健康的にお酒を楽しもう!ウイスキーに含まれるポリフェノールのチカラ。

ウイスキーとポリフェノール

記事をご覧の皆さん。
日々のお仕事、お疲れ様です。

毎日一生懸命働いていると、一日の終わりに飲むウイスキーがより美味しく感じますね。
アルコールには血行を促進し、気持ちを緩めるリラックス効果があることはご存知だと思います。
さらに近年ではウイスキーを適量摂取することで体に良い効果があるということも明らかになってきました。

そのカギを握るのがウイスキーに含まれる「ポリフェノール」という成分。
今回、このポリフェノールについて掘り下げてみたいと思います。

健康食品などのテレビCMでも散々取り上げられている単語ですので
“なんとなく体に良いもの”
という認識が皆さんにはおありかと思います。
しかし、このポリフェノールには様々な種類が存在し、各々違った効果もあるのです。
今回はウイスキーに含まれるポリフェノールの種類、そしてそれぞれの効能や特徴などについて紹介していきます。
これを知ればより美味しく、健康的にウイスキーを楽しむことができるはずです。

ポリフェノールってどんなもの?

ポリフェノールとはなにか

ポリフェノールという単語自体はよく耳にしても、実際にどんなものかご存知ない方もいるはず。

そもそもポリフェノールとは植物が光合成を行う際に作られ、渋味・苦味・エグ味・アク、そして色素などの元となるものです。
・害虫からの攻撃
・病気
・光合成や紫外線から発生する活性酸素の無毒化
などの効果を待ち、植物が身を守るための防御物質でもあります。

ですからこのポリフェノールを人間の体内に取り込むと、老化防止機能や抗酸化作用がはたらくと考えられ「体に良いもの」として扱われているのです。
さらに自然界には実に5,000種類以上のポリフェノールが存在すると言われています。
我々が接しているのはそのごくごく一部というわけですね。

そして我らが好物ウイスキーにポリフェノールが含まれる原因は、熟成の際に使われる木樽が由来しています。
このことから、ウイスキーやワインに含まれるポリフェノールは樽ポリフェノールと呼ばれています。
樽ポリフェノールは抗酸化作用はもちろんのこと、美白効果や肌荒れを防ぐ効果、さらにはダイエット効果などがあるとされています。
次の項では樽ポリフェノールの様々な効果効能をご説明します。

ウイスキーに含まれる樽ポリフェノール一覧

ではウイスキーに含まれる樽ポリフェノールを紹介していきます。
この記事を読んだ後にウイスキーを飲むと
「あ、この感じはポリフェノールが由来しているんだな」
と、答え合わせすることができますよ。

リオニレシノール

いきなり舌を噛みそうな成分ですが、このリオニレシノールは梅の果実に多く含まれる梅リグナンというポリフェノールの一種。
生活習慣病や癌を引き起こす原因となる活性酸素を無毒化する働きがあります。
この成分がウイスキー樽に主に使われているオーク材に含まれているという訳です。
またリオニシレノールは美白効果があると言われ、美容業界でも着目されている成分。
シミ・ソバカスの原因となるメラニンを形成するチロシナーゼという酵素の働きを抑制する効果があります。
ウイスキーは美味しいだけでなく、がん予防や美容効果も期待できる奇跡的なお酒なのです。

エラグ酸

エラグ酸はいちごやラズベリー等、ベリー系の果実に多く含まれるポリフェノール。
まだ初歩的な研究段階にも関わらず強い抗酸化作用が着目され、アメリカでは癌や心臓病対策の栄養補助食としてエラグ酸を使用した商品が販売されています。
エラグ酸はリオニシレノール同様がん予防・美白効果が期待できるほか、糖尿病予防にも有効です。
体内の血糖を抑える上で重要な役割を担っているインスリン、こちらの働きを邪魔する悪玉分子「レジスチン」の分泌を抑制する効果があると言われています。
ウイスキーはもともと糖質を殆ど含まないお酒です。エラグ酸の存在があることで、糖尿病になりにくいお酒No.1と言えますね。
こちらもウイスキー樽に使用するオーク材から抽出されることで知られています。

リグニン

リグニンは種子植物とシダ植物(高等植物)の木化(固い木に変化すること)に欠かせない成分で、光合成する際に作られる抗酸化物質です。
人間の消化酵素で分解されない不溶性食物繊維の一種で、低糖質で、酸・アルカリにも強く大腸内でも消化・吸収されません。
腸内細菌で分解されにくいため、発酵分解を受けずに排泄されます。
便の量を増やして体外に排泄しやすくするため、便秘の予防や改善・ダイエットにも期待できます。
リグニンはカカオ豆・枝豆・ピーナッツ等の豆類に多く含まれます。
ウイスキー樽のオーク材(ナラの木)も高等植物の為、リグニンを豊富に含んでおり、熟成の際に抽出される、という訳ですね。

タンニン

柿渋や栗を代表する渋味、その他多くの植物の葉に含まれる苦味の成分。
“苦味”は植物たちが動物たちに葉を食べられない為に生み出した防止策とも言われています。
お茶にも含まれていることで有名ですよね。
オークにももちろんタンニンは含まれている為、ウイスキーの熟成中に溶出されます。

タンニンは抗酸化作用の他に、細胞の壁を引き締める収斂効果があります。
これはお肌を引き締める成分にもなるので、美肌効果が謳われています。
ウイスキーをお風呂に入れる「ウイスキー風呂」は香りを楽しむだけでなくお肌にも良い、ということですね。
それに加えタンニンは殺菌作用があるので、風邪などのウイルス対策にもなりますし、収斂効果により腸の痙攣を抑制し下痢を抑制する効果もあります。

バニリン

バニリンはウイスキー樽に由来するバニラの香りの素となる成分。
うっとりするような甘い香りに加え抗酸化作用があるという、なんとも美味しいポリフェノール。
ウイスキー樽を作る際、樽の内側を火で焼き付けします。
これを「チャーリング」と呼びますが、このチャーを行う際にバニリンが生成されます。
また樽を再使用する際にはもう一度チャーが行われます。
これはリチャーと呼ばれ、このチャーの回数がウイスキーの香りにも影響を与えると考えられています。

まとめ

さてさて、色々と紹介してきましたウイスキーに含まれるポリフェノール。
それぞれのポリフェノールごとに素晴らしい効果があることが分かりました。
何より一番注目すべきは
もっと言えば樽に使用されるオーク材(ナラの木)!
オーク材には様々なポリフェノールが含まれており、人体の老化防止に役立つというわけですね。
ゲール語で「命の水」という意味を持つウイスキー。
まさに老化を防ぐ生命の飲み物といった具合でしょうか。

またこれに着目し2005年サントリーから、通常のウイスキーと比較すると4倍も多くポリフェノールを含んだウイスキー「アクアヴィーテ 」が販売されました。

https://www.amazon.co.jp

500mlのボトルになんと200mgのポリフェノールが含まれている、とのことです。
濃厚なシェリー香をもった甘めのテイストで原料はモルトのみ。
ロックや水割り・ハイボールにしても香りがよく伸びます。
当時の販売価格は1500~2000円程度だったとのことで、リーズナブルでおいしいウイスキーとして今だに一定の評価を得ています。
今は公式ホームページから姿を消したレアウイスキーですが、ウイスキーバーでは取り扱っているところもあるので、見つけたら飲んでみてください。

では皆さま、今夜も素敵なウイスキーライフを…!

ABOUTこの記事をかいた人

smoulfish

カントリーミュージック好きの三十代後半ライター。 ウイスキーは大好物ですが、まだまだ勉強中。 記事を書き進めていくうちに造詣を深めていきたいと思っています。