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G&Mが送り出す”最後のタリスカー”。ヘリテージが刻む終着点

G&Mが送り出す”最後のタリスカー”。ヘリテージが刻む終着点

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独立系ボトラーの雄、ゴードン&マクファイル(G&M)社が、1987年3月3日蒸溜・39年熟成のシングルモルト「タリスカー」を発売しました。同社の看板シリーズ「コニサーズチョイス」にタリスカーの名が冠されるのは、今回が最後になるといいます。

コニサーズチョイスから消える、タリスカーの名

今回のボトルは「コニサーズチョイス ヘリテージレンジ」の1本として登場。

リフィルシェリーバットで39年熟成され、カスクストレングス51.4%で2026年4月30日にボトリングされました。世界限定451本、価格は1,250ポンド(約27万円)です。

G&M社の操業ディレクター、スチュアート・アーカート氏は「タリスカー蒸溜所からのボトリングが数十年にわたり途絶えていた中、最後のシングルカスクを送り出せることに感慨がある。39年のリフィルシェリー熟成は、タリスカーらしさを損なうことなく卓越した深みを与えてくれた」とコメントしています。

香りはレーズンやクローブスパイス、タンジェリンの皮、くるみ、プルーン。味わいはジャムのようなイチジクにストロベリー、砕いた黒胡椒。フィニッシュはスパイシーで長く、柑橘とかすかな灰のニュアンスが残るといいます。

黒ラベル復刻という、もうひとつの伏線

今回の発売にあわせて、コニサーズチョイス最初期に使われていた黒ラベルの意匠が復刻されました。このシリーズは1968年、ジョージ・アーカート氏によって立ち上げられたもので、当時ブレンデッドが主流だったウイスキー市場に「シングルモルトとしての可能性」を問うたパイオニア的な存在です。

以来2,000種類以上、約100蒸溜所分のボトリングを世に送り出してきました。

BARRELでも既報の通り、同じヘリテージレンジからは2025年に「ロングモーン1968 56年」が復刻されており、タリスカーは黒ラベル復刻の第2弾という位置づけになります。ウイスキー評論家のセルジュ・ヴァレンティン氏は、40年を待たずに39年で瓶詰めした点に言及し、この意匠復刻シリーズへの評価を示しています。

伝説の「黒」復刻。G&Mコニサーズチョイス新作「ロングモーン 1968」の衝撃

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「新しい酒を買わない」という選択のゆくえ

この”最後のタリスカー”は、G&M社が2023年に発表した独立ボトラー路線からの転換――他蒸溜所からのニューメイク買い付けを終了し、自社蒸溜所(ベンロマックとケアン)に集中する方針――の延長線上にある出来事といえます。

128年以上の歴史を持つ同社が「もう新しい原酒は買わない」と決めた以上、いずれ看板銘柄が一つずつ「最後の1本」を迎えていくのは避けられない流れでした。

タリスカーはその中でもとりわけ知名度の高い蒸溜所であり、その”終わり”が今回のような形で商品化されたことは、シリーズの節目として象徴的な出来事といえそうです。

オーツカ
ロングモーンに続いてタリスカーも「最後」。2023年の発表がいよいよ現実の商品として形になってきましたね。



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