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ビッグピートの味やおすすめの種類/おいしい飲み方/10年・クリスマス・25年・26年・27年

ビッグピートの味やおすすめの種類/おいしい飲み方




ビッグピートの概要

ビッグピートは国内外で高い評価と安定した人気を誇るウイスキーボトラーズ「ダグラスレイン社」からリリースされているブレンデッドモルトウイスキーです。

ダグラスレインが手がけるリマーカブルリージョナルモルトシリーズの一環としてリリースされており

  • スペイサイド=スカリーワグ
  • ハイランド=ティモラスビースティ
  • アイランズ=ロック・アイランド(ロック・オイスター)
  • ローランド=ザ・エピキュリアン
  • キャンベルタウン=ザ・ゴールドロンズ
  • アイラ=ビッグピート

というように各地域で造られた原酒をブレンドして造られたご当地シリーズなのです。

リマーカブルリージョナルモルトシリーズ

ビッグピートはその名のとおり、ピートの効いた原酒をばかりを選抜してブレンドした大変スモーキーな風味の商品です。

それはアイラ島の蒸溜所で造られているモルトだけを使っているから。

アイラモルトの個性を口中に体験してみたい…という方にはぴったりのブランドといえるでしょう。

一口飲めばアイラモルトが好きか苦手かハッキリとわかるはず。

またアイラモルトを好んで飲む方は、使われている蒸溜所の原酒を探りながら飲むのも一興です。

ビッグピートの発祥

アイラ島でも有名なボウモア蒸溜所

1990年以降、シングルモルトブームで特に注目を浴びたのが、スコットランドのアイラ島で造られているウイスキーたちでした。

そのウイスキーたちの特徴は個性あふれる「スモーキーなフレーバー」。

アイラ島では大麦麦芽を発芽・乾燥させる際にピートを炊き、このとき発生する煙が麦芽にスモーキーな風味を宿します。

そしてこの麦芽を使って造られたウイスキー原酒にも独特の燻香が宿るのです。

アイラ島で採れるピートは炭化した海藻が含まれているため、うがい薬のような独特のヨード香がするのも大きな特徴です。

スモーキーでヨード感漂うアイラモルトは万人受けする味ではなく「好きか嫌い」がはっきりと分かれる味わいです。

クセの強い個性を受け入れられない方も多いですが、「この味こそがウイスキー」とアイラモルトの虜になる人も多いのです。

ビッグピートはそんなアイラモルトの強い個性をまとめて詰め込んだ贅沢なブレンデッドウイスキーなのです。

ビッグピートのラベルのおじさんと名前の由来

ビッグピートのラベルに描かれたピートオジサン

ビッグピートはボトルラベルに髭を生やしたおじさんのイラストが描かれています。

頭の気よりも髭の方が濃い、わし鼻が特徴的なおじさん。

これはアイラ島に住むおじさんをイメージしたものだそう。

強い風に吹かれて厳しい表情をしたおじさんのイラストは一度見たら忘れないインパクトを与えます。

またブランド名BIG PEAT(大きなピート)はこのおじさんに由来しています。

なんでも同じ発音の「ピートおじさん(BIG Pete)」にかけてつけられたブランド名だそうです。

おじさんの名前はピートというんですね。

少しふざけたネーミング、そしてデザインですがこれらがビッグピートの人気の一因となっていることは間違いありません。

ビッグピートの歴史

ダグラスレイン社のロゴ

ビッグピートを作っている「ダグラスレイン社」はグラスゴーに拠点を置く瓶詰め(ボトラーズ)業者です。

1948年の設立以来、「キング・オブ・スコッツ」、「ジョン・プレイヤー・スペシャル」などのブレンデッドウイスキーを世に送り出してきました。

シングルモルトでは「オールド・モルト・カスク(OMC)」シリーズが有名で、こちらはすべてシングルカスク、アルコール度数50%に調整して造られています。

90年台半ばから始まったシングルモルトブームで注目を集めたのはアイラモルト。
そのピーティでスモーキーな強烈な個性はピート・フリーク(ピート中毒者)と呼ばれる多くのファンを生み出しました。

彼らに応えるため2009年にダグラスレインがリリースしたのがビッグピートだったというわけです。

しかしビッグピートがリリースされてから4年後の2013年5月、ダグラスレインは

  • ダグラスレイン社
  • ハンターレイン社

の2つに分社化してしまいます。

ダグラスレインはスチュアートとフレッドのレイン兄弟が始めた会社でしたが、ここから別々の道を歩み始めたのです。

これまでの主軸だった“オールド・モルト・カスク”と“オールド&レア”という二つのブランドはハンターレイン社が引き継ぐこととなります。

ダグラスレイン社のメインブランドはブレンデッドの

  • オールド・パティキュラー
  • エグゼクティブ・デシジョン
  • シングルマインテッド

そして今回紹介しているビッグピートを含むリマーカブルリージョナルモルトシリーズなどが主力となっています。

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ビッグピートの製法

ビッグピートに使用されている原酒は4種類、そのすべてがアイラモルトのみで構成されています。

ヴァッティングの比率や熟成年数については明かしていませんが主な構成は

  • ボウモア
  • カリラ
  • アードベッグ(熟成年数16年以上)
ビッグピートを形成するボウモア、カリラ、アードベッグ蒸溜所の原酒

となっており、アードベッグだけ熟成年数が明かされている状況です。

この3つの蒸溜所は生産能力が高く、国内のスーパーや酒屋さんにも並ぶメジャーなアイラモルトです。

そして残る一つの蒸溜所の原酒は「ポートエレン」のもの。

ウイスキーマニアの間では知らない者はいないと言われる伝説的な蒸溜所です。

ポートエレン蒸溜所

ウイスキー人気の低迷により1983年に閉鎖、1987年に解体されてしまいましたが、1825年に設立し古くからアイラ島で稼働した蒸溜所の一つです。

蒸溜所が閉鎖された後も樽詰めされた原酒はボトラーズ社などで取り扱われていました。

閉鎖から37年が経った今、ボトラーズからリリースされていた原酒も枯渇し始め、「幻のアイラモルト」として市場やオークションサイトでは高値で取引されています。

比率としてはほんの僅かだとは思いますが、超希少とも呼べるポートエレンのモルトが使われているという事実はウイスキーファンにとってはたまらなく嬉しいことですよね。

主な原酒の構成はこの4つですが、その他、複数のアイラモルトが少しずつ使われています。

ビッグピートのラインナップ

ビッグピート

ビッグピート

現在ビッグピートから様々な限定品がリリースされていますが、このボトルが元祖でありフラッグシップ的なボトルとなります。

2009年にリリースされて以来、根強い人気のアイラだけの原酒で構成されたヴァッテッドモルトウイスキー。

ウイスキー評論家ジム・マーレイ氏が96点をつけたクオリティは半端ではありません。

ラベルの「ピートおじさん」からは一見ふざけているようにも思えますが、これは完全にダグラスレイン社の遊び心であり内容はアイラモルトの魅力や個性をギュギュッと詰め込んだ素晴らしい風味に仕上がっています。

鼻を近づけるだけでグラッとのけぞるような強いピート香、まるで焚火のようなスモーク、それだけではなくレモンピールの柑橘やバニラなどのアロマもしっかり感じます。

味わいは最初にピート爆弾、鼻腔に煙が充満した後、バニラクリーム、レモンピール、レーズン、糖蜜などが現れて広がり、長い余韻を楽しめます。

ボウモア、カリラ、アードベッグ、そして今は亡きポートエレン…

アイラモルトの「いいとこ取り」をした大変よくできたボトルです。

ビッグピート 10年 リミテッド・エディション

ビッグピート 10年 リミテッド・エディション

こちらは「ビッグ ピート」の発売10周年を記念してリリースされたメモリアルボトルです。

ラベルは古いスクラップブックに見立てられ、ピートおじさんの故郷アイラ島に敬意を表したエンブレムや切手、手書きイラストのコレクションなどが描かれています。

フラッグシップは熟成年数を表記していないノンエイジとなりますが(アードベッグのみ16年以上)、こちらは10周年とかけて10年熟成の原酒を使っています。

香りは炭焼きバーベキューチキン、備長炭、バニラエッセンス、レーズン、オレンジピール。

味わいは相変わらずのピート感ですがフラッグシップと比べるとやや穏やかに感じます。

煙が消えてくるとラムレーズンアイス、バニラ、ヘザー、オレンジピールなどの甘みと若干の酸味が押し寄せます。

またボトル1本1本にプラチナ箔のストーリーブックが付いており、ピートおじさんの伝説や彼が世界旅行をした際の逸話が記されています。

是非こちらを読みながらお楽しみください。

ビッグピート クリスマスエディション 2019

ビッグピート クリスマスエディション

こちらは毎年クリスマス時期にリリースされるスペシャルエディション。

2011年の初リリースから9度目の2019年もしっかりリリースされました。

またヴィンテージ・シリーズ以外でカスクストレングスを味わえるのはこのクリスマスエディションのみとなります。

毎年変わるピートおじさんのデザインも楽しみです。

因みに昨年2019年のコンセプトは「樽を転がして、ウイスキーを楽しもう!」とのこと。

ラベルにはピートおじさんが 自身の手選んだ今年の樽を倉庫から転がしながら運び出している姿が描かれています。

ヴィンテージ・シリーズ3部作

2017年〜2019年にかけてリリースされる長期熟成シリーズ。

世界的人気を誇るアイラモルトの長熟原酒の個性を良いとこ取りしたシリーズです。

ビッグピート 25年 ザ・ゴールド・エディション

ビッグピート 25年 ザ・ゴールド・エディション

こちらは2017年にリリースされた25年もののビッグピート。

構成はアードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンと変わりませんが全て25年(以上)熟成のした原酒を使用。

更にカスクストレングス!

限定品3000本で日本への正規入荷は150本…というわけでプレミアムなボトルとなっています。

香りは海辺で行うバーベキュー(肉多め)、炭焼きの肉、かりんとう、バニラクリーム、温かいレモン。

口に含むとオイリーかつクリーミー、深いスモーク香、ラムレーズン、黒胡椒、バニラ、黒糖、麦芽クッキー。

改めてブレンディングの技術の高さを示した長熟のビッグピートと言えるでしょう。

ビッグピート1992 26年 ザ・プラチナム・エディション

ビッグピート1992 26年 ザ・プラチナム・エディション

こちらは2018年にリリースされた「ヴィンテージ・シリーズ」の第2弾。

2018年はダグラスレイン社の創業70周年とのことでプラチナムイヤーとなりこのネーミングがなされました。

そのためラベルやギフトチューブには渋いプラチナカラーの箔が施されています。

原酒構成は変わりませんが全て1992に樽詰めされた26年熟成のアイラモルトで構成されています。

生産本数3000本、日本への入荷は192本再となっています。

香りは海辺の潮風、炭火焼の肉、穏やかなヨード、バニラエッセンス。その後フレッシュな桃とミネラル感。

口に含むと始めに優しく深いピート香と塩気、 後からマンゴーのドライフルーツ、レーズン、バニラアイス、糖蜜などの甘味が押し寄せます。

フィニッシュはややエスプレッソの豆、トフィ、マーマレード。スモーキーでスパイシーな余韻が残ります。

熟成感はそれほど感じずむしろフレッシュな印象の26年ものです。

ビッグピート27年 ザ・ブラック・エディション

ビッグピート27年 ザ・ブラック・エディション

こちらは2019年にリリースされたボトルでヴィンテージ・シリーズ最後のラインナップとなります。

カリラ、ボウモア、アードベッグ、それぞれ27年以上の原酒を使用。そしてポートエレンも…!

海辺での焚き火、潮風、蜂蜜の甘さとビスケットの香ばしさ、完熟ダークベリーとグレープフルーツ。

味わいは最初に深く力強いスモーク香、その煙が晴れて来ると砂糖漬けのグレープフルーツピール、蜂蜜、灰のような渋みとフレッシュミントのハーブ感、ローストしたアーモンドなどの香ばしさも感じます。少し焦がしたクリームブリュレが途中にいますね。

方向性はやはりビッグピートですが、第一弾、第二弾のほうがパワーがあったように思えます。

3000本限定リリースですがそのうち600本が既にドイツ市場向けに予約されているそうです。

バーなどで見かけた際には試してみてください。

ビッグピートのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

名門ダグラスレインの看板商品と言っていいでしょう。

非常にクオリティの高いブレンデッドウイスキーで世界的にも人気のビッグピート。

発売当初、人気の閉鎖蒸溜所であるポートエレンの1982年~1983年が入っているという謳い文句で一気に販売数を伸ばしました。

その香りはまさに「スモーキー&ピーティ」。朝霧が漂う海辺の潮風と、浜辺でくすぶる小さな焚火の香り。レモンとしめ鯖のような酸。

口当たりはクリアでライト、とても飲みやすい。オイリーでドライでスパイシー。しょっぱいですが、加水でぐっと甘みが増します。

熟成年数は5年以上10年未満の若いものが中心なので樽感があまりなく、飾り気のないストレートなアイラモルトブレンドというイメージです。

おすすめの飲み方はトワイスアップ、もしくはハイボール。

この潮の香と甘じょっぱくオイリーな質感は海鮮料理にもよく合います。ボンゴレなどのシーフードパスタや、たらこパスタなどと一緒にいただきたい。

リリースする時期や製品によって、ラベルデザインが変わるのが特徴で、ラベルに描かれたおじさんが様々なコスプレをします。これがまた楽しい。

今やおじさんは世界各国を旅し、各地の名物行事とコラボするご当地シリーズを次々リリースするようになりました。

日本でもスカイツリーと花火をバッグに浴衣をきたおじさんがミスマッチ(笑)な「東京エディション」、祇園祭をバックにレモンハイボールを楽しむ「京都エディション」などが発売されています。

いつか、あなたの街にもピートおじさんが現れるかもしれません。

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