ノンアルコール・スピリッツ専業ブランドのアーカイ・ビバレッジスが、植物性素材を使ったゼロプルーフ製品『ビヨンド・ウイスキー プラントベース』を発売しました。この手の製品が、またひとつ増えました。
同社は2011年創業のノンアルコール・スピリッツ専業ブランド。
「ウイスキーの味わいと儀式性を、アルコールなしで体験したい消費者に向けたもの」と説明しています。
市場の追い風と、ウイスキーファンの温度差
ノンアルコール飲料市場は欧米を中心に拡大が続いており、ヨーロッパではアルコール・ノンアル飲料の新商品全体に占めるノンアルの割合が11%を超えたとする調査データもあります。
ブレッケンリッジ・ディスティラリーが『モック・ワン』を出し、エンプレス1908が『0.0 インディゴ』を展開するなど、既存ブランドがこの波に乗り始めているのも事実です。
ただし、問題はここからです。
「ウイスキー」と名乗るには樽熟成を経たアルコール飲料であることが各国の法的定義の前提になっています。
植物性素材でウイスキーの香味を模倣した飲料は、厳密には「ウイスキー風味のノンアル飲料」に過ぎません。それをウイスキーと呼んでいいのかどうかは、まだ業界として整理が済んでいない問いです。
消費者の選択肢が増えること自体は悪くありません。ただ、「ウイスキー」という言葉がブランディングとして使われていくほど、本来の定義が希薄になっていくリスクもある。ノンアルブームとウイスキーの定義問題は、遠からず正面衝突しそうです。









