。ジムビームの概要

230年近い歴史を誇る、アメリカの名門ブランドであるジムビームはケンタッキー州、クラーモントで蒸留製造されているバーボン・ウイスキーです。

ジムビームの特徴は「血統と伝統」にあります。

ジムビームの血統

1795年にドイツからの移住者ヨハネス・ヤーコブ・ベームが創業。

以来現在に至るまで長きにわたり一貫して「家族経営」を続けてきました。

しかし2014年に全株をサントリーホールディングスが総額160億ドルで買収し現在は「ビーム サントリー」という社名に改称にしました。

現在世界120ヶ国以上で販売されウイスキー初心者からマニアにまで広く愛されている世界No.1バーボン・ウイスキーです。

ジムビームの発祥と製造場所の紹介

ドイツに住んでいたヨハネスがケンタッキー州に移り住み、農業の傍ら、古い銅製の蒸留釜でウイスキー造りをはじめたのがきっかけです。

「ヤーコブ・ベーム(またはボームと発音する)」という名前はドイツなまりの発音だったのでのちに英語発音の「ジェイコブ・ビーム」に改名します。

ケンタッキー州に移り住んだ理由は、ウイスキーづくりに適した石灰岩の地質を濾過されるようにして通った良質な水「ライムストーンウォーター」が豊富に確保できたからです。

ジムビームの歴史

ジムビームの歴史

ビーム家に繁栄をもたらしたのは19世紀半ば、3代目となるデイヴィッド・M・ビーム。

「オールドタブ」という名のバーボンを販売し、それが大ヒットしたのです。

富を蓄えたビーム一家は1892年、4代目ジェイムズ・ベーカー・ビームは姉の夫ハートと共にクリア・スプリングスにオールドタブ蒸溜所を新たに建設し、事業を拡大します。

この施設投資が実を結び、13年にも及ぶアメリカの禁酒法時代を耐え忍ぶ為の資産となりました。

 

1933年に禁酒法が撤回されると、ジェイムズは早急に息子ジュレマイアと共に事業の再建計画を立て、クレアモントに新たな蒸留所を建設します。

建設工事も大急ぎで行われ、なんと120日間で蒸留所を完成させたと言われています。

こうして1940年、遂にバーボンウイスキー・ジムビームが登場します。

「ジム」は4代目ジェイムズの愛称から取って付けたものでした。

 

そして、実際にジムビームを世に広めたのは5代目ジュレマイア。

実業家としての手腕により、禁酒法からのアメリカンウイスキー業界全体の再建に大きく関わったとしてジェイムズの功績が大きく評価され、商品名に使用されることとなりました。

 

6代目のブッカー・ノーはプレミアムバーボンを(スモールバッチバーボンコレクション)をリリースし、7代目フレッド・ノーはその伝統を守り、新たな味を追求しています。

このようにビーム一族はその血統と伝統と共に戦っているのです。

また、多くのウイスキー技術者も育成、輩出し、アメリカンウイスキー発展への貢献度が非常に高いことでも有名です。

ジムビームの製法(作り方)

ジムビーム

大粒・高品質の「デントコーン」というとうもろこしを原料に使っていて、バランスのとれた、心地よい飲み口が特徴です。

ケンタッキー州の地盤は石灰岩地質で、ジムビームではこの石灰岩を通って濾過された良質な湧き水「ライムストーンウォーター」を仕込み水として使用しています。

ライムストーンウォーターにはカルシウム成分が豊富に含まれており、その働きにより発酵の際、バクテリアが生む「酸」を抑制し、原酒の旨味を引き出してくれるのです。

材料は全体の51%以上をトウモロコシ、残りはライ麦、大麦などの穀物。

糖化槽は1万ガロン(約37.85kl)のマッシュタンを使用。

その中にライムストーンウォーターを入れ時間をかけて糖化させます。

糖化したマッシュは発酵槽へと移し変えられ発酵がすすめられますが、この際に使用されるのが「ジャグ・イースト」と呼ばれる酵母です。

ジャグ・イーストはビーム一族に代々受け継がれる酵母で禁酒法終了以来75年以上、同じ酵母株をバーボン製造プロセスで使用しています。

ジムビームのシリーズすべての原酒にこの酵母が使われるため同品質を保証することが出来るのです。

発酵させたマッシュは高さ約20メートルの蒸溜器、コラムスチルへと移しかえられ48度程度で加熱されます。

このように低温で加熱することで沸騰を避け、風味を損なわずアルコール分のみ蒸発させることができるのです。

蒸溜した原酒は焼き入れ(チャー)を行ったばかりのオーク樽に詰められます。

樽の内側は強くチャーリングされており、内表面がワニの皮膚(うろこ状)のようなっていることから、この焼き入れ方法は「アリゲーターチャー」と呼ばれています。

樽に詰め変えられた原酒は風通しの良い丘の上に建つラックハウスに保管され、熟成され次第ボトリングされていきます。

ウイスキー「ジムビーム」のラインナップ

ウイスキーの飲み進めの基本は『縦飲み』です。

垂直飲みともいいますが、同じ銘柄で年代の違うものを飲み比べていきます。

同じ銘柄であれば、基本的な味の傾向が共通しているため、失敗が少ないからです。

オーツカ
まず、僕が現在販売中である『ジムビーム』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

ジムビーム(ホワイト)

ジムビーム ホワイト

ジムビームホワイトの名称でも呼ばれているレギュラーボトル。

最近ではコンビニなどでも購入可能な、世界一身近なバーボンとも言えるでしょう。

花のような香り、キャラメル、ほのかに香る樽香、上品なバニラ…。

味わいはバーボン特有の接着剤やエステリーががつんと前に出ますが、後からマイルドな甘みがしっかりと残るコストパフォーマンスの高いボトルです。

後味のキレはよく、お勧めの飲み方はロック、またはハイボールなど。

強めの炭酸水で割ると、爽やかなエステリーが香り立ち、更に美味しくいただけますよ。

ジムビーム ライ

ジムビーム ライ

通常バーボンはトウモロコシを主原料(全体の51%以上使用)としますが、こちらはライ麦を主原料に使用して作られたボトルです。

主原料が異なることで、ホワイトラベルとは異なる風味のラインナップです。

通常のジムビームは接着剤やセメダインに例えられるような香り、そしてバニラやナッツの甘みが特徴的ですが、ジムビームライは甘い香りは抑えられ、スパイシーでドライな味わいになっています。

バーボンが苦手な方でも飲みやすさを感じるボトルです。

ジムビーム ダブルオーク

ジムビーム ダブルオーク

こちらはバーボン樽で4年熟成した原酒をキツめにチャーリングしたアメリカンオークの新樽で3~6ヶ月後熟してできたボトルです。

ジムビーム従来の甘み、香りは勿論、チャーリングからくるカラメル感や心地よいビター感が強調された一本です。

アルコールのアタックや接着剤のような香りは抑えられ、樽香の余韻がしっかり残るのでストレートでも美味しく飲めます。

個人的なお勧めはロックですがハイボールにしてもしっかり伸びるため、美味しく召し上がれます。

ジムビーム デビルズカット

ジムビーム デビルズカット

どんなに気密性を保った樽でもウイスキーを熟成させる際には年間2%以上は自然揮発・蒸発してしまいます。

このウイスキーが目減りする自然現象は「天使の分け前(Angel’s share)」と呼ばれています。

これに対し樽に染み込んで取り出せなくなったウイスキーのことを「悪魔の取り分(Devil’s cut)」と呼ばれています。

ジムビームデビルズカットは樽に染み込んだ悪魔の取り分も取り出して6年の原酒にブレンドしたボトルです。

香りはバーボン特有の接着剤のような香りを更に強め、カラメル、バニラ分成分を強調した味わいとなります。

癖の強いバーボンが好きな方にはうってつけのボトルです。

ジムビーム ブラック

ジムビーム ブラック

6年熟成させた原酒をボトリングした、シリーズ最高グレードの一本となります。

レギュラーボトルが4年熟成ですので、そこから更に2年間熟成を深めた味わいとなります。

エステリーな部分はそのままにダークチョコレート、ウエハースのようなうっとりする香り。

味わいはメロンやバニラアイスのような甘み、そしてほのかな酸味が特徴的です。

アルコールの刺激は抑えられ、ストレートでも飲めます。

ロックにすると接着剤の香りが強まり、ややトゲを感じます。ハイボールにするとバナナのような香りが花開きます。

どんな飲み方をしてもいける、多様性に富んだボトルです。

『ジムビーム』の『次』に飲むウイスキー

では、ジムビームと似た傾向を持つウイスキーとはどのような銘柄なのでしょう。

洋酒専門店『リカーマウンテン銀座777』の新美店長におすすめしていただきました。

オーツカ
では新美さん、ジムビーム好きな方におすすめの銘柄を教えてください。
新美さん
はい、僕は以下を選びました。

おすすめ銘柄①:アーリータイムズ イエローラベル

アーリータイムズ

新美さん
日本ではジムビームとともに有名なのがこの「アーリータイムズ」です。

甘い香りとバーボンとしては非常に軽い口当たり、キレの良い味わいガ特徴のバーボンです。

スタンダードの「イエローラベル」のほかに、より香りと深みを与えた「ブラウンラベル」があります。

バーボンは原料の51%以上がトウモロコシと決まっており、その他にライ麦や大麦、小麦などを使用してつくられますが、イエローラベルとブラウンラベルでは原料の比率や工程に若干の違いがあり、それが味わいの違いを生んでいます。

おすすめ銘柄②:ノブクリーク

ノブクリーク
新美さん
ビーム家6代目ブッカー・ノウ氏がつくりと味わいへの理想と信念を貫いて誕生させたクラフトバーボンシリーズのうちの1つ。

この「ノブクリーク」はシリーズの中でも最も長い9年を超える熟成をした逸品で、ブッカー・ノウが禁酒法以前の“本来あったバーボンの姿”を目指して復刻した商品。

口に含むとまず感じられる非常に豊かな甘みと力強さが特徴で、後にはまろやかさとフルーティーも感じられます。

甘辛いバーベキューソースを連想させる味わい。

普段はジムビームしか飲まれない方も、ぜひ飲んでいただきたい1本です。

おすすめ銘柄③:ノアーズミル

ノアーズミル

新美さん
個人的にバーボン好きにはもちろん、そうでない人にも一度は飲んでいただきたいバーボンでなので、この「ノアーズミル」を選ばせていただきました。

少し探せば手に入ると思います。

このノアーズミルは、ケンタッキー州バーズタウンの小規模蒸留業者だったウィレット蒸留所の原酒からケンタッキー・バーボン・ディスティラーズが選んだ良質な樽をスモール・バッチでボトリングしています。

同社の「ローワンズ・クリーク」もとても秀逸なバーボンの1つですが、こちらはよりソフトで複雑な味わいです。

ぜひ見かけた際は一度お試し下さい。

 

オーツカ
新美さんありがとうございました。

ノアーズミル、ローワンズ・クリークは味もレベルが高くて僕も常飲しているバーボンです。

そして何よりラベルデザインも素敵ですよね。

バーボンってどうしてもタイポグラフィがゴツイんですよ(笑)まぁそれが良い場合もありますが。

他の銘柄も特集しています!以下のリンクからご確認ください。

 

リカーマウンテン 銀座777店
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目7番7号
電話番号:03-6255-1515
営業時間:11:00~翌4:00 年中無休
公式HP:https://likaman.co.jp/special/ginza777/
Facebook:https://www.facebook.com/likaman.ginza777/

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。