前回の安くて美味しい狙い目スコッチモルトウイスキーの記事が好評だったので、今回は安くておいしいブレンデッドスコッチウイスキーを書いていきたいと思います。
好みはそれぞれありますが、今回もわかりやすくランキング形式でおすすめしていこうかなとおもいます。
ページのラストには最強においしいモルト100%のブレンデッドウイスキーを少しずつ楽しめるセットもご用意。
ぜひお試しください。
選び方のポイントは以下の3点です!
☆美味しさ
まずは必須の項目ですね。
味わいから香りまで銘柄別の特徴に注目。
バランスが良く飲みやすいボトルの多いブレンデッドウイスキー。
他にはない個性的な香りを持つものや、どっしりとした味わい深さを持つボトルを当メディアイチオシの飲み方を添えてご紹介していきます。
☆安さ
ブレンデッドウイスキーの魅力のひとつに気軽に手に取ることのできる「安さ」があります。
熟成年数の長いモルトウイスキーに比べ、手に入りやすく、リーズナブル。
毎日の晩酌にウイスキーを嗜む家飲み派には欠かせないポイントです。
今回ご紹介するブレンデッドウイスキーは、非常に高いコストパフォーマンスでお買い求めいただくことができるでしょう。
※この記事では2019年4月時点でAmazon価格2,000円以下でお買い求めいただけるウイスキーをご紹介しています。
☆豊富な楽しみ方
3つめは楽しみ方。
ウイスキーの楽しみ方は数多くあります。
ストレート・ロック・ハイボールなどの飲み方による違いもそのひとつ。
また同じ銘柄でも年数違いの味わいを楽しむ『縦飲み(垂直飲み)』というのもあります。
各ブランドのスタンダード商品と同じ名前を冠しているもののスタイルの異なる造りをしていたり、季節限定商品のテイストを紹介していきます。
ブランドの看板であるスタンダードボトルを楽しみながら、名前は一緒でも表情の異なる味わいに触れて楽しみましょう。

以上、3つのポイントを参考にしたランキングをどうぞご覧ください。
当記事ではわかりやすくするためにランキング形式をとっていますが、個人的な順位として考えていただければと思います。
順位はあくまで参考程度に気になった銘柄はバンバン試していくことをおすすめします!
この記事の目次
【20位~11位】手に取りやすい安定した味わいのブレンデッド・スコッチ
まずは口当たりが軽めで手に取りやすいタイプからご紹介していきます。
ちなみにブレンデッドウイスキーはシングルモルトウイスキーやアイリッシュウイスキーと比較して、
日本国内だけではなく、世界的に最も多く飲まれているウイスキーです。
その中でもスコッチ(スコットランドが製造元となるウイスキー)は長く愛されているものばかり。
このことからもわかるように、文化的に常飲するのに適しており、毎日の晩酌、家飲みにはぴったりのお酒ということがご理解いただけると思います。
どれもお財布にも優しいボトルばかりですので、ぜひ気軽に手に取ってみてください。
20位:サー エドワーズ
お手頃な価格のブレンデッドスコッチです。
1891年創業のブランドで、長く愛されているからこその飲みやすさが特徴的。
ふくよかな香りはあるものの、奥深い複雑さには欠けるので、レモンやライムを絞ったソーダなどでお召し上がりになるのがよいでしょう。
2ℓ容器もあるということで、味が気に入った方は買っておいて長く楽しむこともできます。
19位:キャッスルロック

ラベルのモチーフとなったのは、スコットランドはエディンバラに位置する自然の岩山を利用したエディンバラ城と言われています。
その味は名の通り荒々しいかと思えば、ほのかに甘い香りを持ち、比較的飲みやすいタイプのブレンデッドスコッチです。
心地よい花や蜜のフレーバーはブレンドの核となるモルトウイスキーの特徴をしっかり受け継いでいることを感じさせてくれます。
強い個性が感じられるわけではありませんが、バランスが良くどんな飲み方でも楽しめるため、常に家に1本は置いておきたいブレンデッドです。
18位:J&B レア

芥子色のラベルに大きな「J&B」の文字。Jはジャステリーニ、Bはブルックスと2人の創業者の名前が由来となっています。
ロングセラー商品として世界中でも評価が高く、特にアメリカで絶大な人気を誇るこのウイスキーは、禁酒法が廃止された1933年にリリースされた時代を象徴するブレンデッドスコッチとしても有名です。
味わいは淡麗でドライ。
スペイサイドモルトを中心に36のモルト原酒と6種類のグレーン原酒をブレンドしており、飽きのこない飲み心地を実現してます。
日本ではキリンが扱っており、公式ページではコーラ、ジンジャーエール、ソーダなどと合わせてミックスドリンクの楽しみ方もおすすめしています。
かの有名な小説家、トルーマン・カポーティも愛したウイスキーをじっくり楽しんでみましょう。
17位:ホワイトマッカイ スペシャル
ブレンドした後、プレーンオーク(カスク)という樽でさらに寝かせて瓶詰めする工程をマリッジと呼びますが、そのマリッジを2回行っているのが『ホワイト&マッカイ』。
ダブルマリッジすることにより、見事に円熟した味わいを実現しています。
名の由来となったジェイムズ・ホワイトとチャールズ・マッカイが求めた味わいはまさに芳醇。
芳しいシェリーが基礎となって、レーズン・プルーン・ベリーなどまったりとした甘さが追いかけてきます。
キーモルトにはハイランドモルトの『ダルモア』を使用。
名ブレンダーのリチャード・パターソンが約30種以上のモルト原酒とグレーン原酒を操り、ブレンドの妙を追求した他にはない特別なウイスキーです。
16位:フェイマスグラウス

モルト原酒には『マッカラン』『ハイランドパーク』『グレンロセス』などのメジャースコッチをはじめ、40種類以上ものウイスキーをヴァッティング。
生み出される香りはこれぞスペイサイドと思わせるフルーティーさが特徴的です。
バーボン樽由来のスパイシーさとどっしりとした安定感が後味に感じられ、ウイスキーそのものをしっかりと支えてくれるかのよう。
本場スコットランドでトップシェアを維持し続けるこちらのウイスキー。
もちろんストレートでも楽しめますが、ハイボールにして軽く飲んでも味が崩れることなく楽しむことができるでしょう。
15位:バランタイン ファイネスト

スコッチの中でもトップクラスのセールスを誇るこちらのウイスキー。日本ではサントリースピリッツ株式会社が代理店として輸入しています。
ブレンデッドの中でも比較的安価でありながら複雑で奥深い香りを感じさせてくれます。
40を超える原酒はスペイサイド・ローランドなどのひとつのエリアだけではなく、複数の生産地のものを使用。
目を惹くシェブロンシェイプラベルは直方体に近いボトルと併せて『バランタイン』を印象付けてくれることでしょう。
2019年4月2日に発売された『バランタイン バレルスムース』も同様にブレンデッドウイスキー。
しかしこちらはバーボンのような強い樽の個性と荒々しさをスコッチの上品さにマリアージュしたちょっと毛色の違うウイスキーです。
バランタイン党の方はぜひお試しあれ。
14位:カティサーク

バカルディジャパンとサッポロビールが日本国内で販売しており、リカーハウスはもちろんのこと、スーパーやコンビニでも見かけるウイスキー。
モルト原酒には『マッカラン』『ハイランドパーク』『グレンロセス』などを使用。
基本的には『フェイマスグラウス』も同じ銘柄を使用してブレンドを行っていますが、異なる印象を抱くのがブレンデッドの不思議なところです。
『フェイマスグラウス』が爽やかさを感じさせてくれるのに対し、『カティサーク』はクリーミー&モルティー。麦芽由来の香ばしさと甘さを感じさせてくれるでしょう。
上位クラスである『カティサーク プロヒビション』も要チェック。
アルコール度数50%ではあるものの、カティサークのスムースさを見事に表現して飲みやすさを実現しています。
廃止から80年を記念して禁酒法(プロヒビション)と銘打たれたこの禁断の味わいを存分に飲み下してみてはいかがでしょうか?
13位:インバーハウス
『インバーハウス』の出自は珍しく米国ペンシルバニア州のパブリカー・インダストリーズ社によって造られたアメリカンなブレンデッドスコッチです。
使用モルトには、『ノックドゥー』『スペイバーン』『バルブレア』『プルトニー』とハイランド・スペイサイドの軽やかな特徴を有しています。
非常にライトな口当たり。スムースな舌触りで飲みやすさは抜群。
飲みなれている方には物足りないかと思いますが、そこまで頻繁に飲まないという方には価格帯と併せておすすめのウイスキーです。
加水すると潮の香りも感じられるとのことで、冷えた水で割ったトワイスアップがGOOD。
12位:ロングジョン
名前の由来は創始者であるジョン・マクドナルドの身長が193cmであり、「のっぽのジョン」(ロングジョン)と呼ばれていたのが元となっているこちらのウイスキー。
「のっぽのジョン」はその人格から後に「巨人のジョン」と親しまれ、彼が造るウイスキーはかのヴィクトリア女王も深く感銘を受けたとのこと。
スペイサイドの『トーモア』がキーモルトとなっており、華やかで綺麗な味わいがウイスキー全体をしっかりとまとめあげています。
低価格帯でかつ「濃ゆい」フレーバーを持っているので、最初はストレートで試して、じわじわと加水しながら味の広がりを確かめていくと十分に楽しめるでしょう。
11位:ホワイトホース ファインオールド
カナダにホワイトホース州があるので、カナディアンウイスキーやアメリカンウイスキーと勘違いされることはありますが、れっきとしたスコッチウイスキーです。
創業は1881年と100年以上もの歴史があり、長い間お求めやすい価格帯で多くの人々から愛されていました。
過去、ホワイトホースはブレンデッドには珍しくスモーキーなフレーバーが特徴的でした。
それもそのはずでキーモルトにはアイラモルトの『ラガヴーリン』が使用されており、ピートと塩辛さをふんだんに感じることができたと言われています。
現在のホワイトホースは時代の変遷からか、かなりライトでフルーティ。『オルトモア』『クライゲラヒ』『グレンエルギン』といったスペイサイドモルトのブレンド比率が多くなったかと思います。
おすすめの飲み方であるハイボールは、それらフルーティーな香りとうっすらと漂うピートが混ざり合い、食中にはもってこいの味わいとなっています。
また日本向けに販売されている『ホワイトホース12年』という商品もあります。
こちらは飲み口がマイルドになっており、ダシやしょうゆの味とも相性が良いです。
食中酒をはじめ、食後酒としても優秀です。
↓↓『ホワイトホース』特集記事はコチラ↓↓
【10位~6位】クセのある本格派ブレンデッド・スコッチ
次に紹介していくのは一定のバランスを保ちつつ、少しクセのあるブレンデッドウイスキーたち。
良心的な価格でありながら「これぞまさにスコッチ」といった味わいを楽しめる個性的なウイスキーです。
飲みやすさよりもちょっととがった「クセのある」ウイスキーを中心に選ばせていただきました。
いつもとはちょっと違うフレーバーをウイスキーに求める時はこちらからお選びいただければと思います。
スーパーや量販店ではあまり見ないボトルばかりですので、初めて見る銘柄を試したいという方にもおすすめのラインナップです。
10位:フォートウィリアム
スコットランドは最高峰ベン・ネヴィス山のふもとにあるベン・ネヴィス蒸溜所のモルトを使用して造られた『フォートウィリアム』。
現在蒸溜所はアサヒグループのニッカウヰスキーが所有しており、昔ながらの丁寧な造りは変わりなくウイスキーに表れていることがわかります。
樽の香りがはっきりと感じられるドライ&ビター。とろりとした舌触りはどことなく官能的です。
エステリーであり甘い香りには青林檎の果実様も。
加水を行うことで香りが膨らむのでぜひここは水割りでポテンシャルを確かめていただきたい。
9位:クレイモア
スペイサイド地方の代表ともいえる味わいを持つ『クラガンモア』がキーモルトとなったブレンデッドウイスキー。
「クレイモア」を表す剣がラベルにあしらわれている印象的なボトルが目を惹きます。
生まれは1977年と他ブレンデッドウイスキーに比べればまだ若い印象ですが、その実力は本物。
キーモルトの『クラガンモア』のモルティーな香りを引き継ぎつつ、スモーキーさと酸味を感じさせる豪華な味わいが感じられます。
中間的な味・香りに加え独自のブレンドで個性的かつ、完成度のウイスキーを造り上げています。
ブレンデッドとは異なりますが、キーモルトである『クラガンモア』と飲み比べてみるのも大変勉強になります。
8位:ジェームズキング レッドラベル
リーズナブルな価格帯の中でもひときわ低価格帯の『ジェームスキング』。
ハチミツのような甘みが香りからも感じられ、フィニッシュも長めです。はっきりとしたフレーバーなので割って飲んでもそう簡単には崩れません。
個人的な印象としてはグレーンの割合が多めで樽香とバニラの甘さを強調した味わいを感じました。
ハイボールにすると甘さと爽やかさが同時に感じられ心地よく飲むことができます。
『ジェームズキング レッドラベル』は通称「ジェム赤」と呼ばれており、ハイクラスの「ジェム黒」と分けて呼ばれています。
『ジェームズキング ブラックラベル』はIWCでも入賞しており、「ジェム赤」とは違ったフレーバーが楽しめます。
7位:エンシェントクラン
ハイランド地方のトマーティン蒸溜所が販売しているブレンデッドウイスキーです。
日本では「缶つま」などで有名な国分グループが輸入代理店として、キーモルトとなる『トマーティン』と並べて販売。
ブレンドにはアイラモルトも使われているのか、かすかなヨード香もあり満足のいく飲みごたえが期待できます。
口当たりはライトですが、オーク材の香りや『トマーティン』由来のやや焦げたような香りが感じられ複雑な味わいが広がります。
キンキンに冷やして飲むことで、芳ばしさが強くなることからも、ロックで飲むのもおすすめです。
同蒸溜所では『タリスマン』や『ビッグT』といった格安ブレンデッドスコッチも扱っており、比べて飲むことで同じキーモルトからブレンドの違いによる味・香りの違いを楽しむことができます。
6位:ティーチャーズ ハイランドクリーム

150年以上の歴史を持つブレンデッドウイスキー黎明期からあるブランド。
創業者のウィリアム・ティーチャーは名ブレンダーとして知られ、『ティーチャーズ ハイランドクリーム』は「先生のスコッチ」と呼ばれ多くの人々からの支持を得てきました。
余談ですがティーチャー家はウイスキーの歴史に貢献してきた一族で、コルク栓のボトルキャップやジガーキャップボトル、冷却濾過を開発しウイスキーの進歩に大きく影響を与えたとも言われています。
スモーキーな『アードモア』をキーモルトとしており、口に含んだ香りには華やかなピート香も。
加水することで非常にマイルドな口当たりとなり、かすかな甘さとクリーム感が楽しめます。トワイスアップでぜひお試しあれ。
気に入った方はモルト原酒となっている『アードモア』を試すのも面白いでしょう。
特に近年発売された『アードモア レガシー』はISCで金賞と評価も高く、完成度の高い味わいを実現しています。
↓↓『ティーチャーズ』特集記事はコチラ↓↓
【ベスト5の前に……】レア度高め(?)の上質格安ブレンデッド・スコッチ
ブレンデッドウイスキーはその生産量の多さからスーパーやコンビニでも入手しやすいウイスキーです。
しかし銘柄によってはなかなか見かけないものもあります。
見かけないとなるとそれだけ味を知る機会は少なくなりますので、自然と自分の好みの範囲外となってしまいがち。。
ここではベスト5の発表の前に、出会う機会のなかなか少ない、しかし間違いなくおいしいウイスキーを紹介したいと思います。
気になった方はAmazonや楽天などのネットショップでゲットしてみてくださいね。
マリーボーン
シンプルなラベルデザインはワインボトルを思わせるかのよう。
製造元のホッダー社は1892年創業。現在ではザ・ピーター・J・ラッセル・グループの傘下としてブレンドを続けています。
キーモルトにはなんと『タリスカー』の5年物を使用しているとのこと。
口当たりはブレンデッドらしくやわらかいですが、味わうごとに潮の香り、黒コショウの香りと爽やかなスパイシーさを感じることができるでしょう。
5年物と言えばスコッチではだいぶ若い印象を受けますが、ブレンドすることにより若さゆえの刺激を和らぎ、円熟した味わいに加えて『タリスカー』由来のスパイシーな個性を引き出しています。
ネヴィス・デュー(旧ベンネヴィス蒸溜所蔵出し)
10位で紹介した『フォートウィリアム』と同じくベン・ネヴィス蒸溜所のブレンデッドウイスキー。
ちなみにネヴィス・デューと名乗っているのは、シングルモルト以外では蒸溜所の名前を冠することはできないためとのこと。
口に含むと、まろやかで風味の豊かさを感じることができるでしょう。
強いルビーの色合いの通りレーズンやベリーの果実様、ビスケットのような甘味を感じることができ非常にマイルドです。
複雑でボリュームのある味わいとは見合わない安さも評価点です。
編集部でも人気。おいしくいただいています。
飲み方は自由。割っても良し、そのまま飲んでも良しとご自身で楽しみ方を模索してみましょう。
アベラダワー パイパー
アベラワーやエドラダワーといったシングルモルトスコッチがありますが、こちらはアベラダワー。
「ABERDOUR(アベラダワー/アバーダー)」とはスコットランドの地名です。「PIPER(パイパー)」とは笛を吹く人の意。
ちなみに『スコティッシュパイパー』『100パイパーズ』など笛を吹く人はしばしばウイスキーの名前に使われています。
アルコールアタックは強く、熟成感は少ないですが、フルーツ様・樽の香りが心地よく感じられます。ライトでフルーティーな印象のブレンデッド。
飲んだ後のフィニッシュは中くらい。
冷やすことで溶剤やヨードといった薬品のような香りも。飲み方によってがらりと表情が変わるウイスキーと言えるでしょう。
ブラック&ホワイト
レアものとはちょっと違うかもしれませんが、個人的にリカーハウスで見ることが少なくなったためこちらにピックアップしました。
ラベルの犬はその名の通り『ブラック&ホワイト』。黒い犬はスコティッシュテリア、白い犬はウエストハイランドホワイトテリアと描かれた2匹のテリアが印象的です。
ウイスキー男爵(実際に爵位を持っていた)である創業者のジェームズ・ブキャナンの代表作ですが、現在は多数のアルコール飲料ブランドを保有しているディアジオが扱っています。
『ダルウィニー』『グレンダラン』『クライヌリッシュ』『アバフェルディ』などハイランドとスペイサイドのモルトを使用。
スーッと入る洋ナシの爽やかさ、ほのかに土気のあるスモーキーが表れます。
香りがひとつひとつ粒だっていますが、ブレンドの妙なのかするりと楽しめてしまう印象です。
個人的にはストレートで飲んでも酔いにくい、長くゆったりと味わいたい夜にはぴったりのお酒です。
ヘッジス&バトラー
1,000円台でありながら王室御用達という名実ともにROYALなウイスキー。
イギリス王室、スペイン王室、ポルトガル王室、そして明治天皇にも献上されたという豪奢な歴史があります。
重めの色ですが、口当たりはライト。シェリーのドライ、カラメルのふんわりとした味わいに煙の香りが漂い、杯が進むボトルです。
熟成感はあまりありませんが、フレッシュな後味があり、ハーフロックくらいで飲むとスッキリと味わうことができます。
気軽にロイヤルな気分を味わいたい方にはおすすめの一本です。
ハディントンハウス
この『ハディントンハウス』、毎年1000種類以上ものテイスティングを行っている名テイスター、ジム・マーレイ氏が低価格帯でありながら高得点をつけたウイスキーとして有名です。
曰く「みずみずしく、繊細なウイスキー」とのこと。
どんな著名な方でもテイスティングレポートは参考までに考えていただくのが良いのですが、少しだけ意識して飲むのも面白いでしょう。
味・香り共にクセの強いところは感じられなく、スムースな甘みが優しく訪れます。
初心者やハイアルコールが苦手な方でもとっつきやすい味わいです。
こういった飲みやすいウイスキーほどトワイスアップで実力を測りたいところ。
【5位~1位】ハイクオリティをリーズナブルに味わうブレンデッド
最後紹介していくのはバランスを保ちつつ、高品質を追求したブレンデッドウイスキー。
良心的な価格でありながら高水準のクオリティを満たした味わい深いウイスキーです。
とがった味わいよりも飲みやすさを重視した「円い」ウイスキーを中心に選ばせていただきました。
安定した味わいで「まんじり」と夜を過ごしたい方におすすめです。
なお、上位ということで手に入れやすさも考慮して選ばせていただきました。近所の酒屋やスーパーなどで見かけることもあると思いますので見つけた際はぜひ手に取ってみてください。
5位:ベル オリジナル
「ハイランドへの玄関口」と呼ばれるパースという町でアーサー・ベルが生み出したウイスキーです。
余談ですがこのパースという都市、『ベル』だけではなく『フェイマスグラウス』『デュワーズ』のルーツを持つウイスキー都市とのこと。
ブレンドの特徴として、香り高くスムースなウイスキーということが挙げられています。
キーモルトは『ブレアソール』。ほかにも『ダフタウン』『インチガワー』などといった華やかな香りを持つモルトが使用されています。
ブレンデッド全体が飲みやすいウイスキーとすると『ベル』はビター寄りと言えるでしょう。安価にもかかわらずしっかりしたボディを備えています。
内容物は同じですがラベルの異なる『ベル ユニオンジャックラベル』というボトルもあります。
値段は少々高くなりますが、なんとも雰囲気のあるラベル。
簡単な贈り物、カジュアルなインテリアにもぴったりですのでウイスキーを送りたいときにはぜひ。
4位:バット69
上品な香り、ピュアな舌触りが特徴的な『ロイヤルロッホナガー』をキーモルトとしたブレンデッド・スコッチ。
少し酸を感じる口当たり、かすかな煙の香りとケミカルな甘さを味わうことができます。
ラベルのインパクトからは違った印象の飲みやすく甘めなウイスキーです。特徴的な酸味はハイボールにすると映えるでしょう。
ちなみに名前の由来は69番の樽。このウイスキーが造られるとき100種類のうち69番目が高評価だったことから名前が付けられたと言われています。
キーモルトとなっている『ロイヤルロッホナガー』は上質なスコッチにしては安く手に入れられるので、
『バット69』を気に入った方におすすめしたいシングルモルトです。

3位:デュワーズ ホワイトラベル

世界最大級のラム酒ブランドであるバカルディが激推ししているスコッチが『デュワーズ』です。
アメリカではスコッチ人気NO.1とも言えるほどの人気を誇り、日本でもハイボールとともにその趨勢を広げています。
特徴は華やかな香りとアーモンドナッツのようなオイリーなスイートフレーバー。
この香りと甘さはキーモルトの『アバフェルディ』由来とのことで、さらに『オルトモア』『ロイヤルブラックラ』『クライゲラヒ』『マクダフ』などがブレンドの下支えとなっています。
『デュワーズ12年』はより芳醇で、まさに香りのデパートメントといった実力です。
値が張るボトルではないので『デュワーズ』ファンの方は試してみてください。
↓↓『デュワーズ』特集記事はコチラ↓↓
2位:グランツ
キーモルトとなる『グレンフィデック』のスムースさ、ピュアな口当たりを保ちながら手ごろな価格を実現した中庸なブレンデッド。
『バルヴィニー』のモルト原酒も使っており、味わいはかなりスペイサイド寄りと言って過言はないでしょう。
廉価なウイスキーに見られるような雑味やきついアルコール臭はほとんどなく、ライトで透明感が高い印象です。
奥深いアロマが味わうほどに感じられます。加水のポイントで多種多様な味わいが楽しめることでしょう。
三角形のボトルにも秘密があり、それぞれがウイスキー造りでは重要な火と水と土を表しているとのこと。
ハイクラスである『グランツ18年』は数々の賞を得ているウイスキー界の雄。
ブレンデッドにはなかなか見られない重厚感、ビター、オークの香りを味わうことができます。

1位:ジョニーウォーカー 赤ラベル
1位はあえてのレッドラベルです。
世界中を歩くウイスキー『ジョニーウォーカー』はブレンデッドスコッチの頂点とも言える販売数でウイスキーシーンを席巻し続けています。
日本でもその人気は変わらず、昭和期から登場しスコッチウイスキーの象徴的なボトルとしても知られています。
スーパーやコンビニでも手に入れられるお買い求めやすさは、決して低水準を示すものではなく、その莫大な消費により常に高いクオリティを維持。
美味しさのポイントはキーモルト『タリスカー』から受け継いだスモーキーさでしょう。
トップノートに感じるスモーキーとは打って変わって、クセのない味わいで「ウイスキーを飲んでいる」感じがとみに楽しめる印象です。
そんな『ジョニーウォーカー』には「赤」とは別にシェリー&ピートを感じる「黒」、ハードスモーキーな「黒黒」、みずみずしく若々しい「緑」、複層的で円熟味を帯びたハイクラスの「青」、そして『クライヌリッシュ』を使用した新発売の「白」と数え上げていけばきりがないバラエティ。
よく比較されるのが『ジョニーウォーカー 黒ラベル』の味わいで、熟成感を確かめることができるでしょう。
ジョニーウォーカーを一堂に会したBARRELボトルセットもショップにてご用意しております。
この機会にぜひ。
ジョニーウォーカーセット 30ml~100ml
どうせならジョニーウォーカーシリーズのラインナップを少しずつ全部飲んでしまおう!という待望の企画です。
30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、ジョニーウォーカーのボトルの違いを確かめてください。
↓↓『ジョニーウォーカー』の特集記事も書いてます詳しくはコチラ↓↓
豊富だけどそれゆえ攻めにくいブレンデッドスコッチ
ブレンデッドスコッチはウイスキーの中でも特に需要が高く、価格帯も種類も豊富です。
値段が張らないことから手が出しやすいのですが、なかなか好みど真ん中のウイスキーを探し当てるのは困難です。
当記事では同価格帯のブレンデッドに絞って網羅しているので、格安で上質なウイスキーを探したいというときに参考にしてもらえればと思います。
シングルモルトもよくたしなまれるという方は、キーモルトも意識しながら楽しむとブレンドの不思議を味わえ、より一層ウイスキーが楽しめるようになるでしょう。
ランキングの順位は本当に目安程度に、気になった銘柄をどんどん、ずんずんピックアップして飲んでみてください。
ウイスキーは価格が変動しやすいので半年前後で記事を見直していこうと思っております。
ブレンデッドモルトセット 30ml~100ml

モルト100%でリッチな味わいを感じられる、ブレンデッドモルトウイスキーの飲み比べセットです。
どうせならちょっとレベルの高い激ウマブレンデッドを少しずつ飲みたいという贅沢・待望・スペシャルセット。
30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、ブレンデッドウイスキーの奥深さを確かめてください。