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グレンファークラスを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

グレンファークラス
オーツカ

ざっくり覚える!

グレンファークラスはスコットランドのスペイサイド地方で作られているシングルモルトウイスキーです。グレンフィディック同様、創業者一族が現在も家族経営を行っている数少ない蒸溜所で、小規模ではありますが品質の高さに定評があります。

最大の特徴はすべてオロロソシェリー樽で熟成させていること。シェリー樽のウイスキーを選ぶときには外せないブランドと言えるでしょう。

ちなみにイギリス初の女性首相だったサッチャー首相は大のウイスキー好きとして有名で、彼女は「毎日飲んでいるお酒は?」という質問に「グレンファークラス105」と答えたことがあるくらい、グレンファークラスがお気に入りだったそうです(夫のデニス氏は大のビール党らしいですが、、)。

オフィシャルのラインナップは熟成年数がかなり細かく刻まれていますが初心者は12年、105、21年あたりを飲むと、特徴がわかりやすいです。以前よりスコットランドでは大変に人気のあるシリーズでしたが、近年のウイスキーブームでオーストラリアや日本を中心とするアジアでも人気が高まっています。

 

まとめて試飲できる!オリジナルのグレンファークラスセット

オーツカ
まずはオリジナルセットの紹介させてください!

グレンファークラスのハウススタイルを堪能するセット

グレンファークラスセット

グレンファークラスのラインナップをまとめて飲んで、違いを知ってみたい!という方に向けて3本を少しずつ飲めるセットをご用意しました。スタンダード品、カスクストレングス、長熟品まで、グレンファークラスのスタイルと魅力に触れることができます。

  • グレンファークラス 12年 (43度)
  • グレンファークラス 21年 (43度)
  • グレンファークラス 105 (60度)

30mlセットと100mlセットから選べるので、グレンファークラスを少しずつ飲み比べてみてください。

 

グレンファークラス発祥と歴史

どこで作られているのか

グレンファークラス蒸溜所

蒸溜所はスペイ川の中域、クライゲラヒとタウン・オン・スペイのちょうど中間に位置しており、ベンリネス山の麓、のどかな田園地帯に建てられています。

グレンファークラスの名前はゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」という意味があり、その名の示す通り、蒸溜所が建てられるはるか昔からこの一帯は豊かな自然に囲まれていました。

蒸溜所背部は、ヒース(平坦地)に覆われた標高814mのベンリネス山。

この山の雪解け水はピート層を濾過するように通り抜け、微量の酸味を含んだウイスキー造りに最適の軟水となります。
グレンファークラスでは仕込み水にこのベンリネス山の中腹から湧き出る水を使用しているのです。

スコットランドに存在する蒸溜所の半数以上はスペイサイドに集中しています。
その理由の一つとして、このように上質な水源が確保できることが挙げられます。

ウイスキー造りにおいて上質な「水」が得られることは必須の条件であり、スペイサイド地方はその条件を満たすウイスキー造りにとって非常に有効な場所と言えるでしょう。

グレンファークラスの歴史

グレンファークラス蒸溜所は1836年ロバート・ヘイにより設立されたとされていますが、1790年代に同地に既に蒸溜所があり蒸溜が行われていたという記録も残っています。

ロバート・ヘイが他界した1865年、グレンファークラス蒸溜所近隣で農業を営んでいたジョン・グラントと息子のジョージが蒸溜所を購入します。

しかしグラント親子はすぐにジョン・スミスに蒸溜所をリースし、実質的な運営を委任しました。

ジョン・スミスとはグレンリベットの創始者ジョージ・スミスの息子で、グレンリベットの他マッカランやダルユーイン、ウィショウ(1919年に閉鎖された蒸溜所)などの運営にも関わっていました。

グラント親子に経営権が戻されたのは1870年。

ジョン・スミスが自ら設立したクラガンモア蒸溜所の運営に専念する為、グレンファークラスの経営から手を引きました。

こうして1870年グラント親子が「J&Gグラント社」を組織して蒸溜所の直接運営を始めます。
このようにグレンファークラスの創立は1836年ですが本当の創始者、グラント親子が経営に乗り出したのは1870年代以降となります。

グレンファークラスの蒸溜所で働く人々

1889年にジョン・グラント死去、翌年1890年追うようにしてジョージ・グラントも死去。
蒸溜所の名義はジョージの妻のエルシーのものとなり運営は彼女の2人の息子(ジョンとジョージ)が運営しました。

1895年になるとジョンとジョージが蒸溜所のオーナーとなります。

そしてこの年、パティソン・エルダー社と共同出資しグレンファークラス-グレンリベット・ディスティラリーを立ち上げます。

パティソン・エルダー社は当時かなり過激なマーケティング、宣伝手法をとることで有名でした。

「パティソン社のお酒を買ってね!」という言葉を刷り込ませたオウム500羽を酒屋に送りつけたり、グレーン・スピリッツに極少量のモルトをブレンドしただけの商品を「ハイランド・モルト」として販売していたりと業界での悪名高さは相当なものだったと言います。

しかしこの悪業の積み重ねと金使いの荒さで信用を失い1898年、経営が行き詰まり倒産。

当時パティソン社と提携していた会社は多く存在し、共倒れした会社は10社以上に及んだそうです。

このパティソン社の倒産を受け、当然グレンファークラスも深刻な資金難に直面します。

しかしストックしていたウイスキーを売却、または抵当(担保)に入れたりなどしてなんとか破産を免れました。

家族経営を謳うグレンファークラス。
穏やかそうな歴史を辿ってきたかと思いきや、隠された波乱万丈の歴史には驚かされます。

1960年に設備投資として2基だったポットスチルを4基へ増設。

1968年にはスコットランドの蒸溜所で初めてカスクストレングスのボトルを発売し話題を呼びます。
そしてこのボトルは後に「グレンファークラス 105」へと結びつきます。

1972年、効率を考えこれまで行ってきたフロアモルティングを停止。

1976年に4基だったポットスチルを6基へ増設します。

2002年ジョン・L・S・グラントが後継者となり現在に至ります。

グレンファークラスの製法(作り方)

ウイスキーのメッカであるスペイサイドエリアでも最大サイズを誇る大きなポットスチルを使用。

こちらはボール型のもので初留3基、再留3基の計6基が設置されています。

グレンファークラスのポットスチル

マッカランがスペイサイド最小のスチルを使用しているのに対し、グレンファークラスのスチルはスペイサイド最大級のサイズのものを使用しています。

1基あたりの容量は初留25,000リットル、再留21,000リットルとなり、いずれもガスによる直火焚きで熱源を得ています。

多くの蒸溜所がスチーム(蒸気)による熱に切り替えてしまった中、グレンファークラスは昔ながらの製法を守り続ける数少ない蒸溜所といえます。

熟成に使用する樽はファーストフィルからセカンドフィルのシェリー樽。

これらの多くはスペインのアンダルシアにて、オロロソシェリー酒の熟成に使われていたものです。

過去にはスパニッシュオークを使用していたようですが、現在のグレンファークラスではスパニッシュオーク以外の樽材を使ったシェリー樽も扱います。

ありとあらゆるシェリー樽を使い分けることで様々なタイプの原酒がつくられるのです。

ちなみに樽のサイズは主に「バット」と呼ばれる容量550リットルのものが使われています。

グレンファークラスの樽

シェリーバットの特徴は、特有の香りや甘みがほのかに移り、色合いもやや赤みが指す点です。

スパニッシュオークのシェリー樽は甘みはもちろんスパイシーさも有する為、原酒に与える影響が大きいと言われています。

しかしこの大型バットを使用することでシェリーや樽材による影響を穏やかにし原酒の風味を活かすことが出来るのです。

その為スコットランドではウイスキー業者がシェリー樽の生産に直接関わっていることが良くあります。

グレンファークラスの熟成庫はダンネージ式で1880年代に造られたもの。
外壁は厚い石の壁、床は土間となっており低音多湿、ウイスキーの熟成に適した湿度を保つよう工夫されています。

現在の生産能力は年間350万リットル。

家族経営というとこじんまりした蒸溜所をイメージしてしまいますがとんでもない!笑

グレンファークラスがいかに規模の大きな蒸溜所だということが分かります。

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「グレンファークラス」のラインナップ

グレンファークラス 10年

グレンファークラスの最若酒齢のラインナップ。

10年ものだといって侮ることなかれ。

香りはスペイサイド特有の花の蜜のような香りが多く漂います。

そして穏やかですが、くっきりとしたピート香が先行して鼻に流れ込んできます。

あとからドライフルーツやシナモン、シュークリーム、ジャムが追いかけます。

味わいはドライフルーツ、バニラ、イチゴジャムなどの甘みが全体を支配し、その後カカオのビターとシナモンスパイスが訪れ、余韻は長めのオークとイチゴの後味。

酒齢10年と決して長熟ではありませんが、十分飲み応えのある1本です。

グレンファークラス 12年

こちらは12年以上のシェリー樽と新樽の原酒を使用したグレンファークラスのスタンダード的ボトルです。

色合いはやや赤みがかった濃い目のゴールド。

香りはシェリー由来のイチゴジャムやドライフルーツ、プラム、10年に感じたピートとスモーキーは奥に引っ込んだ感じです。

味わいは濃厚でパンナコッタのような焦がしたカラメル、ジャム、ドライフルーツ、ビターオレンジの落ち着いた酸味、スパイシーさもあり、余韻はほど良い長さのオーク。

これぞシェリー樽!と叫びたくなるような味わいの逸品です。

グレンファークラス 15年

こちらは酒齢15以上のシェリー樽を使用したボトル。

スタンダード12年のワンランク上のボトルとなります。

香りはバニラの甘さ、シェリーのプラム、ブドウ、ジャム。若干ですがハチミツのニュアンス。

味わいはラムレーズン、プラム、さらにバニラビーンズの甘み、中間にドライフルーツやベリーの果実感、余韻はベリーを染み込ませた木樽、奥に潜むスモークを感じます。

フルーティな華やかさと控えめながらも輪郭のあるスモーキーを楽しめる秀逸なボトルです。

グレンファークラス 17年

17年以上熟成させたシェリー樽原酒を掛け合わせて作られたボトル。

現蒸溜所オーナーのジョン・グラント氏が最も気に入っているボトルだと言われています。

各蒸溜所総じて17年、18年ものが「ハウススタイルを理解できる真骨頂」と唱えてますからね。

香りはレーズン、バニラの効いたアイスクリーム、焼きたてのパン、ドライフルーツ。

味わいはプラム、カシス、ブラックベリーなどややビターな甘味、中間にカカオ、ヘザー、柿。

ボディは厚くジューシーな印象、余韻は目を閉じると木目が浮かぶような木樽感があります。

非常に複雑で様々な香味を楽しめる、よく出来たボトルです。

食後酒に是非お勧め!

グレンファークラス 21年

酒齢21年以上の原酒を掛け合わせてつくられた長期熟成ボトル。終売の噂が出始めています。お好きな方はお早めに。

長熟ゆえに濃縮された甘味、厚みのあるボディ、ビター、強く長い余韻を楽しめる一本です。

香りはドライフルーツ、ローストアーモンド、メープルシロップ。

味わいは濃厚なレーズンやプラムの甘み、バニラビーンズ、ハチミツ、かすかにココナッツ。

後半にチョコビーンズ、カカオ、ベイクドオレンジ、余韻は強いウッディ。

非常に穏やかな気持ちにさせてくれる良いウイスキーです。

2010年のIWSCで 金賞を受賞した世界的にも評価の高いボトルです。

グレンファークラス 25年

現行オフィシャルボトルの中では最長熟のラインナップ。

四半世紀以上寝かせた貴重な原酒を掛け合わせて作られています。

香りはイチゴタルト、ベイクドオレンジ、マーマレード、ハチミツトーストと、僅かにコーヒー。

味わいはダークチョコやコーヒーのビター。

後半には心地よいスパイシー感もあり、ジャムの風味と長い長い余韻を感じます。

甘みもコクもボディもラインナップ中で最高と言ってよいでしょう。デザートモルトに最適です。

グレンファークラス 105

こちらはグレンファークラスのカスクストレングス。

加水なしで樽出しの原酒をそのままボトリングしています。

とはいうもののアルコール度数を60%に調整しているのは、加水はしていないものの複数の樽と掛け合わせていると推測します。

香り、味わいは「超」がつくシェリーの香り。

シェリー樽熟成の場合レーズンやプラムといった表現をしてきましたが、今回はモロにシェリーを感じます。

香りはウッディでカカオのニュアンス、後半に濃い目のビターチョコ。

味わいもシェリー、濃厚なラムレーズンのような果実みを帯びたフルーティが口の中に広がります。

その後干し柿のような甘み、木苺ジャム、メープルシロップ、ハチミツが溢れ、余韻はかなりフルーティですが、いつまでも口内に残ります。

グレンファークラスの「粋」が詰まったボトルです。

グレンファークラスのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

ドライなフルーティさとかすかで上品なピート。分厚いボディで甘味のある余韻が特徴的なグレンファークラス。

国内では多くの人の「カスクストレングス童貞」を奪ったであろう「グレンファークラス105」の人気が高いですね。

その色が示すように、食後にまったりストレートで飲むのがおすすめですが、水割り、ハイボールでもよく伸びます。
ロックは少し渋みが出てしまうと思うので個人的にはNGです。

「よーし、今日は食後にレーズンをぶちまけたチョコレートバタークリームサンドを食べるぞ!」という感じで「飲む」ではなく「食べる」勢いで臨みましょう。

非常に強い酒質を持っていて、リッチでストロングという言葉がよく似合うウイスキーです。
体力が充実した状態でないと根負けするというか、飲み疲れるので体調万全で飲んでくださいね。

 

ボトラーズ商品はあまり出回らないブランドですが「ファミリーカスクシリーズ」、「クリスマスモルトシリーズ」、「エリア限定品」などをオフィシャルが多数リリースしています。

以前発売されたファイナルファンタジー30周年記念ボトルなどは話題になりましたね。

最近でも日本向けに12年と21年のカスクストレングスがリリースされたり、BAR LIVETさんが29年ものを販売していました。

古い商品には40年をゆうに超えるものも存在し、希少価値が高いです。使われていた樽の影響か、現行品との味の違いも顕著です。

10年から25年まで多様な個性を持ったオフィシャルボトルを展開しているので、おすすめセットを飲んだ後はオフィシャルを全部攻めてみて、その後オールドボトルに手をつけていくというのが楽しい飲み方かもしれません。

ちなみに、700mlより1000mlのほうが安いけどなんで?という疑問が多くあるので回答しておきます。
1000mlは、空港等の免税店専用商品で、免税店から横流しされたものがブローカー経由で代理店以外の輸入業者により国内に入ってきます(並行輸入商品)
免税店が報奨金目的で過大仕入した商品の残余をディスカウントして横流した結果安くなっている。
又は仕入時期(毎年値上げで近年口頭しております)のにより安くなっている。
という要因が考えられます。


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