初心者にも飲みやすいブランデーのおすすめ銘柄と種類、味わいや飲み方などをご紹介

たくさんのブランデー

ウイスキーに興味がある方は他のお酒も大好き!

Twitterのフォロワーさんを見ても、ラムやジンなどの蒸留酒をはじめ、クラフトビールやワインなど様々なお酒を楽しんでいますね。

というわけで今回は【BARREL番外編】と称して、「ブランデー」について書いていきたいと思います。

 

子供の頃、映画やドラマでブランデーグラスを傾ける大人の姿に憧れた人は多いことでしょう。

しかし、大人になった今、周りを見渡してみても毎日欠かさずブランデーを飲んでいるという人はあまりみかけません。

ブランデーを未だに飲んだことも嗅いだこともなく、試しに飲んだとしてもその美味しさを理解できずにやめてしまったなんて人もたくさんいることでしょう。

ブランデーは日本人にはあまり馴染みのない味です。ストレートやロックで飲むというよりは料理やお菓子には使用されることのほうが多いのではないでしょうか。バーに行けば必ず置いてありますが、居酒屋ではメニューにすら載っていないこともあります。

しかし、ブランデーは一度ハマってしまうと抜けられないほどの魅力を持つお酒です。ウイスキーと同じように、ブランデーも奥が深く知れば知るほどその世界が広がっていく素晴らしいお酒。その歴史はかなり古く、ブランデーを知らずとして酒好きは語れないでしょう。

ブランデーのいろはを学び、いつもの晩酌時間に少し大人な楽しみを加えてみましょう。

 

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ブランデーとは

ブランデーとグラス

ブランデーを楽しむために、まずはブランデーのことを基礎から知っていきましょう。

ブランデーと聞くと、どこか複雑で大人な飲み物というイメージがありますが、ブランデー自体はいたってシンプルな飲みやすいお酒です。その製法や飲み方は意外と単純で、ウイスキーと同様「飲めば沼」な飲み物です。

ブランデーの起源

まずはブランデーがどうやってこの世に生まれたか、そしてその製法はどんなものかを見ていきましょう。

ブランデーという名称は、オランダの貿易商人がフランスからイギリスへ輸出していたbrandewijn(蒸留したワイン)という言葉が由来となって名付けられました。

その名の通り、元々はワイン(ぶどう)が原料として作られている蒸留酒のみを「ブランデー」と呼んでいましたが、現在では単純にフルーツを蒸留しているお酒を総称して「ブランデー」としています。

ブランデーは蒸留酒である

ブランデーは、お酒の種類の中では「蒸留酒」に分類されます。ウイスキーやジン、ラムやウォッカと同じですね。

BARRELの読者はウイスキーをよく飲むのでご存知かと思いますが、お酒は大きく分けると、その製法によって「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3つに分けられます。

お酒の分類のおさらいはこちら

簡単におさらいしておくと、ワインやビール、日本酒などに代表される「醸造酒」は原料を発酵させて作られており、アルコール度数はそこまで高くありません(アルコール度数は5~15度程度)。

発酵という工程で糖を生成するもの、もともと糖が含まれているものなど製法はそのお酒によって少し異なります。

 

一方「蒸留酒」は醸造酒を蒸留して作られたものです。
醸造酒を蒸発させると、水分よりも先にアルコール分が蒸発します。というのも、水が沸点約100度なのに対して、アルコールの沸点は約78.3度と水よりもかなり低くなっているからです。

こうしてアルコール分を凝縮した部分だけを取り除いているので、アルコール度数は高く40度~60度程度となります。

 

「混成酒」は上記二つ以外のお酒といっていいでしょう。みなさんの身近にあるものだと梅酒やリキュールですね。

製法としては、醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などを混ぜて作られたものです。

中には、完全にブランデーの味なのに裏にリキュールと書かれているお酒などもあり、これは後から糖を加えているからと考えられます。これは、昔は蒸留酒とリキュールの輸入税が大きく異なり、そのためにほんの少し糖を加えてリキュールの分類にしていたことなんかが原因のようです。

混成酒のアルコール度数は幅があり、梅酒は8度程度ですが50度を超えるリキュールもあります。

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原料はぶどう

ブドウの中にあるブランデー

ブランデーは主にぶどうを原料として発酵、蒸留を行います。

ぶどうを収穫後、圧搾機にかけて、果汁を絞りとります。ブランデーに使用するのはこの果汁のみ。ここに酵母を加えて発酵という工程を行います。

そして、ぶどうを発酵させたものがみなさんもご存知、ワインです。

ワインをさらに蒸留すると、ブランデーができあがるのです。

 

起源の部分で触れましたが、ぶどう以外のフルーツを蒸留した場合も同様にブランデーと呼びます。正しくはフルーツブランデーと呼ばれ、リンゴやさくらんぼ、洋ナシなどを発酵させてからそれを蒸留して作られています。

フルーツブランデーが製品となったとき、多くが「○○オードヴィー」「オードヴィード○○」という名前が付けられるので、

「あ、これは何かのフルーツを使って作ったブランデーなんだ!」というキーワードとして【オードヴィー】という名称は覚えておきましょう。

ちなみにオードヴィーには「生命の水」という意味があります。ウイスキーの語源もゲール語で「生命の水」という意味。共通してますね。

ブランデーの種類(産地での名称の違い)

ブランデーはそのぶどうの産地や原料、作り方などでいくつかの種類に分類することが出来ます。

今やフランスやイタリア以外でも世界中でブランデーが作られているわけですが、ほぼすべてのブランデーはこれからご紹介するどれかに分類することが出来ます。

 

ブランデー界における最も有名な二つの種類。それが

コニャックとアルマニャックです。

それぞれコニャック地方、アルマニャック地方で採れたぶどうを原料としていることからこの名前が付けられています。

 

コニャック

たくさんのコニャック

コニャックブランデーというのは、コニャック地方で採れたぶどうで作られ、且つ法律で定められた規定を満たしているブランデーのみが「コニャック」の名を冠することが出来ます。

コニャック地方は、フランスの南西部辺りに位置しており、ちょうどワインで有名なボルドー地方の北側にあります。ビスケー湾へと流れるシャラント川沿いに産地があり、ほとんどの畑でユニ・ブランという品種が栽培されています。ちなみに、コニャックの原料となるのは、このユニ・ブランというぶどうの品種がほとんどなのです。

コニャックのぶどう産地

ぶどうの産地として有名なコニャック地方ですが、さらに細かく分けた「6つのクリュ」と呼ばれるエリアがあります。ぶどうの栽培に適していると定められている順に、

  1. グランド・シャンパーニュ
  2. プティット・シャンパーニュ
  3. ボルドリー
  4. ファン・ボア
  5. ボン・ボア
  6. ボア・オルディネール

に分けられます。

なかなかややこしいですが、このエリアはコニャックの品質レベルを示しています。

第1位の「グランド・シャンパーニュ」からとれた最良のぶどうを51%以上使い、残りのぶどうは第2位の「プティット・シャンパーニュ」のみという、極上のブレンドを施したコニャックには、「フィーヌ・シャンパーニュ」という名前が与えられます。

日本でも有名なレミーマルタンやヘネシーなどの、大手メーカーのコニャックは、だいたい「フィーヌ・シャンパーニュ」にランクされています。

コニャックの等級:熟成年数による名称の変化

さらに、コニャックのレベル分けはその熟成年数によっても可能です。それぞれ熟成年数の短い順に

  • スリースター(熟成2年以上 )
  • V.S.(熟成4~7年)
  • V.S.O.P(熟成年数7~10年)
  • ナポレオン(熟成年数12~15年)
  • X.O.(熟成年数20~25年)
  • オル・ダージュ/Hors d’âge(X.O.以上)

という表記となります。()内は使われている原酒の目安

コニャックは商品として世に出すまで最低2年以上の熟成が必要です。

基準としては、スリースターやVSは最低2年以上、V.S.O.Pは4年以上、ナポレオンは6年以上、そしてXOは2018年より6年以上から10年以上へと引き上げられました。

 

コニャックの味わい

コニャックの味わいは「女性的」と表現されており、その風味はやわらかく濃厚、フルーティーな香りと芳醇な味わいが特徴的です。熟成年数が長くなればなるほど風味は丸みを帯び、アルコールの角が取れたまろやかな味わいとなります。色気のある熟女といった感じでしょうか。

コニャックがやわらかな味わいになるのは、その蒸留方法が関係していると考えられます。

コニャックは単式蒸留器と呼ばれる機械でアルコールの抽出作業を行います。この蒸留器では、一度ではなく二度その原料を蒸留します。

蒸留を繰り返すことで、一度では取り除き切れなかった雑味を完全に取り除き、よりまとまりのあるなめらかなブランデーの味わいを表現することが出来るのです。このあたりはウイスキーとも近しいですね。

 

アルマニャック

たくさんのアルマニャック

アルマニャックはコニャックと並んで最も有名なブランドです。アルマニャック地方で採れたぶどうを原料としており、コニャック同様フランス国内の法律の正式基準を満たしているもののみがアルマニャックと名乗ることが出来ます。

アルマニャック地方はフランスの北部、ちょうどボルドー地方の南東部分に位置しています。

アルマニャックは14世紀頃から最高のお酒として楽しまれており、コニャックが大手メーカーによって作られてきたのに対して、アルマニャックは長らく小規模農家の地酒として愛されてきました。

アルマニャックのぶどう産地

アルマニャックにもさらに細かい産地分けがあり、その産地によって酒質の良し悪しが判断されます。最も土壌が好ましいと思われている順に、

  1. バ・アルマニャック
  2. アルマニャック・テナレーズ
  3. オー・アルマニャック

となっています。

産地における味の違いとしては、バ・アルマニャックが最も西側に位置しており、その土壌は砂や粘土が豊富でより繊細な風味のブランデーが仕上がります。

ちょうど真ん中に位置するアルマニャック・テレナーズの土壌は石灰岩質が多くなり、ブランデーの風味も重厚感のあるパンチの利いたものへと変わります。

オー・アルマニャックを産地とするものはあまりありません。
ほとんどがバ・アルマニャックかアルマニャック・テレナーズから採れたぶどうを原料としています。

アルマニャックの等級:熟成年数による名称の変化

アルマニャックを熟成年数でランク分けするときは、

  • スリースター
  • V.S.
  • V.O
  • V.S.O.P(熟成年数5~10年)
  • ナポレオン(熟成年数5~15年)
  • X.O.(熟成年数20~30年)
  • オル・ダージュ/Hors d’âge(X.O.以上)

とほんの少しコニャックとは違うものになります。最低熟成年数の規定も異なり、VSとスリースターは最低2年以上、VSOPは最低4年、XOとナポレオンは最低6年、そしてオル・ダージュは最低10年と定められています。

まぁ、名称そのものはあんまり違わないので正確に覚えなくてもよいでしょう。

ちなみに、この「ナポレオン」という名前はかの有名なフランス皇帝ナポレオンが由来だと言われています。ナポレオンに献上するほどの高価なお酒という意味から、上級ランクにナポレオンという名が付けられたのだそうです。

 

アルマニャックの味わい

アルマニャックは全体的に野性的でパンチの利いた強い風味が特徴的です。コニャックと比較して「男性的」と表現されることが多く、フレッシュな味わいが好きな人に好まれる味わいです。
骨太な体育会系男子なイメージですね。

アルマニャックの蒸留方法は、半連続式蒸留機というものを使用して行われています。

コニャックの単式蒸留機とは違って、ゆっくりと長い時間で一度だけ蒸留するのです。また、

アルコール度数を55度前後に抑えて蒸留していることから、後の度数調整のための加水が不要となり、ブランデー本来の重厚な味わいをそのままに楽しむことが出来るのです。

 

他の地域で造られたブランデーは何て呼ぶの?

コニャック地方やアルマニャック地方で採れたものなら、全てその名を冠することができるわけではありません。法律で正式に定められた基準をクリアしていないブランデーは、コニャックやアルマニャックと名乗ることが出来ないのです。

では、コニャックやアルマニャック以外の地域、または基準を満たしていない一般的なブランデーは何に分類されるのでしょうか?

 

これらを総称してフレンチブランデーと呼ばれます。つまり、フレンチブランデーとは、コニャックとアルマニャック以外のフランスで作られたブランデー全てのことを指しています。

コニャックとアルマニャックよりも味わいや質が落ちるのかと言いますと、そういうわけではありません。

フレンチブランデーの中には、コニャックを半分以上もブレンドしている製品もあり、ブランデー初心者には種類も豊富で楽しみやすいものが多いでしょう。

 

ちなみに、リカーショップなどに行くと、コニャックやアルマニャックではないのに「ブランデーV.S.O.P」という名前を見ることがあります。

これらの等級表記は実際どのブランデーにも使うことが出来るのですが、法律で正式な熟成年数を定められ、その品質が保証されているのはコニャックとアルマニャックのみです。

つまり、フルーツブランデーで等級表記があった場合は、各メーカーが独自でルールを決めてランクをつけているだけなのです。品質や熟成年数の目安みたいなものですね。

フルーツブランデー(オードヴィード・フリュイ)

たくさんのフルーツ

では次はぶどう以外のフルーツを原料とした蒸留酒を解説していきましょう。

フルーツブランデーはぶどうのブランデーと同様、原料のフルーツを発酵・蒸留して製造します。フルーツは主にりんごやベリー系、洋ナシ、アプリコットなどを使用します。

これらブランデーは総称して「オードヴィー・ド・フリュイ」と呼ばれています。フリュイとはフランス語でフルーツという意味です。

 

アップル・ブランデー

フルーツブランデーの中でも、最も有名なのがりんごを原料とした「アップル・ブランデー」です。

りんごを発酵した「シードル」という飲み物はご存知でしょうか?その甘さと飲みやすさから、若い女性の間で絶大な人気を誇っている醸造酒です。これをさらに蒸留したものが「アップル・ブランデー」と呼ばれるりんごの蒸留酒なのです。

アップル・ブランデーという名前を聞いたことがなくても、カルヴァドスという名は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

実はカルヴァドスというのはアップル・ブランデーの一種であり、全てのアップル・ブランデーをカルヴァドスと呼ぶわけではないのです。

カルヴァドス

たくさんのカルヴァドス

では「カルヴァドス」について説明していきます。

カルヴァドスとは、フランスの北部ノルマンディー地方でとれたりんごを原料に造られたアップル・ブランデーのことです。

コニャックやアルマニャックと同様、法律でその表記の基準が定められており、このふたつの地方で製造されたものしか「カルヴァドス」の名前をつけられることを許されません。その他の地域で作られたものは全て「アップル・ブランデー」という名前で呼ばれています。

なぜりんごが原料なのかというと、ノルマンディー地方の冬はとても寒く、ブドウの栽培に適していないからという理由からです。

 

ちなみに、カルヴァドスはコニャックとアルマニャックとともに世界三大ブランデーと呼ばれています。

その重厚で深く、なめらかなりんごの味わいは、多くのブランデー好きを虜にしてきました。
ウイスキーが好きな人にもピッタリで、フルーティーな熟成香と圧倒的な飲みやすさを持っています。

日本ではアップルパイの焼成前にカルヴァドスを塗ってリンゴの風味を強調しているレストランも多いです。

こう考えると、カルヴァドスがぐっと近い存在のように感じますね。

カルヴァドスのおすすめ銘柄特集は以下の記事をクリック!

初心者にもおすすめなカルヴァドスの味と種類。人気銘柄をご紹介。

2018.11.30

 

キルシュ(キルシュ・ヴァッサー/オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ)

さくらんぼとキルシュ

キルシュというのは、さくらんぼを原料としたフルーツブランデーのことです。

さくらんぼを潰してその実を発酵・蒸留させています。実だけを使用するものもあれば、皮や種ごと全部潰して発酵させているキルシュもあります。

キルシュとはドイツ語で「さくらんぼ」を意味する言葉であり、ドイツでは「キルシュ・ヴァッサー」、フランスでは「オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ」という名前が一般的です。ヴァッサーやオー・ド・ヴィーはそれぞれ「蒸留した水」という意味を含んでいるのです。

 

ちなみに、キルシュはチェリーブランデーという種類に分類されます。

チェリーブランデーといっても、キルシュのように発酵・蒸留という過程を踏むものと、さくらんぼをアルコールに漬け込んで作っているいわゆる「漬け込み酒」の二種類に分かれます。後者は「ブランデー」の括りである「蒸留・発酵」を経ていないので、この記事では一旦置いておきましょう。

キルシュはドイツやフランスで食後酒として楽しまれていますが、日本ではほとんどが製菓用として使われています。

ショートケーキのスポンジに香りを付けたり、生クリームのしつこさを消すためにこのキルシュが用いられており、パティシエでキルシュを知らない人はいないでしょう。

香りは甘くて芳醇、飲めばアルコールのパンチと共にさくらんぼのまろやかな風味が口に広がるような気品のあるブランデーです。

ワインの代わりに用いられることもあることから、ワインに少し物足りなさを感じていた人にはぴったりかもしれません。

キルシュのおすすめ銘柄特集は以下の記事をクリック!

ポワール/キルシュ/フランボワーズなどフルーツブランデーの味や種類、おすすめ銘柄をご紹介

2018.12.12

 

ポワール

たくさんのポワール

フルーツブランデーの中でもまだまだ発掘の余地があるものが、洋ナシを使ったポワールブランデーです。

ポワールとはフランス語で洋ナシという意味であり、その多くは「ウィリアム」という名前が商品名に入っています。

「ウィリアム」とは洋ナシの一種で、多くのポワールブランデーにはこの洋ナシが使われているのです。

産地はフランスやドイツが多く、カルヴァドスやキルシュなどを出しているメーカーがこのポワールブランデーも製造しているという場合が多いです。

 

あまり日本では出回っていないポワールブランデーですが、非常に洗練された香りでポテンシャルは折り紙付き。

優しく鼻孔をくすぐる飲みやすい洋梨の香りが特徴的で、淡く上品な雰囲気があります。

それでいて、飲みごたえはしっかりしており、甘くて重たいブランデーを楽しみたい人にはもってこいの味わいとなっています。

どうやって果実をボトルにいれたの?

このポワールもそうですが、りんごや洋ナシがまるごとボトルの中に入っているお酒は、どうやって果実を中にいれたのでしょうか?

実はこれ、洋梨の果実が小さい時にボトルに突っ込んで、そのままボトルの中で成長させるのです!ブランデーは後から注いでボトリングしたというカラクリです。

ポワールのおすすめ銘柄特集は以下の記事をクリック!

ポワール/キルシュ/フランボワーズなどフルーツブランデーの味や種類、おすすめ銘柄をご紹介

2018.12.12

 

粕取りブランデー

美しい粕取りブランデー

ブランデーには、粕取りブランデーと呼ばれるものがあります。

「粕(かす)」と聞いてもいまいちピンと来ない方も多いでしょう。それはぶどうから採れる【しぼり粕】のことを指しています。

通常ワインやブランデーを作るときは、ぶどうの果実を絞って果汁を抽出し、それを発酵や蒸留にかけています。

この際、完全に果汁を搾り取るわけではなく、苦みや雑味が混じらないようやさしく絞られています。ですので、絞ったあとの果皮や種にも果汁は残っている状態なのです。

この残ったしぼり粕で作られたのが「粕取りブランデー」というわけです。いやぁとてもエコですね。

日本でも清酒造りの副産物である「酒粕」を蒸留して「粕取り焼酎」というのを作っていますね。

 

粕取りブランデーには大きく分けて二つの種類があります。

マールとグラッパです。

その違いは作られた国であり、フランスではマール、イタリアではグラッパと呼ばれているのです。

しかし実際には、名前以外にもマールとグラッパを区別する特徴はいくつかあります。

 

マール

マール

粕取りブランデーの中でも、フランス産のものはマールと呼ばれます。

正式には「オー・ド・ヴィー・ド・マール」と言い、フランスでは食後酒としてよく知られたブランデーです。

マールは産地によって定められた基準に従って製造されるものが多く、その品質は非常に安定しており、いつでも美味しいマールを楽しむことが出来ます。

特にブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザスの地域は三大産地として有名です。

基準を満たしたものにのみ、商品名への産地の名前表記が認められています。コニャックやアルマニャックと似ていますね。

 

粕取りブランデーは本来、木樽で熟成せずに無色透明のものが多いのですが、マールはほとんどが木樽の熟成を経て世に販売されています。そのため、見た目も普通のブランデーのように茶色や黄金色のものが多く、味わいもウッディで暖かみや深みを感じることができる商品が多いです。

マールの熟成年数は様々で、中には20年や30年ほど熟成させてから世に出回っているマールもあります。一方で、ワインの絞り粕から作られているので、ワインやブランデーほど価格も高くないのがありがたいところです。

 

グラッパ

グラッパ

フランス産の粕取りブランデーがマールと呼ばれるのに対して、イタリアで作られたものはグラッパと呼ばれます。

グラッパは日本でも少しずつ人気が出てきているお酒ですので、聞いたことがある人も多いかもしれません。

グラッパという名は、グラスポという言葉が由来だと言われています。グラスポとはイタリア語で「木の枝」という意味であり、EUの法律によってイタリア産の粕取りブランデーにしかこの名をつけてはいけないと決められています。

グラッパはマールとは異なり木の樽で熟成することはあまりありません。ですので、ほとんどが無色透明のまま商品化されています。味わいもすっきりと飲みやすく、マールほど癖がないのが特徴的です。

本場イタリアでは、食後酒の他チョコレートの材料として使われることも多く、ウイスキーボンボンならぬグラッパボンボンのような、ふんだんにグラッパを使用したお菓子も多く販売されています。

 

他にもあるカス取りブランデー

スペイン産の粕取りブランデーは「オルーホ」と呼ばれ、こちらはほとんどが樽熟成を行わない無色透明のものが多いです。まれにオーク樽で熟成させたものや薬草や香草につけたものがあります。

南米ポルトガル産の粕取りブランデーは「バガセイラ」、ペルーやチリなどでは「ピスコ」と呼ばれます。アルコール度数は30度~60度と幅があります。

 

ブランデーの飲み方

ブランデーには多くの種類が存在し、その風味や特徴は唯一無二。

熟成年数が少し違うだけでも味わいは大きく変わり、一つとして同じ物はありません。だからこそ、その飲み方や楽しみ方には工夫が必要です。

ブランデーの奥深さゆえ、初めて飲む人にはなかなか挑戦しづらいお酒だとも言われています。実際、日本にはブランデーを飲んだことがない人がたくさんいます。流通量も世界的に見ると非常に低く、飲むタイミングがないというのも事実です。

しかし、ここまで読んできっとブランデーに興味を持ってしまったことでしょう。

どんな味わいなのか試してみたくなったはずです。そんな方のために、ブランデーをどう飲めば一番おいしく楽しむことが出来るのかをご紹介していきます。

ストレートで飲む

ブランデーをストレートで飲む

ブランデーのなんたるかをじっくりと味わうことができるのは、やはりストレートです。ブランデーは他のお酒とは少しタイプの違う味わいを持っています。

一般的に焼酎ほど水との相性は良くなく、ウイスキーほどすっきりとした飲み口ではありません。

アルコール度数が高いのはもちろんですが、その風味は例え度数が高くともそのまま味わうのが一番おいしく感じられるのです。

 

また、ブランデーはウイスキーと同じくちびちび嗜みながら飲むお酒です。
まさにアロマオイル飲む感覚で、香りを嗅ぎ、少しだけ口に含み、口内に広がる重厚な味わい、熟成によるまろやかさ、のど越し、飲みこんだ後に戻ってくるフレーバーを楽しみます。

初めは慣れない風味に驚くものですが、すぐにその特徴的な優雅で優しい味わいに惚れてしまうはずです。

これはストレートでゆっくりと飲んだ人にしか味わえない至福の一時です。ぜひ試してみてください。

ハイボールで飲む

ブランデーをハイボールで飲む

もうひとつ。感動的においしい飲み方といえば「フレンチハイボール」で有名なソーダ割です。

ブランデー&ソーダとも呼ばれるこの飲み方は19世紀半ばあたりにロンドンの上流階級の方に好まれました。

ウイスキーのハイボールと同じで、炭酸水がはじけることによりぶどうの香りがピチピチとよく立ちます。フレッシュなぶどうのフレーバーを感じることのできるおすすめの飲み方です。

雑味が気になるやや古めのブランデーや、ボディが弱く、アルコールの棘を感じやすい熟成年数の若いブランデーに是非試してほしい飲み方です。

レモンを加えても美味しいですし、ジンジャーエールで割るのもおすすめです。

カクテルで飲む

ストレートが一番だと言っても、やはり度数の高いお酒が飲めない人にとってはなかなか挑戦しづらいものですよね。

そんな方におすすめなのが、ブランデーをベースとしたカクテルです。

ブランデーの元々の姿はぶどうです。ワインやフルーツ、その他カクテルとして使う素材には非常に相性が良いのです。

サイドカー

ブランデーカクテル「サイドカー」

最も有名なのは、サイドカーというブランデーをベースとしたカクテルです。

ブランデーの他にはオレンジの蒸留酒であるホワイトキュラソー、そしてレモンジュースという非常にシンプルなカクテルです。

ベースとするブランデーにはまろやかで優しいコニャックが使用されるので、女性にとっても飲みやすい一品です。

サイドカーの材料

ブランデー(コニャック)30ml
ホワイトキュラソー:15ml
レモンジュース:15ml

カフェ・ロワイヤル

ブランデーカクテル「カフェ・ロワイヤル」

普段コーヒーが好きだという方には、このカフェ・ロワイヤルという飲み方がおすすめです。

コーヒーに入れる角砂糖にブランデーをたっぷりと染み込ませ、そこに火をつけてコーヒーに投入するというものです。

ブランデーはアルコール度数が高いために火が付くのですが、これによりアルコールも少し飛んで、より飲みやすくいただけるのです。

カフェ・ロワイヤルの材料

ブランデー/コーヒー/角砂糖

その他にもブランデーをしようしたカクテルはたくさんあります。

赤ワインと合わせてサングリアを作っても美味しいですし、チョコレートリキュールと合わせてボンボンショコラのような味わいを楽しむのも良いでしょう。

ブランデーに適したグラス

リーデルのコニャックグラス

ブランデーを最高に楽しむには、そのグラスにもこだわらなければいけません。

ウイスキーと同様、ブランデーは味わいと共に香りを楽しむお酒です。なので、より香りを閉じ込めて飲む瞬間に凝縮された香りを楽しめるような、口の細いグラスで飲むようにしましょう。

ワイングラスのようなものでもかまいませんが、もし可能であればチューリップ型のような下が膨らんでいて口元がすぼんでいるグラスが理想的です。

上手に香りをグラスの中に閉じ込めて、飲むときにすぼんだ口元から香りが一気に上がってくる瞬間を楽しむことが出来るでしょう。

ちなみにこちらの記事でも紹介している「リーデル ソムリエ コニャックXO」はおすすめですね。

ブランデーを使ったスイーツ&料理

ブランデーは様々な料理やスイーツにも利用されています。

特に果物を使ったスイーツには広く使われています。他にも漬け込み酒はもちろん、コンポートになどにもよく使われますね。

材料としてはイチジク、梨、りんご、桃、チェリーなど。

Twitterなどでも作っている人はたくさん見かけます。

 

他にも「ブランデー辛子明太子」は人気のレシピ。市販の明太子に香り付けのゆずと、ダシの昆布、そして唐辛子を振りかけてつくります。

コーヒーゼリーや梨アイスにそのままかけても美味しいですし、生チョコケーキ、バナナケーキ、甘栗パウンドケーキなど、ケーキの旨味をぐっと持ち上げるには必須のアイテムといえます。

おすすめのブランデー銘柄

では、ここからはぜひ飲んでいただきたいブランデーおすすめ銘柄をご紹介していきましょう。

まずは入門ということで、シーン別にリーズナブルでおいしいものを選ばせていただきました。

初心者や、まだブランデーはあまり飲んだことがないウイスキー好きの方にもわかりやすいよう、飲み方や飲むタイミングで分けさせていただきました。

BARレモン・ハートの古谷氏にもちょこっと監修いただいてます。

ウイスキー好きに好まれそうなおすすめブランデー

ジャン・フィユー ナポレオン

ジャン・フィユー ナポレオン

ルパン三世にも登場する高品質なコニャック「ジャンフィユー・ナポレオン」。
ジャン・フィユーはコニャック地方の中でも最高品質の土壌であるグランド・シャンパーニュエリアで収穫されたブドウのみを使用して作られています。

熟成年数は10年以上、豊満なブドウの香りと重厚なボディが魅力的なブランデー。多少アルコールのアタックを感じますが、グランド・シャンパーニュ規格のコニャックをこの価格で味わえるという意味で非常によいと思います。

もちろん、これ以上のものも多くありますが、ブランデーの旅路の最初の一本としては適切と言える逸品でしょう。

家族経営のメーカーで、栽培、蒸留・熟成・ボトリングまでひとつずつ手作業で管理されている非常に生産量の少ない商品でもあります。

ラニョーサボラン・V.S.O.P No.10

ラニョーサボラン・V.S.O.P No.10

こちらもコニャック地方では有名な「プロプリエテール」のコニャックメーカー。

「プロプリエテール」とは自家栽培・自家蒸留・自家熟成・自家瓶詰している製造工程の最初から 最後までを手がける生産者のこと。

 すべてグランド・シャンパーニュエリアで収穫されたブドウを使い、家族経営で生産を行っています。

 

No.10はその名の示す通り平均熟成期間は10年程度。アルコールの刺激はややありますが、ウイスキーが好きな方にはおすすめできるフレッシュで飲みやすいボトルです。

ウイスキーが大好きな方にはわかると思いますが、アルコール度数41度はかなり軽い口当たりに感じます。

やさしく繊細なフレーバーが魅力で、ボディの厚みこそほどほどですがが、柑橘系フルーツのような爽やかさを感じさせるコニャックです。

「もう少しお金を出せるよ!」という方にはラニョーサボラン レゼルヴスペシャル No.20、つまり20年物をおすすめします。

アンジュ・ジアール セパージュ・カルヴァドス アップル100%

アンジュ・ジアール セパージュ・カルヴァドス アップル100%

こちらはりんごを使ったアップルブランデー、つまり「カルヴァドス」です。

現在はほとんど専業メーカーが製造しているカルヴァドスですが、このアンジュ・ジアールは伝統の圧搾機や昔ながらの器具を使っている農民によって造られた自家製カルヴァドスを買い付けてボトリングしています。

無添加、無着色、余計なものをブレンドすることなく瓶詰された、素朴で力強い味が特徴です。
非常にフレッシュなりんごの味わいが魅力なので、ソーダやトニックで割っても良し、キンキンに冷やしてストレートでいただくのも美味しいです。

ソーダ割りやロックで楽しむおすすめブランデー

コルベール ナポレオン

コルベール ナポレオン

ルイ14世の財務総監を務めたブルボン朝の政治家「ジャン=バティスト・コルベール」に由来して造られたのがこのコルベール。

コルベールはコニャックでもアルマニャックでもなく、「フレンチブランデー」ではありますが、非常に名のあるブランドで品格、品質ともに申し分なし。

ナッツやワインのような香りから、ハーブのような青っぽいニュアンスも感じさせます。

辛口で飲みやすく、非常にコストパフォーマンスに優れた商品で、ソーダ割、ロックなど、食中にも楽しめる優秀なブランデーです。

マーテル VS(スリースター)

マーテル VS(スリースター)

ヘネシーやレミーマルタンに続くコニャックのビッグブランド「マーテル」。1715年創業のマーテルは、現在ヨーロッパNo1の販売量を誇っています。

華やかでいて上品、エレガントであり複雑と言われるマーテルの入門商品がこちら。

明るい琥珀色をしており、香りはグレープフルーツや洋ナシの透き通る爽快なアロマ。口に含むと樽の香りが感じられ、ウッディでスパイシーな風味が魅力です。

まだ旧ボトルも出回っているようですね。

ヘネシー VS(スリースター)

ヘネシー VS(スリースター)

ヘネシーも1765年にコニャック地方に設立された由緒あるブランド。

原酒にはユニブランという甘みが強くフルーティーな味わいのブドウを使用。

生産地の上位4エリア(グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ボルドリ、ファン・ボア)でとれたぶどうを使い、40種類以上の原酒をブレンドした飲みやすいコニャックです。

滑らかな舌触りとオークの香りがおいしいスパイシーな逸品。ロックで飲むのがおすすめです。

ウイスキーはアイラ系やスモーキーなものを好む方向けのブランデー

カミュ・イル・ド・レ

カミュ・イル・ド・レ

ウイスキーが好きなみなさんにはお馴染みの銘柄ですね。カミュが製造している「スモーキーなコニャック」。

ブランデーなのにヨード香や潮の香りがするというのが珍しく、洋酒界でもユニークで有名な商品です。

フランスのボア・ゾルディネール地区にある「レ島」という小さな島で造られるコニャックで、非常に潮風の影響が強く独特の潮っぽさをまといます。

 

常温だと酸味がありフレッシュ、ロックだとややクリーミーな味わい、ソーダ割で食事中にも楽しめます。白身魚やスモークサーモン、生ハムや海鮮サラダなどにピッタリ。

ちょっとぶどうっぽさのあるアイラモルトといったイメージでしょうか。

少し贅沢に楽しむ際のおすすめブランデー

ジャン・フィユー トレヴィユー

ジャン・フィユー トレヴィユー

一番最初にご紹介したジャン・フィユー社の上位ラインナップがこのトレヴィユー。

ジャン・フィユーは全アイテムがグランド・シャンパーニュ100%を名乗る事の出来る唯一のブランドで熟成にはリムーザン・オークの樽のみを使用しています。

トレヴィユーは約23~25年熟成された原酒がブレンドされており、エレガントな香りと長い余韻が魅力です。

ベリー系の果物や樹液、ナッツのような香ばしさも感じさせる複層的なぶどうのフレーバーとバランスの良い甘味、苦みがおいしい贅沢な品です。

クオリティの割にコストパフォーマンスに優れており、リピーターの方がとても多いのも特徴的です。

ポールジロー・トラディション

ポールジロー・トラディション

コニャック地方、グランシャンパーニュ地区で400年前から農業を営んできたポール・ジロー家。

1800年代の後半からコニャックの生産を始め、ぶどうの収穫から蒸留・熟成まですべてをポール・ジロー氏自らが管理し、高品質なコニャックを生み出し続けています。

大手メーカーが自動化している収穫作業や発酵、蒸留などの工程をハンドメイドで手間暇かけて行うのがポール・ジロー流。

日本にもファンは多く、特に飲食店に勤めている方などからは信頼を勝ち得ているイメージです。

 

トラディションは、甘さ、酸味、苦みが絶妙に絡み合い、「ブランデーとは何か」をやさしく教えてくれます。

ぶどうの香りをよく感じられ、口当たりも軽いので初めての方にはおすすめです。

リーズナブルな価格で、ポールジローコニャックの醍醐味と本格的なグランシャンパーニュの味わいを堪能できる逸品と言えます。

ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ

ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ

コニャックの解説で「グランド・シャンパーニュ」からとれたぶどうを51%以上使い、残りのぶどうは第2位の「プティット・シャンパーニュ」のみという、極上のブレンドを施したコニャックには、「フィーヌ・シャンパーニュ」という名前が与えられると書きましたが、その条件を満たし、約50種類以上のオー・ド・ヴィーをブレンドしたのがヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュです。

黒蜜やハチミツの香りが甘くただよい、草に乗る朝露のようなフレーバーを感じさせます。

口に含むと果実感に富み、心地よい酸味が舌を覆います。

レーズンやオレンジといった多くの果物が適度な粘性と共に舌にまとわり、チョコレートのような余韻を感じさせる複雑な商品。

ウイスキーを飲んだ後に飲むおすすめブランデー

クール・ド・リヨン V.S.O.P(カルヴァドス)

クール・ド・リヨン V.S.O.P(カルヴァドス)

「獅子の心」という意味を持つクール・ド・リヨンはノルマンディー地方中心部のりんごの優良生産地ペイ・ドージュ地区で生産されています。

自社でりんご園を保有しており、蒸留、熟成、ブレンディングの全てを自社で行うカルヴァドスの雄。

2013年 IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション) ヨーロピアン・スピリッツ・プロデューサー部門での受賞歴もある優良銘柄で、評価も高いです。

約60種類のりんごを使っていると言われるクール・ド・リヨンは複雑なアロマと長い余韻が魅力。

このV.S.O.Pは熟成年数8年前後と比較的若く、フルーティーで爽快な香りが鼻先をくすぐります。味わいは強く、りんごのコンポートやシナモン、バニラビーンズのような甘くとろみのあるフレーバー。

ミシェル・ユアール オルダージュ(カルヴァドス)

ミシェル・ユアール オルダージュ(カルヴァドス)

こちらも原料の生産からボトリングまで全て自社管理を行うこだわりの自家農地生産者「ミシェル・ユアール」

フランスの有名レストラン、パリのタイユヴァンをはじめ、世界の有名店でオススメのカルヴァドスとして人気を博しています。

オル・ダージュは6年以上の熟成品。

若いのですが棘がないやわらかい印象のカルヴァドス。炙ったりんご、ビターチョコレート、オークの香り。ほどよいタンニンを感じさせ、ドライフルーツのような風味を持っています。

濃いめのソーダ割やロックなどもおいしいです。

 

 

編集部おすすめ銘柄

最後に、BARREL編集部にて幾つかブランデーを飲んでみて美味しかったものもあげておきます。

おすすめと言っても、ブランデーが大好きなブランデーマニアの方と、ブランデーを飲んだことがないブランデー初心者の方は全く舌の感覚が違います。

ですので、ブランデー初心者向け、そしてブランデー好き中級者向けの二つに分けて、それぞれおすすめの銘柄3つずつご紹介いたします。

ブランデーおすすめ銘柄:初心者向け

ブランデーを飲んだことがない、ブランデーはあまり好きではない、飲み方がよく分からないという方にもこれなら美味しいっていうかな~というものをピックアップ。

価格はちょっと度外視している商品もありますが、初心者こそ美味しいものを試すべきです。

見かけたらぜひ飲んでみてくださいね。

 

クルボアジェ・VSOP

クルボアジェ・VSOP

クルボアジェ社は1805年に創業以来、風味の優れたコニャックを生み出し続けている老舗です。

かつて皇帝ナポレオン1世、3世に愛されたことから、ナポレオンのコニャック(ル・コニャック・ド・ナポレオン)と呼ばれる評価の高いブランデーです。

V.S.O.PとXOに関してはそこまでアルコールの尖った風味や刺激を感じさせず、まろやかでコクがあり、非常に飲みやすいブランデーです。

まずは1年間新樽で寝かせた後、古樽でさらに熟成を重ねてブレンドで仕上げています。

 

V.S.O.Pは3000円前後で購入可能ですが、XOは希望小売28000円とかなり値が張る銘柄となっています。

お手頃に済ませたい方は前者を、今後も良いブランデーを発掘したいという方は後者を一度飲んでみてください。

ラニョー・サボラン FONTVIEILLE No.35

ラニョー・サボラン FONTVIEILLE No.35

ラニョー・サボラン・フォンビエイユは、自社経営のコニャックメーカーが製造しています。

もともとは栽培を専業としていまたしたが、徐々にぶどうの栽培から蒸留、熟成など全工程を行うようになりました。

農園はグランド・シャンパーニュ地区というコニャックの最上級エリアに位置しており、文句なしの品質を保って販売されています。

 

ラニョー・サブランの特徴はなんといってもその風味の柔らかさです。

全てのラインナップにおいて、やわらかで優しい口当たりが表現されています。

特に、このNo.35はその名の通り35年間熟成されており、アルコールの角もしっかりと取れて挑戦しやすい味わいとなっています。

 

価格はサイトによってばらつきがありますが、15,000円程度。BARなどでは一杯2,500円ほどでしょうか。

現在ではかなり少なくなってしまった自家生産地(プロプリエテール)コニャックを、じっくりと味わってみてください。

レミー・マルタン1738

レミー・マルタン1738

皆さんもきっと名前を聞いたことがあるでしょう、レミー・マルタンです。

レミー・マルタンは日本でも有名なブランデーの銘柄であり、創業は1724年とかなり老舗のコニャックです。

一時期フランスでは農業大不作の影響でぶどうの栽培が制御されましたが、レミー・マルタンに限ってはぶどう畑の拡大を許されたほどだと言います。

ラインナップは全てフィーヌ・シャンパーニュの基準を満たしており、その風味は衰えることなく人気を博しています。

 

レミー・マルタンのコニャックはラインナップによって風味や特徴が少しずつ変わります。

その中でも是非試していただきたいのが、レミー・マルタン1738です。

農業大不作時期にルイ15世から特別にぶどう畑の拡大を許可された記念に作られたもので、一層作り手の思いが込められた代物です。

風味はフルーティーでフローラル、淡すぎず強すぎないバランスの取れた味わいを楽しむことが出来ます。

 

価格はおよそ7,000円~1万円弱程で販売されており、初めて購入するブランデーとしては非常におすすめの価格帯です。

ブランデーおすすめ銘柄:ブランデー好き中級者向け

ブランデーが大好きでたまらない、一通りの有名どころは飲んだというブランデー好きの方には、新しく製造されたものや少し変わったフルーツブランデーなどがおすすめです。

風味の優しいコニャックから始めたという人は、荒々しさを持つアルマニャックにも手を出してみましょう。

テセロン Lot 60 ザグレートスモーカー

テセロン Lot 60 ザグレートスモーカー

コニャック地方で古酒専門メーカーとして知られているテセロン社が製造している品質の高いブランデーです。

もともと古酒のコレクターだったアベーレ・テセロンによって1905年に設立されて以来、かの有名な英国首相サー・ウィンストン・チャーチルからも愛された名高いコニャックメーカーです。

 

古酒専門メーカーということもあり、ラインナップにあるブランデーの原酒には非常に古いものを多く使用しています。

特に、このロット60には1960年以前の古酒のみが原酒として使われており、過去にチャーチルに愛飲された「サボイ・リザーブ」というブランデーの風味を正確に再現されているのです。

チャーチルと言えば葉巻というイメージ、そこからこの「ザ・グレート・スモーカー」という名が付けられたのです。

 

テセロン・ロット60はネット販売で大体2万円弱ほど、少し値は張りますがそれだけの価値は確実に保証できる代物です。

チャーチルのようにシガーと一緒に楽しむもよし、その巧みなブレンド技術を楽しむもよしの才能あふれるブランデーです。

アンリ・カトル・ナポレオン・レゼルヴ

アンリ・カトル・ナポレオン・レゼルヴ

ブランデー好きの方はきっとご存知であろう「サマランス家」から、アンリ・カトル・ナポレオン・レゼルヴをご紹介いたしましょう。

サマランス家はアルマニャック製造の名門家であり、バ・アルマニャック地方でその名を馳せています。

もともとはワインを販売していたのですが、1970年代からブランデーの製造・販売を開始しました。

 

サマランス家のアルマニャックは半連続式蒸留機と単式蒸留機を絶妙な加減で使い分けてブレンドされています。

その風味は抜群に安定しており、日本人の口に合った非常に飲みやすいブランデーに仕上がっています。

 

アンリ・カトル・ナポレオン・レゼルヴは8000円代で販売されており、その風味はアルマニャックには珍しい繊細で優しい口当たりとなっています。

それでいてアルマニャックの荒々しさも持ち合わせるこの一品は、一度飲むとやみつきになることでしょう。

オルホ・フィジャボア

オルホ・フィジャボア

スペインのおいしい白ワインを作る名手であるフィジャボア社が作る最高のブランデーが、このオルーホ・フィジャボアです。製法としてはぶどうの絞り粕を蒸留させており、グラッパやマールと同じ分類に入ります。

しかし、このオルーホ・フィジャボアは、このためだけにアルバリーニョ種というぶどうを栽培しており、その風味は苦味に加えて甘みも贅沢に感じることが出来ます。

こちらのブランデーは年間で1,000本しか製造されないため、なかなか手に入れることが出来ません。

一方で価格は7,000円~程で購入可能であり、試すのには申し分ないスペックだと言えるでしょう。ブランデーのしっかりとした酒香を楽しみたい人におすすめの一品です。

 

限りないブランデーの世界

ブランデーはここで紹介しただけでも非常に奥が深く、種類も豊富であることがお分かりいただけたかと思います。

そして、今現在も新時代のブランデーは常に開発されています。

ウイスキーが好きな方はもちろん、ブランデーをまだ飲んだことのない方も、その成り立ちや種類、製法や楽しみ方を知れば、きっと今まで以上に飲んでみたい!探求してみたいという欲が沸いてくるはずです。

まずは、ブランデーを口にすることから始めてください。きっと、感じたことのない世界に踏み込むことができるはずです。

 

個人的にはちょっとお値段が張っても本当に美味しいブランデーから始めてみて、徐々に自分の飲み方を開発してください。自分だけの限りないブランデーの道を歩んでいきましょう~。

ちなみにかなり反響が多いので、番外編ブランデーはしばらく継続しようと思います。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。