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グレンスコシアの味やおすすめの種類や飲み方/キャンベルタウンハーバー・ダブルカスク・15年・16年・18年・25年・45年

グレンスコシアの味やおすすめの種類や飲み方/キャンベルタウンハーバー・ダブルカスク・15年・16年・18年・25年・45年




グレンスコシアの概要

グレンスコシアはスコットランド、キャンベルタウンにて造られるシングルモルトウイスキーです。

キャンベルタウンでは19世紀〜20世紀初頭までウイスキー産業が盛んで、街には50を超える蒸溜所があったといいます。

しかし栄枯盛衰はこの世の習い。
現在のキャンベルタウンにはスプリングバンクとグレンスコシア、グレンガイルの3つの蒸溜所しか稼働していません。

グレンスコシアはそんなキャンベルタウンの栄華と零落を見てきた貴重な存在。

2014年にリニューアルされ、すべてのボトルがノンチルフィルターでのボトリングに変わりました。

このタイミングでスコシアはドライフルーツのコクと海岸に衝突する波しぶきを感じさせるソルティさ、スパイシーさが同居した見事なバランスのモルトへと進化しました。

今後期待値の高い、ロッホローモンド社が蒸溜所を所有し稼働しています。

キャンベルタウンの栄枯盛衰

過去のキャンベルタウン

キャンベルタウンはニッカウヰスキーの竹鶴政孝氏がウイスキー造りを学びに行ったことでも有名な地。

「ニッカの余市蒸溜所はスプリングバンク蒸溜所をお手本にして造られた」…と囁かれているように、ウイスキー党の間では聖地のひとつに挙げられます。

 

キャンベルタウンが位置するキンタイア半島では1609年からウイスキーの蒸溜が始められており、多くの製造工程に脈々と受け継がれる伝統が窺い知れます。

キャンベルタウンには港があったほか、大麦の産地としても知られ、またスコットランドでは珍しく泥炭が採れる街でした。

そのためウイスキー産業、炭鉱業、漁業の3大事業で栄華を極めていたのです。

しかし炭鉱は掘り尽くされ事業は衰退。
1920〜1930年代に施行されたアメリカ禁酒法によりウイスキー産業も不況に陥り、主軸となる2大産業が廃れた街からは人がどんどん流出してしまいます。

またこの禁酒法時代には粗悪なウイスキーを輸出していたこともあり、世界のウイスキーファンからも見離されるようになっていました。

竹鶴氏が修行に出ていた19世紀前半までは、まだ20〜30の蒸溜所がキャンベルタウンにあったそうですが、この不況により次々に閉鎖

なんとスプリングバンクとグレンスコシアの2つとなってしまいました。

グレンスコシアの発祥と歴史

グレンスコシアの創業は1832年。

スプリングバンク創業(1828年)から約4年後に建てられました。

創業者はスチュアート・ガルブレイス社。

設立当時はキャンベルタウンのウイスキー産業が空前の景気に湧いていた時代だったので、街には24ヵ所の蒸溜所が稼働しており、押し寄せるウイスキー需要に応えるべく毎日フル稼働していました。

しかし時は流れ1920年代に入るとドラムレンブル炭鉱が掘り尽くされ閉鎖。

これに加え、世界恐慌とアメリカの禁酒法が猛威を振るいキャンベルタウンのウイスキー産業に牙をむきます。

その結果当時キャンベルタウンにあった約20の蒸溜所は1929年には

  • グレンスコシア
  • スプリングバンク
  • リ・クラチャン(1825年~1934年)

の3つしか残りませんでした。

しかし不況に耐えきれず1930年3月20日、遂にグレンスコシアも閉鎖に追い込まれます。

この時のオーナーだったダンカン・マッカラム氏が借金苦にキャンベルタウン・ロッホに身を投じたのは有名な話。

キャンベルタウン・ロッホとは町に面した入り江のことで、この身投げ事件以来、「キャンベルタウン・ロッホにはダンカンの幽霊が出る」と噂され都市伝説となりました。

ちなみにキャンベルタウン・ロッホはスコットランド民謡にもあり、これは「入り江の水が全てウイスキーだったら」という酒飲みの願望を歌った曲(上に貼ったYoutubeがその曲です)。

これをパブで誰かが一節歌い出すと、たちまち大合唱となる陽気で楽しい曲です。

 

…話がそれましたが歴史に戻ります。笑

その後にブロッホ・ブラザースが1933年にグレンスコシア蒸溜所を購入し再開。

1934年にリ・クラチャン蒸溜所が閉鎖し、キャンベルタウンにはスプリングバンクとグレンスコシアの2つのみとなります。

その後ハイラム・ウォーカー社やA・ギリーズ社のアマルガメイテッド・ディスティラーズ・プロダクト(ADP)社とオーナーが代わります。

1979~1982年(ADP時代)には100万ポンドをかけた大改装が行われましたが僅か2年後に再び閉鎖。

1989年にはADPの新たな親会社、ギブソン・インターナショナル社がオーナーとなり1989年に再稼働します。

1994年にはグレン・カトライン・ボンデッド・ウェアハウス社が買収。

同社は当初ウイスキーの保管場所としてグレンスコシアを購入したため、ウイスキーの生産は5年ほど停止しますが1999年から小規模の生産を再開します。

 

2000年にはキャンベルタウンにグレンガイル蒸溜所が復活。

これにより、キャンベルタウンには

  • スプリングバンク
  • グレンスコシア
  • グレンガイル

の3つの蒸溜所が存在することとなりました。

 

2014年、ロッホローモンド社に買収されたことでグレンスコシアに転機が訪れます。

ロッホローモンド社は巨額を投資し、新マネージャーを配属、スチルの入れ替えなどをして生産量を増量、また新たな熟成庫も開設しました。

蒸溜所の外壁も白と黒に塗り替えられ、スタイリッシュな出で立ちに生まれ変わり、開設されたビジターセンターには毎日多くの観光客が訪れています。

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グレンスコシアの製法

グレンスコシアの製麦

グレンスコシアで使用する麦芽はスコットランド東部から調達したもののみ。

仕込みに使われる水はクロスヒル湖の水と、建物の地下80フィート(24m)から汲み上げた地下水が使われています。

糖化槽はステンレス製のものを使用。糖化は8時間かけて行いますが、作業中2回水を加えます。

グレンスコシアのマッシュタン

最初の水は66℃、2回目は72℃に温度調整されたものを投入。

これを8時間かけて22℃にし、ウォッシュバックに移し替えられます。

発酵槽はコールテン鋼という素材で作られた2万ℓのものが6基使われています。

グレンスコシアのコールテンのウォッシュバック

コールテン鋼はステンレスが主流になる前に一般的に使われていた素材。

ステンレス同様、サビ、腐食に強い素材となりますが、現代で使用されているのは非常に珍しいケースといえます。

発酵作業は70時間以上とかなり長い時間をかけて蒸溜します。

ポットスチルは初溜(11万ℓ)1基、再溜(7,000ℓ)1基の合わせて2基。

グレンスコシアのポットスチル

いずれもストレートヘッド型のものが使われています。

蒸溜時間は約9時間。原酒がアルコール度数63%に達するまで続けられます。

そこから少量の水が加えられ、原酒のアルコール度数を63.5%に調整して樽詰め、それからダンネージ倉庫に樽が運ばれ熟成されます。

現在、生産量は1年に約50万リットル。

熟成に使用される樽は、メインはバーボン樽ですがシェリー樽やラム樽も使われています。

グレンスコシアのおすすめの種類

グレンスコシア キャンベルタウンハーバー

グレンスコシア キャンベルタウンハーバー

熟成にファーストフィルのバーボン樽のみ使用、ノンエイジでボトリングされています。

グレンスコシアの入門編といってもいいでしょう。

特有の潮の香りに加えバニラやレーズンのフルーティなアロマ、ラベンダーのフローラル感。

味わいはほんのりとした桃と青リンゴ、フィナンシェ、バニラカスタードの甘み、後からピートのスモーク感と心地よい海辺の風味。

ドライで、スパイシーでピーティ。

甘みと塩気が見事なバランスで成り立っている若さを感じさせない完成度の高いボトルです。

グレンスコシア ダブルカスク

グレンスコシア ダブルカスク

個人的にはキャンベルタウンハーバーを買うならちょっと足してこっちをポチる商品。

上質なファーストフィルバーボンバレルで熟成された後、ペドロシメネスシェリーカスクで12ヶ月間追熟してつくられたボトルで、樽由来のリッチでスパイシーな風味が生まれ、独特の潮の香りと共に見事に同居しています。

キウイ、青リンゴ、ほのかに桃の果実香。焦がしたキャラメル、ブラウンシュガー。大葉やペパーミントのアクセントも。

味わいはカスタードクリーム、バニラファッジ、あんずジャム。塩キャラメルの甘みの後にほのかなスモーク香。

後半には黒コショウのようなスパイシーで長く複雑な余韻。

IWSC 2019にて金賞を獲得している評価の高いボトルです。

グレンスコシア ビクトリアーナ(ヴィクトリアーナ)

こちらはバーボン樽で熟成させた原酒を、厳選され強めにチャーしたオーク樽でフィニッシュ、カスクストレングスでボトリングしたもの。

加水無しのカスクストレングスですからグレンスコシア本来の力強い風味をとことん味わえるボトルとなります。

その繊細な木材とバニラの風味は、フルボディのスパイシーなフルーツの香りとマイルドなスモーキーな後味によって高められます。

香りはクリームブリュレ、キャラメル、ダークチョコ、ココアパウダー、ウッドスパイス。

味わいはトフィやハチミツ、焦がした砂糖などの甘味と濃厚さ。

カカオのビターと酸味を伴う長めの余韻。

粘性を感じる厚みのあるボディで飲みごたえある一本。下の15年より個人的に好きです。

グレンスコシア 15年

グレンスコシア 15年

こちらは2014年からリリースされている15年もののグレンスコシア。

ダブルカスク同様、アメリカンオーク樽で熟成させた後、シェリー樽でフィニッシュしています。

香りはアプリコット、オレンジピール、ウエハース、珈琲ビスケット、ダークベリー。かなりリッチ。

味わいはビターさが強く、少し樽負けしている印象。果実入りのミルクチョコを炭火で焦がしたような風味に仕上がっています。

やや渋いフィニッシュの後に、ハチミツやメイプルシロップ、カラメルソースなどの甘味が立ち上がります。

余韻は長めで焦がした樽の質感が長く続きます。

グレンスコシア 16年

グレンスコシア 16年

バーボン樽で熟成させた16年もののグレンスコシア。免税店向けのリリースです。

バーボン樽由来のバニラ感と16年という長めの熟成期間からくるスパイシーな風味が織りなす複雑なアロマを感じる1本です。

香りは濃厚なバニラの中にキャラメル、潮風、ダークベリー、イチゴ、ラベンダー。

味わいはリッチなタフィー、ラムレーズン、ヘーゼルナッツ、アプリコット、ベイクドオレンジ、後半にクローブのスパイスを感じます。

スモーキーさを伴う長めの余韻。

シェリー樽にも通ずるレーズン様のフルーティさを感じるバランスの良い1本です。

免税店向けにありがちの1,000mlでちょっとお得です。

グレンスコシア 1832 キャンベルタウン

グレンスコシア 1832 キャンベルタウン

こちらはピーテッドの麦芽を使用、アメリカンオークで熟成した原酒をペドロヒメネスのシェリー樽でフィニッシュした1本。

グレンスコシア16年と同時に免税店向けにリリースされたボトルです。

香りは塩キャラメル、バニラ、レーズン、奥にしっかりとピートを感じます。

味わいは糖蜜、シナモンを振りかけた焼きリンゴ、バニラビーンズ、後半になってピートのスモーク香が立ち上がります。

余韻はスモークしたドライフルーツ。

ライトボディですが軽快なピートとドライフルーツのしっかりとした甘味を楽しめるバランスの良いボトルです。

あまりリカーショップや通販サイトでも見かけないマニアックな商品ではあるのですが、ビッグカメラに普通に置いてるんすよねぇ。

グレンスコシア 18年

グレンスコシア 18年

バーボン樽で熟成した後、オロロソ シェリー樽で1年間追熟したフルーティかつスパイシーな味わいの1本。

香りはパイナップルやパッションフルーツなどの南国フルーツ、濃厚なバニラビーンズ、レーズン。

味わいはキャラメルのタルト、白桃、麦芽ウエハース。
ややパサついた麦芽の感じにはうっすらベビーパウダーも。中盤にミントのメンソール、後半は塩気とスモーキーさを感じます。

余韻は長め。フィニッシュにチリのような辛味や苦みが感じられます。

深みのあるアロマを上手にまとめたという印象。

パッとしなかったグレンスコシアの未来への道標を決めるかのような良いフラッグシップボトルだと思います!

グレンスコシア 25年

グレンスコシア 25年

厳選されたアメリカンオークのバーボン樽で約24年熟成し、その後ファーストフィルのバーボン樽で12カ月追熟させたボトルです。

バニラやオークの香りの中にしっかりとオレンジ。赤リンゴ。中盤からは潮とスパイシーなアロマ、フルーツの繊細なノートが織り交ぜられています。

蜂蜜で煮たりんごやアプリコットジャムの香り、シナモンスパイスとバニラ、奥にミントも潜みます。

味わいは厚みがあるボディなのにスムースな口当たり、アプリコットジャム、クッキー、ラムレーズン、後半にミントが現れ塩気を帯びたオークの長い余韻。

密度の濃い様々な要素の風味がぎっしりと詰まった味わいです。

ライト~ミディアムボディですが、「らしい」クリーミーさが味わえる長熟ボトル。

WWA2019年にて金賞を獲得した世界的評価の高いボトルです。

グレンスコシア 45年

グレンスコシア 45年

こちらは1973年に蒸溜した原酒をまずリフィルバーボン樽で熟成、それを2011年にファーストフィルバーボン樽に移し替え更に熟成、そして2019年にボトリングした…という途方もない年月と手間がかけられた珠玉の1本。

世界150本のみ限定リリースされています。

加水はほとんど行われずカスクストレングスに近い状態でボトリング。

香りは青リンゴ、マスカット、洋梨、穏やかなピート。ハーバルなニュアンスもあり、ミントというよりは針葉樹林?

味わいは口当たりはさらりとしているがオイリー。
リンゴやパイナップルなどのフルーツ感、中盤にはクローブのスパイシー、スモークしたドライプラム、木酢の長い余韻。

経年による枯れたような深い味わいでいながら、それでもなお青リンゴや洋梨のフレッシュフルーツ感がしっかりと存在しているバランスのよい1本です。

エレガントでありながら可憐。クチナシの花のような日陰でひっそりと咲くしおらしさが伴います。

以前株式会社都光さんがマスコミ関係者に開いたスペシャルテイスティングでリトルミル29年と一緒にお披露目されていましたが、こんなに高額商品だったんですね。

グレンスコシアのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

個性はあるのに主張があまりないという一風変わった酒質を持つグレンスコシア。

確かに近年のスコシアは一通り並べて飲まないと「ハウススタイル迷子」になりかねないかもしれません。

それでも多くの方が感じられるのは「オイリー」さと「ドライ」さ、塩気とピートの中に時折感じる「ミント」などのハーバルなメンソールでしょう。個人的には柑橘ジャムのようなやや粘度あるフルーティなクリーミーさを感じます。

ストレートはもちろんですが、スダンダード品のひとつであるダブルカスクはロックもおすすめ。こいつはレベル高いです(ハウススタイルどうこうは置いておいて)。

フィニッシュに鼻抜けするほのかなピートでズンズン飲んでしまう一杯です。

ただしロックで杯を進めるのはストレートより膝にキます。お気をつけて。

 

スプリングバンクが大人気で価格高騰の一路をたどっているので、キャンベルタウンらしい潮っぽさをお手軽に味わうにはグレンスコシアもいいと思います。

1979~1982年のADP時代にどえらい設備の大改装が行われているので、この前後で味わいが大きく変わっているかと思いますので、Barでオールドボトルを試すときはちょっと気にしてみて下さい。

ちなみにこのグレンスコシア、料理との相性も抜群にいいです。

タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど東南アジアで食べられているエスニック料理とは意外なマリアージュを見せます。
魚醤や香草、レモングラスなど、独特な調味料やハーブにも負けない個性を持っているのです。

日本のものだと「しょっつる」を使った焼きそばなんか合わせるとおいしいと思いますよ。

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