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ウルフバーンの味やおすすめの種類とおいしい飲み方/ノースランド・オーロラ・モーヴェン・ラングスキップ

ウルフバーンの味やおすすめの種類とおいしい飲み方/ノースランド・オーロラ・モーヴェン・ラングスキップ




ウルフバーンの概要

ウルフバーンはスコットランドのハイランド地方でつくられるシングルモルトウイスキーです。

2012年に完成した新進気鋭のクラフト蒸溜所で、機械に頼らずなるべく人の手を使う昔ながらの製法を取り入れています。

若いながらも往年のウイスキーファンを唸らせる完成度の高さがあり、注目の蒸溜所のひとつでもあります。

蒸溜所開設時に、大手ウイスキーメーカーから原酒の提供を求められたことがあるのですが、それらを一切断り、こつこつと頑なに自らのシングルモルトを生産するこだわりの一面を持っています。

アナログな手法を取り入れ、少人数体制でつくられるクラフトウイスキー。

今後どのように変化していくか楽しみな蒸溜所でもあります。

ウルフバーンの発祥と製造場所、歴史の紹介

ウルフバーン蒸溜所

ウルフバーン蒸溜所はスコットランド本土最北の町、サーソーの工業団地の中にあります。

創業は2012年。
それまでウィックの町にある「プルトニー蒸溜所」がスコットランド最北端に位置する蒸溜所でしたが、ウルフバーンはその座を奪取し現在最も北に位置するウイスキー蒸溜所となり話題を呼びました。

創業者はウィック出身のアンドリュー・トンプソン氏。
彼が現在も蒸溜所のオーナーを務めています。

彼はアフガニスタンやイラクにも派遣された経験がある元英海軍兵でした。

7年在籍した海軍を辞め、南アフリカのケープタウンに移住。

ケープタウン

2005年、通信インフラ会社を起業。
事業内容はオランダとケープタウンに大きなアンテナを保有し、光ファイバーで結んで軍事や海運などの機密データを送受信する…というウイスキーづくりとはかけ離れたものでした。

海軍時代に通信技術を習得したのをきっかけに通信事業を立ち上げたトンプソン氏。
この通信会社はそこそこの収益をあげていたようですが、IT世界のトレンドは早く、あまりの業務量にきちんと休みがとれず人間らしい生活ができないと感じていたそうです。

ある時、別のことに挑戦したいと思い立ち、通信会社の売却を決断。

事業売却後、人生で何に取り組もうか考えていた矢先きに出会ったのが「ウイスキーづくり」でした。

ケイスネス州サーソーの街

トンプソン氏の出身地であるケイスネス州は、豊かな水と大自然で知られています。

質の良い大麦がとれ、ウルフバーン川の河畔にピート層が広がるなど、ウイスキーの生産に適した土地でした。

彼は故郷の地で事業を始め、雇用を生み、地域の活性化に役立ちたいという思いで蒸溜所を建設したのです。

発想はやはり経営者的ですね。
海軍兵の頃からリーダーシップの強い方だったことが伺えます。

ウルフバーンのロゴケイスネス州サーソーの街にはその昔、12個の蒸溜所が存在し、ウルフバーンという名称の蒸溜所も存在していました。

この古のウルフバーンは1821年にウィリアム・スミス社が認可を受け、以後、1852年まで代々スミス家によって操業されてきた蒸溜所で、納税記録を見る限り、ウルフバーン蒸溜所はケイスネス州最大の蒸溜所だったそうです。

約50年操業し、閉鎖してからサーソーでのウイスキーづくりは行われていません。

その土地へのオマージュを込め、過去そこに存在していた「ウルフバーン」という蒸溜所名にしたそうです。

ウルフバーンの計画は2012年にスタートし、翌2013年の1月に初蒸溜が行われました。

ウルフバーン蒸溜所のポットスチル

最初は「オーロラブリューイング」という社名だけを公開して、蒸溜所の名前はオープンギリギリまで伏せていました。

ウルフバーンという名前を公開しなかった理由は妙な横やりが入らないよう、蒸溜に集中するため。

社名を「オーロラブリューイング社」にしておけば周辺の方々は『よくあるビール醸造会社だ』と思い込み、そっとしておいてくれるだろう…と考え命名したそうです。

ウイスキー蒸溜所だと思われたくなかったのですね。

ちなみに、ウルフバーンは「狼のいる小川」という意味で、その昔この一帯は野生狼の生息地だったことから命名されたといわれています。

ウルフバーンのウェアハウス

2010年以降にオープンした新進気鋭の蒸溜所であるウルフバーンですが、裏腹にウイスキーづくりに関してはコンピュータ管理などを極力取り入れず、なるべく人の手を使うようアナログな製造方法を取り入れています。

海軍や通信会社で培った経験で、IOTとか得意そうなんですが、逆をいったわけです。

技術者としてグレンファークラスで20年間マネージャーを務めたシェーン・フレイザー氏を起用し、伝統を守りつつウルフバーンの個性を最大限に引き出すような製法をとっています。

ウルフバーンの製法

ウルフバーン蒸溜所の設備

ウルフバーンの設備は全てフォーサイス社製。

1回の仕込みで使用する麦芽は1.1トン、抽出する麦芽量は5500リットルとなります。

発酵槽はステンレス製のものが4基あり、アンカー社製のドライイーストを使用。

70~72時間かけて発酵させます。

蒸溜器は初溜5500ℓ、再溜3600ℓという小型のものが2基設置されています。

以前はノンピートの麦芽だけを使用していましたが現在1年のうち2ヶ月だけピーテッドモルトを使用しています。

フォーサイス製の設備

ただしウルフバーンが目指しているのはアイラやアイランズ系のピーティなモルトではなく、あくまで華やかなスペイサイド系のモルトなので、麦芽のフェノール値は10ppmというライトリーピーテッドに抑えられています。

ウルフバーンで使われる樽は3分の1がバーボンダルを組み替えたクォーターカスク、3分の1が通常のホグスヘッドのバーボンバレル、残りの3分の1がシェリーバットとなります。

蒸溜所に眠っている樽数は5000樽以上(うちシェリーバットが約2000樽ある/2020年現在)のだとか…。
良質な樽を増やすのは非常にコストがかかるのでコツコツと増やしていっているようですね。

現在の年間生産数は25万本で、これは今すぐに生産をやめても25年間以上売り続けることができる数字だそうです。

ウルフバーン蒸溜所の熟成庫

この発想も技術者というよりは経営者的というか、しっかりとリスクヘッジとブランディングを考え、供給をストップしないようコントロールしているように思えます。

ウルフバーンでは積極的な設備投資を行っており、創業から4年で熟成庫とボトリングプラントの2棟を追築しています。

生産量は増やそうと思えばもっと増やせるのですが、同じ味わいを守るためにブレずに同じ手法と生産を守りながら稼働しています。

トンプソン氏の起業家としての堅実さやこだわりが感じられる一面です。

仕込み水や冷却に使用する水は旧ウルフバーンと同じものを使用しています。

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ウルフバーンのラインナップ

ウルフバーン ノースランド

ウルフバーン ノースランド

2013年にリリースされた記念すべきウルフバーン最初のボトル。
現在ウルフバーンの主力とも言ってよい商品で、1番売り上げ本数が多いボトルです。

ラフロイグのクォーターカスクにて熟成させた原酒を用いています。

ジムビームで熟成された樽をクォーターサイズに作り替え、さらにラフロイグ樽で熟成させ、特徴的なピート香をまとわせました。

香りはラフロイグのクォーターカスクからくる心地良いピート香、軽いスモーク、そこからバニラやレーズンのどっしりとした甘み、ナッツの香ばしさや白桃のフルーティさが感じられます。

味わいはマスカット、そしてリンゴのフルーティさの後、スモークが鼻腔を抜けバニラやレーズン、ナッツなどの風味が押し寄せます。

余韻も程よく長く、凪ぐような塩っぽさが印象的。

決してくどいスモーキーさでなく、飲みやすい仕上がりの一本です。

樽はスペイサイドにある樽工場「アイラクーパレッジ」にいるリッキー・プロクター氏から購入。

彼の樽選びは秀逸で、定評があり、ラフロイグのクォーターカスク決めたのも彼の助言があったからだといいます。

ウルフバーン オーロラ

ウルフバーン オーロラ

こちらはオロロソシェリーの1stフィルホグスヘッド樽原酒が25%、残りの75%がバーボン樽原酒という割合でつくられています。

ホグスヘッドを使用している理由はより早く熟成が進むため。

現在の熟成期間は5年弱(2020年時点)ですが、オーロラはラインナップの中で1番熟成による味の変化が大きく、後2年すればより風味が進化すると考えられています。

アメリカやイギリスで人気の高いボトルで、特にイギリスで売れているウルフバーンの90%がこのオーロラになります。

香りはフレッシュオレンジ、りんご飴、バニラ、メープルシロップ、ウエハース。そして穏やかなシェリー香。

味わいはスムースな口当たり、キウイや夕張メロンの甘み、ウエハースの香ばしさ、新しいオークの家具。余韻にジンジャーのスパイス。

爽やかなフルーティさとクリーミーな甘みが特徴的な1本です。

より熟成が深まるともっとシェリーの印象が強く後半スパイシーになる予感。
ポテンシャルを秘めたボトルと言えます。

ウルフバーン モーヴェン

ウルフバーン モーヴェン

こちらは原料に10ppmのライトリーピーテッドの麦芽を使用して造られたもの。
熟成には「1st フィル・EX-バーボン樽」と「2nd フィル・クウォーター・カスク」の2種類の樽が使われています。

ノースランドに次いで売り上げ本数の高いボトルです。

熟成にはノースランド同様ラフロイグのクォーターカスクを使用していますが、こちらはピーテッドの麦芽を使用しているところがポイントとなります。

モーヴェンとはウルフバーンがあるケイスネス州で最も高い山の名前。
スコットランドでは伝統的にピートの効いたウイスキーは緑のボトルに入れられることが多いためモーヴェンも緑のボトルにしているそうです。

香りはやわらかなピート、その後にレモン、ハチミツ、熟したリンゴ、奥にオイリーさも感じます。

味わいは、ややどっしりとしたミディアムボディ、メープルシロップやレーズン甘さ、レモンピール、麦芽クッキー、後半に若干のスパイシーさも感じられます。

熟成年数は短いもののボディはやや厚め。

カクテル用としても愛用されており、特にシンガポールのバーテンダーがよく使用しています。

ウルフバーン ラングスキップ

ウルフバーン ラングスキップ

日本で人気の高いカスクストレングスのウルフバーン。

『樽出しのウルフバーンが飲んでみたい!』というリクエストに答えてリリースされたラインナップです。

カスクストレングスですがアルコール度数58%に調整しています。
ただし加水は行わず、度数を意識したヴァッティングを行うことで調整しています。

熟成樽は100%1stフィルのジムビームのバーボンカスクを使用。こちらにアルコール度数69%のニューポットを加水なしで樽詰めし、5年間熟成させた原酒を使用しています。

香りは爽やかなビターオレンジ、プラムやあんずのフルーティさ、ややオイリーでキャラメルのようなトロリとしたリッチなアロマ。

口当たりはフルボディ、度数なりの強いアタックを感じます。

味わいはメープルシロップ、バニラクリームのどっしりとした甘み、塩キャラメル、フルーツケーキ。
加水するとレモンピールなどの柑橘系が顔を出し、違った一面を楽しめます。

ハイボールにしても風味が崩れないため、ハイボール文化の日本でよく好まれるのだそう。

ウルフバーンのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

イギリス鉄道の最も北の駅、のどかなサーソーの街でつくられるウルフバーン。

まだまだ新しい蒸溜所ですが、短熟でも完成度が高く、その熟成感はカバランなどの酒質に近いものを感じます。

上記で紹介したスタンダードラインナップをベースに、現在ではワイン樽やポート樽での実験的なカスクフィニッシュも精力的に行っているようです。

いたずらに人員や設備を増やしたり、生産効率だけを求めない、丁寧な仕事っぷりははまさに「孤狼のクラフトマンシップ」。

そんなウルフバーンのおすすめ飲み方は少量ずつの加水。どの銘柄もバランスがよく加水に強く崩れません。

モーヴェン、ラングスキップはソーダ割も相性が良く、特にモーヴェンはハイボールにすると心地よいスモークが広がります。

フェスなどを見ている限り、日本人にはラングスキップの評価が高いように思えます。

日本との接点は多く、「ジャパン・エクスクルーシヴシリーズ」などの日本限定販売のボトルも製造しています。

さらに『THE BRAVES(ブレーブス)』という会員制ファンクラブも展開しており、入会金・年会費は無料。

会員限定ボトルやウルフバーンの最新情報を知ることができます。

興味がある方は覗いてみてね。

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