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エンシェントクランを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

エンシェントクランの味やおすすめの種類/おいしい飲み方

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オーツカ

ざっくり覚える!

エンシェントクランはスコットランドのハイランド地方、宝酒造が所有しているトマーティン蒸溜所でつくられています。

なんと、日本企業がつくっていたんですね。ちなみに輸入は国分株式会社が行っています。

大型の酒屋さんやリカーショップ、スーパーマーケットにも置かれており、安いところだと1,000円を切る価格で販売されているため、お財布にやさしく気軽に購入できるいわゆる「安ウマ系」ブランド。

その味わいは値段に反してよくできており、高いコストパフォーマンスを発揮しています。

ゴリゴリのマニアでない限り、エンシェントクランが家に1本あればちょっと贅沢な晩酌をリーズナブルに演出できます。

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

オーツカ

2000年代の後半から見かけるようになったエンシェントクラン。

同価格帯ではブラックニッカクリアやベル、ホワイトホース、ティーチャーズなどと比較されます。

インターネットでまとめ買いをすると1,000円をゆうに切る、コスパに特化した晩酌用ブレンデッドウイスキーです。

値段なりでボディはありませんが、他の同価格帯ブランドと比べるとテクスチャがオイリーで土や植物様のアロマが特徴的。

バランスも悪くなく、うっすら感じられるピートの余韻はまさに王道のハイランド・ブレンデッドスコッチ。

中庸な味わいは加水でも崩れにくいので、食中酒にもピッタリです。

おすすめの飲み方はボトルをまるごと冷凍庫にIN!
キンキンに冷やしたエンシェントクランを使ったハイボール!です。

ちょっとくらい雑に扱っても問題ないくらいの懐の深さが最大の魅力です。

春~夏にかけてのお家飲みで活躍してくれそうな気軽な一本なので、冷凍庫に常備しておきましょう。

エンシェントクランの発祥と製造場所の紹介

エンシェントクランが造られているのは宝酒造が所有しているハイランド地方老舗のトマーティン蒸溜所

トマーティン蒸溜所は日本の企業が初めてスコットランドに進出し所有した第一号蒸溜所でした。

その後ニッカウヰスキー(ベンネヴィスを取得)やサントリー(ボウモア・グレンギリー・オーヘントッシャンを取得)など、日本企業が次々にスコットランドに進出していきますが、初めて進出して製造を手掛けた宝酒造はまさにジャパニーズウイスキーとスコッチのパイオニアともいえるべき存在です。

エンシェントクランの主要原酒にはトマーティン蒸溜所のものが使われており、ブレンド、ボトリングも同じくトマーティン蒸溜所にて行われています。

このように製造は宝酒造なのですが、日本への輸入はなぜか国分(こくぶ)株式会社が行っています。

宝酒造が製造しているウイスキーですし、自国への輸入なのですから宝酒造自身がやればいいのに…と思いますよね。

現に宝酒造は「トマーティン」シリーズの輸入を行なっているのに、何故エンシェントクランの輸入を他社に任せているのでしょう?

なんとも不思議というか不可解な図式……ですが、実は国分は宝酒造の大株主なんですね。

ウイスキーブランドごとにグループ内で分担しているわけです。

国分は知る人ぞ知る食品総合商社。

非上場ですが、三菱商事系の三菱食品や伊藤忠商事系の日本アクセスに次ぐ全国3位の売上高を誇る大企業です。
もともと醤油の製造卸売り業者でしたが、明治以降は酒類や食品の専門商社をしています。

こういう歴史が知れるのもウイスキーの面白い側面ですね。

エンシェントクランの名前の由来

もうひとつ面白いエピソードを。

エンシェントクランの名前についてです。

「エンシェントクラン」とは、ゲール語で「古くからの氏族」という意味を持ちます。

エンシェントクランが造られているスコットランドのハイランド地方は、氏族封建社会である「クランシップ」という制度が19世期の初頭まで存在していました。

主君に使える氏族たちが土地を所有し、その土地の民を統治する制度です。

日本史でいうところの武家によって支配された封建時代をイメージしていただければ分かりやすいでしょう。

それぞれの土地を統治している氏族は「チーフタン」と呼ばれ、その土地の王様以上の扱いを受けてきました。

そしてその下に

  1. チーフタンを補佐するタックスマン
  2. 借地人のテナンツ
  3. 小作人のクロフターズ
  4. 日雇い農夫のコッターズ

など階級があったそうです。

チーフタンである氏族長は構成員(クランメンバー)に土地を分け与えるか、または借地させて管理させました。

チーフタンは構成員に対し、血の繋がりが無くい場合でも家族のように自愛を持って接し、その土地を長年支配していたそうです。

しかし1707年にスコットランドがイギリスと合併したことがきっかけでクラン制度は徐々に崩壊、衰退していきました。

「エンシェントクラン」はそんなハイランドにまつわるいにしえのクラン制度(氏族制度)に想いを馳せ命名されたブランド名です。

「チーフタン」の名称はいろいろなところで使われています。

ウイスキーだとイアン・マクロード社の「チーフタンズ」というボトラーズブランドが有名です。

イギリスで開発された第二次世界大戦後第2世代の主力戦車の名前がたしか「チーフテン」でしたし、アイルランドの有名バンド「チーフタンズ」はアイルランドの伝統音楽に近代的なアレンジを加えた作風で大人気。グラミー賞やアカデミー賞も獲得しています。

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エンシェントクランの製法

エンシェントクランには5年以上熟成した24種類モルト原酒とグレーン原酒が使われています。

メインモルトはもちろんトマーティン蒸溜所のもの。

余韻にほのかに感じるヨード感はカリラ、はたまたラガヴーリンでしょうか。

使用している原酒の公開はしていませんが若い原酒の中にしっとりとしたコクを感じさせるので、個性の強い原酒を使っている気がします。

エンシェントクランの種類/ラインナップ

エンシェントクラン

エンシェントクランのフラッグシップボトル…というかエンシェントクランはこのボトルしかリリースされておりません。

熟成年数が表記されているような年代物があるかと思い調べてみましたが、後にも先にもこのラインナップしかリリースされていませんでした(パッケージの変更は多少あります)。

トマーティン蒸溜所のモルト原酒をメインに24種類のモルト原酒、そしてグレーン原酒をブレンドして造られた1本。

香りは軽いですが、乾燥レーズンやプラム、ハーバルで土気を伴うスモーキーさとドライフルーツの甘いアロマがあります。

オイリーな口当たり。
味わいはまずカラメルの甘みが先にきてラムレーズン、カフェオレ、アーモンド、ウエハースの後、スモーク香、カカオのビターへと続きます。

余韻は短いですが樽香をしっかり感じられるもの。

これが1000円程度で売られているのであれば間違いなく「買い」でしょう。

これからウイスキーを知りたいという方のため入り口にぴったりの1本でしょう。

ブレンデッドのスコッチを知りたいのであればまずエンシェントクランからをお勧めします。

オーツカ
エンシェントクランが気に入ったら、キーモルトであるトマーティンを飲むことをおすすめします。レガシーはシングルモルトなのにとてもリーズナブルです。



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