【タイプ別】アイスクリームに合うウイスキーを選んでみた

シングルトンとアイスクリーム

みなさんはの好きなアイスクリームは何味ですかー?

アイスクリームと言ってもその種類は様々。コンビニエンスストアでは何十種類ものアイスクリームが日々入れ代わり立ち替わり販売されています。

日本は欧米に次いでアイスクリームの消費量が多い国。世界的に見ても、普段どれほど日本人がアイスクリームを好んで食べているかがよくわかります。

美味しくて食べだしたら止まらないアイスクリームですが、せっかくならもう一つ上の美味しさを体験してみたくはないですか?

一滴でアイスクリームを変身させてしまう魔法で、今まで食べたことのない最上級の味を楽しんでいきましょう!

アイスとウイスキー

一滴でアイスクリームを劇的に変化させてしまう魔法、それは「ウイスキー」です。

アイスクリームにウイスキーをかける

ただでさえおいしいアイスクリームに、ほんの少しだけウイスキーを垂らすだけでアイスクリームの限界を超えた、超高級な風味を味わうことが出来るのです。

垂らすお酒はウイスキーだけでなく他のお酒でも可能。ブランデーやリキュールなどを使ったアイスクリームなどは、海外ホテルのデザートビュッフェでは有名なスイーツの一つなのです。

BARRELはウイスキーのメディアなので、ウイスキーとアイスの相性について追及していきます。

アイスにお酒をかける文化

アイスクリームにウイスキーをかけるという行為は、日本でもインスタグラムを中心にバズりました。
しかし、あまり想像ができない人もいるかもしれませんので、まずは「アイスとお酒」について解説しておきましょう。

アイスクリームの上にお酒を垂らすという方法は、昔からプロのパティシエが行っている方法です。

スイーツはフランス発祥のものが多いですが、スイーツにお酒を使うという考え方もまた、フランスから生まれたと言われています。

そんなフランスである日、一つのフルーツブランデーをアイスクリームにかけて食べる方法が流行り始めました。

もともとは突発的な事故でアイスを乗せたお菓子にブランデーがかかってしまったそうですが、それがあまりにも美味しかったために、その後ブランデーをスイーツやアイスクリームにかけて食べるようになったのだとか。
他にも諸説ありますが、アイスクリームにお酒をかけるという食べ方は、昔から世界的に愛されてきた方法なのです。

その後、アイスクリームが大好きな人々にとって、ブランデーをかけるだけでは満足できなくなってしまったのでしょう。
多くのパティシエやバーテンダーがアイスクリームと様々なお酒を掛け合わせたスイーツを発明し、今では定番の組み合わせとなったのです。

お酒入りアイスは作るのが難しい

アイスクリーム製造機

アイスクリームの上にブランデーやリキュール、ウイスキーなどをかけて食べるデザートは、ホテルやレストランに行くと割とよく見かけます。
また、バーに行くとカクテルの上にアイスクリームを乗せて出してくれるところもあります。デザートとしてお酒入りのアイスクリームを提供している店舗もありますね。

特に、関東ではパティシエがアイスクリーム専門店を続々と出店しており、多くのアイスクリームにお酒が使われています。

 

しかし、プロのパティシエといえども、誰でもお酒入りアイスクリームを簡単に作れるわけではありません。

多くのパティシエやお菓子メーカーが、「アイスクリーム×お酒」のおいしい組み合わせを実現させようと日々奮闘しています。お菓子作りのプロたちがこぞって作りたがる「アイスクリーム×お酒」ですが、なぜなかなか実現させることができないのでしょうか?

それは、チョコレートやケーキ、クッキーや生クリームなどとは違って、アイスクリームにお酒を使うというのはある程度のセンスと技術が必要となってくるからです。

アルコールが残る

お酒をお菓子に使う際、作り手が最も気を使う部分が「アルコールをいかに飛ばせるか」ということです。

日本には昔から、ブランデーケーキやウイスキーボンボンなど、お酒をふんだんに使った大人向けスイーツがたくさんあります。これらのお菓子はお酒を隠し味として使用しているため、残存アルコール(最終的に製品に残るアルコール%)をできるだけ低くして販売されています。
これは、子どもや妊娠している方が気にせず美味しいお菓子を食べられるようにという配慮からです。

しかし、アイスクリームにお酒を使用した際、アルコールを飛ばしきるというのは非常に困難なことなのです。

クッキーやケーキなどは、焼成という熱を加える工程を経るので、アルコールを限界まで飛ばして風味だけを残すことが出来ます。

一方で、アイスクリームには基本的に熱を加える工程がありません。そのため、ソースにお酒を加えてそれを加熱する以外では、な残存アルコールが0に近い状態のアイスクリームを作ることがかなか出来ないのです。

水分量が増える

アイスクリームは大きく分けると、水分と脂肪分に分けることが出来ます。
かなりアバウトな分け方ですが、この比率がアイスクリームの食感と風味に大きな影響を与えるのです。

水分が多ければシャリシャリとしたガリガリ君のような食感になり、逆に脂肪分が多めだともっとまろやかで濃厚、弾力のある食感になります。

そしてお酒にも多量の「水分」が含まれています。仮にアルコール度数が40%のお酒は、残り60%が「水分」と考えることができます。
これをアイスクリームの製造過程に入れるとなると、かなり水分量が増えてしまうのが分かりますよね。

濃厚でコクのある食感のアイスクリームにお酒を入れたいのに、水分量が増えてしまってなかなか思い通りの食べ応えにできないというのが現実なのです。

風味の調節が難しい

お酒をアイスクリームに入れるのが難しい最後の理由、それは風味の調節が難しいということです。
上記でも書いたように、アイスクリームは水分量と脂肪分のバランスが大切なスイーツなので、加えることのできるお酒の量もかなり制限されます。

その中で、理想とする風味を再現するのは非常に時間と労力のかかるものなのです。さらに、風味の調節はそのお酒の種類によってもかなりバラつきがあります。

リキュール系はお酒自体に味がしっかりと付いているので、加えすぎるとアイスクリームの本来の旨味を殺してしまいます。
また、ブランデーは日本人の口に直接馴染みのない味なので、アイスクリームの癖が強くなりすぎないよう微調整が必要なのです。

これらの理由から、お酒をブレンドしたアイスクリームというのはプロでもそのレシピや組み合わせに頭を抱えるのです。

ウイスキーは、かけるだけでOK

ウイスキーをかける

そこで簡単にアイスクリームと組み合わせることが出来るお酒として紹介するのが「ウイスキー」です。
蒸留し、木樽で長期間熟成させることにより複雑な旨味を携えています。そのため、水分量を増やせないアイスクリームにも少量でしっかりとした風味をプラスすることが出来ます。

また、リキュールのように「いちご」「ライチ」「オレンジ」といったフレーバーではないため、アイスクリーム本来の風味を邪魔することがありません。

アイス、ウイスキー、お互いに相乗効果を発揮して、唯一無二のスイーツを作ることが出来るのです。

さらに、ウイスキーは普段から日本人にもよく飲まれているお酒です。ブランデーを飲む人は今のご時世かなり少数派ですが、ウイスキーは原酒がなくなるほど全国民から愛されています。
若者にもハイボールといった飲み方で親しまれている身近な味は、アイスクリームとコラボしても舌に抵抗がありません。

アイスの風味に合わせたおすすめウイスキー

さて、アイスクリームとウイスキーの相性がいかに良いかというのはお分かりいただけたかと思います。もうアイスにウイスキーをかけてみたくて仕方ないのではないでしょうか。

早速それぞれのベストな組み合わせを見ていきましょう。

今回は、お手軽に素敵なお酒アイスクリームを自宅で楽しんでもらうために、定番のコンビニアイスの味とそれに合うウイスキーを厳選してみました。

ハーゲンダッツやスーパーカップなど、スプーンですくって食べるタイプのアイスを想定しています。

おすすめ①バニラ系

バニラ系アイスにかけるウイスキー

まずは、定番中の定番、バニラ系のアイスクリームにかけると美味しいウイスキーです。

バニラアイスは味がシンプルなためにどんなウイスキーでも合わせやすいというのが特徴です。
バニラのコクをしっかりと引き立ててくれる甘さ、そしてシンプルな風味にパンチを加える強さを併せ持ったウイスキーがおすすめです。

シェリー樽を使ったものや、カスクストレングスのもの、度数の高いバーボンウイスキーなどが良いでしょう。

おすすめウイスキー

マッカラン、アベラワーアブーナ、山崎、響、ノブクリーク、ブラントンなど。

おすすめ②チョコミント系

チョコミント系アイスにかけるウイスキー

去年に続き今年もブームが到来したチョコミント味。

一時期はコンビニ中のスイーツがチョコミントになるほど、その人気は凄まじいものを感じます。チョコミント系のアイスクリームには、ミントの爽快感を殺さずに、チョコの存在感をしっかりと表現してくれるようなウイスキーがおすすめです。甘すぎず強すぎず、それでいて柑橘感とは違うさっぱり感のある風味がよく合います。
ミントジュレップというウイスキー×ミントのカクテルも、非常に人気ですね。

おすすめウイスキー

ストラスアイラ、ブッシュミルズ、白州、メーカーズマーク、ウッドフォードリザーブなど。

おすすめ③モンブラン系

モンブラン系アイスにかけるウイスキー

秋になってくると、ケーキ屋もコンビニもすべてモンブラン系のスイーツで埋め尽くされます。

濃厚な栗の風味とクリームがよく合っていて、アイスクリームになってもその口どけ感はたまりません。
ケーキのモンブランには多くのプロパティシエがラムを使用しますが、アイスクリームでは少し癖が強すぎます。かと言って、弱い味のウイスキーでは栗の重たい風味を持ち上げることが出来ません。香りが立ちやすく、栗の重たい風味を強調してコクを出してくれるまろやかで後味の続くウイスキーがおすすめです。

おすすめウイスキー

ニッカカフェモルト、ティーリングシングルモルト、山崎、ヘーゼルバーン、オールドパーなど。

おすすめ④シャーベット系

シャーベット系アイスにかけるウイスキー

最後は真夏の定番シャーベット系アイスクリームに合うウイスキーです。

シャーベット系にウイスキーをかけるというのは想像が難しいかもしれません。しかし、あのシャリシャリした爽快感にお酒のパンチが加わると、一気に食べ応えのある高級な風味に変身してくれるのです。シャーベット系は柑橘感の強い爽快なウイスキーがおすすめです。

おすすめウイスキー

アラン、グレンモーレンジィ、トマーティン、フェイマスグラウスなど。

あなただけの組み合わせを

他にもナッツ系アイスにはシングルトンやラフロイグなどが合いますし、モナカなどにはタリスカー、スプリングバンクなどもおすすめ。

アイスクリームとウイスキーの組み合わせは無限に広がっています。

そこに正解はなく、どのウイスキーと合わせてもまた新しい顔を見せてくれるはずです。

お仕事や家事が一段落つき、一息つくその際に、ウイスキーアイスクリームはいかがでしょう。

自分へのご褒美に、自分だけの極上スイーツを楽しんでください。

ちなみにBARRELではウイスキージュレなんかも作っており、アイスにかけて食べています。

夏にピッタリ!アイスにウイスキージュレをトッピング。

2018.07.06

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に!小難しいウイスキーの世界を分解し、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」。 これからウイスキーを知りたいビギナーさんの味方になります!日本最大級のウイスキーメディアBARRELを運営、編集長及びカメラマン、さらには執筆もしています。 他にも1000万PVを超える大規模サイトも運営しており、集客コンサルティングなど行っています。コラボやお仕事のご依頼はお問い合わせフォームから。