ARTASTE/アルテイスト

沖縄最古の泡盛蔵、ウイスキーで挑む『ゴースト』

沖縄最古の泡盛蔵、ウイスキーで挑む『ゴースト』

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

沖縄・うるま市の州崎蒸溜所が仕込んだシングルモルト「琉歌」が、著名ウイスキー評論家ステファン・ヴァン・エイケン氏による人気独立ボトラー企画「ゴースト・シリーズ」の第26弾として登場しました。

ボトリング本数は328本。同シリーズにとってこれまで無名だった蒸溜所からの一本です。

泡盛蔵として170年、ウイスキーは2020年から

州崎蒸溜所を運営する新里酒造は、1846年創業。現存する沖縄の酒造所としては最古とされる蔵元です。

琉球王府の時代、泡盛造りは首里の三つの地区に住む30人(後に40人)の職人にのみ許された特権的な仕事で、新里酒造の創業者もその一人に選ばれました。当時の泡盛は中国や日本への献上品として重んじられており、現在は七代目がのれんを継いでいます。

ウイスキー造りに乗り出したのは2020年から。もともとの泡盛用蒸留器に加え、イタリア製の銅製ポットスチルも導入し、長い発酵時間を特徴とする蒸留を行っています。熟成に使う樽の一部は、泡盛の熟成にも使われてきたものだといいます。

内地の3倍速で熟成が進む、亜熱帯の洗礼

沖縄の高温多湿な気候の影響で、天使の取り分(熟成中に樽から蒸発して失われる分)は年間10%を超えるとされます。

内地の一般的な数値が3〜4%程度であることを考えると、熟成の進み方はかなり駆け足です。

2024年、満3年以上の熟成という国内自主基準(日本洋酒酒造組合が2021年に制定、2024年4月から本格適用)をクリアした正式なジャパニーズウイスキーとして、「琉歌」がデビューを果たしました。

今回のゴースト・シリーズ用原酒が生まれたのは、2025年8月に州崎蒸溜所のスタッフが東京・池袋のAloha Whisky Barを訪れたことがきっかけです。

持ち込まれた2種類のカスクサンプルのうち、ブラッドオレンジを思わせる香りが際立つ2ndフィルのスパニッシュオーク・ホグスヘッドが選ばれ、その場でシリーズ入りが決まりました。

オーツカ
泡盛蔵が仕込むウイスキーがここまで注目される日が来るとは、数年前には想像もつきませんでした。

ARTASTE/アルテイスト

「3年」の壁と度数、選ばれた50%

選定時点でこの原酒は樽詰めからまだ2年強。ジャパニーズウイスキーを名乗るには、さらに熟成期間を待つ必要がありました。ただし沖縄の気候ゆえに熟成の進みは早く、2年の時点ですでに味わいは十分に仕上がっていたといいます。

もう一つの課題はアルコール度数でした。原酒はカスクストレングスで64.2%。

2026年3月、原酒のまま・57%・50%の3パターンを用意し、蒸溜所のブレンダーとヴァン・エイケン氏、Aloha Whisky Bar側の3者でブラインドテイスティングを実施したところ、満場一致で50%が選ばれています。

2026年6月末に満3年を迎え、7月上旬に瓶詰め。ラベルには、月岡芳年の浮世絵『新形三十六怪撰』から天狗の絵柄が使われました。

ゴースト・シリーズはこの全36図を使い切った時点で完結する構成で、今回はその26番目にあたります。




国産ハンドメイドのウイスキー専用グラスシリーズ

5000名以上のウイスキー愛飲家に使われるKYKEYのグラスシリーズ。そのウイスキーが持つポテンシャルを、最大限に引き出します。