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モルトもグレーンも自社製。新道蒸溜所が初のブレンデッドをリリース

モルトもグレーンも自社製。新道蒸溜所が初のブレンデッドをリリース

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福岡県朝倉市の篠崎が運営する新道蒸溜所から、初のブレンデッドジャパニーズウイスキー「SHINDO The Blended 2026 – Non Peated」が6月15日に全国一斉で発売されます。

700ml・アルコール46%・税込5,940円です。

ここで見落とせないのが、新道蒸溜所のモルトと、自社の朝倉蒸溜所で造ったグレーンを合わせた、どちらも自社製造のブレンドだという点です。

オーツカ
国産クラフトの「ブレンデッド」は外から原酒を買って組む例が多いので、両方とも自前というのは地味に効いてきますね。

「自社グレーン」を持つことの意味

日本のクラフト蒸溜所の多くはモルトウイスキー専業で、グレーンは大手や海外から調達するのが一般的です。連続式蒸溜の設備を抱えるのはハードルが高いからですね。

新道蒸溜所はそこを自社で解いてきました。グレーンには地元・朝倉産の大麦「はるか二条」を使い、減圧蒸溜が可能な単式蒸溜器とハイブリッド式蒸溜器の二器を組み合わせています。

初溜を減圧下で行ってもろみへの熱負荷を抑え、再溜では銅のスチルでDMS系の不快な香りを落とすという、クリーンな軽さを狙った設計です。

モルト側は昨年、同所初のシングルモルト「SHINDO EXPERIMENTAL 01」で世に出ています。

県内初のクラフトシングルモルトとして注目され、当時このボトルについて書いた記事では税込14,300円・1万本という強気の船出を取り上げました。

その自社モルトに、自社グレーンを重ねる。今回のブレンデッドは、蒸溜所が二本の足で立ったことの証明でもあると言えると思います。

焼酎の蔵が描く「日常の一杯」です

そもそも篠崎は、江戸後期に創業し、日本酒から樽熟成麦焼酎までを手がけてきた老舗の蔵元です。

樫樽で熟成させた麦焼酎「千年の眠り」を育ててきた蔵が、その蒸溜と樽の経験を地続きにウイスキーへ持ち込んできた格好です。

その出自は商品の狙いにも表れています。水割りやハイボールで気軽に楽しめる一本という設計で、バーボン樽、ワイン樽、ミズナラ樽の要素を強く主張させず、一定の強さで重ねたとされています。14,300円の実験作とは対照的に、こちらは日々の食卓に置ける価格と性格に振っているわけです。

発売前にISC2026で金賞を得たとも案内されていますが、評価軸として面白いのはメダルよりも、自社で完結させたブレンドという構造そのものではないでしょうか。

オーツカ
高価な単発の実験作で名を上げ、次に手の届くブレンデッドを置く。蔵の体力と本気度がよく伝わる二手目です。



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