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ブッシュミルズの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

アイリッシュウイスキーブッシュミルズの種類や味、おすすめの飲み方




ブッシュミルズの概要

ブッシュミルズはアイルランドのアントリム州にて作られているアイリッシュウイスキーです。

アイリッシュの中ではジェムソン 、タラモアデュー に次いで3番目に売り上げのある人気のブランドです。

アイリッシュの伝統的な3回蒸溜の手法を守りつつモルトウイスキーにこだわった製造方法で独自の個性を放ち、多くの根強いファンを持ちます。

またブッシュミルズは世界最古の蒸溜所ともいわれており、北アイルランドには創業400年を記念した旧ブッシュミルズ蒸溜所の建物を描いた紙幣が存在します。

現在蒸溜所のオーナーは大手テキーラメーカーのクエルボ社。

日本での販売をアサヒビールが行なっています。

ブッシュミルズの発祥と製造場所の紹介

ブッシュミルズはイギリス、北アイルランドのアントリム州にある村で、人口は1500人程度。村の名前はブッシュ川と、17世紀初めに立てられた大きな水車小屋から由来しています。

「ブッシュミルズ蒸溜所」はその村のはずれに悠然と佇んでいます。

ブッシュミルズの村はもともと紡績産業が盛んな土地で、いくつものウーレンミル(紡績工場)が立ち並んでいました。
創業当時のブッシュミルズ蒸溜所はこの工場を改装して作られたとのこと。

同蒸溜所は当時の英国王ジェームス1世から蒸溜免許を受領し、国が認めた最初の蒸溜所として稼働していました。

しかしこの時点で蒸溜所が「ブッシュミルズ」として稼働していたという記録が残っておらず、ブッシュミルズとしての正式な稼働は大分時間が経った後の1784年。

ただし、それ以前にも同じ場所でウイスキーづくりが行われていたのは事実で、1743年には蒸溜所が稼働していた記録が残っています。

資料不足ためにその歴史があやふやですがブッシュミルズは「世界最古の蒸溜免許が与えられた土地に存在する蒸溜所」という認識で良いでしょう。

なお、ブッシュミルズ村の北2kmにはかの有名な「ジャイアンツ・コーズウェー」が並び立ちます。

火山活動で生まれた4万もの石柱群で1986年にユネスコの世界遺産に登録され、翌年には北アイルランド環境省によって自然保護区に指定されました。2005年には『ラジオ・タイムズ』誌 の読者投票で、「イギリスの最も偉大な自然の驚異」ランキング第四位に選ばれた絶景です。

ブッシュミルズの歴史

ブッシュミルズの原型となる蒸溜は1608年に建てられました。
これが本当だとすると創業はなんと415年前となり、世界最古の蒸溜所ということになります。

日本では慶長13年、関ヶ原の戦いからまだ8年しか経っていませんね。

1784年になり、ブッシュミルズ蒸溜所が正式に創立します。

しかし1885年に火災により蒸溜所は消失。

再建に伴い測量技師であるチャールズ・クリー・ドイグをスコットランドからわざわざ招き設計を行います。

ドイグ氏はグレンバーギーやグレンファークラス、ハイランドパークなどといった名だたる蒸溜所の建設に携わったスコットランドにおける蒸溜設計のカリスマです。

ドイル氏の得意とする設計はパゴダ屋根を持つ建物で、ブッシュミルズも例外になくパゴダ屋根で双塔のキルンが建てられました。
(パゴダ屋根は独特な形のとんがり屋根で、モルト蒸溜所の麦芽の乾燥塔です。形が仏塔に似ているのでパゴダと言われています。)

北アイルランドのアントリム地方はスコットランドとの結びつきが強かったため、当時の蒸溜所のオーナーがこのようなスタイルを指定したといわれています。
ブッシュミルズはアイルランドでは唯一、スコットランド的外観に仕上げられた蒸溜所なのです。

世界情勢が揺れ動く20世紀初頭、1923年にベルファストの酒商サミュエル・W・ボンドが蒸溜所を買収。

その後も大戦や輸入規制などの情勢により所有者が点々とし、1972年にアイリッシュ・ディスティラリー・グループ(以降IDG)の傘下に入ります。

その後1988年にフランスのペルノリカール者がIDGを買収、2005年になるとディアジオ社に売却されます。

しかしディアジオ社は2014年に突如としてブッシュミルズの売却を発表。

売却先はなんと大手テキーラメーカーのクエルボ社でした。

これにより著名なアイリッシュウイスキーの蒸溜所オーナーは

  • ジェムソン →ペルノリカール社
  • タラモアデュー →ウィリアム・グラント&サンズ社
  • ブッシュミルズ→クエルボ社

という国際色豊かな図式となりました。

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ブッシュミルズの製法(作り方)

ブッシュミルズの製造に使われる大麦麦芽は全てアイルランド産、自然に空気乾燥させて製麦したノンピートのものとライトピートのものを使用しています。

仕込み水はブッシュ川の源流であるセント・コロンバの泉から引いています。
泉の名前となっているセント・コロンバは実在した人物で6世紀にスコットランドからアイルランドへ渡りキリスト教を広めた聖者。

こういった細かい事象にもアントリムにおけるスコットランドとの繋がりを感じることができます。

マッシュタンはブリッグス製のもの。

発酵槽はステンレス製で8基設置。

工程としては粗く粉砕した麦芽を63〜85℃の熱湯に混ぜ麦汁を作ります。

発酵に回さない麦殻(ハスク)は牛の飼料にしているそうです。

こうしてできた麦汁に酵母を入れて約50時間発酵させアルコール度数約8%のもろみが作られます。

ブッシュミルズでは他のアイリッシュウイスキーと同様に、もろみを3回蒸溜して作られています。

  • 1回目の蒸溜…アルコール度数 約20%
  • 2回目の蒸溜…アルコール度数 約70%
  • 3回目の蒸溜…アルコール度数 約70〜80%

というようにアルコールの純度を高めていきます。

マッシュタンはディアジオ社がオーナーだった時代に交換された当時の最新鋭のもの。

その際、9基だったポットスチルも1基増設され計10基となりました。

蒸溜回数はアイリッシュウイスキー伝統でもある3回蒸溜を取り入れています。

 

ちなみに、アイリッシュのブレンデッドウイスキーを造る場合、モルトウイスキー、ポットスチルウイスキー、グレーンウイスキーの3つのスピリッツをブレンドするのが定番の製造方法です。

しかしブッシュミルズは麦芽と大麦を使用して作るポットスチルウイスキーをブレンドしていません。
つまりモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つをブレンドしてウイスキーを作っているということです。
しかもブッシュミルズで作られるブレンデッドウイスキーのモルト比率はなんと50%以上。非常に高いモルト比率を誇ります。

ではなぜ他のアイリッシュウイスキー蒸溜所はポットスチルウイスキー含む3種のスピリッツをブレンドするようになったのでしょうか。

その原因となったのは過去に英国政府が打ち出した「麦芽税」でした。

アイリッシュウイスキーを造る蒸溜所では麦芽税の対抗策として原料の麦芽の量を減らし、それ以外の穀物(グレーン)の割合を増やしてウイスキーを精製するようになりました。
そしてこの製方がいつしかアイリッシュウイスキーの製法として定番化していった…という歴史的背景がありました。

税を免れるために麦芽の比率を減らす蒸溜所が増える一方、ブッシュミルズだけは100%モルトウイスキーにこだわり続けました。

モルト由来のふくよかで優しい甘みは他のアイリッシュウイスキーでは表現できないポイントといえるでしょう。

生産量を450万リットル近くまで増やしたブッシュミルズ蒸溜所は、2016年、クエルボ社がオーナーとなった直後にさらなる増産計画を発表。

「10基のポットスチルを有する第二蒸溜所の建設」と「29棟のウェアハウスの建設」という大規模な拡張計画が発表され現在工事が進められています。

南のミドルトンに対抗する北の巨人の選択やいかに。

ウイスキー「ブッシュミルズ」のラインナップ

ブッシュミルズ

ブッシュミルズ

こちらがブッシュミルズのスタンダードボトル。通称「ホワイトブッシュ」。

モルト比率はなんと約50%!ブッシュミルズ蒸溜所で造られたモルト原酒のみを使用しています。

この点が一般的なブレンデッドスコッチウイスキーとの大きな差といえるでしょう。

バーボン樽にて熟成した原酒のみを使用していることから優しいバニラ、キャラメルの香り。

3回蒸溜からくるまろやかな飲み口で、洋梨・リンゴのフルーティさ、バニラの濃厚な甘みが口に広がります。

バランスが良く、加水しても崩れないのでハイボールやミックスドリンクなど、どんな飲み方にも適するスタンダードにしてハイレベルなボトルです。

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

通称「ブラックブッシュ」。

こちらはオロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年長期熟成させたモルト原酒を80%以上使用し、少量生産したグレーンウイスキーとブレンドして造られたボトル。

シェリー樽熟成のためスタンダードの「ブッシュミルズ」に比べると明らかに色が濃く、熟したベリー系フルーツやアーモンドのようなナッツ風味で重厚な味わいが特徴です。

こちらのモルト比率は80%と非常に高く、少量生産したグレーンウイスキーもスタンダードより良質なものをブレンドしていることからリッチな味わいのボトルとなります。

味わいはベリー系のフルーツケーキ。

軽やかでスパイシー、それでいてスムーズな飲み口。

余韻は華やかでスイート、とてもブレンデッドとは思えない余韻が長く続きます。

ブッシュミルズ シングルモルト10年

ブッシュミルズ シングルモルト10年

ノンピートの大麦麦芽のみを使用したスタンダードシングルモルトウイスキー。

伝統の3回蒸溜で造られたスピリッツをバーボン樽で10年〜13年熟成した原酒が使われています。

ブッシュミルズのハウススタイルがよくわかる一本で、蜂蜜やバニラ、チョコレートなどの要素がバランスよくミックスされています。

香りはシトラスフルーツ、赤いリンゴ、バニラ、ハチミツ、モルト由来の穀物の甘味。

ライトなテクスチャーに、味わいはバニラ、洋ナシ、チョコレートやカカオの甘みがありつつドライな印象のボトルです。

ブッシュミルズ シングルモルト12年

ブッシュミルズ シングルモルト12年

こちらは2019年の3月にラインナップ入りしたばかりのボトル。

アイリッシュ伝統の3回蒸溜を経て、バーボン樽、オロロソシェリー樽で熟成された原酒をヴァッティング。

さらにその後マルサラワイン樽で熟成させたボトル。

香りはブッシュミルズらしいりんごの香り、ドライレーズン、麦芽のスコーン、少しだけガムのようなトロピカルさ。

味わいは麦芽の甘みが強く、バニラクッキーやアップルパイのなどの温かい甘み、マルサラワイン樽由来のベリー系の甘みも印象的です。ややハーバル感もあります。

やわらかな飲み口で、くどくない甘みを味わえるボトルとなります。

ブッシュミルズ シングルモルト16年

ブッシュミルズ シングルモルト16年

オロロソシェリー樽とバーボン樽で16年熟成した原酒をヴァッティングした後、さらに数ヶ月ポートワイン樽で熟成、マリッジしたボトルとなります。

完成度の高い一本で、バーボンバレル由来のバニラやメープル、ココナッツ感がしっかり感じられる秀逸なボトル。

香りはレーズン、バニラ、メープルシロップがけのパンケーキ、アンズ、ローストナッツ、パンケーキ、豊かでずっと嗅いでいられるようなアロマ。

味わいは糖蜜、ミルクチョコレート、アーモンド、後半にトロピカルなフルーティさも感じられます。

リッチな味わいのボトルで陶酔感があります。

ブッシュミルズ シングルモルト21年

ブッシュミルズ シングルモルト21年

こちらはオロロソシェリー樽とバーボン樽で19年以上長期熟成したモルト原酒をヴァッティングした後、さらに2年間マディラワイン樽にて熟成したボトル。

香りは濃厚で凝縮されたトロピカルフルーツ感、ナッツ、カカオチョコ、バニラエッセンス。リコリスやシナモンなどのスパイシーさも感じられます。

味わいは熟した洋ナシ、プラム、マンゴー、煮詰めたいちごジャム、レーズン様の濃厚な甘みの後にオレンジピールなど爽やかな香り、甘みが押し寄せ、味のグラデーションを楽しめます。

ビターを伴った長いフィニッシュもこの21年ものの特徴といえるでしょう。

後熟に使うマディラ樽のカンテイロ製法の影響か、口説くないタンニン分が凝縮感を高めています。

贈り物などにも最適です。

ブッシュミルズのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

アイリッシュウイスキーの「北の巨人」。その懐は大きく深い。
非常にキャッチ―なフルーティーさを持っていて、軽快な酒質と相まって、アイリッシュ初心者をやさ~しく包み込んでくれることうけあい。

個人的には万人にウケがよく、ハズレの少ないブランドというイメージです。
特に「ブラックブッシュ」はお試しにもちょうどよい価格でストレート、ロックでドシドシ飲めてしまうコスパ最強の一本として人気の品。

ブッシュミルズは総じてライトなテクスチャーで口当たりマイルド。その熟した果実感を味わうにはストレートでの飲み方がおすすめです。

まるでアロマを嗅ぐように、ゆっくりと舐めるように飲むとよいでしょう。チェイサーもお忘れなく。

10年、16年、21年と後熟の個性を愉しめる3つのシングルモルトを順に楽しんだ後は、人気の高い1988年~1989年のブッシュミルズのボトラーズボトルを飲んでみてはいかがでしょうか。

メロンや桃、グアバ、パパイヤ、ドラゴンフルーツといった南国系の「トロピカル」な味わいが特徴的で、トコナツ赤道直下な気分になれます。

愛好家たちの間では一時期「そのボトルにトロピカルがいるのかい?いないのかい?」といった談義があったくらいです。

このトロピカルにも「ケミカル(化学的)なトロピカル」とか「黄桃トロピカルか白桃トロピカルか」とかなんだかたくさん種類があります(ベタベタするとかトゥルトゥルするとか、飲み口にも差があります)。まぁみんなブッシュミルズが好きってことです。

あなたにもドンピシャなトロピカルがきっと見つかるはず。おいしいブッシュミルズを飲もう!

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