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フォアローゼズを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

フォアローゼズを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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ざっくり覚える!

フォアローゼズはアメリカンウイスキーの本場、ケンタッキー州ローレンスバーグにて作られるバーボンウイスキーです。

1888年創業の歴史あるブランドで、創業当時はペルノリカール社の傘下でしたが現在はキリンホールディングスが所有しています。

こだわり抜いた緻密な製造方法とブレンディング技術が織り成すソフトかつスムースな味わいは、バーボンを苦手とする方でも「これなら飲める」と言わしめるほど。

キリンビールではフォアローゼズをバーボンの代名詞として扱っていますが、製造されているアメリカではケンタッキー州以外には流通しておらずスーパーマーケットやリカーショップなどには並んでいません。

また日本をはじめとするアジア諸国、欧州など輸出先によってそれぞれ国好みの特徴を掴んだレシピに変えて出荷しています。

 

まとめて試飲できる!オリジナルのフォアローゼズセット

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まずはオリジナルセットの紹介させてください!

玄人からも評価の高いフォアローゼズスペシャルセット

フォアローゼズセット 3ピース

フォアローゼズのラインナップをまとめて飲んで、違いを知ってみたい!という方に向けて3本を少しずつ飲めるセットをご用意しました。

バーボン党の中でもフォアローゼズの評価は高く、そのバランス、旨味は古き良きバーボンを彷彿とさせるとも言われています。

30mlセットと100mlセットから選べるので、少しずつ飲み比べて、フォアローゼズというバーボンウイスキーを知ってください。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

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日本人が戦後はじめて口にしたバーボンとも言われていて、フォアローゼズは我が国に馴染みが深いのです。

スタンダードボトルはエステリーでやわらかいウッディネスが感じられる使い勝手の良いボトル。
リーズナブルで、飲みやすいので、良くも悪くも大雑把に扱える一品。
普段の晩酌から、ナイトキャップ、カクテルのベースから野外でのキャンプまで様々に活躍してくれるでしょう。

注目したいのはブラック以上の銘柄。
1クラス上がるだけで、ガラリと印象を変えるのがフォアローゼズの面白いところ。

ブラックはビターでしっかりしたボディが特徴。イエローラベルに感じたフレーバーの乱雑さがきれいに整理整頓されています。

むしろ、ビギナーはブラックから入るというのもいいと思います
なお封開け時はかなり固い印象なので、すぐ飲む場合はトワイスアップで試してみたいところ。封開け後、何日か経つとまた違ったキラメキを見せます。

 

よりアッパーなクラスであるプラチナやシングルバレルはぜひストレートで楽しんでいただきたいボトル。

より濃く、甘く、深い、メロウで長い余韻が楽しめます。

総合的に高いレベルですが、プラチナはとろりとスムースでバニラやハチミツなどスイート寄りな方向性。シングルバレルはチョコレートやカカオ、深い木樽を感じるビター寄りな方向性です。

シングルバレルは現行バーボンの中で突出してレベルが高いと推す方も多い商品です。

昨今バーボンも高騰していますから、この金額でこのレベルのものは今しか飲めないかもしれませんね。

フォアローゼズの発祥と歴史

どこで作られているのか?

フォアローゼズの外壁

フォアローゼズはケンタッキー州ローレンスバーグの南、ボンズ・ミル・ロードにあります。

地下にはケンタッキー州特有の石灰岩の地質をくぐり抜けたライムストーンと呼ばれるミネラルを豊富に含んだ水脈が流れており、これがバーボン作りには欠かせない存在となっています。

フォアローゼズの生みの親はジョージア州アトランタ出身のポール・ジョーンズ親子。

南北戦争が終わり、戦争から解放されたポール・ジョーンズJr.は帰郷してからケンタッキー州ルイビル へと移り自然豊かな環境のもと、父とバーボン作りを始めます。

そしてその2年後1988年に「フォアローゼズ」を商品登録しました。

ポールのバーボンは地元周辺で人気となり、ポールはやがて蒸溜所を立て本格的にバーボンづくりを始めました。

1910〜1912年にかけて建てられたフォアローゼズ蒸溜所は、教会などの建築に用いられるスパニッシュ・ミッション様式が導入されています。

これは18世紀から行われたカトリック伝道の拠点となったミッション(修道院)の建築様式にちなむもので、クリーム色外壁とスペイン風赤瓦を特色としています。

そのバロック風の建物はアメリカの国家歴史登録財にも認定されており、蒸溜所を外から眺める観光客もいるそうです。

フォアローゼズの逸話

フォアローゼズのボトルラベルには4つのバラの花が描かれており、こんな素敵な逸話があります。

バラのエピソード

フォアローゼズ蒸溜所の創業者、ポール・ジョーンズJrがとある舞踏会に行った時、素敵な南部美女を見つけ一目惚れしてしまいます。

居ても立ってもいられなくなったポールはお酒の力を借りてその女性に自分の気持ちを告白、なんとプロポーズしてしまいました。

しかしもちろん返事はその場では帰って来ず彼女からは

「プロポーズを受けるのなら、次会うときに胸にバラのコサージュ(花飾り)をつけてきます」

という答えが返ってきたそうです。

そして次にその美女と会ったとき、彼女の黒いドレスの胸には4つの真紅のバラをあしらえたコサージュがあった…。

まるで映画のような、アメリカ人ならではのロマンチックな物語ですよね。

日本映画に例えるなら「幸せの黄色いハンカチ」のような…(ちがう)。

本当に起こった出来事かどうかは定かではありませんが、フォアローゼズのラベルに4つのバラの花があしらえてあるのはそんな所以があるそうです。

バーで女性と飲む際には少し盛り上がれるネタかもしれませんね(ちがう)。

フォアローゼズの歴史

フォアローゼズの蒸溜所

1888年に立てられたフォアローゼズ蒸溜所は1900年代初頭にフランクフォート蒸溜製造社と吸収合併しています。

フランクフォート蒸溜所は1920年〜1933年にかけて施行された禁酒法時代、アーリータイムズ と同様に政府から許可を得ると「薬用ウイスキー」としてアメリカ国内で堂々と販売していました。

しかし1943年になるとフランクフォート蒸溜製造社は大手のシーグラム社に買収されてしまいます。

アメリカ国内でフォアローゼズの売れ行きが良かったにもかかわらず、シーグラム社はアジア及び欧州市場に生産を集中させる営業方針を打ち出します。

その結果、アメリカ合衆国へのバーボンの販売を停止するのです(現在はケンタッキー州でイエローラベルのみ流通)。

しかしこの大胆な営業戦略により、フォアローゼズの売り上げはジムビームに次いで世界第2位までのし上がりました。

2002年になると現キリンホールディングスが蒸溜所を買い取り、製造・販売を行い現在に至ります。

また日本向けにリリースされるボトルに至っては原酒を直接持ち込み、富士御殿場蒸溜所にてボトリングも行なっています。

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フォアローゼズの製法(作り方)

フォアローゼズの販売員

端正な味わいを持つフォアローゼズの原料は契約農家から直接買取し、その中から良質のものだけを厳選し使用しています。

バーボンに感じる特有のコーン臭、カビ香がフォアローゼズに感じられないのはその為です。

万が一原料となるコーンやライ麦にカビ香があった場合、原酒の香味に移るので選別して返品しています。

クリアでスムースなフォアローゼズの味わいは原料の選別から始まっているのです。

そしてフォアローゼズ最大の特徴は5つの酵母と2種類のマッシュビルによる作り分けを行なっているところ。

マッシュビルとは穀物の比率、つまり原料レシピのことを指します。バーボンはこのマッシュビルにより香味が決まると言われています。

ちなみにフォアローゼズで使用されるマッシュビルは一般的なコーン比率の高いものと、ライ麦比率が高いものの2種類を使用しています。

後者は業界でもライ麦の比率が最も高い部類に属し、原酒にスパイシーさやボディの厚みを与えると言われています。

 

さらに酵母に関しては、シーグラム社時代に所有していた5つの蒸溜所を合わせると合計300種類もの酵母を扱っていたそうです。

そのうち4つの蒸溜所を閉鎖させフォアローゼズに集約しようとしたとき、酵母の選定を行い300種類の中からバーボンに最も適した5種類の酵母を選び抜いたということ。

酵母だけで300種類も存在するとは…スコッチもさる事ながらバーボンづくりの奥深さを痛感しますね。

フォアローゼズのマッシュタン

マッシュビル2種類×酵母5種類=原酒10種類

このようにマッシュビルと酵母を掛け合わせて10種類の原酒を作り、これをラインナップごとにそれぞれブレンディングしているのです。

酵母にはそれぞれアルファベットがふられており

  • V…デリケート&フルーティ
  • K…スパイシー
  • O…リッチ&フルーティ
  • Q…フローラル

など酵母の特徴がそれぞれ認識されています。

特にQに関しては本当にバラのような香りがするのだとか…!

こうなるとブレンド前の10種類の原酒をストレートで飲みたくなってきますね。

フォアローゼズは昔から「トゲのないバラ」と称されていますが、そのカドが取れたスムースさや深い甘みはこのような原酒のブレンディング技術によるものだということが分かります。

貯蔵庫は背の低い倉庫を使い、一般的なバーボン倉庫で行う樽の上下入れ替えは行わずに定位置のまま熟成されます。

熟成は最低6年行います。熟成のピークを見極めてボトリングしています。

フォアローゼズの種類/ラインナップ

フォアローゼズ

こちらはフォアローゼズのスタンダードボトル。

バーボンファンからは親しみを持ってイエローラベルという愛称でも呼ばれています。

1888年にリリースされて以来、スムースかつスパイシーな味わいでウイスキーファンを唸らせてきた伝統あるバーボンウィスキーです。

香りはバラのようなフローラルとエステリー。

味わいは甘みがメインで、バーボン特有のエステリーさはそれほど感じずシナモン、イチヂクの甘みとハーブの香味が鼻腔を抜けます。

またレモンのような酸味も感じ、甘いだけではない複雑さを覚えるボトルです。

スタンダードにして非常によくできた逸品です。

フォアローゼズ ブラック

こちらはスタンダードの1ランク上位のボトル。1988年に発売されました。

スパイシーなK酵母と2種類のマッシュビルによって作られています。

香りはバニラ、カラメル、ビターチョコ、奥にアンズのようなフルーティさも感じます。

口に含むと重厚感のある樽のフレーバーが感じられます。

スタンダードボトルよりもフルーツ系の酸味は抑えられ、逆にチョコやカカオのビターさが浮き立ちます。

ハーブのスパイシーさも増しており、バーボンらしい無骨で飲みごたえのある1本です。

フォアローゼズ プラチナ

こちらはケンタッキー州200周年を記念して1992年に日本限定でリリースされたボトル。

長期熟成原酒の中から6〜7種類をベースにブレンドしている為、ブランデーやコニャックのようなスイート、フルーティさを感じます。

香りは落ち着いたバニラ、カラメル、ほのかな接着剤。

口に含むと唾液で一気に開くような感覚でドライフルーツ、ニッキ、完熟のイチヂクの甘み、最後にブドウの皮のような心地よい酸味とオークの余韻。

日本人好みにドストライク。極めてリッチでスイートなボトル。

本当にバーボンなのか?とラベルを見返す方もいるかもしれません。

フォアローゼズ シングルバレル

こちらは単一の樽から取り出した原酒をアルコール度数50度に調整しボトリングしたものとなります。

モルトファンにはシングルカスクと言えば分かりやすいかもしれません。

そして現行ラインナップの中で唯一ブレンドしていない原酒をシングルで楽しめるボトルとなります。

また熟成も7年以上かけてそれぞれの樽の個性が出てきたと見極めたものをボトリングしている個性あふれる逸品です。

香りはビターチョコ、若干のエステリー、ハチミツ、バラやカーネーションのフローラル。

味わいも心地よいビターフレーバーを筆頭に、バナナ、イチヂク、ドライプルーン、少しのカシス、余韻はブドウの皮、長い長いオーク。

複雑で柔らかい余韻が楽しめるリッチでスイートなデザート・バーボンです。

非常に完成度の高い商品で、愛飲家の中でもかなり高評価です。

ストレート、またはロックでどうぞ。

フォアローゼズ スモールバッチ

フォア・ローゼズ・ディスティラリー社

蒸溜所のマスター・ディスティラーが熟成のピークに達した樽の中から、完璧なバランスを持つスモールバッチ・バーボンをつくるのに適したフレーバーの異なる4樽を選びブレンド。

別名“マスター・ディスティラーズ・メロウ・チョイス”とも呼ばれ、メロウな味わいが特徴。ストレートもしくはロックがおすすめです。

香りはバニラ、カラメル、ウッディ、熟したチェリー、メイプルシロップ。

口に含むと鼻腔に丸みを帯びたエステリーとバナナの甘み、完熟のチェリーとイチヂク、ニッキ、シナモン、クローブのスパイシーへと変化します。

なお、毎年、数量限定のリミテッドエディションも販売されています。

リミテッドエディションは冷却濾過せず樽出しそのまま(バレルストレングス)でボトリングしている為、樽によってアルコール度数や個性が若干異なるのも面白い点です。シングルバレルに比べると加水調整無しなので、若干アルコールからの刺激は強いものフォアローゼズならではの素晴らしい香味を味わえる逸品です。

フォアローゼズのおすすめの飲み方

オーツカ

4輪のバラが描かれたシンボリックなラベルと、それにまつわるロマンティックなストーリーで男女問わず人気の高いバーボンです。

アメリカではそのマイルドな味わいを「とげのないバラ」と称しています。




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