ハリソン・フォードとのコラボボトルで話題を集めるグレンモーレンジィが、今度は別の意味で業界を驚かせる動きを見せています。
米国アルコール・タバコ税貿易局(TTB)のデータベースに、「Glenmorangie Aged 50 Years」のラベルが新たに登録されているのが確認されました。
149本、45.7%——半世紀熟成のモーレンジィ

TTBへの登録情報によると、「Glenmorangie Aged 50 Years」は149本の限定本数でボトリングされる予定で、アルコール度数は45.7%。
本数の少なさは、50年という熟成年数を考えれば当然と考えられますね。
半世紀の間に樽の中で失われる「エンジェルズ・シェア(天使の分け前)」を考えれば、出発点の原酒がいかわずかしか生き残れないかは想像に難くありません。
矢継ぎ早のリリースが示す「長熟戦略」
グレンモーレンジィの動きは、この50年熟成だけではありません。
2026年3月には、コアレンジの最年長表現として「グレンモーレンジィ ザ・サーティ(30年)」を発表。ビル・ラムスデン博士が手がけたこの30年熟成品は、ブルゴーニュ赤ワイン樽で最低15年フィニッシュした原酒とバーボン樽熟成の原酒を組み合わせたもので、希望小売価格は740ポンド(約14万円)に設定されています。
そして5月にはハリソン・フォードとのコラボレーションによる限定ボトル「グレンモーレンジィ ハリソン・フォード リミテッド エディション」が発売。フォードは2025年から同蒸溜所のブランドキャンペーンに出演しており、ビル・ラムスデン博士と共同でウイスキーを開発、99.99ドル(約1万5,000円)で発売されました。
その直後に飛び込んできたのが、今回の50年熟成のTTB登録です。
大衆向けコラボボトルから、コアレンジの最年長強化、そして超希少な長熟頂点品へ——短期間でこれだけの布石を打ってくるのは、ポートフォリオ全体を意図的に再構築しようとする意志の表れと見ていいでしょう。
前作は2013年、50本限定だった
グレンモーレンジィが50年熟成のシングルモルトをリリースするのは今回が初めてではありません。
2013年には「Glenmorangie 1963」と銘打った50年熟成品を世界50本限定でリリースしており、価格は2,600ドルに設定されていました。
前回から十余年を経ての再登場となります。価格については現時点で公式情報はなく、発売時期も未定。今後の公式アナウンスに注目です。










