ウイスキーと肉料理。最高のマリアージュを見せるステーキとのおいしい関係。

ウイスキーと言えば「食後酒」のイメージが強いのではないでしょうか。

そもそもなぜウイスキーに食後酒というイメージがついてしまったかというと、他のお酒に比べ食中にウイスキーとマッチする料理が少ないため。

それにウイスキーはチョコレートや和菓子などのスイーツと相性が良いため、余計に食後に飲むお酒という印象が強いのかもしれません。

ウイスキーの他にもブランデーやグラッパ、リモンチェッロなどといったリキュール類も食後酒としてよく飲まれます。

食事の後に飲むお酒は甘めで、かつアルコール度数の高い飲めるものが好まれるようです。こういったお酒はゆっくりと飲むことで満腹感を緩和し、消化を助ける働きがあるので食後に適します。

 

しかし、ウイスキーは本当に食後にしか合わないお酒なのでしょうか。

 

いえ、それは違います。

単にウイスキーに合う料理を我々が探しきれていない、ということ。

ウイスキーと相性の良い食べ物が見つかれば、ウイスキーだってビールやワイン、日本酒などと同じように立派な食中酒、または料理酒にだってなり得るのです。

BARRELは読者の皆さんにウイスキーを美味しく召し上がっていただく為のサイトですので、今回はウイスキーに相性の良い食べ物を紹介したいと思います。

みんな大好き「ステーキ」とのフードペアリング

今回紹介するテーマは「ステーキ」。

肉料理といえば赤ワインというイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、実はウイスキーとステーキは、相性がとても良いのです。

ステーキとウイスキーのマリアージュ。是非お試しください。

 

豚肉・牛肉のステーキ

ステーキといえば先ず連想されるのが牛肉と豚肉でしょう。

諸外国をはじめ、日本でも「肉といえば赤ワイン」というイメージが定着してしまいました。

確かにソテーやシチューといった煮込み料理ですとワインが合うかもしれません。

しかし、ステーキとなれば話は別です。

赤みを残しミディアムに焼き上げた上質なお肉とウイスキーの相性は抜群。口に含んだステーキ肉の旨みに相乗効果を与えます。

脂の”さし”が少ない赤身肉ならバーボンウイスキーが間違いないです。ワイルドターキーをロックでワイルドにいただきましょう。

スコッチではボウモアのようなピートが効きつつ甘みのあるウイスキー、またシングルトンのようにモルト感やビスケット感が強いウイスキーでも美味しく召し上がれます。

ジャパニーズであれば、白州知多などをハイボールにして頂くと、しつこい脂を口内で一掃してくれます。

鹿肉のステーキ

畜産されていない動物系です。

これらは狩猟によって得る肉であり、ジビエやブッシュミートと呼ばれ、食通の方に高い人気があります。鹿肉はこのジビエに含まれます。

畜産動物(牛、豚、鶏)のお肉に比べるとジビエは肉の臭み(旨み)が強いことがあり、匂いの強いお肉が苦手な方からは敬遠されることもあります。

しかし鹿肉はジビエの中でも肉の臭みが少なく、食べ慣れない方でも抵抗無く…というか初めての方でも美味しく食べることができるお肉なのです。また、野生動物の肉なので脂肪分が少なく、適度に噛みごたえのある肉質を楽しめます。

 

勿論、無臭というわけではありません。豚・牛肉に比べると若干のクセがあります。

しかしこういった鹿肉のクセにウイスキーはとても良く合うわけですね。潮のニュアンスを持つアイランズモルトからはタリスカーをはじめ、アイル・オブ・ジュラ、もしくはピーティでスパイシーなレダイグなどいかがでしょう。
飲み方は濃い目のハイボールで。

鹿肉は、ステーキにしても様々なウイスキーと合わせて美味しく召し上がることができる万能型のお肉です。

ラムのステーキ

子羊のお肉で知られるラム。ジンギスカンで食べたことがある方は多いかと思います。

ジビエ同様ラムにも匂いがあり、この匂いが原因で敬遠する方もいます。

しかし、これまたウイスキーとはとっっっても合います!

 

ラム肉の独特な香りはウイスキーのモルトのフレーバーで激変します。

ラムは嫌いじゃ無いけど、好んでは食べない…という方はウイスキーと共に食べたらラムが大得意になるかもしれませんよ。

ラム肉のステーキはシングルモルト全般オーケー。中でもハイランドの芳醇な甘み、柑橘系のフレーバーの中に、島モノの力強いピートが見え隠れする、バランスに富んだオーバンをロックで合わせてはどうでしょう。面白いと思います。

I.W.ハーパーや、フォアローゼズブラックなどのやや香りの強いバーボンソーダも美味しく召し上がれます。

飲み方はロックでちびちび楽しむのが通です。

鴨肉にはシェリー樽を使ったウイスキーを!

写真は鴨肉のローストしたもの。

ステーキではありませんが鴨肉も番外編として紹介しておきましょう。

フランス料理などでよく用いられる鴨肉は鶏肉の中でも油分が豊富で口当たりが柔らかく、ジューシーな味わいを楽しむことが出来ます。鴨肉の定番イメージは赤ワインですが、ウイスキーもバッチリマッチします。

特にお勧めなのはシェリー樽を使用したウイスキー。
著名なところですとマッカラン山崎グレンファークラスグレンドロナック…等々。

フルーティなシェリー樽由来の香りとジューシーな鴨肉…それはそれは贅沢なマリアージュです。

ただ、シェリー樽を使用したウイスキーは比較的高級なものが多いため、特別な機会に思い切り楽しむと良いかもしれませんね。

個人的にはファークラス105がリーズナブルで濃くて、ステーキには好きです。

 

ウイスキーも立派な料理酒!?バーボンはステーキの引き立て役

柔らかく、数回噛めば口内でとろけてしまう極上のステーキ。

実はステーキソースの材料としてウイスキーを用いることもあるくらい、お肉(とくに牛肉)とウイスキーの相性は良いのです。

中でも有名なのはバーボンステーキ。

お肉を焼く際にバーボンウイスキーを大さじ3杯程振りかけフランベし、残った肉汁でソースを作ります。

お肉のフランベには通常ラムやブランデーなど、アルコール度数の高いお酒が用いられます。なので度数の高いウイスキーも香り付けにはピッタリのお酒なのです。

ウイスキーの中でも木の樽香やバニラの香が強いバーボンウイスキーをステーキのフランベに使用すると…お肉の旨みを閉じ込め、なんとも香ばしく甘い香りを放ちます。たった数滴のバーボンが魔法のような隠し味となり、肉の旨みを引き立ててくれます。

普段バーボンを飲まない方でもバーボンステーキに対しては好感を抱くケースが多くあります。

※注意!霜降りより赤みのステーキを選ぶこと

ウイスキーにステーキをあわせる際、注意すべきこと。

それは脂肪分の多い肉を避け、赤身部分が多いものを選ぶ…ということ。

日本ではサシが入った霜降りのお肉が高級かつ美味しいとされ、一般的に好まれます。勿論霜降り肉は柔らかくて、お口の中でとろけていくような甘い脂の旨味を堪能することが出来ます。

しかし、ウイスキーと合わせる際、霜降り肉の脂肪分はマイナスとなります。脂肪の甘みがウイスキーの風味と喧嘩をしてしまうのです。
できれば赤身ステーキを選んでウイスキーとのマリアージュを楽しんでみましょう!

お肉とウイスキーで明日への力を蓄えよう

ウイスキーとお肉のはジューシーで美味しい関係でした。

ステーキとウイスキーは本当に相性がいいので、上質な赤身肉をご自宅で召しあがる際には是非お試しください。

他にもサーモンなどの魚介料理にもウイスキーはマッチします。こうなればもう立派な食中酒。

他にもウイスキーに合う食べ物はまだまだある筈です。普段の食事の中にもウイスキーと見事にマッチする料理や食材が隠れているかもしれませんよ。

では、今宵も素敵なウイスキーライフを…!

ちなみにBBQで焼くお肉におすすめのウイスキーは別の記事でも紹介しています。

ABOUTこの記事をかいた人

smoulfish

カントリーミュージック好きの三十代後半ライター。 ウイスキーは大好物ですが、まだまだ勉強中。 記事を書き進めていくうちに造詣を深めていきたいと思っています。