台湾のカバラン蒸溜所が、ミズナラ樽を使った新コレクションを発表しました。
ノンピートモルトとピーテッドモルトの2種展開で、いずれもシングルカスクのカスクストレングス仕様、度数は50〜59.9%の間でボトルごとに異なります。
ラベルには日本人アーティスト・小松孝英氏が手がけた台湾固有の蝶12種の絵が描かれており、これも今回のシリーズの見どころのひとつです。


ミズナラは樹齢100年を超えないと樽材に使えないうえ、木目がまっすぐ育たないため製樽の難易度が高く、供給量そのものが少ない木材です。
カバランのニューメイクをこの樽で寝かせると、蒸溜所特有のトロピカルフルーツ香に、白檀やお香を思わせる香りが重なるということです。
ノンピート仕様はパイナップルやマンゴーにバニラや焦がしたオークが層をなす構成、ピーテッド仕様は控えめなピートスモークに白檀と龍眼、クリームのニュアンスが加わる構成とされています。
いまだに人気が衰えないミズナラ樽
ミズナラ樽をめぐっては、この夏だけでもフォアローゼズやグレングラッサがミズナラフィニッシュを相次いで発表しており、
海外蒸溜所側のミズナラ需要は高まる一方です。日本国内でも山崎25年が100%ミズナラ樽熟成という到達点を示したばかりで、
「日本の樽を、日本以外の蒸溜所がどう鳴らすか」という比較軸で見ると、カバランの今回のリリースも位置づけやすくなります。
カバランは今年7月、インターナショナル・ウイスキー・コンペティション(IWC)2026で2年連続の「ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得したばかりで、勢いに乗っての限定投入という格好です。
日本ではカバランブランドの正規輸入元は日本酒類販売が務めていますが、今回のミズナラコレクションは台湾国内での発売にとどまり、当面は蒸溜所直販と台湾国内の専門店限定とされています。

価格は単品でNT$18,000(約8万8,000円)、小松氏のサイン入りラベルが付く限定ダブルセットはNT$88,000(約43万1,000円)です。
日本の樽を求めて世界の蒸溜所が動く構図の中で、台湾からの回答がどう評価されるか、まずは現地の反応を追う価値がありそうです。








