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クライヌリッシュの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

クライヌリッシュ14年




クライヌリッシュの概要

クライヌリッシュはスコットランドの北ハイランド地方で作られているシングルモルトウイスキーです。

現在蒸溜所のオーナーはディアジオ社で、製造・販売を同社が行っています。

作られるスピリッツの95%がブレンデッドウイスキー用に使われており、ジョニーウォーカーゴールドラベルやブラック&ホワイトのキーモルトとして大切な役割を担っています。

昔からザ・グレンリベットと共に銘酒として誉れ高かったクライヌリッシュですが、その多くがブレンド用として生産されていたため生産が追いつかない時代もありました。

シングルモルトとしての現行ラインナップは少ないものの、ボトラーズから多数のボトルが販売されている点も特徴的といえるでしょう。

クライヌリッシュの瓶

シルキーな口当たりでハチミツやコンデンスミルクのような甘みは、他のハイランド、スペイサイドのモルトとは一線を画しており、まさに独特。

しかしそれでいてとっつきやすく、中毒性が高い。

「また飲みたい」と強く思わせる強烈な求心力を持つボトルです。

知る人ぞ知る存在のクライヌリッシュですが、その味が知れ渡ればまた需要が急増し、生産が追いつかなくなる可能性があります。

ですからモルトファンの中では「沈黙のマイフェイバリット」として大切に心中にしまっている方も多いようです。

クライヌリッシュの発祥と歴史、製造場所の紹介

クライヌリッシュ蒸溜所

クライヌリッシュ蒸溜所はドーノック湾の北側に面した街、ブローラのはずれに位置します。

ブローラはヴァイキング語で「橋のある川」を意味しており、昔からサーモンフィッシングで有名な街でした。

そのほとりにクライヌリッシュ蒸溜所は佇んでいます。

美しく工業的な印象の蒸溜所で、遠くからでも大きな窓ガラス越しにポットスチルを確認することができます。

クライヌリッシュ蒸溜所の創立は1967年。DCL(現ディアジオ社)によって建てられ現在も同社によって経営がなされています。

クライヌリッシュがシングルモルトとして本格的に脚光を浴びるきっかけとなったのは、1992年から始まったUD社(現ディアジオ社)のプロジェクト「花と動物シリーズ」から。

これはUD社が保有する中で選りすぐりの蒸溜所のウイスキーを、シングルモルトとして一挙に発売するという限りなくボトラーズに近い企画でした。

クライヌリッシュとブローラの歴史

ブローラ蒸溜所

ブローラの街にはDCL社によって蒸溜所が建てられる以前から「クライヌリッシュ蒸溜所」が存在していました。

その蒸溜所は1819年に建てられたもので、新蒸溜所設立後は「ブローラ」と改称され、新クライヌリッシュ蒸溜所と肩を並べて操業していました。

ブローラ蒸溜所の創立者はスタッフォード伯爵(後のサザーランド公爵)。

そのためクライヌリッシュのラベルにはサザーランド公の副紋章である「山猫」が描かれているのです。

蒸溜所が建てられた目的は、地元で収穫される大麦の消費と密造酒の対策でした。

設立以来、所有権は幾多の人の手に渡りましたが1925年にDCL社が全ての株を買い取り正式なオーナーとなります。

ブローラ蒸溜所は1969年から1983年の14年という短い期間のみ稼働していましたが、この期間に造られたブランド「ブローラ」は近年はカルト的な人気を誇っています。

現在「クライヌリッシュ」として出回っているボトルは新蒸溜所にて作られたものとなるので、ブローラ蒸溜所時代のウイスキーとは味が異なります。

クライヌリッシュ

また世界的なウイスキーブームの影響を受けて2017年、ディアジオ社はブローラ蒸溜所の再建計画を発表しました。

閉鎖前の蒸溜法や熟成など細かい工程になぞらえて作られ、当時の風味を可能な限り再現できるよう計画が進められています。

現在超希少価値のあるブローラですが、どこまで味が再現されるのか楽しみですね。

完成は2020年とのこと、もちろんウイスキーの完成は何年も先ですが、期待して待ちましょう!

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クライヌリッシュの製法(作り方)

クライヌリッシュの瓶

原材料の大麦は北ハイランドで収穫、精麦されたものを使用。

クラインミルトン川からパイプで引かれた水を仕込水として使用しています。

モルトの仕入れも仕込み水もブローラ時代と全く同じものを使用しています。

マッシュタン(糖化槽)は直径約3.9m、深さ約1mの巨大な槽が2基。

ウォッシュバック(発酵槽)は木製のものが8槽、ステンレス製のものが2槽あり、用途によって使い分けられています。

クライヌリッシュで使われているポットスチルは胴部がボール型(バルジ型)に膨らんだもので

  • 初溜(ウォッシュスチル)3基
  • 再溜(スピリットスチル)3基

の計6基が設置されています。

クライヌリッシュの樽

熟成に使用される樽は基本的にバーボン樽がメインとなりますが、シェリー樽での熟成も行われています。

生産能力は480万ℓとスコットランドでも中堅どころの規模の蒸溜所です。

ウイスキー「クライヌリッシュ」のラインナップ 

クライヌリッシュ14年

クライヌリッシュ14年

こちらがクライヌリッシュのスタンダードボトル。

オフィシャルで販売されている唯一のラインナップとなります。

酒齢14年以上の原酒をヴァッティングして造られました。

香りは豊で甘くフローラル。花の蜜のようなうっとりする香りはクライヌリッシュ特有といえるでしょう。

味わいはハチミツをたっぷりかけたハニートースト、コンデンスミルク、洋ナシ、ドライフルーツ。

シルクのようななめらかなコクと徐々にはじけるスパイシーさが特徴的です。

フルボディで複雑、スタンダードにして非常によくできたボトルです。

クライヌリッシュ 14年 「花と動物シリーズ」

クライヌリッシュ 14年 「花と動物シリーズ」

こちらは現在販売されている14年物がリリースされる前のボトル。

花と動物シリーズは、UD社(現ディアジオ)が保有する蒸留所の中から選りすぐりの蒸溜所の原酒をリリースしたもの。

ラベルにはその蒸留所と関わりの深い、花や動物の絵が描かれていて、クライヌリッシュの場合はもちろん山猫が描かれています。

香りはリキュールのような甘さとカラメルやラム酒のようなニュアンスが感じられます。

奥にはスモーキーさがふわりと浮かび上がります。

口当たりはオイリーでクリーミー。味わいはややミネラルっぽい硬さがありますが、ハチミツやタルト生地、マスタードのようなスパイシーが特徴的。

風味の方向性は現行の14年物よりワクシー(固形ワックスや蝋を想起させる)かつ若干ピートを感じる出来映えとなり更なる複雑さを感じます。

クライヌリッシュ セレクトリザーブ 1stリリース

クライヌリッシュ セレクトリザーブ 1stリリース

こちらは2014年に2964本のみの数量限定でリリースされたボトル。

複数の樽原酒をヴァッティングし、カスクストレングスでボトリングしたものです。

原酒構成は

  • リフィルバーボン樽
  • ヨーロピアンオークのリフィルシェリー樽
  • アメリカンオークのリフィル樽
  • ヨーロピアンオークのリフィル樽

香りはやや酸味を感じるフレッシュな麦芽香、レモンピールやグレープフルーツの柑橘系。

口当たりは粘性を感じるほどのフルボディ。

オイリーかつワクシー、溶かしたミルクキャラメル、ホワイトチョコ、リンゴや洋ナシのフルーティ。

後半はヨーロピアンオークに通ずるスパイシー。

余韻は長く、カステラとオーキー。

加水するとリンゴが花開き、フレッシュさを増します。

一滴ずつ加水しながら変化を楽しむことをおすすめします。

クライヌリッシュ・ダブルマチュアード

クライヌリッシュ・ダブルマチュアード

こちらは1992年にリリースされた15年熟成リミテッド・エディション。

UD社クラシック・モルトを構成する6つの蒸溜所において、各マスターディスティラー監修の下につくられた ダブル・マチュアード・シリーズのひとつです。

樽構成はダークオロロソとセコシェリーの2段熟成。
(※セコとは英語のドライ、辛口の意味)

香りはレーズンパン、チェリーパイ、アップルキャンディ。

味わいは期待を裏切らないシェリー感。

ドライフルーツ、特にブラックベリーやラズベリーといった赤や黒のベリーが前に出ます。

後からバニラやオーキーもしっかりやってきて充実した味わいを堪能できます。

甘みとスパイシーが同居した究極のレアボトルです。

クライヌリッシュ 12年 オフィシャル WHISKYTECA EDWARD & EDWARD

クライヌリッシュ 12年 オフィシャル WHISKYTECA EDWARD & EDWARD

1960年代蒸溜で70年代のボトリングされた12年もののクライヌリッシュ。

伝説のウィスキーコレクター、エドワード・ジャッコーネ氏と彼が運営していたお店「ウイスキーテカ」に向けてリリースしたオフィシャルボトルとなります。

クライヌリッシュ12年ハイプルーフです。

このジャッコーネ向けのクライヌリッシュは,バイカラーラベルとホワイトラベルの2種類があり、どちらも伝説的ボトルとされています。

香りは階層化され、段階的に広がっていきます。熟れたオレンジの果肉、アプリコット、グレープフルーツ、クルミの芳ばしさ・

口に含むと絶妙にスパイシーなオレンジピール、甘草、マーマレード、焼いたプリン。その後力強い麦の甘さ、アプリコットや木苺ジャムの甘み、ナッツの質感を感じます。

余韻は非常に長くジュ―シィ。ベリーとミントキャンディの後味があります。

車窓から見える景色のごとく幾多風味が通り過ぎていく、旅をしているような気分になる贅沢な味わいのボトルです。

クライヌリッシュ200周年ボトル

クライヌリッシュ200周年ボトル

こちらは2019年にクライヌリッシュが蒸留所開設から200周年を記念してリリースしたボトル。

蒸留所の開設年に合わせた1819本が蒸留所限定でリリースされました。

熟成には6種類のヨーロピアンオークのシェリー樽が使われています。

封開けはやや固く、香りは蜜蝋のようなミネラリーさ、クライヌリッシュの特徴のひとつでもあるオレンジの皮の匂い。

ストリベリー、ラズベリーの赤と黒の果実、メロンのジューシーさ。非常にフルーティですが、シェリーの香味は薄め。

味はオイリーでスパイシー。素朴で甘い麦芽風味の中に樽のタンニン。茶葉の印象は強く、それが後半酸を帯びてチェリーのようなタッチに。

古典的なクライヌリッシュの良さが味わえます。

クライヌリッシュのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

モルトマニアの中では絶大な人気を誇るクライヌリッシュですが、一般的なお酒飲みの中での知名度は下の中といったところでしょう。

つまり隠れた佳酒なわけです。

多くの方が感じ取れるであろうミネラルを蓄えた蜜蝋や固形ワックスの印象(モルト通はワクシーと表現したりします)、独特のオイリーさを有しています。

風味の感じ方はそれぞれですが、ハチミツ、オレンジの皮、りんご、フェイスパウダー、ホットケーキなどの表現をする方が多いかなと思います。

複層的でバランスがとれている、ボディもリッチで、満足度も高い優等生。

そう、クライヌリッシュとは敵をつくるスキのない「ヤマネコ系ウイスキー」なのです。

オフィシャルボトルに関してはどの飲み方でも美味しいです。飲み方に至っても優等生ですね。

ロックだとやや紅茶の茶葉のようなタンニンが鼻にかかりますが、飲み込まず舌で遊ぶと、塩気のあるキャラメルが解けていくような感覚も味わえます。

オールドボトル、ボトラーズ共に評価が高く、市場に新作が投下されるや否や瞬く間に売り切れてしまう人気モルトでもあります。

まぁ最近は価格が高騰しすぎてモルトマニア達も息切れしているような状況ですが。

上記で触れた「ブローラ蒸溜所」のモルトはまた別の機会に触れようと思いますが、非常に骨太で力強いピートを感じさせるウイスキー。内在するフルーティーな香味が臓腑の奥底まで染み渡る伝説の酒のひとつ。

1970年代のヴィンテージブローラは一飲の価値アリです。

クライヌリッシュのシンボルとしてラベルに描かれるヤマネコ。

スコットランドでは谷上部の岩石地帯に生息し、暗闇に潜み、主にウサギや野ネズミ、ライチョウなどを捕食します。

そのスキのないたたずまいと、天敵がほとんど存在しない万能感はこの佳酒にそっくりです。

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